+/- {Plus/Minus}の10年ぶりのアルバムが、Ernest Jenning Recording Co.から5月31日にリリースされる。カルト的な90年代インディー・アウトフィット、Versusの残骸から2001年に結成された+/- {Plus/Minus}は、事実上グーグル化不可能なバンド名を採用したこと以上に、常に時代を先取りしていた。
2014年の5thアルバム『Jumping the Tracks』から10年を経た今日、バンドは相変わらずフレッシュなサウンドで戻ってきた。『Further Afield』のリード・シングル「Borrowed Time」を聴けば、この間に彼らのサウンドがどのように進化したかがわかるだろう。
バンドのPatrick Ramosはこの曲について、「人間関係の一生を通じて恨みがどのように募っていくかを歌った高揚感のある曲(通常の軽い+/-{プラス/マイナス}の題材)で、ムーグ・マトリアーク・シンセサイザーのオクターブをランダムに変化させる機能を使った練習曲として始まった」
「ジェイムズは、最初に生成された音を録音し、それを中心に曲の構成を組み立てた。クリスは、自分のドラム・パートを録音した後、最初の演奏を真似ようとして、それをダブルにすることにした。彼のプレイにわずかなバリエーションがあるだけで、各テイクは左右にハード・パンされ、その結果、拡大されためくるめくステレオ写真のような効果をもたらしている。ベース・ギターの代わりに808を使い、ジェームスがボーカルを録音する前に熱狂的なエレキ・ギターを加えた」
この作品にはビデオが付いており、ラモスはこう語っている:
「クリスの誕生日の午前3時にビーチで思いついたこのビデオは、ほぼ真っ暗闇の中、天体写真モードを使ってスマートフォンで撮影された。4分間のテイクごとに1秒の映像ができ、それをループさせて編集した。このプロセスを通して、暗闇の中で4分間、できるだけ頭を動かさないようにしながら、手足を非常にゆっくりと意図的に動かすという行為は、瞑想的というよりも、むしろ不安にさせるものだということを学んだ。興味深いことに、あるテイクの背景に見える赤い光は、クリスが手の親指と人差し指の間の肉厚な部分から懐中電灯を照らしているのだ。血まみれの面白さだ」