Mastodon – “In The Ruins”

アトランタのメタル・ジャイアンツ、Mastodonが、ニューアルバム『Marrow Deep』からの新曲「In The Ruins」を公開しました。「Your Ghost Again」やJosh Hommeとのコラボ曲「Snakes For Dinner」に続く今作は、ほぼ6分にわたって重厚なうねりがビルドアップしていく楽曲です。元メンバーであるBrent Hindsや、ドラマーのBrann Dailorの母親の訃報、さらにハリケーン「ヘリーン」でボーカル/ベーシストのTroy Sandersの自宅が全壊するという相次ぐ悲劇に見舞われるなか、文字通り「破滅の瓦礫のなかに立ち、前へ進む道を探す」切実な心情が込められています。

併せて公開されたミュージックビデオは、クリエイティブスタジオのHey Beautiful Jerkが監督を務めたアニメーション作品となっています。ディレクターが激しい目の感染症で救急病院にいた際に着想を得たという映像は、「Frank」と名付けられた浮遊する義眼がサイケデリックな旅を繰り広げる内容です。「散らばった破片を拾い集める(picking up the pieces)」というテーマを象徴するように、残された者が悲しみを抱えながら再生へと向かう過程がシュールかつ独創的に描かれています。


Agua – “Chimenea”

Aguaが、バンドとしてメンバー全員で初めて共同作曲した新曲「Chimenea」をリリースしました。サイケデリック・ロックやアフロビートを演奏してきた彼らが創造的な停滞期を乗り越え、「今、何が演奏したいか」という問いから生まれた本作は、Surprise ChefやDavid Axelrodといったシネマティックな音楽にインスパイアされています。ボーカルや派手なギターソロを排し、余白と静寂を活かしながら、ドラムのグルーヴを軸にギターとキーボードが交わす情緒的なコール&レスポンスが心地よいインストゥルメンタル・トラックです。

バンドの過去のカタログとは一線を画す特別な一曲となったため、その制作過程を1日でレコーディングおよび映像収録するプロジェクトが実施されました。エンジニア兼プロデューサーのAlex Lappinの居心地の良いホームスタジオに身を置き、彼らが最も自分らしくいられる一発撮りのライブ録音を敢行。友人のAlex Bulliが撮影を担当したミュージックビデオには、バンドが一体となって音楽を紡ぎ出す生々しくも温かみのあるセッションの瞬間が美しく収められています。


Ok Cowgirl – “Rock N Roll Ruined My Life”

ブルックリンを拠点とするインディー・ロック・バンド Ok Cowgirl のシングル「Rock N Roll Ruined My Life」は、2026年8月21日に Easy Does It Records よりリリースされるセカンド・アルバム『Rhinestone Cowgirl』からのリード・トラックです。フロントウーマンの Leah Lavigne が描く「人生に打ちのめされながらも愛するものを抱きしめて生きていく」という切なくも力強い歌詞世界を軸に、サビで一気に開花する重厚な重ね録りギターのクランチ感と疾走感のあるバックビートが強烈な印象を残します。MJ Lenderman や Wednesday などを手掛ける Alex Farrar がプロデュースを担当しており、アメリカン・ロックの郷愁とモダン・オルタナティヴのタフな佇まいが見事に融合したダイナミックなナンバーです。

ミュージック・ビデオは、楽曲が持つノスタルジックなダイナー/パブ文化の空気感とDIYなロック・アティチュードを美しく視覚化した映像作品となっています。レトロでクラシックなアメリカーナの美学を背景に、バンドの等身大のパフォーマンスや抒情的なポートレートが印象的に切り取られています。過酷な現実や過去の傷を泥臭く受け入れつつ、仲間とともに笑い飛ばして前へ進む楽曲のテーマ性がフィルムライクな質感と重なり合い、バンドが持つ親密でストーリー性に満ちた世界観をより一層深める作品に仕上がっています。


ファズを限界までクランクアップさせたDIY精神の最高峰——70年代グラムとバブルガム・ポップが炸裂する、痛快なグラム・パンク・エンターテインメント

カーディフ出身のThe Family Battenbergによる新曲「Bed Bug」は、45回転シングルに最適な2分51秒の尺で一気に駆け抜ける極上のダンス・トラックです。SXSWやThe Great Escapeといった大型フェスでのパフォーマンスやGetdown Servicesのサポートアクトを通じて磨き上げたバンドの爆発的なエネルギーが凝縮されており、身体を自然と揺らす原始的なフットスタンプと極彩色のキャッチーさが弾ける楽曲に仕上がっています。

本楽曲をリードシングルとして収録するデビューアルバム『Super Deluxe』は、Stolen Body Recordsより2026年11月20日にリリースされます。DIY感あふれる70年代グラム・ロックの華やかさ、ガレージ・パンクのダイナミックな重厚感、そしてバブルガム・ポップの弾けるメロディが巧みに融合された全10曲で構成されており、南ウェールズで最も熱狂的と称される彼らのライブの混沌と熱量をそのままパッケージ化した作品です。

Clash誌が「Marc BolanからJack Whiteへと旋回する」と評するように、歪んだファズギターを限界までクランクアップさせた圧巻のサウンドを展開。70年代ロックへの愛敬と現代的なガレージ・パンクの破壊力を兼ね備え、バンドの持ち味である痛快なグラム・パンク・エンターテインメントの真骨頂を提示する記念すべきデビュー作となっています。


The Family Battenberg – “Bed Bug”

カーディフ出身のThe Family Battenbergによる新曲「Bed Bug」は、Stolen Body Recordsから11月20日にリリースされるデビューアルバム『Super Deluxe』からの先行シングルです。45回転シングルに最適な2分51秒の尺で一気に駆け抜ける極上のダンス・トラックに仕上がっており、SXSWやThe Great EscapeといったフェスやGetdown Servicesのサポートアクトで磨き上げたバンドの爆発的なライブの熱量を凝縮しています。

70年代グラム・ロックの意匠とガレージ・パンクの重厚感、バブルガム・ポップのキャッチーさを融合させたサウンドは、Marc BolanからJack Whiteへと旋回するかのような原初的なスタンプと極彩色のキャッチーさを放ちます。ファズを最大限に効かせた歪んだギタートーンとノリノリのグルーヴが交錯し、バンドの痛快なグラム・パンク・エンターテインメントを存分に提示する力強いトラックです。


Death Valley Girls – “Message From the Venus Flower”

Death Valley Girlsが届けるニューアルバム『Welcome To Earth』からのリードシングル「Message From the Venus Flower」は、悲劇的な喪失や苦難を乗り越えて放たれたしなやかで力強いアンセムです。カリフォルニアの山火事で自宅と愛犬を失ったヴォーカルのBonnie Bloomgardenが、新たなバンドメンバーたちとともに生み出した本作は、彼ららしいグルーヴィーでサイケデリックなロックンロール・サウンドを軸に、深い悲しみを永遠の繋がりや希望へと再解釈する前向きなメッセージが込められています。

Ian Svenoniusが監督を務めたミュージックビデオは、楽曲が持つ力強さとモチベーションを高めるエネルギーを鮮やかに映像化しています。壊滅的な破壊からの再生や人々の絆をテーマにした楽曲の世界観と見事にシンクロしており、試練を経てより強固で親密になったバンドの新たな章の幕開けを象徴する作品に仕上がっています。

壊滅的な大惨事の果てに辿り着いた、バンド史上最も親密な到達点——Death Valley Girls『Welcome to Earth』が描く不可視の繋がりと生の歓喜

Death Valley Girlsによる「Message From the Venus Flower」は、圧倒的な悲劇と喪失を潜り抜けて解き放たれた、しなやかで力強い先行シングルです。フロントパーソンのBonnie Bloomgardenがカリフォルニアの山火事で自宅と愛犬を失うという試練の後に生まれたこの楽曲は、持ち前のグルーヴィーなサイケ・ロックンロールの躍動感を携えながら、深い悲しみを終わりではなく永続的な繋がりの証拠として描き直しています。

本楽曲が収録されるニューアルバム『Welcome to Earth』は、過酷な災禍の果てに「喪失の後に何が残るのか」という問いに向き合って制作された、バンド史上最も親密で探求的な作品です。悲劇の後に彼女を支えた新たなバンドメンバー——直後に急逝したキーボーディストGregg Foremanを含む仲間たち——との強い結束のもとで形作られ、世界からの逃避ではなく、大惨事の後にいかに人と人、記憶、自然界が繋がり続けられるかをテーマに掲げています。

重厚なテーマを根底に抱えながらも、アルバム全体は驚くほど歓喜とコミュニティの熱量に満ちあふれています。ガール・グループ調のハーモニーやサイケデリックなパッセージ、23人のゲスト・シンガーや子どもたちの聖歌隊、そしてジャズ・ヴォーカリストのGretchen Parlatoら多様な歌声が交わっており、喪失を直接見つめながらも踊れるロックンロールとして昇華された、開放的で愛に満ちた傑作となっています。

Jess Williamson – “Tracking The Tropics”

Jess Williamsonによるシングル「Tracking The Tropics」は、彼女特有の温もりある歌声とコンテンポラリーなインディー・フォーク/オルタナティヴ・カントリーの美学が美しく結実したトラックです。繊細かつ情感豊かなアコースティック・サウンドとスケール感のあるメロディが優しく包み込み、テキサスの広大な風土を想起させるような大らかな叙情性を漂わせています。内省的でありながらもどこか解放感あふれるボーカルが、楽曲全体に深い余韻をもたらしています。

Jackie Lee YoungによってSuper 8フィルムで撮影されたミュージックビデオは、スタイリストのTori Rabaによるスタイリングのもと、テキサス州マーファおよびターリングアでのアルバム写真撮影セッションの際に捉えられた映像で構成されています。フィルム特有のノスタルジックな質感とヴィンテージな色彩が、広大な自然の情景や彼女のナチュラルな存在感と見事に調和しています。本楽曲は、10月9日にNew West Recordsからリリースされるニューアルバム『A Mile South of Heaven』からのトラックであり、新作の持つ美しい世界観を映像と音の双方から提示する象徴的な作品となっています。


事故の衝撃と流浪の日々を越えて——Sam Burtonが新たな傑作『Fairweather Friend』で描く、喪失と再生の物語

Captured Tracks への移籍を発表したパレスチナ系アメリカ人のシンガーソングライター Sam Burton が、2026年10月30日にリリース予定の3rdソロアルバム『Fairweather Friend』と、先行シングル「I’m A Stranger」を公開した。前作『Dear Departed』に引き続き Jonathan Wilson がプロデュースを手掛けた本楽曲は、Otium 監督によるミュージックビデオとともに発表された。Burton 自身が「ノスタルジーと疎外感の狭間に位置する楽曲であり、帰るべき家はどこにもない」と語る通り、変化の波の中で漂う孤独感や郷愁が、美しく繊細なフォークサウンドとして表現されている。

アルバム制作の背景には、ツアー中に見舞われた深刻な自動車事故と、それに伴う流浪の生活がある。事故による罪悪感やバンドメンバーとの癒やしのプロセス、その後のプロジェクトの分裂を経て、Burton は北カリフォルニアのハンボルト近郊の農場に滞在し、Neil Young や Bert Jansch などのソロパフォーマンスを研究しながら本作の約半分を執筆した。録音は Jonathan Wilson とのセッションに加え、ドラマーである Pierce Gibson のエコーパークにあるスタジオにて、プロデューサーなしのバンド主導でも行われ、親密な共同体精神が生々しいライヴ録音の感覚とともに刻み込まれている。

『Fairweather Friend』は、極限まで削ぎ落とされたプロダクションとアコースティックギターのアンサンブルによって、Bob Dylan の『New Morning』を彷彿とさせる親密な響きを生み出している。愛する人々との高揚感と終わりの予感、未知への抱擁、そして真の自由へと至る降伏といったテーマが深く掘り下げられており、Fred Neil、Nick Drake、Leonard Cohen といった偉大なシンガーソングライターの系譜に彼を確固として位置づける作品である。喪失を取り戻せないものとして受け入れながらも、音楽を生み出すという自身の宿命に強迫観念的に突き動かされる Burton の、これまでで最も自信に満ちた姿がここにある。


Sam Burton – “I’m A Stranger”

Captured Tracks への移籍を発表した Sam Burton が、2026年10月30日にリリース予定の3rdソロアルバム『Fairweather Friend』より、先行シングル「I’m A Stranger」とそのミュージックビデオを公開した。前作に引き続き Jonathan Wilson がプロデュースを手掛けた本楽曲は、アコースティックな温もりの中に漂う孤独感と郷愁が胸を打つナンバーである。「ノスタルジーと疎外感の狭間に位置する楽曲であり、主張というよりは感情そのもの。帰るべき家はどこにもない」と本人が語る通り、変化を経験しながら旅を続ける彼の揺れる心情が美しく繊細なフォークサウンドへと昇華されている。

Otium が監督を務めたミュージックビデオとともに公開された本作は、Tompkins Square や Partisan からの作品リリースを経て、コンテンポラリー・フォークシーンにおける確固たる地位を築いてきた彼の新たな章の幕開けを象徴している。北カリフォルニアの農場で過ごした内省的な時間や、Neil Young、Bert Jansch といった先人たちのソロパフォーマンスへの研究結実を感じさせる緻密な演奏とボーカルアプローチが光り、聴く者を静かで深い情緒の世界へと引き込んでいく逸品である。


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