Agua – “Chimenea”

Aguaが、バンドとしてメンバー全員で初めて共同作曲した新曲「Chimenea」をリリースしました。サイケデリック・ロックやアフロビートを演奏してきた彼らが創造的な停滞期を乗り越え、「今、何が演奏したいか」という問いから生まれた本作は、Surprise ChefやDavid Axelrodといったシネマティックな音楽にインスパイアされています。ボーカルや派手なギターソロを排し、余白と静寂を活かしながら、ドラムのグルーヴを軸にギターとキーボードが交わす情緒的なコール&レスポンスが心地よいインストゥルメンタル・トラックです。

バンドの過去のカタログとは一線を画す特別な一曲となったため、その制作過程を1日でレコーディングおよび映像収録するプロジェクトが実施されました。エンジニア兼プロデューサーのAlex Lappinの居心地の良いホームスタジオに身を置き、彼らが最も自分らしくいられる一発撮りのライブ録音を敢行。友人のAlex Bulliが撮影を担当したミュージックビデオには、バンドが一体となって音楽を紡ぎ出す生々しくも温かみのあるセッションの瞬間が美しく収められています。


Ricky Albeck – “Playing Pool and Drinking all Night”

オーストラリアのアデレードを拠点に活動するシンガーソングライター、Ricky Albeckによる「Playing Pool and Drinking All Night」は、パブカルチャーの開放的な空気感と抒情性をあわせ持ったオルタナティヴ・カントリー/パブ・ロックナンバーです。彼のレギュラー・バックバンドである The Belair Line Band とともに、南オーストラリアのスタジオ「Twin Earth」にてライヴ録音でレコーディングされました。一発録りならではの生々しく温かみのあるバンド・アンサンブルが、夜のバーで繰り広げられる親密な時間を鮮やかに描き出しています。

プロデュースは名手ロバート・ムイーニョス(Robert Muiños)が手掛けており、バンドの生演奏が持つ躍動的なグルーヴと、アルベックの味わい深いストーリーテリングを際立たせています。タイトル通り「夜通しビリヤードをして酒を飲む」という日常の泥臭くも愛おしい一幕を題材にしながら、郷愁を誘うメロディと哀愁漂うカントリー・サウンドが見事に調和しており、ライブ録音ならではの芳醇な気配が溢れる一曲に仕上がっています。

My Guardian Angel – “Phoenix Garden”

メルボルンを拠点とするアーティスト My Guardian Angel による新曲「Phoenix Garden」は、Wurundjeri の土地に想いを馳せ、歴史と先住民への深い敬意を込めて制作されたセンシティブかつ叙情的なシングルです。美しく繊細なメロディラインと優美なアンサンブルが絶妙に融合し、心に静かに染み渡るような独特の静寂と静かな力強さを併せ持った楽曲に仕上がっています。

同時に公開された映像作品(MV)では、楽曲が持つ幻想的な音像と土地への敬意が美しいビジュアルとなって響き合います。有機的な自然の美しさと内省的な世界観が交錯する映像美を通じて、リスナーを穏やかで深い深い思索の時間へと誘い、プロジェクトが掲げるメッセージ性と美学を鮮烈に提示する一曲です。

King Gizzard & the Lizard Wizard – “Kill For The Steel”

オーストラリアのサイケデリック・ロック・バンドKing Gizzard & The Lizard Wizardによる新曲「Kill For The Steel」は、自らのレーベルp(doom) recordsからリリースされる通算28枚目のニューアルバム『Alien Metal』からの最新シングルです。バンドが近年追求してきた重厚なメタル・サウンドと、モジュラー・シンセサイザーによる実験的な電子音楽の要素が見事に融合した、ダークかつアグレッシブなトラックに仕上がっています。

ヘヴィなギターリフと無機質でインダストリアルな電子音響が複雑に交錯する本作は、彼らの底知れぬ多作ぶりとジャンルを横断する果敢な探求心を改めて証明する一曲です。ヘヴィ・メタルの凶暴性とエレクトロニック・ミュージックの陰鬱な深淵を行き来する実験的なアプローチによって、新作『Alien Metal』の異彩を放つ世界観を鮮烈に提示しています。

Axis: Sova – “Blow Up”

Axis: Sovaによる新曲「Blow Up」は、ニューアルバム『Flowerage』のオープニングを飾るリードシングルであり、爆発的なエネルギーを放つトラックです。ポストパンクをベースにしながらも、ロックの興奮をまっすぐに捉えたアプローチが特徴で、Brett Sova、Jeremy Freeze、Josh Johannpeterのトリオが推進力あふれるリズムと強烈なリフを重ね合わせています。WireやMission of Burmaのようなポストパンクの焦燥感や緊張感に、クラシック・ロックのダイナミズムを融合させたスリリングな楽曲に仕上がっています。

Sean Pierceが監督を務めたミュージックビデオは、楽曲が持つ動的なエネルギーとスピード感を鮮やかに映像化しています。「No flash, no flash / Photography!」というサビのシャウトやエレクトリック・ギターの閃光と見事に同期しており、バンドの研ぎ澄まされたパフォーマンスと『Flowerage』への期待感を高める力強い映像作品となっています。


ポストパンクの焦燥感とファズギターの旋風が交錯する——Axis: Sova「Blow Up」が提示する、世界の混乱を圧倒する高純度なロックンロールv

シカゴ出身のトリオAxis: Sovaによる新曲「Blow Up」は、ニューアルバム『Flowerage』のオープニングを飾るリードシングルであり、爆発的なエネルギーを解き放つトラックです。WireやMission of Burmaといったポストパンクの焦燥感や緊張感に、クラシック・ロックのダイナミズムを融合させたアプローチが特徴的で、推進力あふれるリズムとガレージ感のあるリフが重なり合っています。「No flash, no flash / Photography!」というスタッカートのシャウトと印象的なブレイクが、スリリングな興奮を生み出しています。

本楽曲が収録されるニューアルバム『Flowerage』は、Ty Segall主宰のDrag City傘下レーベル「GOD? Records」よりリリースされます。全米やヨーロッパを巡るツアーを経て、2025年8月にプロデューサーのCooper CrainとともにElectrical Audioでレコーディングが開始されました。スタジオに入る前にライブで楽曲を鍛え上げるという手法を採用し、メトロノームの縛りから離れた自由でフレキシブルなリズムと、研ぎ澄まされたアンサンブルを確立しています。

フェイズやファズを多用したギター・サウンドと耳に残るフックを核に構成された本作は、世界の混乱の中で内面と外面を調和させ、ノイズ(雑音)を圧倒するための真摯なサウンドを提示しています。重厚なロックの血脈を受け継ぎながらもプログレッシブな実験性を備えており、バンドの最高潮の結束力とダイナミズムを鮮烈に証明する傑作となっています。


Death Valley Girls – “Message From the Venus Flower”

Death Valley Girlsが届けるニューアルバム『Welcome To Earth』からのリードシングル「Message From the Venus Flower」は、悲劇的な喪失や苦難を乗り越えて放たれたしなやかで力強いアンセムです。カリフォルニアの山火事で自宅と愛犬を失ったヴォーカルのBonnie Bloomgardenが、新たなバンドメンバーたちとともに生み出した本作は、彼ららしいグルーヴィーでサイケデリックなロックンロール・サウンドを軸に、深い悲しみを永遠の繋がりや希望へと再解釈する前向きなメッセージが込められています。

Ian Svenoniusが監督を務めたミュージックビデオは、楽曲が持つ力強さとモチベーションを高めるエネルギーを鮮やかに映像化しています。壊滅的な破壊からの再生や人々の絆をテーマにした楽曲の世界観と見事にシンクロしており、試練を経てより強固で親密になったバンドの新たな章の幕開けを象徴する作品に仕上がっています。

壊滅的な大惨事の果てに辿り着いた、バンド史上最も親密な到達点——Death Valley Girls『Welcome to Earth』が描く不可視の繋がりと生の歓喜

Death Valley Girlsによる「Message From the Venus Flower」は、圧倒的な悲劇と喪失を潜り抜けて解き放たれた、しなやかで力強い先行シングルです。フロントパーソンのBonnie Bloomgardenがカリフォルニアの山火事で自宅と愛犬を失うという試練の後に生まれたこの楽曲は、持ち前のグルーヴィーなサイケ・ロックンロールの躍動感を携えながら、深い悲しみを終わりではなく永続的な繋がりの証拠として描き直しています。

本楽曲が収録されるニューアルバム『Welcome to Earth』は、過酷な災禍の果てに「喪失の後に何が残るのか」という問いに向き合って制作された、バンド史上最も親密で探求的な作品です。悲劇の後に彼女を支えた新たなバンドメンバー——直後に急逝したキーボーディストGregg Foremanを含む仲間たち——との強い結束のもとで形作られ、世界からの逃避ではなく、大惨事の後にいかに人と人、記憶、自然界が繋がり続けられるかをテーマに掲げています。

重厚なテーマを根底に抱えながらも、アルバム全体は驚くほど歓喜とコミュニティの熱量に満ちあふれています。ガール・グループ調のハーモニーやサイケデリックなパッセージ、23人のゲスト・シンガーや子どもたちの聖歌隊、そしてジャズ・ヴォーカリストのGretchen Parlatoら多様な歌声が交わっており、喪失を直接見つめながらも踊れるロックンロールとして昇華された、開放的で愛に満ちた傑作となっています。

ソロ制作から共作へと結実した必然のコラボレーション——伝統派バンジョー奏者とナッシュビルの異才が描く、シネマティックでサイケデリックな音響世界

Allison de Groot & Rich Ruthによる楽曲「Nervion」は、ふたつの異なった音楽的ルーツが見事に融合した先行シングルです。Allison de Grootの軽やかで伝統的なバンジョーの旋律がディレイやループを経由することで力強いパルスを生み出し、クラウトロックのような推進力を獲得しながら、Rich Ruthの緻密なシンセサイザーや重厚なエレクトロニクスと鮮やかに交わっていきます。伝統的なルート・ミュージックの温もりと宇宙的な広がりが同居する、スリリングで美しいトラックに仕上がっています。

本楽曲が収録されるセルフタイトルのデビューアルバム『Allison de Groot & Rich Ruth』は、2026年10月2日にWestern Vinylよりリリースされます。当初はRuthがde Grootのソロ作をプロデュースするという計画からスタートしたものの、約1年間に及ぶナッシュビルのスタジオでの制作過程を経て共同作曲へと昇華し、ふたりの美学が等しく注ぎ込まれた作品として完成しました。Patrick M’Gonigleの美しいヴァイオリンやストリングス、Spencer Cullumによるペダル・スチールの参加も加わり、作品の持つシネマティックな奥行きをさらに深めています。

全8曲で構成された本作は、飾り気のないアコースティック楽器の質感や日常の環境音と、多層的なシンセサイザーやヴィブラフォンがサイケデリックなレンズを通して見事に調和しています。地上の泥くささを残すバンジョーと、宇宙へ飛翔するようなエレクトロニクスが地上と天上の境界線を溶かしていき、単なるコラボレーションを超えた「共有された新しいサウンド」を確立した必聴のインストゥルメンタル作品です。


Silence Studiosの伝説的空間から生まれた濃密なジャムと時代を超越する実験性——Flowers Must Dieが9年の歳月を経て解き放つ圧巻の『Tystnad』

20年近くにわたりスウェーデン・サイケデリックの伝統を継承してきたFlowers Must Dieによるシングル「Nåja」は、70年代初頭のアヴァンギャルドなサイケデリアの熱量と現代的な感覚が高次元で交錯するトラックです。東洋や西洋、スウェーデンのフォーク・ミュージックの要素を煮詰めた重厚なアレンジと、自由奔放なフリー・インプロヴィゼーション、そして印象的なメロディラインが見事に融合しています。ジャンルの枠組みを超越し、バンドが持つ圧倒的なダイナミズムと白熱した演奏の魅力を鮮烈に提示しています。

本楽曲が収録されるニューアルバム『Tystnad』は、9月25日にリリースされる作品であり、タイトルはスウェーデン語で「静寂」を意味しながらも、彼らが合宿レコーディングを行った伝説的なSilence Studiosの名に由来しています。ノルウェー国境近くのヴェルムランド地方にあるこのスタジオで、日常生活と創作の境界を曖昧にしながら生み出された壮大なジャム・セッションが作品の基盤となっており、Canの手法を彷彿とさせる長年のミキシングと編集を経て完成されました。

録音からリリースまでに9年という月日を要したものの、その歳月を感じさせないほど時代を超越した鮮烈な生命力と虹色の輝きを放っています。ゲスト・ミュージシャンたちの参加や多様なルーツの交錯を経て構築された本作は、メンバー全員が同じ部屋で同時に演奏した最後の録音とされており、北欧サイケデリアの系譜を真摯に受け継ぎながら新たな啓蒙を求めてジャンルを超醒する、彼らのキャリアにおいても最も頭脳を拡張させる傑作となっています。


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