Wings of Desire – “A Little Low”

元InneasyのChloe LittleとJames Yuillによるロンドン拠点のデュオ Wings of Desire のシングル「A Little Low」は、現代社会における孤独感や精神的な停滞感をテーマに描いたシューゲイザー/ドリーム・ポップナンバーです。ドライブ感のある疾走的なビートと重厚で煌びやかなギター・リバーブの重なりに乗せて、憂いに満ちたメロディとヴォーカルが響くサウンドデザインが特徴的です。心が落ち込み、閉塞感を抱える瞬間(”a little low”)に寄り添いながらも、どこか解き放たれるような開放感と力強いカタルシスを与えてくれる楽曲に仕上がっています。

ミュージック・ビデオは、彼らのクリエイティヴな美学であるD.I.Y.精神とヴィンテージなDIY映像表現が色濃く反映された作品となっています。レトロな質感を持つフィルム映像やコラージュ、ノスタルジックなカット割りを用いて制作されており、都市生活の淡々とした風景や孤独なポートレートが美しく切り取られています。楽曲が持つセンチメンタルな余韻と浮遊感を映像で視覚化することで、楽曲に込められた「暗闇の中でも前を向く」というテーマ性をより深める仕上がりとなっています。


Ricky Albeck – “Playing Pool and Drinking all Night”

オーストラリアのアデレードを拠点に活動するシンガーソングライター、Ricky Albeckによる「Playing Pool and Drinking All Night」は、パブカルチャーの開放的な空気感と抒情性をあわせ持ったオルタナティヴ・カントリー/パブ・ロックナンバーです。彼のレギュラー・バックバンドである The Belair Line Band とともに、南オーストラリアのスタジオ「Twin Earth」にてライヴ録音でレコーディングされました。一発録りならではの生々しく温かみのあるバンド・アンサンブルが、夜のバーで繰り広げられる親密な時間を鮮やかに描き出しています。

プロデュースは名手ロバート・ムイーニョス(Robert Muiños)が手掛けており、バンドの生演奏が持つ躍動的なグルーヴと、アルベックの味わい深いストーリーテリングを際立たせています。タイトル通り「夜通しビリヤードをして酒を飲む」という日常の泥臭くも愛おしい一幕を題材にしながら、郷愁を誘うメロディと哀愁漂うカントリー・サウンドが見事に調和しており、ライブ録音ならではの芳醇な気配が溢れる一曲に仕上がっています。

Ok Cowgirl – “Rock N Roll Ruined My Life”

ブルックリンを拠点とするインディー・ロック・バンド Ok Cowgirl のシングル「Rock N Roll Ruined My Life」は、2026年8月21日に Easy Does It Records よりリリースされるセカンド・アルバム『Rhinestone Cowgirl』からのリード・トラックです。フロントウーマンの Leah Lavigne が描く「人生に打ちのめされながらも愛するものを抱きしめて生きていく」という切なくも力強い歌詞世界を軸に、サビで一気に開花する重厚な重ね録りギターのクランチ感と疾走感のあるバックビートが強烈な印象を残します。MJ Lenderman や Wednesday などを手掛ける Alex Farrar がプロデュースを担当しており、アメリカン・ロックの郷愁とモダン・オルタナティヴのタフな佇まいが見事に融合したダイナミックなナンバーです。

ミュージック・ビデオは、楽曲が持つノスタルジックなダイナー/パブ文化の空気感とDIYなロック・アティチュードを美しく視覚化した映像作品となっています。レトロでクラシックなアメリカーナの美学を背景に、バンドの等身大のパフォーマンスや抒情的なポートレートが印象的に切り取られています。過酷な現実や過去の傷を泥臭く受け入れつつ、仲間とともに笑い飛ばして前へ進む楽曲のテーマ性がフィルムライクな質感と重なり合い、バンドが持つ親密でストーリー性に満ちた世界観をより一層深める作品に仕上がっています。


My Guardian Angel – “Phoenix Garden”

メルボルンを拠点とするアーティスト My Guardian Angel による新曲「Phoenix Garden」は、Wurundjeri の土地に想いを馳せ、歴史と先住民への深い敬意を込めて制作されたセンシティブかつ叙情的なシングルです。美しく繊細なメロディラインと優美なアンサンブルが絶妙に融合し、心に静かに染み渡るような独特の静寂と静かな力強さを併せ持った楽曲に仕上がっています。

同時に公開された映像作品(MV)では、楽曲が持つ幻想的な音像と土地への敬意が美しいビジュアルとなって響き合います。有機的な自然の美しさと内省的な世界観が交錯する映像美を通じて、リスナーを穏やかで深い深い思索の時間へと誘い、プロジェクトが掲げるメッセージ性と美学を鮮烈に提示する一曲です。

ファズを限界までクランクアップさせたDIY精神の最高峰——70年代グラムとバブルガム・ポップが炸裂する、痛快なグラム・パンク・エンターテインメント

カーディフ出身のThe Family Battenbergによる新曲「Bed Bug」は、45回転シングルに最適な2分51秒の尺で一気に駆け抜ける極上のダンス・トラックです。SXSWやThe Great Escapeといった大型フェスでのパフォーマンスやGetdown Servicesのサポートアクトを通じて磨き上げたバンドの爆発的なエネルギーが凝縮されており、身体を自然と揺らす原始的なフットスタンプと極彩色のキャッチーさが弾ける楽曲に仕上がっています。

本楽曲をリードシングルとして収録するデビューアルバム『Super Deluxe』は、Stolen Body Recordsより2026年11月20日にリリースされます。DIY感あふれる70年代グラム・ロックの華やかさ、ガレージ・パンクのダイナミックな重厚感、そしてバブルガム・ポップの弾けるメロディが巧みに融合された全10曲で構成されており、南ウェールズで最も熱狂的と称される彼らのライブの混沌と熱量をそのままパッケージ化した作品です。

Clash誌が「Marc BolanからJack Whiteへと旋回する」と評するように、歪んだファズギターを限界までクランクアップさせた圧巻のサウンドを展開。70年代ロックへの愛敬と現代的なガレージ・パンクの破壊力を兼ね備え、バンドの持ち味である痛快なグラム・パンク・エンターテインメントの真骨頂を提示する記念すべきデビュー作となっています。


The Family Battenberg – “Bed Bug”

カーディフ出身のThe Family Battenbergによる新曲「Bed Bug」は、Stolen Body Recordsから11月20日にリリースされるデビューアルバム『Super Deluxe』からの先行シングルです。45回転シングルに最適な2分51秒の尺で一気に駆け抜ける極上のダンス・トラックに仕上がっており、SXSWやThe Great EscapeといったフェスやGetdown Servicesのサポートアクトで磨き上げたバンドの爆発的なライブの熱量を凝縮しています。

70年代グラム・ロックの意匠とガレージ・パンクの重厚感、バブルガム・ポップのキャッチーさを融合させたサウンドは、Marc BolanからJack Whiteへと旋回するかのような原初的なスタンプと極彩色のキャッチーさを放ちます。ファズを最大限に効かせた歪んだギタートーンとノリノリのグルーヴが交錯し、バンドの痛快なグラム・パンク・エンターテインメントを存分に提示する力強いトラックです。


自己破壊と自愛の狭間で揺れる情動——Queen of Jeans「Sweet Devotion」が、「抵抗としての優しさ」を胸に鳴らす最新インディー・ロック

フィラデルフィアを拠点とするインディー・ロック・バンドQueen of Jeansによる新曲「Sweet Devotion」は、自己破壊と自愛の狭間に漂う心情を描いた楽曲です。歪んだギターと軽快なベースラインがヴォーカルMiri Devoraの温かい歌声と交差するグランジ調のバラードで、「誰かの理想に合わせるために自分を削る衝動」から始まり、最終的には自らの心を自らで大切に守っていくという決意へと至る感情の機微を鮮烈に描き出しています。

本楽曲が収録される4thアルバム『hard/SWEET』は、グラミー賞ノミネート経験を持つプロデューサーWill YipのレーベルMemory Musicより10月9日にリリースされます。アルバムタイトルはラストトラックの歌詞から採られており、自分を守るために頑なになること(hard)と、他者に対して優しく無防備になること(sweet)の間の緊張感や、「抵抗としての優しさ」を作品全体の核となるテーマとして提示しています。

作品全体を通して、成長に伴う模索(「Still Learning」)や断絶する世界での繋がり(「Nothin’」)、クィア・ラブの祝福(「Bucks County」)など多様な主題が探求されています。ドリーミーなギターと胸を打つ詩情、そしてMiriの表現力豊かな歌声を武器に、世界の不確実性の中でも他者を受け入れることで見出される「希望」を提示する、バンドの真骨頂が詰まった傑作です。

Anxious – “Don’t Move”

コネチカットを拠点に活動するエモ/パンク・バンドAnxiousによる新曲「Don’t Move」は、2024年のセカンド・アルバム『Bambi』以来となる待望のニュー・シングルです。ヴォーカルのGrady Allenが「20代前半を象徴していた人間関係の崩壊と、それを修復しようとして失敗した経験」と語る通り、失われた絆を取り戻そうと現実に目をつぶり、違和感を拭えないまま変わりゆく関係に縋ってしまう苦しい心情を切なくもエモーショナルに描き出しています。

Citizen、Hotline TNTらとの大規模な北米ツアー開演に合わせて解禁された本作は、バンドの強みであるキャッチーなメロディと疾走感溢れるパンク・サウンドの上に、リアルな葛藤と胸を刺す情動が色濃く反映されたトラックです。関係の終焉を静かに察しながらも立ち止まろうとする繊細な揺らぎを、力強いアンセムへと昇華させています。


L’Rain – “elmyra”

ブルックリンを拠点に活動するマルチインストゥルメンタリスト/サウンドアーティスティック Taja Cheek のソロプロジェクト、L’Rain による新曲「elmyra」は、2026年8月14日に Mexican Summer よりリリースされるニューアルバム『fata morgana』からの先行シングルです。緻密に重なるギターのレイヤーや実験的なサウンドコラージュ、そしてエモーショナルなボーカルワークが融合し、彼女ならではの実験的ポピュラーミュージックの深度をさらに押し広げるトラックに仕上がっています。

アルバム『fata morgana』のリリース直前に解禁された本作は、作品全体に漂う重層的な音響空間と「現実と幻想の境界」を探求するテーマ性を象徴する一曲です。映像世界や音響美学が共鳴し合うMVとともに、長年のコラボレーターである Ben Chapoteau-Katz や Andrew Lappin らと共に構築された濃密なサウンドプロダクションが、聴く者を没入感あふれる独特の世界観へと惹き込みます。


Fenne Lily – “Sleeping”

イギリス出身のシンガー・ソングライターFenne Lilyによる新曲「Sleeping」は、2023年の前作『Big Picture』に続く4thアルバム『Win Win』(2026年10月23日リリース)からの先行シングルです。本作のリリース発表と併せて、ロンドンのThe Lower Thirdでの3日間公演や地元ブリストルのStrange Brewを含む特別なアルバム発売記念ライブの開催もアナウンスされました。

Fenne Lilyが「このアルバムは部屋の中で集まった人々による生演奏で作られたからこそ、同じような距離感と生々しさで祝福したい」と語る通り、最新シングル「Sleeping」もその温かな臨場感を漂わせています。親密なアンサンブルと叙情的なメロディが美しく交錯し、本格的なワールドツアーに先駆けてアルバムのオーガニックな世界観を鮮烈に提示する楽曲に仕上がっています。