Jacques Greene feat. Sølv – “Waiting”

通算3作目となるスタジオ・アルバム『jg』のラストを飾る楽曲として書き下ろされ、Jacques Greene 自身も「アルバムで最もお気に入りのトラック」と語る注目の先行シングルです。ロンドンを拠点にするシンガー/プロデューサー Sølv の洗練されたボーカルをフィーチャー。これまでの特徴であった過剰なフィルターや重厚なリバーブをあえて削ぎ落とすことで、よりダイレクトで研ぎ澄まされた音響空間を構築しており、彼の代表曲「Another Girl」から15年という節目にふさわしい真骨頂のサウンドを展開しています。

ロックダウン後の混迷や個人的な揺らぎを経て制作された本作は、ダンスフロアが持つ本質的な目的意識や喜び、そして希望への回帰をテーマに掲げています。Pearson Sound がミックス、Joker がマスタリングを手掛けた鋭利でエモーショナルなクラブ・トラックの上に Sølv の繊細なボーカルが重なり合い、即効性と深い叙情性が同居する、アルバム『jg』の核心を告げるエレクトロニック・ポップ/クラブ・アンセムに仕上がっています。


Sassy 009 – “Dreamer” (Tony Seltzer Remix)

ノルウェー・オスロを拠点に活動するプロデューサー/アーティスト Sassy 009 が、トラック「Dreamer」の Tony Seltzer によるリミックス・バージョンをリリースしました。原曲が持つダークで幻想的なエレクトロニック・サウンドとアンビエントなボーカル・プロダクションに対し、ニューヨークのアンダーグラウンド・ヒップホップ/トラップシーンで絶大な支持を集めるプロデューサー Tony Seltzer が新たな解釈を加えています。

本リミックスでは、Sassy 009 特有の浮遊感あふれるドリーミーな世界観に、Tony Seltzer 得意の重厚でタフな808ベースと鋭いトラップ・ビートが融合。静けさと歪んだアグレッションが交錯するスリリングなサウンドへと再構築されており、クラブフロアと深夜のストリートの両方に共鳴するハイブリッドなトラックに仕上がっています。


Dawn Richardが父と母から受け継いだルーツを完結させ、ニューオリンズの伝統と革新を交差させながら新たなアイデンティティを描き出す新章『Creole Culture』

アーティスティックなR&Bシンガーであるドーン・リチャード(Dawn Richard)が、ニュー・アルバム『Creole Culture』のリリースを発表しました。本作は、2019年の『New Breed』や2021年の『Second Line』の流れを汲み、ニューオリンズ出身のブラックかつネイティブ・アメリカン系女性としての彼女のルーツにオマージュを捧げた作品です。ロサンゼルスを拠点とするジャズ・コレクティヴ「Katalyst」と共に制作され、ビッグ・フリーディア(Big Freedia)や、かつてニューオリンズのソウル/ファンクバンド「Chocolate Milk」で活動していた実父フランク・リチャードなど、ゆかりのある豪華ゲストが参加しています。

アルバムのコンセプトにおいて、彼女は「King Creole」というオルターエゴ(別人格)を採用しています。父の視点から描いた『New Breed』や母の視点を表現した『Second Line』を経て、本作ではこれまで語られてこなかった彼女自身の物語が描かれます。ドーンは「ニューオリンズの文化は本物であるために過去にとどまる必要はなく、進歩的でグローバルなポップカルチャーになり得る」と語っており、伝統を現代かつグローバルな視点へと昇華させる作品となっています。

あわせて公開された新曲シングル「Enough」は、シスター・ナンシー(Sister Nancy)によるダンスホールのクラシック名曲「Bam Bam」をサンプリングした、豊かで多幸感あふれるR&Bソングに仕上がっています。アルバムには今夏先に公開されたデュラン・バーナー(Durand Bernarr)とのデュエット曲「baby, can we?」も収録される予定で、シングルの解禁とともにトラックリストや今後のライブツアー日程も発表されています。

Phoebe Green & Elucyve – “Polluting You With Me”

マンチェスターを拠点に活動するシンガー・ソングライターPhoebe Greenが、実姉でありコラボレーターのElucyve(Lucy Green)と共に手がけた楽曲「Polluting You With Me」は、10月2日にThe Green Dream Machine/Absoluteからリリースされる2ndアルバム『PREMATURE NOSTALGIA』からの最新先行シングルです。先月リリースの「There’s Always Someone Kicking The Seat」に続く本作は、ソリッドなシンセサイザーと透明感のあるエレクトロニック・プロダクションが際立ち、彼女がダークで実験的なオルタナティヴ・ポップ・サウンドへとさらにシフトしていることを鮮明に印象付けています。

マンチェスターの自宅フラットや実家で姉妹により執筆・制作された本楽曲は、「時間が経つにつれて人々が互いにどのように影響を与え合い、形作っていくか」というテーマを探求しています。JockstrapやJames Blake、FKA twigsなどにインスパイアされた複雑で重厚なエレクトロニクスと、告白的なソングライティングが見事に融合しており、アルバムのリリースとそれに伴うロンドンのRough Trade Eastでのヘッドライン公演に向けて期待を高める完成度の高いトラックです。


IFULKI – “Something Greater”

インディーシーンで注目を集めるアーティストIFULKIの最新シングル「Something Greater」が、[PIAS]からデジタルリリースされました。これまでに発表してきたエレクトロニックとインディー・ポップの境界を軽やかに行き来するサウンドスタイルをさらに進化させた本作は、タイトルが示す通り「より大きな何か」を渇望する人間の内面や、不確実な未来へ一歩を踏み出す瞬間のきらめきを表現しています。

プロダクション面では、中毒性の高いフックと緻密にビルドアップされるビート、そしてエモーショナルなメロディラインが見事なバランスで調和しています。ダイナミックでありながらも優しく耳に馴染むサウンドスケープは、リスナーの日常にそっと寄り添いながらも感情を大きく揺さぶるパワーを秘めており、[PIAS]のラインナップの中でも独自の輝きを放つポップアンセムへと昇華されています。


Kelela feat. PinkPantheress – the bridge

Warp RecordsからリリースされたKelelaのニューアルバム『new avatar』からの楽曲「the bridge (feat. PinkPantheress)」のミュージックビデオは、Kelelaが提示する先鋭的なR&Bの世界観と、PinkPantheressの持つノスタルジックかつ現代的な感性が融合した映像作品です。アルバムの核となる「新たなアバター、自己の刷新」というテーマを視覚化するように、未来的でありながらもどこか幻想的で親密な空気感に満ちた、美しく洗練されたデジタル・アートワークのような映像美が展開されます。

ビデオ内では、二人の個性が共鳴し合う様子がスタイリッシュなライティングと抽象的な空間演出によって描かれており、楽曲の持つ滑らかなグルーヴとエレクトロニックなテクスチャーを完璧に補完しています。境界線を超えて繋がっていくようなエモーショナルな視覚表現は、タイトルである「the bridge(架け橋)」を象徴しており、Warp Recordsらしいアヴァンギャルドなエッジを保ちつつも、観る者を深く惹きつけるハイクオリティな映像作品に仕上がっています。


Empress Of – “Wild Storm”

Empress Ofが今秋にリリースを発表したニューアルバム『Dream House』からの先行シングル「Wild Storm」は、悲劇を乗り越えた先にある希望を感じさせる楽曲です。2024年のアルバム『For Your Consideration』のリリース以降、カリフォルニア州アルタデナの山火事によって家族と暮らした実家が全焼するという悲劇に見舞われたEmpress Of(Lorely Rodriguez)は、前作のシングル「Blasting Through The Speakers」や「Dream House」でその喪失感や葛藤と向き合ってきました。今作のアルバム『Dream House』には、Cecile BelieveやBlood Orange、そして彼女の母親であるReinaなどが参加しており、「Wild Storm」はその幕開けを飾るエモーショナルな1曲となっています。

シングルと同時に公開されたミュージックビデオは、楽曲に込められた感情をさらに深く描き出す美しい仕上がりになっています。映像の舞台となったのは、彼女が新たに手に入れた自宅の屋上(ルーフタップ)であり、そこで撮影されたことが作品により一層の感動的な重みを与えています。実家を失うという大きな苦難から立ち上がり、新しい拠点から未来へと向かう彼女の姿を象徴するような、息をのむほど見事な映像作品に仕上がっています。


Major Lazer – “pAPi” wiTH tOKisCha

Diplo 率いる世界的エレクトロニック・ダンス・ミュージック・プロジェクト Major Lazer が、ドミニカ共和国出身の反骨的でエッジの効いたラッパー Tokischa をフィーチャーしたシングル「pAPi」は、彼らのホームである Mad Decent からリリースされたエネルギッシュな楽曲です。Ultra Music Festival や Coachella などの大型フェスティバルのステージで、リリース前からキラーチューンとして幾度となくドロップされ、ファンの間で凄まじい熱量を帯びていた待望のコラボレーション作品。Major Lazer らしい爆発的なダンスホール・ベースのビートと、Tokischa 独特の扇情的で強烈な存在感を放つボーカル&フロウが完璧に融合し、フロアを確実にロックする圧倒的なパワーを持ったハイブリッドなトラックに仕上がっています。

本作は、これまでに彼らが世に送り出してきたグローバルなクロスオーバー路線をさらにアグレッシブに推し進めており、ラテン・アーバンの最前線とダンスミュージックが交錯する今のクラブシーンを象徴する一枚と言えます。Tokischa が持つ大胆不敵なリリックの世界観と、Major Lazer が得意とする予測不能で中毒性の高いプロダクションが絶妙なシナジーを生んでおり、熱帯の熱気とサイバー感のあるエレクトロニック・サウンドが同居する、極めて享楽的で鮮烈な印象を残すシングルです。


Kelela feat. A. K. Paul – “outta time”

Kelelaが、アルバム『New Avatar』からの先行シングルとして、新曲「outta time」を発表しました。本作には、Jai Paulの弟であり、彼の頻繁な協力者としても知られるA. K. Paulがギターとボーカルで参加しています。この楽曲のルーツは深く、Kelelaが2017年のアルバム『Take Me Apart』を制作していた時期にまで遡ります。彼女は「この曲をより引き立てる、サウンドの背景となる『家(作品の居場所)』を築く必要があった」と語っており、長年大切に温め続けてきたサウンドが、満を持して最新作の文脈の中で日の目を浴びることとなりました。

楽曲のリリースと同時に公開されたミュージックビデオは、スタジオを舞台にしたエモーショナルな映像作品に仕上がっています。ビデオのなかでは、KelelaとA. K. Paulが夜の帳が下りるスタジオで向き合い、お互いに歌いかけながら、すれ違いや緊張を孕んだ「関係性の終わり」を突きつけ合う姿が叙情的に描き出されています。楽曲の持つ切ないR&Bのムードと、ビデオ内の張り詰めた空気感が一体となり、終わりゆく関係の儚さを美しく表現したクリップです。


Fousheé – “Drive”

ジャマイカ系アメリカ人のシンガーソングライター、Fousheéがリリースしたシングル「Drive」は、これまでの「オルタナティブR&B」という枠組みを完全に飛び越えた、温かくもどこか朧げなフォーク・ポップ・ナンバーです。シューゲイザーとベッドルーム・ポップの中間に位置するような独自のサウンドスケープを展開しており、彼女自身が「ロード・ソング」と語る通り、人生のあらゆる瞬間を共に過ごしたい大切な人とあてどなく彷徨うような、ほろ苦くも儚い旅路が表現されています。ニューヨークの街を優雅に歩き回る彼女の姿を捉えたミュージックビデオとともに、特定のジャンルに縛られず自由に進み続ける彼女の音楽的冒険を象徴する1曲に仕上がっています。

この楽曲は、気鋭のクリエイター陣との豪華なコラボレーションによって制作されている点も大きな見どころです。プロデュースには、過去のシングル「Little Gods」でもタッグを組んだIceageのElias Rønnenfeltを迎え、共同執筆にはSpecial Interestのアリ・ロゴウト(Alli Logout)が参加しています。さらに、Dirty ProjectorsのフロントマンであるDave Longstrethが追加のプロデュースとアレンジを手がけました。多彩な才能が絶妙に融合し、Fousheéのこれまでのキャリアの中でも特にクールで実験的な魅力を放つ傑作となっています。


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