ギター主導の初期からシンテティックな暗闇の叙事詩へ——アイルランドの雄 Fontaines D.C.が最新シングル「Marianne」で試す、聴き手の感情を揺さぶる新体験

アイルランド発のポストパンク/オルタナティヴ・ロックバンド Fontaines D.C. が、最新シングル「Marianne」をリリースしました。本楽曲は、XL Recordings より2026年10月16日にリリースが予定されている通算5作目のスタジオアルバム『Dopamine Chamber』からのリードシングルです。ドラマ『リプリー』からインスピレーションを受けた逃避行をテーマにしており、Dave Meyers が監督を務めたミュージックビデオとともに公開されました。

前作『Romance』(2024年)で全英プラチナ認定を獲得し、世界的トップバンドへと躍進した彼らですが、成功に甘んじることなくサウンドを大きく進化させています。初期作品のギター主導のスタイルから離れ、より冷たく奇妙でシンテティックなサウンドアプローチへ転換。ボーカルの Grian Chatten が「今回は6割が汚染されている」と語る通り、あえて希望を排除して醜さを率直に映し出すことで、崩壊に向かう現代世界に対する破滅的な警告のような異彩を放っています。

プロデューサーに James Ford を迎えて制作されたニューアルバム『Dopamine Chamber』は、聴き手が足を踏み入れて感情の変容をテストされる「部屋」をコンセプトに掲げた意欲作です。ヴェネツィアやウィーン、シチリアなどを巡り得たインスピレーションをもとに、暗闇の中で光を放つ力強いバラードやアンセミックなメロディを構築。危機の中で快楽がいかに変容し、その追求が何を明かすのかを問いかけるスケールの大きな一作となっています。


Fontaines D.C. – “Marianne”

アイルランド発のロックバンド Fontaines D.C. が、最新シングル「Marianne」をリリースしました。本楽曲は、XL Recordings より2026年10月16日にリリースが予定されている5枚目のスタジオアルバム『Dopamine Chamber』からのリードシングルです。前作『Romance』の世界的成功を経た彼らが新たに放つ本作は、ドラマ『リプリー』からインスピレーションを受けた逃避行をテーマに、暗雲立ち込める世界での快楽追求の意味を問う作品となっています。

フロントマンの Grian Chatten がヴェネツィアやウィーン、シチリアなどを巡りながら歌詞の着想を得たという本トラック。「今回はより機械化や感情の喪失に汚染されている」と語る通り、初期のギターサウンドから一歩踏み出し、冷ややかで機械的な質感を帯びたサウンドメイキングが施されています。希望を排して醜さをありのままに映し出すことで、壊れゆく時代への破滅的な警告として強烈な存在感を放つ一曲です。


Lancer – “2late”

アーティスト Lancer(ランサー)が、新曲「2late」をリリースしました。本作は、疾走感のあるビートとエッジの効いたプロダクションが印象的なエレクトロニック/ダンス・ポップ・トラックです。時間への焦燥感や「もう遅すぎる」という葛藤を描いたリリックと、中毒性の高いキャッチーなフックが見事に融合し、フロアを揺らすエネルギッシュな一曲に仕上がっています。

楽曲全体に漂うエモーショナルな切なさと現代的なオルタナティヴ・ポップの美学が印象的で、レイヤーされた印象的なシンセ・サウンドと力強いボーカルが聴き手の心を掴みます。これまでの展開を一歩先へと進める刺激的なサウンドスケープを提示しており、Lancer の表現力の幅広さと今後の進化を強く印象づけるシングルとなっています。


『KICK』シリーズに続く新たな境地へ——アルカが人間性と変容を問う最新アルバム『XXXXX』のリリースを発表、壮大な配信ライブも開催

アルカ(Arca)が、グラミー賞にもノミネートされた『KiCk i』および一連の『KICK』ペンタロジー(5部作)に続く最新アルバム『XXXXX』を7月31日にXL Recordingsからリリースすることを発表しました。本作のジャケット写真では、ギリシャ神話で守護や冥界を象徴する2羽のフクロウを伴った「バイオメカニカルな存在」として彼女自身が描かれており、不確実性や矛盾、本能と服従から生まれたサウンドとともに、ポストヒューマン的な拡張と生々しい感情の狭間で「人間であること」を再定義する野心的な作品となっています。

アルバムのリリースに先駆け、7月23日にはDaniel Sannwald監督、Akeem Smithスタイリングによるライブ配信イベント「Experimental transmission」がTwitchおよびYouTubeで開催されます。バルセロナの7つの異なるロケーションから2時間にわたって配信されるこの没入型パフォーマンスは、デートアプリFeeldのサポートのもとで実現したもので、未発表曲のパフォーマンスを通じてリアルとストリーミング、持続的パフォーマンスと幻覚の境界を曖昧にする壮大な世界観をいち早く提示します。

今年初めにロンドンICAで初の絵画展を開催したほか、Addison Raeや宇多田ヒカルの重厚なリミックス、Madonnaの『CONFESSIONS II』へのプロデュース参加、さらには映画『Barrio Triste』のサウンドトラック制作まで、多岐にわたる領域で溢れでる創造性を発揮してきたアルカ。ファッションウィークでの活躍など多様な表現を横断し続ける彼女にとって、本作『XXXXX』は絶えず進化を遂げるクリエイティヴ・プロセスから解き放たれる最新の「トランスミッション(伝信)」となります。

Standing On The Corner – “Mr. Postman, wait!”

ブルックリンを拠点に活動するミステリアスなコレクティブ Standing On The Corner のシングル「Mr. Postman, wait!」は、彼ららしい極めて特異な方法で世に送り出された楽曲です。もともとは配信サービスには一切公開されず、同時多発テロの記念日である9月11日にタイムズ・スクエアで、バッグに作品を詰めた男から50ドルのDVDとして直接購入するしか聴く方法がなかったアルバム『Standing On The Corner II』の収録曲でした。一般のリスナーにとっては幻の楽曲となっていましたが、デジタルリリースされたことで、ついに広く世界へ届けられることとなりました。

サイケデリックでローファイなファンクサウンドが炸裂する本作には、Solange Knowles が何らかの形で関わっている点も大きな話題を呼んでいます。YouTubeのクレジットには「Unknown: Solange Knowles」と謎めいた表記がなされており、強烈なディストーション(歪み)がかかったリードボーカルが彼女のものではないかという憶測も飛び交っています。Standing On The Corner は、彼女の2019年のアルバム『When I Get Home』の多くの楽曲でコラボレーションした実績もあり、本作でも彼らならではの濃密でアヴァンギャルドな世界観を構築しています。


Overmono feat. John Joseph Holt – Knight In Shining Prada

エレクトロニックミュージック・デュオのOvermonoが、2026年8月7日にXL Recordingsからリリースする待望の2ndアルバム『Pure Devotion』から、先行シングル第3弾「Knight In Shining Prada」を発表しました。本作は、イギリスのカルト的詩人John Joseph Holtとのコラボレーション楽曲であり、深い喪失の痛みを高潔な芸術へと昇華させたアルバムの中核を成すナンバーです。Rollo Jacksonが監督を務めたシネマティックなミュージックビデオも同時公開されており、すでにリリースされている「Even Angels Ghost」や「Lockup」に続く、アルバムの世界観を補完する映像3部作の最終章を描き出しています。

楽曲の制作は、John Joseph Holtが自宅近くを散歩中に録音したボイスメモの語りから始まりました。OvermonoのTomとEdの兄弟関係から、2017年に自死で亡くした自身の兄への記憶を重ね合わせて綴られた極めてパーソナルな詩に対し、メンバーがスペインの合宿中にProphetアナログシンセサイザーで書いたコード進行を重ねたことで、一瞬にして魔法のような調和が生まれました。スタジオで鳥肌が立つほどの衝撃を覚えたという二人は、実に83バージョンもの試行錯誤を重ねて楽曲を精緻に研ぎ澄ましています。2024年のライブツアーを経てシンセ2台とエフェクターのみを携えた隔離合宿で制作された本作は、70〜80年代のシンセや独自の実験的手法を駆使し、効率性よりも感情とクラフトマンシップを選び抜いた、彼らのキャリアで最も生命力に満ちた仕上がりとなっています。


Peggy Gou feat. Ayra Starr – “Wo, man”

Peggy Gou が、注目のシンガー Ayra Starr をフィーチャーしたニューシングル「Wo, man」をリリースしました。この楽曲は夏の高揚感に満ちたエネルギーを持っており、Peggy Gou から楽曲を共有された Ayra Starr は、その世界観を瞬時に理解したと語っています。互いの持つ音楽的なバックグラウンドが自然な形で融合しており、楽曲に完璧なセクシーさとスワッグ(洗練された自信)のバランスをもたらした、夏を鮮やかに彩るファンなナンバーに仕上がっています。

同時に公開されたミュージックビデオは、楽曲が放つ夏のポジティブなエネルギーと高揚感を視覚的に表現した作品です。Peggy Gou が「このレコードを愛してくれるすべての人に、楽しい夏の思い出を届けてほしい」と願いを込めているように、映像からは二人の世界観が見事にクロスオーバーしたスタイリッシュかつエネルギッシュな空間が広がっており、リスナーの記憶に残るサマーアンセムを体現した仕上がりとなっています。


Everything Is Recorded & Peter Gabriel & IDK – “Beyond The Brilliant Haze”

Richard Russellが主宰するコラボレーション・プロジェクト、Everything Is Recordedが、メリーランド出身のラッパー.idk.とPeter Gabrielをフィーチャーしたニューシングル「Beyond The Brilliant Haze」をリリースしました。フォークやソウルにインスパイアされた2025年のアルバム『Richard Russell Is Temporary』や、それに続くエレクトロニックな作風の『Solstice Equinox』、EP『No Ends No Beginnings』といった精力的な活動の流れを汲む本作は、Peter Gabrielの提案によりMike Elizondoがミックスを担当。異なる音楽的背景を持つ異色の才能たちが、絶妙なタイミングで結集したプロダクションとなっています。

本作は、Richard RussellとPeter Gabrielが過去に行ったセッションの未発表アイデアを起点に、メロディパートの再構築を経て完成へと至りました。Peter Gabrielは「異質な要素の融合」と.idk.の参加による強烈な音楽的コントラストを称賛しており、一方で.idk.自身もこの予期せぬ豪華な共演に対して「美しい調和と並置(ジュクスタポジション)」が生まれたと語っています。互いへの敬意と予測不能なクリエイティビティが美しく絡み合い、それぞれの持ち味が最大限に引き出された作品として世界へ送り出されました。


Overmono – “Even Angels Ghost”

UKのエレクトロニック・ミュージック・デュオOvermonoが、8月7日にXL Recordingsからリリースする待望のセカンド・アルバム『Pure Devotion』より、最新シングル「Even Angels Ghost」を公開しました。先行シングル「Lockup」に続く本作は、かねてより彼らがBandcampを通じて注目し、過去作のサンプルソースとしてもインスピレーションを得ていたテネシーのアーティストKindoraをボーカルにフィーチャー。彼女の温かくエモーショナルなオリジナル・ボーカルが加わった楽曲は、長年のコラボレーターであるRollo Jacksonが監督を務めた、アルバムのシネマティックな世界観を拡張する新たなミュージックビデオとともに届けられています。

全11曲が収録される新作『Pure Devotion』は、スペインやアイスランドでのライティング・リトリートや実験的な録音手法を経て形作られたプロジェクトです。TomとEdのRussell兄弟は、Kindoraをはじめ、John Joseph HoltやRuthvenといった多彩なコラボレーター陣を迎えながら、エレクトロニックな革新性と感情豊かなソングライティングを融合させており、本作「Even Angels Ghost」でも彼らのサウンドがさらなる新境地へと押し進められていることを証明しています。

「駅の拡声器」から「焼いたシンバル」まで!?Overmonoが最新作『Pure Devotion』で追求した、常識を覆すスタジオ・レコーディングの全貌と豪華客演陣

UKのダンス・ミュージック・デュオ、Overmonoが、2023年の傑作デビューアルバム『Good Lies』に続く待望のセカンドアルバム『Pure Devotion』を8月7日にXL Recordingsからリリースすることを発表しました。先行シングルとして、サイモン・レイノルズの著書にインスパイアされた楽曲「Lockup」が公開されています。

本作でトムとエドのラッセル兄弟は、スタジオという「物理的空間」を音に閉じ込めることに注力しました。1930年代の駅の拡声器でシンセを鳴らしたり、コーヒー粉や酢、ポテトチップスをまぶしたシンバルをオーブンで焼いたりと、鬼才プロデューサーのシルヴィア・マッシーにも通ずる実験的で型破りな録音手法を数多く取り入れています。

アルバムには、John Joseph Holt、Kindora、Ruthven、Rock Floydといった多彩なアーティストが参加しています。「常に楽しみながら、新しい音作りを模索し続ける」という彼らの姿勢が反映された本作は、アナログな質感と遊び心、そして過激なエフェクト処理が融合した、彼らの新たな到達点となる一作です。


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