CEREMONY – “Dark Summer”

カリフォルニアを拠点に活動するパンク・バンド CEREMONY のニューシングル「Dark Summer」は、Relapse からリリースされる通算7枚目のアルバム『Tell Me Your Dream』からの先行第3弾トラックです。バンドのダークな美学が凝縮されたこのポストパンク・ナンバーについて、ヴォーカルの Ross Farrar は「ロックンロールにおいて、意図的にギターをアンプに近づけすぎた時に発生するフィードバック(ハウリング)のようなもの」と表現しています。輝く太陽の真ん中で突如として襲いかかる恐怖や、不快で混沌とした感覚、そして美しさと恐ろしさが同居する独特の「倦怠感(マレーズ)」を、焦燥感漂う鋭いサウンドスケープで見事に描き出しています。

楽曲と同時に公開されたミュージックビデオは、Joshua Cannon と Benjamin Rednour が監督を務めています。不穏で内省的な「Dark Summer」の世界観を補完するような映像美が特徴で、光と影のコントラストを巧みに用いた演出が、楽曲の持つディストピア的で息苦しい空気感を視覚的に増幅させています。白昼夢のような眩しさと、その裏に潜む底知れない暗闇が交錯するスリリングな映像体験となっており、ポストパンクへと深化を遂げた彼らの最新のアートセンスをまざまざと見せつける映像作品に仕上がっています。

CEREMONY – “Death Destruction Mayhem”

カリフォルニアの不屈のハードコア/ポスト・パンク・バンドCEREMONYが、Relapse Recordsより2026年8月7日にリリースする通算7作目のニュー・アルバム『Tell Me Your Dream』から、先行第2弾シングル「Death Destruction Mayhem」を公開しました。本作は、名プロデューサーJohn Reis(Rocket from the Crypt)を迎えて制作され、前作『In the Spirit World Now』以来の空白を埋めるにふさわしい、ストレートでソリッドなポスト・パンク・ナンバーです。時代に甘んじることなくアンダーグラウンドから牙を剥き続ける彼ららしく、焦燥感を孕んだ硬質なベースラインと鋭利なギターカッティングが、 mass uncertainty(大いなる不確実性)の時代に生きる人々の目を覚まさせるような強烈なメッセージを放っています。

楽曲のリリースと同時に公開されたミュージックビデオは、バンドの持つヒリついたアナーコ・パンク直系のDIY精神と、不穏な空気感を克明に視覚化しています。21年間に及ぶキャリアのすべての時代を内包しつつも、単なる原点回帰に留まらない現代的なエボリューション(進化)を証明するソングライティングが見事に映像とシンクロ。暗闇を掘り進むような重厚な世界観の中で、戦争の卑劣さや社会政治的な暴力、そしてRoss Farrarの内面的な葛藤を容赦なく抉り出し、シーンが奇妙に静まり返る現代において圧倒的な存在感を放つ映像作品に仕上がっています。


沈黙するアンダーグラウンドに反旗を翻す、不屈のハードコア CEREMONY が突きつける7年ぶりの宣戦布告。パレスチナへの言及、社会政治的暴力への怒りを生々しく刻んだ魂の進化クオリティ『Tell Me Your Dream』

カリフォルニア生まれの不屈のハードコア/パンク・バンドCEREMONYが、前作『In the Spirit World Now』以来、約7年ぶりとなる通算7作目のニュー・アルバム『Tell Me Your Dream』をRelapse Recordsより8月7日にリリースすることを発表し、先行第2弾シングル「Death Destruction Mayhem」を公開しました。本作は、硬質なベースラインと鋭利なカッティングが火花を散らすストレートなポスト・パンク・ナンバーです。アンダーグラウンドが奇妙なほど静まり返っている現代において、時代に妥協せず牙を剥き続ける彼らのアティチュードを証明するソリッドなトラックに仕上がっています。

ニュー・アルバム『Tell Me Your Dream』は、2015年の『The L-Shaped Man』でもタッグを組んだJohn Reis(Rocket from the Crypt)を再びプロデューサーに迎え、バンドメンバーが「彼に完全に鍵を渡した」と語るほど緊密な共同作業のもとで制作されました。わずか30分という凝縮された時間の中に、ささくれ立ったハードコアからムーディなポスト・パンクまで、焦熱の広がりを持つ全10曲を収録。メンバーが10代の頃に政治的な声を獲得するきっかけとなったDischargeやCrassといったアナーコ・パンクからの純粋な初期衝動を核に据えながら、結成21年のキャリアすべてを内包したダイナミックな進化を提示しています。

アルバム全体を通して、バンドは経済的、政治的、精神的な大いなる不確実性(mass uncertainty)の時代に対する強い警戒心と応答を表明しています。先行第1弾シングル「Other Hells」のアナーコ・パンク的な焦土の痕跡から、戦争の卑劣さと巨額の資金調達を告発しつつ実際に「パレスチナ」の言葉をはき出す「Madness」の重厚なバウンス、そして漆黒のジャングルを響かせる「Dark Summer」へと至る流れは、まさに圧巻です。大規模な社会政治的暴力の告発と、Ross Farrarの最も親密な個人的葛藤とを地続きで描き出し、不確実な時代を生き抜くための明確な目的意識を突きつける、パンクの真髄が詰まった傑作へと仕上がっています。


GENGHIS TRON – “Signal Fire”

GENGHIS TRONの楽曲『Signal Fire』のオフィシャルミュージックビデオは、激しいエレクトロニック・ビートとインダストリアルなノイズ、そして絶叫が融合した1分54秒の強烈な作品です。全編にわたりグリッチエフェクト(画像の乱れ)が施された映像では、花や人間の顔、爆発や炎を思わせる抽象的なイメージが目まぐるしくカットバックされ、視覚的なノイズとなって押し寄せます。楽曲内で何度も繰り返される「heat」という叫び声が、カオティックで歪んだビジュアルと共鳴し、五感を刺激する圧倒的な緊張感と混沌とした世界観を短時間で叩きつけています。

この楽曲は、2026年6月12日にRelapse Recordsからリリースされた彼らの4作目となる同名のフルアルバム『Signal Fire』のタイトル曲です。前作『Dream Weapon』(2021年)のポスト・ヒューマンなSFファンタジーから一転し、本作は「情報過多によって人間が処理能力を失ったディストピア的な現代」という極めてリアルな現在地をテーマにしています。サイバーグラインドやデス・メタル、そしてインダストリアル・ポップの要素を貪欲に飲み込んだ全10曲のアルバムは、バンドが20年におよぶキャリアの中で洗練させてきた、美しくも禍々しい実験的サウンドの集大成となっています。

BAD STUFF – “Nepenthe”

ダラスを拠点に活動するニューバンドBad Stuffが、Relapse Recordsから6月5日にリリースするセルフタイトルのデビューアルバムに先駆け、最終先行シングル「Nepenthe」をミュージックビデオと共に公開しました。バンドにとって「Summer Girls」「Invisible Man」に続く3枚目のシングルとなる本楽曲は、Siouxsie and the BansheesやGary Numanの初期作品を彷彿とさせる推進力のあるシンセとギターのメロディで幕を開け、中盤からはThe Jesus and Mary Chainを思わせるクリーントーンの歪んだギターリードが絡み合う、独自のダークウェーブ/ポストパンク・サウンドを展開しています。

Drab MajestyのAndrew Clincoが監督、同バンドのAlex Nicolaouが編集を務めたミュージックビデオは、80年代から90年代のヴィンテージな放送用カメラ3台(日立、パナソニック、ソニー製)を使用し、全編ダラスで撮影されました。カメラが持つ独特で荒々しい質感を生かし、エフェクトをあえて編集ではなくカメラ内のライブ処理でテープに記録するという手法を選択。その素材を完璧にカオティックでありながらも自然な流れへと繋ぎ合わせることで、楽曲の持つザラついた疾走感と完全にシンクロする、ノスタルジックで鮮烈な映像作品に仕上げています。


聖なる響きと機械の魂が融合する――MIRACLEが6年の歳月をかけて到達した、暗黒の電脳礼拝堂。

Steve MooreとDaniel O’SullivanによるデュオMIRACLEが、ニューアルバム『The Living Likeness Of My Electric Daemon』から先行シングル「PVC Vest」をリリースしました。2026年6月26日にRelapse Recordsから発売予定の本作は、2019年から2025年にかけてロンドンとニューヨークで制作され、彼らのキャリアにおいて最も純化された妥協のないサウンドを提示しています。

アルバムは10部構成の連作歌曲となっており、幻影と具現、恍惚と消滅、古代とアルゴリズムといった対極的なテーマを掘り下げています。「電気的な守護霊(Electric Daemon)」をキーワードに、テクノロジーと人間の魂が融合していく様を問いかけます。Mark Titchnerが手がけたアートワークでは、黒いPVC素材で再構築されたピエタ像が描かれ、合成的なレンズを通した献身と肉体の脆弱性を象徴しています。

音楽面では、献身的なポップ、コスミッシェの推進力、ゴシック・ミニマリズムが融合し、Steve MooreのアナログとデジタルのシンセサイザーとDaniel O’Sullivanの呪術的で親密な歌声が交錯します。中世の迫害を再解釈した「Consolamentum Day」や、Rose Keeler-Schaffeler(KEEL-HER)をゲストに迎えた「Fluid Window」など、神話と現代のテクノロジーを交差させた本作は、まるでメインフレームに直結された礼拝堂のような深淵な響きを湛えています。


CEREMONY – “Other Hells”

カリフォルニアを拠点に活動する伝説的パンクバンド、CEREMONYが、5年以上ぶりとなるニューシングル「Other Hells」をリリースしました。Ross Farrar、Anthony Anzaldo、Andy Nelson、Justin Davis、Jake Casarottiの5人から成る彼らは、2週連続のコーチェラ・フェスティバル出演を終えたばかり。今作は2分強という短い演奏時間の中に、疾走するドラムと狂乱的なギターが炸裂しており、バンドが再びそのハードコアな真髄を剥き出しにしたエネルギッシュな楽曲となっています。

ボーカルのRoss Farrarによれば、本作は「覚醒と睡眠」「肉体と精神」といった相反する力の相互作用をテーマにした瞑想から生まれたといいます。近年の分断が進む政治状況に対し、パンクが持つ解放的な力である「スラム」を通じて団結を促すことが意図されています。CEREMONYが一貫して追求してきた、アグレッシブな音楽の激しさと美しさの並置が、聴覚・視覚・構造のすべてにおいて一つに融合された、彼らならではの重厚なメッセージが込められた一曲です。


情報が現実を侵食する「小島秀夫的ディストピア」を鳴らす――GENGHIS TRONが新作『Signal Fire』で辿り着いた、怒りと戦慄が混ざり合う究極の音響実験

Genghis Tronが、5年ぶりとなる通算4枚目のアルバム『Signal Fire』を6月12日にRelapseからリリースすることを発表しました。バンドリーダーであるHamilton JordanとMichael Sochynskyに加え、ボーカルにTony Wolski(The Armed)、ドラムにNick Yacyshyn(SUMAC、The Armed)、ベースにKenny Szymanski(The Armed)を迎えた新体制で制作され、プロデュースにはBattlesやModel/Actrizを手がけたSeth Manchesterが起用されました。Sochynskyは新メンバーの卓越した音楽性とソングライティングの直感力が、バンドを次のレベルへと押し上げたと語っています。

今作のテーマについて、ボーカルのTony Wolskiは「小島秀夫的なディストピア」を掲げています。溢れかえる情報が人間の処理能力を超え、無道徳で狡猾な者たちが執拗な主張によって現実を意のままに作り変えてしまう、終わりのない代理戦争の時代を投影した作品です。Wolskiは「正直なところ、これはおそらく2027年頃の話かもしれない」と、本作が描く世界観が現代社会の延長線上にある不安定な未来を射抜いていることを示唆しています。

アルバムからの先行シングルとして公開された「I Am All」は、彼らの真骨頂とも言える多様なヘヴィ・ジャンルを一つの器に詰め込んだような楽曲です。シンセサイザーの質感とエクストリーム・メタルの狂気が交錯するそのサウンドは、20年というキャリアを経て、かつての実験的なパッチワークから、より洗練された独自のスタイルへと昇華されています。混沌とした現代のディストピアを鋭く切り取る、圧倒的なエネルギーに満ちた最新作となっています。


True Widowの系譜を継ぐ新星「Bad Stuff」誕生。Relapse Recordsから放たれる、冷徹で瞑想的なスローバーニング・サウンド

テキサス州ダラスを拠点とする5人組バンド、Bad Stuffが、Relapse Recordsよりセルフタイトルのデビューアルバムを2026年6月5日にリリースすることを発表しました。本作には、True WidowのDan PhillipsとNicole Estillをはじめ、地元のアートロック・シーンで活躍するJackie Dunn Smith、Gabriel Spatz、Laura Hartman Pearlが参加。瞑想的かつ反復的なリズム、そしてスローバーニングな展開を特徴とし、ドリームポップのような旋律と、より濃密で危険な気配を湛えたサウンドが、冷徹で超然としたテンションと共に描き出されています。

バンドの成り立ちは、DanとNicoleによるインストゥルメンタル・プロジェクト「Latent Print」と、Jackieがシンセやドラムマシンを駆使して展開していた「Concord Kill」という二つの異なる母体に遡ります。ロカビリーの素養を感じさせるDanのギターワークと、宅録から生まれたエレクトロニックな質感が融合したことで、アルバムには単一のジャンルに収まらない多様なスタイルが共存。ラジオのダイヤルを回して局を切り替えるような変化に富んだ構成が、作品全体に独特の推進力と緩急を与えています。

アルバムからの先行曲「Summer Girls」は、執拗に繰り返される催眠的なドラムパターンが軸となり、緻密に計算されたペースで展開していきます。じわじわと高まる緊張感の中、Dan Phillips特有のギターが切り込み、その底流では低く唸るようなドローンが響き渡ります。湿り気を帯びた都会的な鋭さと、ダラスのアンダーグラウンド・シーンの空気を吸い込んだ彼らの音像は、ヘヴィ・ロックやシューゲイザーの境界線を漂う、唯一無二の存在感を放っています。


WARNING – Stations

英国のドゥーム・メタル・パイオニア WARNING が、歴史的名盤『Watching from a Distance』(2006年)以来、実に20年ぶりとなる待望のニューアルバム『Rituals of Shame』を6月19日に Relapse Records からリリースすることを発表しました。あわせて先行シングル「Stations」の配信も開始。中心人物の Patrick Walker は、2025年1月から週7日体制で制作に没頭し、白紙の状態から本作を書き上げたと語っています。

レコーディングはイギリスのサウスポートにある築140年の元教会を改装した The Arch Studio で行われ、Chris Fullard(Idles、Sunn O)))、Ulver)が録音とミキシングを担当。Walker 自身の人生における変容の時期を反映した本作は、Marillion のような野心的な楽曲構造と、June Tabor を彷彿とさせる簡素で感情的な透明感を併せ持っています。ヘヴィな音楽の中に深い情緒を吹き込む彼ら独自のスタイルは、20年の歳月を経てさらなる深化を遂げています。

歌詞の面では、これまでの Walker の作品を一貫して特徴づけてきた「渇望」「別離」、そして何よりも「愛」というテーマが深く掘り下げられています。長年のファンにとっても、また新たなリスナーにとっても、この新作は彼の現在の感情的な風景を映し出す鏡のような存在です。2025年を通じて全身全霊で取り組んだこのプロジェクトは、単なる復活作を超え、WARNING というバンドの新たな一章を告げる記念碑的な作品となっています。