Susanne Sundfør – “Revelations of Divine Love”

ノルウェーのシンガーソングライター Susanne Sundfør が、8作目となるニュー・アルバム『Revelations of Divine Love』からの先行トラック「I It Am」を公開した。本作は、女性によって英語で書かれた最古の書物とされる14世紀の神秘家 Julian of Norwich(ノリッジのジュリアン)の同名著作(Grace Warrack による1901年訳)のみをテキストとして採り入れた壮大なコンセプト・プロジェクト。母となりノルウェーの農村部へ移住した彼女が、歴史から消し去られた女性たちの声を探求する中で出会ったテキストであり、宗教の枠を超えた普遍的な「愛」をテーマに掲げている。

マーキュリー賞ノミネート歴を持つピアニスト/オルガニストの Kit Downes と共作し、ノルウェーの教会でパイプオルガンとともにライヴ録音された本作。「力強く大声で歌う」という従来のオルガン伴奏の概念を覆し、近接マイク(close-miked)による囁くような柔らかで控えめなボーカルと、一発撮り(single takes)を重視した即興性・臨場感あふれるサウンドメイクが施されている。完璧さよりも生の気配や本物感を追求した、静寂と深い省察に満ちた唯一無二の音響作品に仕上がっている。

北欧の歌姫 Susanne Sundfør が8作目の新作『Revelations of Divine Love』を発表、ノルウェーの教会でライヴ録音された先行シングル「I It Am」を公開

ノルウェーのシンガーソングライター Susanne Sundfør が、8作目となるニュー・アルバム『Revelations of Divine Love』のリリースを発表し、先行シングル「I It Am」を公開した。前作『blómi』(2023年)を経て二児の母となり、都市を離れてノルウェーの田園地帯へと移住した彼女が、静寂の中で見出したテーマを体現する楽曲となっている。

アルバム『Revelations of Divine Love』は、女性によって英語で書かれた最古の書物とされる14世紀の神秘家 Julian of Norwich(ノリッジのジュリアン)の同名著作(Grace Warrack による1901年訳)のみをテキストに採用したコンセプト作だ。ノルウェーの教会でライヴ録音された本作は、マーキュリー賞ノミネート歴を持つピアニスト/オルガニストの Kit Downes との共作であり、教会のパイプオルガンを「第2のヴォーカル」としてフィーチャー。宗教の枠組みを超えた普遍的な「愛」をテーマに掲げている。

先行シングル「I It Am」をはじめとする楽曲群では、オルガン伴奏=大音量という従来の概念を覆し、近接マイク(close-miked)による囁くような柔らかで繊細なヴォーカルアプローチを展開。ほぼ一発撮り(single takes)でレコーディングされ、完璧さよりもその場の存在感や生の気配、そして遊び心を重視した音響美が際立つ。静寂と深い省察に満ちた、唯一無二の神聖な作品に仕上がっている。

Divine Past – “it’s over now”

ケルンを拠点に活動するアーティスト Divine Past が、最新シングル「it’s over now」をリリースした。オルタナティヴ、インディー・ポップ、シンセポップ、アコースティックといった多彩なエレメントを融合させた本作は、ジャンルを軽やかに横断する独自のポップ・センスが光る一曲となっている。

「it’s over now」というタイトルが予感させるように、切なく叙情的なメロディと洗練されたシンセ・サウンド、オーガニックなアコースティックの質感が美しいコントラストを描く。繊細な哀愁を帯びながらもキャッチーに展開するサウンドスケープが聴く者の胸を打ち、記憶に残る秀逸なインディー・ポップ・ナンバーに仕上がっている。


Sierra Ferrell – “Trying to Love You”

ナッシュヴィルを拠点に活躍するシンガーソングライター Sierra Ferrell が、2026年最初となる最新シングル「Trying to Love You」をリリースした。グラミー賞4部門受賞を果たした名作『Trail of Flowers』(2024年)以来の新曲となる本作は、Gabriel Kelly がプロデュースを担当。カントリーやオールドタイム、ニューオーリンズ・ジャズを融合させた彼女固有のスタイルをベースに、スローで妖艶な展開から Jefferson Airplane を思わせるサイケデリックかつアンセム的な高揚感へとビルドアップしていく、中毒性の高い楽曲に仕上がっている。

彼女の卓越した歌唱力と予測不能なボーカルアプローチが余すことなく発揮された「Trying to Love You」は、近年のライヴ「Heavy Petal」ツアーのセットリストでもすでに定番曲として親しまれている。伝統的なルーツ・ミュージックと現代的な感性を自在に行き来する Sierra Ferrell らしさに満ちており、ジャンルの垣根を打ち破り新たな音楽体験へと聴き手をいざなう意欲作だ。


Way Dynamic – “Officially”

メルボルンを拠点に活動する Dylan Young のプロジェクト Way Dynamic が、Jagjaguwar からのアルバム『Massive Shoe』再発盤に合わせて新曲「Officially」とミュージックビデオを公開した。本楽曲はオリジナルのアルバムには収録されていない新曲であり、彼らしい肩の力が抜けた心地よい雰囲気と、新しい恋への没頭を描いた「Officially addicted」というリフレインが印象的である。多幸感にあふれたラヴソングでありながらも、自身の強迫的な一面や誰かに依存することの陰りを感じさせる、微かな哀愁が同居した深みのある楽曲に仕上がっている。

音楽的には「ベースボールキャップを被った Nick Drake」と評された前シングル「Miffed It」のニュアンスを残しつつも、より推進力のあるバックビートと軽やかでエアリーなムード、そして味わい深いリードギターが光る。Elliot Weaver 監督によるミュージックビデオとともに、Nick Drake の叙情性と Real Estate や Mac DeMarco にも通じるインディー・ポップの軽快さを併せ持った、Way Dynamic 独自の魅力が詰まった作品となっている。


事故の衝撃と流浪の日々を越えて——Sam Burtonが新たな傑作『Fairweather Friend』で描く、喪失と再生の物語

Captured Tracks への移籍を発表したパレスチナ系アメリカ人のシンガーソングライター Sam Burton が、2026年10月30日にリリース予定の3rdソロアルバム『Fairweather Friend』と、先行シングル「I’m A Stranger」を公開した。前作『Dear Departed』に引き続き Jonathan Wilson がプロデュースを手掛けた本楽曲は、Otium 監督によるミュージックビデオとともに発表された。Burton 自身が「ノスタルジーと疎外感の狭間に位置する楽曲であり、帰るべき家はどこにもない」と語る通り、変化の波の中で漂う孤独感や郷愁が、美しく繊細なフォークサウンドとして表現されている。

アルバム制作の背景には、ツアー中に見舞われた深刻な自動車事故と、それに伴う流浪の生活がある。事故による罪悪感やバンドメンバーとの癒やしのプロセス、その後のプロジェクトの分裂を経て、Burton は北カリフォルニアのハンボルト近郊の農場に滞在し、Neil Young や Bert Jansch などのソロパフォーマンスを研究しながら本作の約半分を執筆した。録音は Jonathan Wilson とのセッションに加え、ドラマーである Pierce Gibson のエコーパークにあるスタジオにて、プロデューサーなしのバンド主導でも行われ、親密な共同体精神が生々しいライヴ録音の感覚とともに刻み込まれている。

『Fairweather Friend』は、極限まで削ぎ落とされたプロダクションとアコースティックギターのアンサンブルによって、Bob Dylan の『New Morning』を彷彿とさせる親密な響きを生み出している。愛する人々との高揚感と終わりの予感、未知への抱擁、そして真の自由へと至る降伏といったテーマが深く掘り下げられており、Fred Neil、Nick Drake、Leonard Cohen といった偉大なシンガーソングライターの系譜に彼を確固として位置づける作品である。喪失を取り戻せないものとして受け入れながらも、音楽を生み出すという自身の宿命に強迫観念的に突き動かされる Burton の、これまでで最も自信に満ちた姿がここにある。


Sam Burton – “I’m A Stranger”

Captured Tracks への移籍を発表した Sam Burton が、2026年10月30日にリリース予定の3rdソロアルバム『Fairweather Friend』より、先行シングル「I’m A Stranger」とそのミュージックビデオを公開した。前作に引き続き Jonathan Wilson がプロデュースを手掛けた本楽曲は、アコースティックな温もりの中に漂う孤独感と郷愁が胸を打つナンバーである。「ノスタルジーと疎外感の狭間に位置する楽曲であり、主張というよりは感情そのもの。帰るべき家はどこにもない」と本人が語る通り、変化を経験しながら旅を続ける彼の揺れる心情が美しく繊細なフォークサウンドへと昇華されている。

Otium が監督を務めたミュージックビデオとともに公開された本作は、Tompkins Square や Partisan からの作品リリースを経て、コンテンポラリー・フォークシーンにおける確固たる地位を築いてきた彼の新たな章の幕開けを象徴している。北カリフォルニアの農場で過ごした内省的な時間や、Neil Young、Bert Jansch といった先人たちのソロパフォーマンスへの研究結実を感じさせる緻密な演奏とボーカルアプローチが光り、聴く者を静かで深い情緒の世界へと引き込んでいく逸品である。


Jackie Marchal – “Always Mine”

Jackie Marchal が Better Company Records より2026年8月5日にリリースした新曲「Always Mine」は、彼女の最新EP『The Girl the World Forgot』の到着を強く印象づける一曲である。本作は彼女自身が作詞・作曲・演奏・プロデュースのすべてを手掛けたセルフプロデュース作品であり、ボーカルのほかシンセサイザー、バイオリン、ギターを自在に操る多才なアプローチが光る。クラシックの要素を感じさせる緻密なアンサンブルと、オルタナティヴ・ポップやインディー・ロックを横断する現代的な感性が見事に融合している。

演奏陣にはチェロ奏者として Jonathan Som が加わり、楽曲に深みのある重厚なストリングスの響きを付与している。さらにミキシングを Nicole Rowe、マスタリングを Elaine Rasnake が担当し、音響面での完成度を一層高めた。ニューヨーク、ロンドン、サンフランシスコといったインディー・シーンの情景にもマッチする親密で奥深いサウンドスケープが描かれており、EP『The Girl the World Forgot』の全貌への期待を揺るぎないものにする秀逸なシングルである。


Graham Hunt – “Getting Older”

ウィスコンシン州を拠点に多心的なインディー・ロックを展開するGraham Huntが、リリースを約1ヶ月後に控えたニュー・アルバム『American Pyramid』からの最新シングル「Getting Older」を公開しました。「Waiting For You To Come Home」やBeck以降のオルタナ感溢れる「Riverboat Blues」といった先行曲に続く本作は、Huntが得意とする疾走感あふれるハートランド・ロック・サウンドに、どこか切なく哀愁を帯びたメロディを乗せたストレートなロック・ナンバーに仕上がっています。

間奏部分で見せるピアノとリード・ギターの絶妙な掛け合いが大きな聴きどころとなっており、サビで繰り返される「僕らはみんな歳をとっていくけれど、どうか自分はもう終わりだなんて思わないでほしい」という直球のメッセージが強く心に響きます。楽曲の持つ力強い推進力と前向きな叙情性を捉えた映像と共に、年齢や変化を受け入れながらも進み続ける日常を肯定してくれるような、味わい深く情熱的な作品です。


June McDoom – “Without You”

ジャマイカ系のルーツを持ち、サウスフロリダ出身のシンガーソングライターJune McDoomが、名門レーベルJagjaguwarとの契約を発表し、デビュー・フルアルバム『Follow The Light』より先行シングル「Without You」を公開しました。パートナーであるEvan Wrightと共に時間をかけて手作業で音を重ねた本作は、ストレートな生ドラムのビートにダブの低音(ベースライン)とシューゲイザーを思わせる浮遊感溢れるフィードバックが交錯する、静謐でありながら豊かな質感を持ったドリーム・ポップ〜フォーク・トラックに仕上がっています。

本楽曲は「愛する人なしでは人生がどれほど無意味に感じられるか」という気づきと情緒的な変化を描いており、後半にかけてその大切な存在を決して当たり前だと思わないという強い決意と祝福のサウンドへと展開していきます。ミュージックビデオ(または映像世界)においても、孤独や愛の不在に対する切実な葛藤から、かけがえのない繋がりを再確認して前へと一歩踏み出すまでの感情のグラデーションが、彼女の天使のような美しいボーカルと深い音響空間と共に表現されています。


1 2 3 254