shallou – “Levitate”

shallouのシングル「Levitate」は、「チル」系エレクトロニック・ミュージック界を牽引する彼ならではの、ハウス、アンビエント、そしてポップスの要素が絶妙に融合した楽曲です。これまでに高い評価を得てきた、微かなダンス要素を孕む穏やかで至福に満ちたプロダクションの延長線上にあり、聴き手を浮遊感(Levitate)へと誘う心地よいサウンドスケープが広がっています。

本作では、shallou自身による胸を締め付けるようなエモーショナルなボーカルがフィーチャーされており、楽曲に深い感情のレイヤーを加えています。ただ耳に心地よいチルアウト・ミュージックに留まらず、切なさと美しさが同居したメロディによって、彼の代名詞である人の心を掴んで離さないライブパフォーマンスの熱量をも想起させる、完成度の高いシングルに仕上がっています。


Pain Gain – “Prizefighter”

Pain Gainの楽曲「Prizefighter」のミュージックビデオは、彼らのバンド名を冠した記念すべきデビューセルフタイトルアルバムからのカットとして制作された映像作品です。デビュー作にふさわしい、バンドの初期衝動とアイデンティティがストレートに凝縮された仕上がりとなっており、視覚的にも彼らの音楽性を強烈に印象付ける重要な名刺代わりの一本となっています。

映像表現においては、タイトルである「Prizefighter(プライズファイター:プロボクサー、闘士)」が示す通り、戦いや不屈の精神を彷彿とさせる力強く緊迫感のある世界観が展開されます。Pain Gainが放つアグレッシブなサウンドと共鳴するように、困難に立ち向かう人間の葛藤やエネルギーがドラマチックに描かれており、デビューアルバムの核となるダイナミズムを視覚からも圧倒的な熱量で伝えるビデオに仕上がっています。

WEIRD & EERIE – “Look at me”

WEIRD & EERIEの楽曲「Look at me」のミュージックビデオは、Markus S Fiedlerがディレクションを手がけた映像作品です。本作は2026年7月3日にリリースされたプロジェクト「Folksongs from the www」からの一編であり、インターネット文化やデジタル社会のフォークロアを背景にした独自の視点が盛り込まれています。クリエイティブ・コモンズなどの適切なライセンスのもとで公開されており、現代のネット社会における人々の視線や自己表現のあり方を象徴的に描き出しています。

ビデオの映像表現においては、プロジェクトのテーマである「www(ワールド・ワイド・ウェブ)」の要素が巧みに取り入れられ、視聴者の目を釘付けにするビジュアルが展開されます。タイトルである「Look at me(私を見て)」というフレーズが示す通り、デジタル空間における承認欲求や、画面の向こう側とこちら側で交錯する視線の違和感を奇妙かつ不気味(WEIRD & EERIE)に演出。Markus S Fiedlerによる緻密な映像世界が、楽曲の持つ独特な空気感をさらに深める役割を果たしています。

Raisa K – “Make It Right” (feat. TONE)

Raisa K が TONE(Basil Anthony Harewood)をフィーチャーしたニューシングル「Make It Right」は、自らの過ちを認め、関係を修復しようとする一歩を描いた優しいラブソングです。レーベル 15 love からリリースされた本作は、内省的でありながらも温かみのあるメロディと、2人のアーティストによる繊細な掛け合いが心地よく響く、エモーショナルな楽曲に仕上がっています。新たな始まりへと向かうカウントダウンのような、前を向くための静かな決意がサウンド全体から漂う、ロマンチックで深い余韻を残す1曲です。

楽曲と同時に公開されたミュージックビデオは、花火をモチーフにした白昼夢のようなコラージュ映像で構成されています。夜空を彩る花火のきらめきや儚さは、恋愛が持つ「激しく激動する側面」と「祝福に満ちた側面」のその両方を象徴的に表現しています。音楽が持つドリーミーな空気感とヴィジュアル・アートが見事にシンクロし、傷つきながらも愛を育んでいく恋人たちの軌跡を、美しく幻想的に描き出した映像作品です。


1111 – “Deeper”

1111(イレブン・イレブン)のシングル「Deeper」は、ロンドンを拠点に活動する彼女がアーティストとしてのオーセンティシティを追求し、リアルな感情を音楽へと昇華させた本格的なUKガラージ/ベース・ミュージックです。完全にクラブ・サイエンスに基づいたエレクトロニック・ダンス・ミュージックとして構築されており、UKG特有の跳ねるような2ステップのビートと重厚なベースラインの上で、研ぎ澄まされた彼女の内なるエモーションがクラブのフロアに深く響き渡るような、ストレートで強力なトラックに仕上がっています。

2026年7月10日にリリースされた本作は、タイトルの通り人間の心理や夜のダンスフロアのより「深い(Deeper)」領域へと誘うような、内省的でありながらもダンサブルな世界観を持っています。洗練されたエレクトロニカのテクスチャーと、UKベース・ミュージックの真髄であるハードな熱量が完璧なバランスで融合。聴き手とダイレクトに繋がるエモーショナルな響きを持ちながらも、ロンドンのアンダーグラウンド・シーンのトレンドを鋭く捉えた、圧倒的なクオリティを誇るダンス・チューンです。


Ebbb – “Come Alive”

インディー・エレクトロニック・シーンで絶大な支持を集めるレーベル Ninja Tune からリリースされた Ebbb(エブ)の最新作『Shallow Hits』。その収録曲である「Come Alive」のミュージックビデオは、楽曲が持つ先鋭的でダイナミックなビートと見事にシンクロする、強烈なヴィジュアル・インパクトを放つ映像作品です。エレクトロニカ、アート・ポップ、そしてポストパンク的な不穏さを内包したサウンドの緩急に合わせ、実験的かつスタイリッシュなカットが次々と繰り出され、視聴者を一瞬にしてその独特な世界観へと引き込みます。

映像内では、タイトルである「Come Alive(活気づく、生き返る)」という言葉の通り、静寂や混沌から何かが覚醒していくような、衝動的でエネルギーに満ちたストーリーテリングが展開されます。光と影を巧みに操る抽象的な演出と、Ninja Tune の作品らしいエッジの効いたアート・センスが融合。ただのプロモーション・ビデオの枠を超え、Ebbb の音楽が持つディープな精神性とモダンなエレクトロニック・サウンドを視覚的に具現化した、アーティスティックなビデオに仕上がっています。

Olana & Harvey Sutherland – “Price Of The House”

エチオピア系ノルウェー人の称賛高きビジュアルアーティストでありミュージシャンでもある Olana(オラナ)が、Disclosure や Khruangbin との仕事でも知られるエレクトロニック・プロデューサー Harvey Sutherland(ハーヴィー・サザーランド)とタッグを組んだシングル「Price Of The House」は、住宅ローンに縛られた友人たちの社交生活がどうなってしまうのかをユーモラスかつハイテンションに描いた楽曲です。オーストラリア特有の社会現象である「家を買うために必死に働き、いざマイホームを手に入れると今度は生活を楽しむお金がなくなってしまう」という矛盾を突いており、友人との何気ない会話からインスピレーションを得て制作されました。

サウンド面では、Harvey Sutherland が手がける脈打つようなレゲトン・リズム(Reggaeton Riddim)の上で、Olana 独特のリラックスした語りかけるような歌唱(シング・スピーク)が炸裂。まずは頭金を貯めるために外出を控え、購入後もお金がなくて飲みに行けないという現代のシビアな住宅事情を、「家を買うのはいいけれど、たまには外に出ておいでよ」というポジティブなメッセージへと昇華しています。なお、本作は作詞・作曲を Olana と Harvey Sutherland が共同で行い、プロデュースおよびミキシング、プログラミング、シンセサイザーなどの演奏は Harvey Sutherland が一手に担っています。


Esteble & Joram Feitsma – “Yellow and White”

オランダのプロデューサーデュオ Esteble とネオクラシカルピアニスト Joram Feist-tra(※元の綴りは Joram Feitsma または Joram Feistra と表記されますが、原文ママで表記します)によるシングル「Yellow and White」は、彼らがリリースを控える新作EP『Svea』からのファーストシングルです。本作は、映画のサウンドトラックのような美しいアンビエント、心地よいダウントポ、そしてエモーショナルなメロディック・ディープハウスの狭間にある音響空間を巧みに探求した楽曲となっています。

レーベル Anjunachill からリリースされた本楽曲は、EP全体の方向性を決定づける重要な役割を担っています。オーガニックな質感のドラムにメロディックなシンセサイザーのレイヤー、そしてディープなリバーブが施されたたゆたうようなボーカルが見事に重ね合わされており、聴き手を深く心地よいリスニング体験へと誘う、完成度の高い洗練されたトラックに仕上がっています。


Jacques Greene – “Closer (feat. DJ BORING)”

モントリオール出身のプロデューサーJacques Greeneが、盟友であるオーストラリア出身のDJ BORING(Tristan)をフィーチャーした待望のニューシングル「Closer」をリリースしました。本作は数年前にロンドンにあるDJ BORINGのスタジオで制作されたもので、彼らの親密な関係性とエレクトロニック・ミュージックへの情熱が結晶化した楽曲です。Jacques Greeneが「イベントのラインナップで見かけるだけで嬉しくなる、素晴らしいエネルギーを放つ人物」と評するDJ BORINGのキャラクターがそのまま音に投影されたような、ポジティブなバイブスに満ちあふれた仕上がりとなっています。

サウンド面では、イントロから無駄な時間を一切省き、ビルドアップのまさに「中間」から唐突にスタートするような大胆な構成が特徴です。聴き手を瞬時にダンスフロアの熱気へと引き込む展開は、DJ BORINGと一緒に過ごしているかのように、一瞬も飽きさせず、終始楽しく、エネルギッシュで、どこか遊び心に満ちています。実力派プロデューサー2人によるプロフェッショナルなスキルと、クラブカルチャーへのピュアな愛情が融合した、極上のハウス・アンセムに仕上がっています。


God of War – “Mickey Don’t Pose”

TAGABOWのDouglas Dulgarianと、HookyのメンバーであるScott Turner、Sam Silbertによる強力なプロジェクト、God of Warのニューシングル「Mickey Don’t Pose」は、2026年8月7日にJulia’s War Recordingsからリリースされるフルアルバム『MOLLY PICTURE』からの大注目トラックです。インディー・シーンの重要人物たちが集結したこのプロジェクトは、どこか懐かしくも鮮烈なオルタナティヴ/ローファイ・サウンドを展開しており、シーンに新たな衝撃を与えています。

本作のシングルとミュージックビデオの背景には、「2007年にマリファナを吸ったいとこが、夕食時の放心状態から一転してゲーム『SSX Tricky』で無表情に神がかった超高得点を叩き出している瞬間」という、奇妙でリアルなノスタルジアを誘う独特のストーリー(世界観)が宿っています。ビデオや楽曲全体を通じて、まるでその瞬間のために作られたかのような、エーテルから引き抜かれた独特のセンスとスタイル、そして洗練されたユーモアが炸裂しており、強烈な個性を放つ映像と音響の融合を楽しむことができる作品に仕上がっています。


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