AnnikaとJesperの姉弟によるエレクトロニクス・アナログ・デュオOhNothingが、注目の最新シングル「Phantom Feeling」をリリースしました。Kate Bushを彷彿とさせる伸びやかでエモーショナルなボーカルアプローチと、Kraftwerkのような精緻なアナログ・シンセサイザーの質感、そしてAlphabeatに通じるキャッチーなポップ・センスが見事に融合。80年代サウンドの構造やノスタルジーを抱えながらも、オルタナティブ・ポップ・シーンにおける彼ら独自の先鋭的な音像を提示しています。
本作は、自己のコントロールという幻想とそれが破綻していく瞬間をテーマに描き出された内省的なトラックです。密室的で張りつめた音空間の中、Annikaのボーカルが親密さと繊細な不安感を交差させながら響き渡り、幽かなメランコリーを創出。「鏡に毛布をかけ、息をしているか確認する」といった歌詞の世界観が示すように、正気と解体、現実と幻影の狭間で揺れる感情のリアリティを静かに際立たせています。80sシンセ・ポップの躍動感とダークな没入感を併せ持ち、彼らの確かなセンスと今後の飛躍を感じさせる仕上がりです。
