Eartheater – “Wasp In the Fig”

北米および欧州でのヘッドライン・ツアーを全公演ソールドアウトで成功させた実験的コンポーザー/シンガー/プロデューサーのEartheater(Alexandra Drewchinによるソロ・プロジェクト)が、新曲「Wasp in the Fig」のミュージック・ビデオを公開しました。本作の監督は映像作家のAndrew Thomas Huangが手掛けており、彼女の所有する田園地帯の上空を飛行する印象的な空撮映像で物語の幕が開きます。

映像内でEartheaterは馬に乗り、大地と大空を縦横無尽に駆け巡りながら、やがて馬と一体化してケンタウロスへと姿を変えていきます。圧倒的な没入感と神秘的な世界観を誇る本作は、マルチ・インストゥルメンタリストとしての彼女が提示する先鋭的かつ有機的なサウンドと見事に共鳴し、見る者を神話的な幻想世界へと誘う力作に仕上がっています。


コラボレーションの寵児から孤高のプロデューサーへ――Fineがニュー・アルバム『Jazz Dreams』で見せる、贅沢なミニマリズムと心を解きほぐす圧倒的なトーン

デンマーク・コペンハーゲン出身の音楽家Fine(Fine Glindvad Jensen)が、来月リリースするニュー・アルバム『Jazz Dreams』を発表しました。エレクトロ・ポップ・グループCHINAHのフロントを務めた過去を持ち、Erika de CasierやAstrid Sonne、IceageのElias Rønnenfeltとの共作や、Dean Bluntとの謎めいたプロジェクトCrying Nudesでも注目を集める彼女。作詞・作曲・プロダクション・録音のすべてを自ら手がけるソロプロジェクトとして、2024年の高い評価を得たデビュー作『Rocky Top Ballads』に続き、より豊潤でスケールの大きな独自のサウンドスケープを構築しています。

アルバムからの最新先行シングル「Everything in the shade」は、Cowboy JunkiesやMazzy Starを彷彿とさせるほんのりとしたカントリー・フォークのニュアンスを纏った、美しくウージィなトーチ・ソングです。静謐でありながらも豊かな広がりを持つミニマルな音像と、微睡むようなヴォーカルが聴き手の緊張を瞬時に解きほぐします。Fine自身が「レコード制作は直線的ではない。部屋に投げ込まれた奇妙なものをそのまま受け入れ、夢自体の論理に身を委ねる。それは残酷だが、自由でもある」と語る通り、不条理さと解放感が同居する幻想的な世界観が見事に表現された一曲です。

すでにリリースされている「I Could」「Run」「Portal」「Moment」といった魅力的な楽曲群とともに構成されるアルバム『Jazz Dreams』は、マルチな才能を発揮するFineの美学が完璧に結実した作品となっています。夢の領域へと引き込まれるような没入感と、聴く者を優しく包み込む穏やかなトーンがアルバム全体を貫いており、シンガーソングライター/プロデューサーとしての彼女の稀有な存在感を確固たるものにする期待の決定盤です。

Fine – “Everything in the shade”

コペンハーゲン出身で音楽院卒のキャリアを持つシンガーソングライター/プロデューサーFine(Fine Glindvad Jensen)が、来月リリースするニュー・アルバム『Jazz Dreams』より最新シングル「Everything in the shade」を公開しました。CHINAHのリードやErika de Casier、Astrid Sonne、IceageのElias Rønnenfeltらとの協働でも知られる彼女。自ら作詞・作曲・録音・プロダクションのすべてを手掛けた本作は、Cowboy JunkiesやMazzy Starを彷彿とさせるカントリー・フォークの気配を漂わせた、夢心地で静謐なトーチ・ソングです。豊潤でありながら削ぎ落とされた浮遊感あふれる音像が、聴き手の神経を穏やかに解きほぐすような深い癒やしと解放感をもたらしています。

Betty Kragが監督を務めたミュージック・ビデオは、Fineが語る「夢の論理に身を委ねる」ようなシュールかつ幻想的な世界観を美しい映像美で可視化した作品です。不条理でありながらも奇妙さを感じさせない独特な没入感と、楽曲が持つ静かな情熱とウージィな質感が緻密にシンクロ。『Rocky Top Ballads』に続く注目の2ndアルバム『Jazz Dreams』の到来を告げるとともに、個人の独立したクリエイティヴィティを追求し続けるFineの類稀なる美学を鮮烈に印象づける仕上がりとなっています。

Pictish Trail – “Another Way”

スコットランドのアイグ島を拠点に活動するシンガーソングライター Johnny Lynch のソロ・プロジェクトPictish Trailが、Fire Records より新曲「Another Way」をリリースしました。本楽曲は通算6作目のアルバム『Life Slime』の中心を成す約8分に及ぶ壮大なトラックであり、Tunng や LUMP で知られる Mike Lindsay がプロデュースを担当しています。他人から誤解され決めつけられる苦悩から自らの意志で解き放たれていく「解放と変容」をテーマにしており、静かな歌い出しからクラウトロック風のモートリッヒなビートとサイケデリックなシンセポップがうねりを上げて高揚していく、緻密で圧倒的なアプローチが光ります。

楽曲と併せて公開されたオフィシャル映像では、楽曲が持つ変容のストーリーとトリッピーなサイケデリック表現が見事にビジュアル化されています。内面的な葛藤からカタルシスへと至るドラマチックな音像と映像美が見事に重なり合い、浮遊感のあるシンセ・ポップとローファイ・エレクトロニクスを融合させた『Life Slime』の壮大なスケール感を鮮烈に印象づける作品となっています。


LIA LIA – “Adore You”

ベルリンを拠点に活動するアーティスト LIA LIA(リア・リア)の楽曲「Adore You」のミュージックビデオは、彼女の独自の世界観であるアバンギャルドなファッションとシネマティックな映像美が融合した、非常にインパクトのある映像作品です。重厚でダークなエレクトロ・ポップのビートに乗せて、愛執や孤独、繊細な感情の揺れ動きをドラマチックに表現しており、視聴者を一瞬で彼女の持つ美しくもミステリアスな空気感へと引き込みます。

10月2日にリリースを控える待望のデビューアルバム『Armor』からの先陣を切る本作のビデオは、アーティストとしての彼女の進化と真骨頂を強く印象づけるものとなっています。「鎧(Armor)」というアルバムタイトルが象徴するように、自身の内面や脆弱さを守りつつも力強く表現するヴィジュアルコンセプトが貫かれており、アルバムの全貌と今後の本格的な展開に向けて期待を大きく高める作品に仕上がっています。

バッハのルーツと北欧フォークロア、そして現代的アヴァン・ポップの鮮烈な交差!3年の歳月をかけて完成したMurex渾身の初フルアルバム『Inventio』と先行シングル「Flock Of Swans Fly In V’s」

ストックホルムを拠点に活動するアーティストMurexが発表したデビュー・アルバム『
Inventio』と、その先行シングル「Flock Of Swans Fly In V’s」。本作は、北欧フォークロアの情景とバロック音楽の美学、そしてBjörkやElizabeth Fraserを想起させるアヴァン・ポップなアプローチが見事に融合した、独創的で深い情念を湛えた作品です。

先行シングル「Flock Of Swans Fly In V’s」は、自宅近くの草原から冬を越すために飛び立つ白鳥の群れに着想を得て制作されました。極寒の季節を生き延びるために旅立ち、再び春に帰還する白鳥たちの生命本能に「希望と美しさ」を見出した本作は、美しくもどこか儚いメロディと澄んだ音響が胸を打つ、印象的なトラックに仕上がっています。

バッハの『インヴェンション』に因んで名付けられたアルバム『Inventio』は、3年の歳月をかけて生み出された全10曲で構成されています。クラリネットやフルート、チェロなどの客演陣によるアコースティックな響きを交えながら、身体醜形障害や支配、不確実な自己との対峙といった深層心理を表現しており、自身の身体性を取り戻しながらも解放されていくような、美しく繊細なアヴァン・ポップの傑作です。


Murex – “Flock of Swans Fly In V’s”

ストックホルムを拠点に活動するアーティストMurexが、デビュー・アルバム『Inventio』から放つ先行シングル「Flock Of Swans Fly In V’s」。幼少期に見た白鳥の群れの渡りからインスピレーションを得た本作は、厳しい寒さを避けて飛び立ち、春とともに戻ってくる白鳥の生命本能に「希望と美しさ」を見出したエモーショナルなナンバーです。北欧フォークロアの情景とバロック音楽的な美学、そしてBjörkやElizabeth Fraserを想起させるアヴァン・ポップな音像が重なり合い、自身が抱えてきた身体醜形障害や自己の不確かさと対峙する独創的な世界観を提示しています。

自ら監督を務めたミュージック・ビデオでは、アルバム全体を貫く自己の解体と身体性の探求、そして美的な本能への憧憬が美しく映像化されています。音楽制作において過度な外見的・物理的支配から解き放たれることを目指した彼女らしく、幻想的なビジュアルと繊細なアンサンブルが共鳴し合い、観る者を彼女の深層心理と自己解放の旅へと誘う幻想的な仕上がりとなっています。


Trusselina – “Gastro / Trusselina Archimboldi”

インディ/エクスぺリメンタル・プロジェクトTrusselinaのダブルA面シングル「Gastro / Trusselina Archimboldi」。Hayden McGarveyとMikeala Oppenheimerのコンポジションによる本作は、ローファイなインディ・ロックやフォークの原風景に、歪んだエレクトロニック・サウンドや実験的なアプローチが見事に融合した作品です。生々しい質感と電子音のレイヤーが複雑に交錯し、リスナーを独自の幻想的で奇妙な音響世界へと引き込みます。

タイトルの通りアーティスティックな表現と独自の歪んだポップセンスが融合した本作は、プロジェクトの現在地を色濃く反映しています。エレクトロニックなアブストラクトさとルーツ・ミュージックの温かみが同居する絶妙なアンサンブルにより、彼らならではの奥深い美学とDIY精神をダイレクトに伝える仕上がりとなっています。


過去10年の音の記憶とフィールド・レコーディングが生む新たな響き──isabel crespo pardoが新名義iiisaで贈る、変容と祈りに満ちたデビューアルバム『tanto te he querido』

ブルックリンを拠点に活動するインターディシプリナリー・アーティストisabel crespo pardoが、新たなソロ名義「iiisa」として、デビュー・エレクトロアコースティック・アルバム『tanto te he querido』のリリースを発表し、先行シングル「aún siento la sombra」を公開しました。これまで数々の優れたコラボレーションで評価されてきた彼らが、単独名義を通じて新たな表現の領域を開拓。故郷コスタリカでの家族の声やフィールド・レコーディング、ポエムソングを融合させ、変容と記憶のポータルとなる音響世界を創り出しています。

ソロ・デビュー作となるアルバム『tanto te he querido』は、過去10年間に集められた楽曲の断片や環境音などのアーカイブ素材を再構築し、幾度も推敲を重ねて制作された全10曲で構成されています。ラテンアメリカの歴史やクィア/トランス思想などを背景に、個の境界を溶かしながら世代を超えたトラウマ、記憶、死生観といったテーマを探求。パイニア・ワークスでのレジデンシーやツアー先、親しい人々の自宅で録音・プロデュースされた本作は、聴き手を作者の「心の洞窟」へと招き入れるような密室的で深遠な作品です。

先行シングル「aún siento la sombra」は、人々の力を奪う同調圧力への痛切な葛藤を表現したトラックです。不規則なパーカッション、メキシコでの抗議デモの音声、そしてコスタリカでの儀式の音源が交差する緻密なノイズとディストーションの背景から、crespo pardoのしなやかで恐れを知らない歌声が浮かび上がります。作品全体が持つテーマ性を力強く提示するとともに、iiisaが紡ぐダイナミックで感情豊かなサウンドの魅力を鮮烈に印象付けています。


Dylan Henner – “I’m Writing a New Song Every Month from One Birthday til the Next: July”

イギリスの気鋭作曲家・プロデューサーであるDylan Hennerが、自身の誕生日から次の誕生日までの1年間、毎月リアルタイムで新曲を書き下ろしてリリースする野心的なプロジェクト『I’m Writing a New Song Every Month from One Birthday til the Next』を始動しました。その記念すべき第1弾シングルとなる「July」は、流動的で捉えどころのない「時間」の概念を音楽という形でその瞬間に留めようとする試みです。過去を振り返るのではなく、今まさにその月を生きながら創作・発表していくことで、カレンダーのなじみ深いリズムを芸術的なフレームワークへと昇華させています。

本作「July」は、水中に沈んだカセットテープから再生されたかのような、揺らぎを帯びたオーガニックなシンセサイザーの音響で幕を開け、やがて不思議なハーモニーを奏でる歌声が重なり合っていきます。徐々に押し寄せる暗雲のような重厚な響きが、最終的には夢見心地で霧がかった美しい霞へと溶けていく劇的な展開が特徴です。アンビエントや実験音楽、プロセスされた歌声、フィールドレコーディングを精巧に融合させ、静寂と荒涼、人間らしさと非人間的な響きの境界をたゆたう、Hennerならではの深く没入感のある音響世界が表現されています。


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