Bad Brainsの伝説H.R.とNew Age Doomが融合!ダブとパンク、混沌の先に「平等と尊厳」を歌う新境地『Angels Against Angels』が解禁

伝説的なハードコア・バンド Bad Brains のフロントマン H.R. が、カナダの実験的音楽集団 New Age Doom とタッグを組んだコラボレーション・アルバム『Angels Against Angels』を2026年3月6日にリリースします。先行公開された「Amaseganalo, Pt. 2」は、ポストロック、ダブ、パンク、メタルが混ざり合うジャンルレスな音像が特徴です。H.R. は本作で、人種差別、戦争、不当な扱いに反対し、平等と尊厳を求めるメッセージを歌い上げています。

制作陣は、H.R. がかつて先駆者として築き上げた混沌としたハードコアと、広がりあるダブの交差点に彼を連れ戻すことを意図しました。ドラマー兼共同プロデューサーの Eric J Breitenbach は、本作を単なる歴史の再現ではなく、サバイバルと希望を象徴する H.R. の声を活かした「どこにも存在しない新しいサウンド」だと説明しています。結果として、これまで以上にヘヴィで奇妙、かつ生命力に溢れたアルバムに仕上がりました。

拡大を続ける New Age Doom のコレクティブには、今作でも豪華な顔ぶれが揃っています。Death Grips の Andy Morin、David Bowie『Blackstar』に参加した Jason Lindner、Quicksand の Alan Cage、Pussy Riot の Alina Petrova らが参加。リフ、アンビエント、メロディアスな瞬間が絶妙なバランスで共存しており、リスナーの期待に応える重厚なアンサンブルを披露しています。

ライブ録音の熱量と 90s オルタナの融合。ストックホルムの寵児 Vero、2 ヶ月で書き上げた「爆発と緊張」のセカンドアルバム

ストックホルムの3人組バンド Vero が、2022年の衝撃的なデビュー作に続く待望のセカンドアルバム『Razor Tongue』を、2026年3月20日に PNKSLM からリリースします。当初は新作を作る確信が持てない状態でしたが、自分たちで作り上げたレコーディング・スペースで最初のセッションを行った際、先行曲「Calico」が即座に形を成したことで創作の熱に火がつきました。ストックホルムの冬の暗闇の中、わずか2ヶ月という短期間で、やり直しや過剰な加工を一切排除した本能的なスピードで書き上げられた作品です。

今作ではドラマーに Mille Hökengren を迎え、4人編成のライブ録音スタイルを採用したことで、より肉体的で緊急性の高いサウンドへと進化を遂げました。アルバムタイトルが示す通り、サウンドは「カミソリの刃」のように鋭く、張り詰めた緊張感と突然の爆発が交錯します。90年代のオルタナティヴ・ロックやパンクの要素を感じさせつつも、一曲の中で目まぐるしく表情を変える大胆なコントラストが特徴で、危うい均衡を保ちながら燃え上がるようなエネルギーに満ちています。

歌詞の世界では、愛の告白の混乱、無関心による麻痺、熱すぎる執着、そして指針のないまま大人になる痛みなど、人間関係の影の部分を赤裸々に描いています。Julia Boman のヴォーカルは、繊細さと力強さ、吐息のような質感と威厳を併せ持ち、激しいノイズや歪みの中でも独自の存在感を放ちます。サバイバルを経て自分たちの居場所を確立した彼女たちが、より激しく、より速く、より鋭く自己を証明する、キャリア史上最も研ぎ澄まされた一作です。

ゲストなし、二人だけの純化された深淵:名匠 Brad Wood と Mark Rothko の芸術が共鳴する Sunn O))) 渾身のセルフプロデュース作

シアトルの実験的ドローン・デュオ Sunn O))) が、自身の名を冠したセルフタイトルのニューアルバムを今春 Sub Pop からリリースすることを発表しました。2019年の『Pyroclasts』以来となるスタジオ・アルバムであり、先行公開された10分に及ぶ終曲「Glory Black」は、重厚なギターリフから Erik Satie 風のミニマルなピアノへと展開する、彼らの新たな深化を象徴する楽曲となっています。

本作は長年のパートナーである Stephen O’Malley と Greg Anderson の二人だけで制作され、外部のゲストを一切入れずに録音されました。プロデューサーには Brad Wood を迎え、窓から木々が見える彼のスタジオの環境が、二人の創作意欲を刺激したといいます。アートワークには画家 Mark Rothko の作品が起用され、ライナーノーツをイギリスの作家 Robert Macfarlane が執筆するなど、視覚的・文学的にも極めて純度の高い芸術作品に仕上がっています。

Greg Anderson は、近年の二人だけによるライブパフォーマンスで生まれた新鮮なエネルギーが、スタジオでの予期せぬ進化に繋がったと語っています。日常の喧騒を離れ、暗闇の中でキャンドルを灯して聴くことを促すような深い没入感を持つ本作は、ドローン・ミュージックの先駆者である彼らが、原点回帰と未知の領域への挑戦を同時に成し遂げた、静寂と轟音の極致とも言える一作です。

マサチューセッツの雄Landowner、待望の新作。結成以来の美学「抑制と精密」が最高潮に。先行シングル「Rival Males」を皮切りに、最も完成されたミニマル・パンクの全貌が今明かされる。

マサチューセッツ州西部を拠点とするパンクバンド Landowner が、2026年2月27日に Exploding in Sound Records からリリース予定の5枚目のアルバム『Assumption』より、先行シングル「Rival Males」を公開しました。彼らの音楽は、歪みを一切排除した「研磨されたようにクリーンでミニマルなパンク」という独自のスタイルを貫いており、タイトかつ高速なリズムセクションと、エフェクトなしで鋭く叩きつけるギターサウンドが特徴です。

バンドの創設者 Dan Shaw が当初掲げたコンセプトは、「Antelope が Discharge の楽譜を読んでいるかのような不条理なサウンド」を追求する「weak d-beat(弱いDビート)」という架空のジャンルでした。2017年に現在のライブバンド編成となって以降、この抑制とミニマリズムを極めた実験的なアプローチは、グローバルなシステムや現代社会の不条理を鋭く突く歌詞と融合し、The Fall や Uranium Club にも比肩する唯一無二のアイデンティティを確立しました。

最新作『Assumption』は、オンライン上の情報の断片から安易に結論を下したり、思考をAIに委ねたりする現代の「想定(Assumption)」という多層的なテーマを冠しています。長年の活動で培われた機械的な精密さと人間味あふれる躍動感が共存しており、彼らのキャリアにおいて最も結束力が強く、完成された作品となっています。

実験電子音楽家Elori Saxlと名手Henry Solomonが贈る新境地。ミニマリズムと現代ポップが融合した、シンセと木管楽器の親密な対話。ロサンゼルスの夜が生んだ、直感的で身体的なデビュー作。

プロデューサー兼作曲家の Elori Saxl と、実力派サクソフォニスト Henry Solomon が、デュオとしてのデビュー・アルバム『Seeing Is Forgetting』から、先行シングル「Reno Silver」をリリースしました。本作は、アメリカのジャズの抽象性、ニューヨークのクラシック・ミニマリズム、そして現代ポップスのコード感やフックを融合させた野心作です。Elori の奏でるアナログシンセ(Juno-106)の切実な響きに、Henry のバリトンサックスとバスクラリネットが寄り添い、直感的かつ身体的なアンサンブルを構築しています。

Elori Saxl は、フィールドレコーディングと電子音、管弦楽器を融合させる手法で高く評価され、Google や SFMOMA など多岐にわたるメディアへの楽曲提供でも知られる実験音楽家です。一方の Henry Solomon は、Vampire Weekend や HAIM、Miley Cyrus といったトップアーティストの作品に参加し、アニメ『シンプソンズ』のショートフィルムではリサ・シンプソンの演奏を担当するなど、ジャズからポップスまでを網羅する卓越したプレイヤーとして活躍しています。

ロサンゼルスでわずか数晩のうちに録音されたこのアルバムは、二人の間に流れるテレパシーのような直感と、その場の音響空間、そして繊細な調和のグラデーションを克明に記録しています。緻密な現代的プロダクションを背景にしながらも、即興的な「存在」と「脆弱さ」を重んじた楽曲群は、ミニマリズムの新たな地平を切り拓いています。制作の舞台裏から生まれた「Reno Silver」の映像と共に、二人の音楽家による親密で物理的な対話がここに結実しました。

ライブ録音が放つ圧倒的な肉体性。名匠 Rothman 兄弟と作り上げた Brigitte Calls Me Baby 渾身のセカンドアルバムが ATO Records より登場

シカゴのインディー・ロック・バンド Brigitte Calls Me Baby が、セカンドアルバム『Irreversible』を2026年3月13日に ATO Records からリリースすることを発表しました。先行シングル「Slumber Party」は、フロントマン Wes Leavins のアイコニックな歌声と推進力のあるギターが際立つ楽曲です。Morrissey や Muse、Fontaines D.C. とのツアーや数々のテレビ出演を経て、彼らのライブ特有の熱量と壮大さを完璧に捉えた全11曲の組曲が完成しました。

本作は、Blondshell や Yves Tumor を手がけた Yves Rothman と Lawrence Rothman のプロデュースにより、ローレンスのホームスタジオでライブ録音されました。2024年のデビュー作『The Future Is Our Way Out』に続く本作は、絶え間ないツアー生活を通じて変貌を遂げたバンドの「恐れを知らない精神」が刻まれています。スタジオでの生々しいセッションが、彼らのソングライティングにさらなる力強さとリアリティを与えています。

リード曲「Slumber Party」は、外出が苦痛になるほど自閉し、沈思黙考してしまう人間の心理の暗部を掘り下げた楽曲です。ツアー中に書かれたこの曲をサンディエゴの公演で即興的に披露した際、観客の熱狂的な反応を目の当たりにしたことで、バンドはアルバム制作への確信を得たといいます。孤独や葛藤を抱えながらも、それを圧倒的なエネルギーへと昇華させる、彼らの真骨頂が詰まった一作です。

アリゾナのMute Swan、光り輝く新作『Skin Slip』を解き放つ。完成直後のギタリストの急逝という悲劇を越え、彼が遺した瑞々しい旋律を世界へ。喪失さえも祝福へと変える、永遠の生命を宿した音の追悼碑。

アリゾナを拠点に活動するシューゲイザー/ドリーム・ポップ・バンド、Mute Swanが、セカンドアルバム『Skin Slip』からニューシングル「Phantasms of the Living」をリリースしました。ボーカルの Mike Barnett が監督・作詞・作曲を手掛けたこの楽曲は、「誰かになろうとする葛藤」や「実存の希薄さ」を綴った内省的な歌詞を、バンド特有の重層的で大気のようなサウンドスケープに乗せて描き出しています。

しかし、この美しく高揚感に満ちたアルバムの完成直後、バンドはギタリストであり親友でもあった Thom Sloane を失うという悲劇に見舞われました。彼の死は地元の音楽シーンに大きな衝撃を与え、残されたメンバーは深い喪失感の中でアルバムの発表の是非に葛藤しましたが、最終的に Hit The North Records と提携。彼が心血を注いだ音楽を世界に届けることこそが最良の追悼になると確信し、リリースの運びとなりました。

運命のいたずらか、本作『Skin Slip』にはその後に訪れる悲劇の予感は微塵も感じられず、むしろ純粋な生命の輝きと喜びに満ちあふれています。当初は瑞々しい新作として制作された本作は、今や Thom Sloane がバンドと共に創り上げた煌めく音の記録であり、彼へ捧げる最も祝福に満ちた賛歌として、特別な意味を持つ作品となっています。

ケベックの至宝Maude Audet、待望の新作『Que ta lumière』をリリース。豪華な管弦楽を経て辿り着いた、真実味溢れるモダン・フォークの新境地。ベルベットの歌声が紡ぐ、最も純粋な自己表現。

ケベックの音楽シーンで独自の実直なキャリアを築いてきたMaude Audetが、ニューアルバムのタイトル曲でもある新シングル「Que ta lumiere」をリリースしました。彼女はベルベットのような歌声と、現代的かつヴィンテージなフォークを融合させたスタイルで知られるシンガーソングライターです。2023年の野心的なオーケストラ・フォーク作『Il faut partir maintenant』や、英語での表現に挑んだ近年の活動を経て、本作では彼女の音楽的ルーツへと立ち返りながらも、より現代的で躍動感のある誠実なフォークサウンドを追求しています。

これまでの10年間で、彼女はADISQガラでのノミネートや、数々のフォーク・アルバム賞を受賞するなど、着実に評価を積み上げてきました。彼女の音楽はドラマ『Three Pines』や映画『Il pleuvait des oiseaux』などの劇中歌としても親しまれており、繊細な感性と豊かな詩的表現が多くのリスナーを魅了しています。2025年には英語のEP『Blue Tears』をリリースし、その後も創作活動を止めることなく、本作の完成に向けて心血を注いできました。

新作の先行曲「Les joues usees」などで見せた感情的な脆弱さや率直な歌詞は、彼女のキャリアの中でも最も純粋なものとして響きます。壮大なオーケストラ・サウンドを経て辿り着いた、飾り気のない繊細なメロディは、Maude Audetにとっての新時代の幕開けを象徴しています。よりモダンで、活気に満ち、そしてどこまでも誠実なフォークの世界が、この一枚に凝縮されています。

コリアタウンの喧騒から山脈の静寂へ──The Pretty Flowers が新天地で掴んだ、強靭なるパワーポップの新境地『Never Felt Bitter』

ロサンゼルス郊外のシエラマドレへ移住した Noah Green(Vo/Gt)が、コリアタウンの喧騒から逃れ、サンガブリエル山脈の静寂の中で書き上げたのが本作『Never Felt Bitter』です。2026年3月27日に Forge Again Records からリリースされるこのサードアルバムは、広大な山々や太平洋の景色に呼応するかのように、これまでのパワーポップに強靭な肉体性とスケール感が加わっています。1月12日に先行公開されたシングル「Came Back Kicking」は、その新境地を象徴する一曲です。

サウンド面では、北ハリウッドの Studio Red などで録音され、The Replacements や Teenage Fanclub といった先人たちのエコーを独自の感性で昇華。不安や後悔といった内省的なテーマを扱いながらも、各楽曲は「純粋な快楽の爆発」とも言うべき巨大なフックを持っています。特に Echo & the Bunnymen らに通じる「ビッグ・ミュージック」の概念を追求した楽曲群は、聴き手をより大きな何かへと繋げる力強さに満ちています。

アルバムのアートワークには北アイルランド紛争下の家族を描いた写真が採用され、抑圧に対する「レジリエンス」が表現されています。2025年4月にロサンゼルス市庁舎前で5万人の観衆を前に行われた抗議活動でのライブを経て、彼らの音楽は個人的な疑念を超え、時代と共鳴する怒りと解放のアンセムへと変貌を遂げました。まさに、バンドが真の「瞬間」を掴み取ったことを証明する、極めて重要なマイルストーンとなる作品です。

Hot Chip の Alexis Taylor が到達したソロ史上最高の金字塔──豪華客演陣と紡ぐ、ジャンルを超越した万華鏡のような新章『Paris In The Spring』

Hot Chipのフロントマンとして知られる Alexis Taylor が、前作『Silence』から約5年ぶりとなるソロ7作目のアルバム『Paris In The Spring』を3月13日にNight Time Storiesからリリースします。パリ、メルボルン、ロサンゼルス、ロンドンでレコーディングされた本作は、彼の精神性をかつてなく露わにした「最高傑作(マグナム・オーパス)」と評されています。重厚なテーマを扱いながらも、サウンド面ではカントリーやエレガントなディスコ・ハウス、Vangelis風の音響などが融合した、明るく現代的な仕上がりです。

本作の魅力の一つは、彼の卓越したキュレーション能力によって集結した豪華なゲスト陣です。Air の Nicolas Godin や The Avalanches、Étienne de Crécy、Scritti Politti の Green Gartside らが参加し、ブリティッシュ・アメリカーナとフランス流の洗練が混ざり合う、唯一無二の「コスミック・カウボーイ」サウンドを構築。Paul McCartney 風のメロディや Sly and the Family Stone 的なファンク、そして雨に打たれたシンセサイザーのような質感が共存しています。

先行シングル「Out of Phase」では、俳優・音楽家として活躍する Lola Kirke と共演し、David Lynch 作品を彷彿とさせる「白昼夢と謎」に満ちた世界を描いています。本作を通じて Alexis Taylor が追求したのは、ジャンルや先入観からの「自由」です。聴き手に特定のジャンルを提示することを拒み、純粋に音楽を聴くことで新しい発見をしてほしいという彼の願いが込められた、驚きと共鳴に満ちた一作となっています。

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