Dori Valentine – “Junebug”

ナッシュビルを拠点に活動するシンガーソングライター兼マルチインストゥルメンタリスト、Dori Valentineがニューシングル「Junebug」をリリースしました。テキサス州アマリロ出身の彼女は、現在、高い評価を受けるプロデューサーTony Bergのもとでデビュー作の最終調整を行っており、インディー音楽界の次世代を担う存在として大きな注目を集めています。

本作「Junebug」は、ほろ苦い感情と自己省察が入り混じる歌詞が印象的な楽曲です。過ちを繰り返してしまった関係への後悔や、「恋人ではなくフリーク」と自嘲する切実な孤独を繊細に綴りつつ、終盤にかけて切望と葛藤が激しい衝動へと昇華されていく様が、彼女のソングライティングの非凡な才能を物語っています。


Girlpool解散を経て、ポップスターの鋭さとインディーの誠実さが交錯。Yves Rothmanと組み、エレクトロから繊細な歌心へと回帰したHarmony Tividadの新たな展開

かつてGirlpoolのメンバーとして高い評価を得たHarmony Tividad(現在はHarmony名義で活動)が、ニューアルバム『Lifetime』を6月16日にKRO Recordsからリリースすることを発表しました。2022年のバンド解散後、エレクトロ・ポップへの接近を見せた2023年のEP『Dystopia Girl』や2024年のアルバム『Gossip』を経て、本作では「Where Strangers Go」などの先行シングルに象徴される、より繊細なインディー・ポップの探求へと回帰しています。

アルバムの製作総指揮には、FKA twigsやBlondshellとの仕事で知られるYves Rothmanを迎え、ロサンゼルスの名門Sunset Soundスタジオで録音されました。新たに公開されたシングル「I’m Still Learning How To Leave You」は、ストリングスとアコースティック・ギターが渦巻く中、別れの先へ進もうとする意志を歌った壮大な楽曲です。彼女は本作を「もはや世話をする力がない相手への責任を手放し、降伏し続ける強さ」についての曲だと語っています。

Hannah De Vriesが監督したミュージックビデオでは、太陽の光が降り注ぐグラマラスな映像の中に、驚くほど多くのイエス・キリストのイメージが散りばめられています。近年のソロ活動で見せたポップスター的な鋭さを維持しつつ、伝統的なインディー・ポップの誠実さへと歩み寄った本作は、彼女のキャリアにおける新たな転換点となる「ハリウッド・ハートブレイカー」な一枚に仕上がっています。

Kelsey Lu – “Portrait Of A Lady On Fire”

Kelsey Luのニューアルバム『So Help Me God』は、2019年の『Blood』以来7年ぶりとなる待望の作品で、6月12日にリリースされます。Jack AntonoffやYves Rothmanを共同プロデューサーに迎えた本作は、彼女がこの7年間に経験した変容を反映し、献身や欲望、崩壊と再生といった複雑な感情が多層的に織り込まれた意欲作です。

先行シングル「Running To Pain」に続き、4月9日に公開された新曲「Portrait Of A Lady On Fire」は、豊かなストリングスと情感あふれるボーカルが印象的な楽曲です。Kelsey Luはこの曲について、現実化することのない「秘められたつながり」の誘惑とロマン主義を表現していると語っており、アルバム全体を通しても、形のないものへの渇望や自己の再構築といった深いテーマが表現されています。

崩壊から輝かしい再生へ——Emma Louise、豪華グラミー受賞チームと作り上げた4thアルバム『Sunshine For Happiness』を発表

シンガーソングライターの Emma Louise が、4枚目のスタジオアルバム『Sunshine For Happiness』をリリースします。本作は、個人的な崩壊の瞬間を輝かしい音楽的な再生へと昇華させた、極めてパーソナルで幻想的なコレクションです。アルバム全体を通じて、彼女は美しさと苦悩が共存する場所を探索し、挫折がいかにして突破口へと変わったのかを克明に記録しています。

このアルバムは、Tobias Jesso Jr.(Olivia Dean、Harry Styles、Justin Bieber、Dua Lipa、HAIM)や Shawn Everett(Sombr、Miley Cyrus、Kacey Musgraves、Maggie Rogers、Hozier)といった、グラミー賞受賞歴を持つ豪華なチームと共に制作されました。3月20日からプレオーダーが開始される本作より、先行してシングル「God Between Us」が公開されています。

「God Between Us」の公式ビデオは、16mmフィルムを使用して撮影されました。ロケ地は、ハワイの活火山であるキラウエア火山、ロサンゼルス、そしてオーストラリアのニューサウスウェールズ州ノーザン・リバーズに及びます。壮大な自然と重なる彼女の歌声は、崩壊から再生へと向かうアルバムの世界観を見事に象徴しています。

このミュージックビデオの映像美や、キラウエア火山での撮影エピソードについてもっと詳しくお話ししましょうか?


7年の潜伏を経てたどり着いた、聖なる響きとポップの臨界点——Kelsey LuがJack AntonoffやKim Gordonと共に紡ぎ出す、魂の救済と解放の全10曲

シンガー、ソングライター、そして作曲家であるKelsey Luが、前作『Blood』から7年の歳月を経て、ついに沈黙を破りました。2026年6月12日にDirty Hitからリリースされる待望のセカンドアルバム『So Help Me God』は、Jack AntonoffやYves Rothmanを共同プロデューサーに迎え、Sampha、Kamasi Washington、さらにはKim Gordonといった錚々たる顔ぶれが参加。現代音楽シーンにおける最も独創的な声の一つである彼女の帰還を告げる、記念碑的な作品となっています。

先行シングル「Running To Pain」は、オーケストラルで荘厳だった前作の作風から一転し、よりストレートなポップ・ディレクションを示唆しています。高揚感のあるシンセのフックと力強いドラムマシンのビートが響くこの曲は、青春映画のクライマックスを彷彿とさせる躍動感に満ちています。スペイン・ランサローテ島の荒涼とした火山地帯を舞台にしたミュージックビデオでは、映画『TITANE/チタン』のGarance Marillierと共演し、視覚芸術と音楽が密接にリンクする彼女ならではの世界観を提示しています。

全10曲で構成される本作は、歪んだギター、聖歌のようなコーラスのうねり、そしてダークな電子パルスが交錯する、映画的なスケール感を持った音像が特徴です。「影と解放」の間を揺れ動くこのアルバムは、音楽、ビジュアル、パフォーマンスが融合した多角的なプロジェクトとして結実しました。祈りのような切実な強度を持ちつつ、既存のジャンルの枠組みを軽やかに拡張していくKelsey Luの進化が、この一枚に凝縮されています。


世界を熱狂させた『About You』の歌声が、ついに沈黙を破る——Carly HannがAdam Hannと紡ぎ出す、孤独と解放のソロデビューEP『Alone』

The 1975の世界的ヒット曲「About You」への客演で一躍脚光を浴びたカナダ出身のシンガー、Carly Hannが、名門Dirty HitよりデビューEP『Alone』を5月18日にリリースすることを発表しました。グラストンベリーのピラミッド・ステージやマディソン・スクエア・ガーデンといった世界有数の大舞台でバンドと共にパフォーマンスを行ってきた彼女が、ついにソロアーティストとしての第一歩を踏み出します。

本作は、彼女の夫でありThe 1975のギタリストでもあるAdam Hannがプロデュースを手がけており、先行公開されたタイトル曲「Alone」では彼女の持つエモーショナルな歌声が存分に発揮されています。世界中のファンを魅了したあの幻想的な質感がソロプロジェクトとしてどのように昇華されているのか、大きな期待が寄せられています。


MUNA – “So What”

先月、ニューアルバム『Dancing On The Wall』のリリースを発表したMUNAが、タイトル曲の快活なエネルギーとは対照的に、より内省的で物憂げな新曲「So What」を公開しました。P!nkのカバーではなく、彼女たちが独自に書き下ろした本作は、華やかな名声の裏側に潜む空虚さをテーマに据えています。美しい部屋で重要な人物たちと過ごす洗練されたパーティーに参加しても、それが決して心の充足には繋がらないという、キャリアを重ねた今の彼女たちが直面している切実な孤独が歌われています。

バンドはこの楽曲について、外部からの承認(バリデーション)がいかに空虚なものであるかを、身をもって学んだ結果として生まれたものだと語っています。人々から羨望の眼差しを向けられる場所へ行けば行くほど、かえって事態が悪化し、本当に求めているのは見せかけの華やかさではなく「真の繋がり」であるという痛切な実感を込めています。パーティーを後にする際、来た時よりもひどい気分になってしまう——そんな、名声という名の檻の中で揺れ動く彼女たちの現在地を象徴する、極めてパーソナルな一曲です。


beabadoobee – All I Did Was Dream Of You (feat. The Marías)

Beabadoobeeが、The Maríasとタッグを組んだ新曲「All I Did Was Dream of You」をリリースしました。2024年のアルバム『This Is How Tomorrow Moves』以来となる本作は、トリップ・ホップとオルタナティブ・ロックの要素を融合させた、極めて雰囲気豊かなサウンドが特徴です。ギター、ドラム、シンセが織りなすレイヤーの上を、彼女の魅惑的なボーカルが漂い、「あなたとならすべてが簡単」と親密な関係性を歌い上げています。

このプロジェクトは、ボーカルのMaría Zardoyaがソロプロジェクト「Not for Radio」を始動させて以来、沈黙を守っていたThe Maríasにとっても久々の新展開となります。楽曲と共に公開されたミュージックビデオは、リトアニアのヴィリニュスで撮影。彼女の長年のコラボレーターであるJake Erlandと、現地のディレクターAboveGroundが共同監督を務め、楽曲の持つドリーミーで質感のある世界観を視覚的に表現しています。

49th & Main – “Sleepwalking”

49th & Mainが、Ninja Tune傘下のCounter Recordsより新曲「Sleepwalking」をリリースしました。デュオはこの楽曲について、関係性が以前とは変わってしまった「夢のような状態」をテーマにしており、その不確実性が恐怖であると同時に、刺激的でもあるという心境を表現していると語っています。

今作は、エネルギッシュな前作「LIVE 4 THE WEEKEND」に続く最新シングルです。彼らは昨年11月、アイルランドの自殺防止チャリティ団体Pieta Houseへの資金調達を目的に、毎日即興で楽曲を制作・公開する活動も展開。当初の目標額5,000ユーロを超える寄付を集めるなど、クリエイティブな表現を通じて社会貢献にも精力的に取り組んでいます。

Romy – “Love Who You Love” (HAAi Remix)

Romyのソロプロジェクトを象徴するアンセム「Love Who You Love」を、ロンドンを拠点に活動するプロデューサーのHAAiがリミックスした本トラックは、原曲の持つクィアな多幸感と解放感はそのままに、よりフロア仕様のダンスミュージックへと昇華されています。HAAi特有のサイケデリックでテクニカルなエレクトロニック・サウンドが、Romyの親密なボーカルと見事に融合し、深夜のダンスフロアにふさわしいエッジの効いた質感を作り上げています。

このリミックスでは、トランスやテクノの要素を取り入れた疾走感のあるビートが楽曲を牽引し、高揚感を煽るシンセサイザーのレイヤーがリスナーを没入させます。長年の友人であり、共にクィア・カルチャーを牽引するRomyとHAAiの厚い信頼関係が反映された本作は、個々のアイデンティティを祝福する自由な精神に満ちており、ジャンルの垣根を超えて幅広いリスナーを惹きつける力強い1曲に仕上がっています。

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