OhNothing – “Phantom Feeling”

AnnikaとJesperの姉弟によるエレクトロニクス・アナログ・デュオOhNothingが、注目の最新シングル「Phantom Feeling」をリリースしました。Kate Bushを彷彿とさせる伸びやかでエモーショナルなボーカルアプローチと、Kraftwerkのような精緻なアナログ・シンセサイザーの質感、そしてAlphabeatに通じるキャッチーなポップ・センスが見事に融合。80年代サウンドの構造やノスタルジーを抱えながらも、オルタナティブ・ポップ・シーンにおける彼ら独自の先鋭的な音像を提示しています。

本作は、自己のコントロールという幻想とそれが破綻していく瞬間をテーマに描き出された内省的なトラックです。密室的で張りつめた音空間の中、Annikaのボーカルが親密さと繊細な不安感を交差させながら響き渡り、幽かなメランコリーを創出。「鏡に毛布をかけ、息をしているか確認する」といった歌詞の世界観が示すように、正気と解体、現実と幻影の狭間で揺れる感情のリアリティを静かに際立たせています。80sシンセ・ポップの躍動感とダークな没入感を併せ持ち、彼らの確かなセンスと今後の飛躍を感じさせる仕上がりです。

Anna Domino – “Happy To Go”

Anna Dominoが、1984年の名作ミニ・アルバム『East And West』の再発を発表し、併せて完全未発表シングル「Happy To Go」を解禁しました。Brian EnoやTalking Heads、Laurie Andersonらが活動していた当時のニューヨーク(New York)ダウンタウンのノー・ウェーヴおよびポスト・パンク・シーンの影響を強く映し出した本作。今回の再発盤には、当時の貴重なシングル曲に加え、彼女のオリジナル4トラック・テープからデジタル化された7曲の未発表デモ音源が追加収録されています。

その再発プロジェクトから初公開された「Happy To Go」は、今回のアルバムに収録される唯一の完全新規トラックです。同時に公開されたアニメーション・ビデオは、70年代後半から80年代初頭のロワー・イースト・サイド(Lower East Side)におけるAnnaのアーカイヴ画像で構成されています。ミニマル・ポップやコールド・ウェーヴの先駆者としてClairoやHTRKなど現代のオルタナティヴ・ポップ・アーティストたちにも影響を与え続ける彼女の、色褪せない独創的なソングライティングとクリエイティヴな美学を存分に体感できる作品に仕上がっています。


Always You – “1994”

Always Youの楽曲「1994」は、3rdアルバム『Against the World』からの2ndシングルであり、90年代ダンスミュージックの軽快なリズムとドリームポップを融合させたサウンドが特徴です。The Pains of Being Pure at HeartやThe Depreciation Guildでの活動で知られるHochheim双子兄弟(ChristophとAnton)によるプロジェクトで、本作はWild NothingのJack Tatumがプロデュースを手掛けています。Wild NothingやBeach Fossilsに通じる心地よいノスタルジーとソフィスティ・ポップの上質な光沢感を纏い、過去への哀愁を鮮やかに表現しています。

この曲およびミュージックビデオのテーマは「特定の時代への執着と、存在しない過去への避難」です。ノスタルジーが消費される現代社会において、美化された青春時代やシンプルな過去へ戻りたいという不可能な望みを掘り下げています。映像作品を通じて、困難や悲劇で頑なになる前の「自分たちの心の中にしか存在しなかった時代」への強い憧憬を象徴的に描き出しています。

元Computer MagicでSynth History主宰のDanz CM、3年以上かけて自宅スタジオでひとり作り上げた、キャリア最大のスケールを誇るオルタナ・ポップのニューアルバムをChannel 9 Recordsからリリース

かつてComputer Magicとして活動し、Synth Historyの主宰者としても知られるDanz CMが、ニューアルバム『The Interdimensional Extraterrestrial Time Travelers Society』を11月20日にChannel 9 Recordsよりリリースします。3年以上の歳月をかけて自身のホームスタジオで全編の楽曲制作、プロデュース、録音が行われた本作は、彼女のキャリアにおいて最も野心的でスケールの大きいオルタナ・ポップの傑作に仕上がっています。

サウンド面では、Moogなどのアナログシンセやヴィンテージの機材を用いた代名詞的なワークフローに、生のギターやオルガン、ドラムマシン、ブレイクビートなどを緻密に融合。オルタナティヴ・ロックやニュー・ウェーヴが持つ重厚でギター駆動のエネルギーと美しく広がるシンセサイザーの響きを交錯させ、生々しくオーガニックな質感と壮大なダイナミズムを両立させています。

アルバムには、すべてアナログシンセで構築されたニュー・ウェーヴ調の「A Violent Power」や、イタリア製のトイオルガンを用いた実験的なアート・ポップ「Bontempi Pop 3」、 Michael Jordanにインスパイアされたアヴァン・ポップ「Animal」、そしてThe Carsを彷彿とさせるシネマティックなバラード「Over The Ocean」など多彩な楽曲を収録。現実逃避的なポップの疾走感と存在論的な深みが共存する、多角的なサウンドスケープが展開されています。

Frankie Rose – “Best of Times”

アメリカのシンガーソングライター/マルチプレイヤーFrankie Roseが、最新アルバム『HILA』より収録曲「Best of Times」のミュージック・ビデオを公開しました。マイケル・マン監督映画のサウンドトラックやシンセ・ポップにインスパイアされた本作は、自身が繰り返し見る「天井を突き破り、誰かを探して宇宙へと飛んでいく」という明晰夢をモチーフにして制作されており、彼女特有のドリーミーでダークなエレクトロニック・サウンドが際立つ楽曲となっています。

公式ビデオはFrankie Rose自らが撮影・監督・編集をすべて手掛けた、完全セルフ・プロデュースの作品です。アルバム『HILA』が持つ神秘的な世界観や喪失と探求というテーマに直結するように、プライベートで幻想的な視点がカメラを通して映し出されています。卓越したDIY精神と洗練された映像センスが凝縮された、楽曲の浮遊感をいっそう引き立てる必見のビデオです。

Boy Harsher – “Faulty”

ダークウェーヴ/シンセ・ポップ・デュオBoy Harsherが、最新アルバム『GET MEAN』より「Faulty」のミュージック・ビデオを公開しました。本作はメンバー自身が監督を務め、Asha Mauraプロデュースのもとで制作された映像作品であり、彼ら特有のダークで洗練された世界観が全編にわたって表現されています。

映像は、緊張感のある電子音とミニマルなビートに同期するように展開し、「自分に欠陥(Faulty)があるのか」「一人でいる方が良いのか」といった関係性の不確かさや葛藤を描いた歌詞世界と深く結びついています。冷たくも官能的な映像美が楽曲の持つエレクトロニックな質感を一層引き立て、アルバム『GET MEAN』の濃密なムードを象徴する作品に仕上がっています。

Niki Moss – “Made of Gold”

ポルトガル・リスボンを拠点に活動するプロデューサー/マルチ奏者Niki Mossが、Street Mission Records([PIAS] Virgin)よりニュー・シングル「Made of Gold」をリリースしました。サイケデリック・ロックやエレクトロニクス、ソウルなどの要素を大胆に融合させた洗練されたサウンドメイクが光り、重厚感のあるリズムと妖艶なシンセサイザーのレイヤーが印象的な一曲に仕上がっています。

楽曲のリリースとあわせて公開された公式ミュージック・ビデオは、Miguel Vilhenaが監督および編集(Diogo Valeとの共同編集)を手掛け、Martim Braz Teixeiraが撮影監督(DOP)を務めています。ディープでシネマティックな映像美と独特の没入感溢れるトーンが、楽曲が持つサイケデリックでミステリアスな世界観を視覚的にも色濃く補完・拡張する作品となっています。


Ora Et Labora – “Benzin”

Ora Et Laboraが発表したセカンド・シングル「Benzin」は、シンセ・ポップやポスト・パンク、インダストリアル、ガバ、実験的エレクトロニック・ミュージックなどを大胆に融合させた高体温なトラックです。抑圧と感情の爆発との狭間に漂う緊迫感や、過剰なエネルギー、そして溜め込んだものを解き放ち行動を起こさずにはいられない衝動をストレートに描き出しています。

楽曲が捉えているのは、自宅に閉じこもり内面で思考や感情が渦巻く中で、内なる爆発直前の衝動が限界に達する瞬間です。溢れ出るアイデアや葛藤を言葉や音楽、あるいは具体的な表現へとどう昇華すべきか模索する葛藤と、ほんのわずかな火花で一気に弾けてしまいそうな切迫した緊張感が、エッジの効いたエレクトロニック・サウンドを通して鮮烈に描かれています。


Observation Room – “Hard to Be a Man”

ブルックリンを拠点に活動するMarina FとChloe Olsonによるシンセ・デュオObservation Roomが、デビュー・フルアルバム『Superstructure』より新曲「Hard to Be a Man」をリリースし、ミュージック・ビデオを公開しました。前作のセルフタイトルEPから一歩を踏み出した本作は、Depeche ModeやBook of Loveのような映画的なシンセ・ポップのダイナミズムと、クラウトロックや70年代後半の実験的シンセ・ミュージックのグラデーションを織り交ぜた温かみのあるサウンドに仕上がっています。

冷ややかな質感の中にぬくもりを融合させた音像と、親密な個人の葛藤から政治的機構へと広がる詞世界が見事にリンクしており、暗さだけにとどまらないシンセ・ポップの新たな可能性を示しています。解禁された「Hard to Be a Man」の楽曲とビデオは、レーベルA La Carte Recordsからリリースされるアルバム『Superstructure』の深くドリーミーな世界観を鮮烈に伝える映像作品となっています。


CLAVVS – “Unraveling”

アトランタ出身・ブルックリンを拠点とするエレクトロ・ポップ・デュオCLAVVSが、ニュー・シングル「Unraveling」をリリースし、主要ストリーミング・プラットフォームにて配信を開始しました。本作は、デュオの代名詞である催眠的なビートと緻密なプロデュースワークの上に、透明感あふれるボーカルが漂う印象的なトラックで、解きほぐされていく感情の機微を美しいエレクトロニック・ポップへと昇華させています。

あわせて公開された「Unraveling」のミュージック・ビデオは、楽曲が持つ幻想的な空気感と洗練されたビジュアル美学が見事に調和した映像作品となっています。音と映像が互いに引き立て合うことで、CLAVVS特有のダークでドリーミーな世界観へと深く没入させる仕上がりとなっています。


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