ARTIST : Rui Gabriel
TITLE : Compassion
LABEL : Carpark Records
RELEASE : 6/21/2024
GENRE : indierock, indiepop
LOCATION : New Orleans, Louisiana
TRACKLISTING :
1.Dreamy Boys
2.Target
3.Church Of Nashville
4.Hunting Knife
5.Summertime Tiger
6.If You Want It
7.Change Your Mind
8.Eyes Only
9.End Of My Rope
10.Money
Rui GabrielのデビューLP『Compassion』に収録されている魅力的で鋭敏な曲は、すべて成長について歌っている。年齢を重ねるにつれ、優先順位が変わり、友情が進化し、責任が避けられなくなることを歌っている。インディアナ州を拠点に活動するベネズエラ出身のアーティストであり、高い評価を得ているバンドLawnの共同創設者でもあるガブリエルにとって、自身の人生の変化は、インディー・ロックの旅人である彼がこれまでに手がけたことのないようなソロのフルアルバムを書くきっかけとなった。エーテル・ポップとスラッカー・ロック、ピアノ主体のダンス・ミュージックが組み合わさった躍動感溢れる10曲は、個人的な成長と前進するために自分自身に与える優しさを表現している。
『Compassion』への取り組みは、Gabrielがニューオーリンズに住んでいた2018年に始まった。「いろんな意味で、かなりティーンエイジャーのような生活を送っていた」とGabrielは言う。「ピザ屋で働いていたし、ショーやパーティーに行くだけだった。音楽以外のことは何もしていなかった。責任もあまりなかった。当時彼が取り組んでいた曲は、Lawnに合わないが彼はまだ気に入っていた曲で、最初は未完成だった。しかし、彼の生活が変わるにつれて、曲作りも、自分のアイデアをやり遂げたいという気持ちも変わっていった。「歌詞を書いていた頃、私はパートナーと結婚し、父親になろうとしていた。「私は自分の人生について、以前の自分の存在と矛盾するような選択をしていた。優先順位が違っていたんだ」。
『Compassion』に収録されている曲は、若さゆえの不注意(「Dreamy Boys」)や、新たな責任と向き合うこと(「Change Your Mind」)を歌っている。過去13年間、アメリカ全土で暮らしてきた南米からの移民である彼のユニークな視点のおかげで、この曲は一貫して、歳をとることについて痛烈で鋭い観察眼を持っている。「ヒスパニックで、英語が母国語でなく、白人だらけの音楽シーンにいると、ちょっと目立つことになる」と彼は言う。チャーチ・オブ・ナッシュビル」では、「おい、レナード・コーエンは高級化した路地で詩を歌っているぞ」と、シーンの気取りや業界の門番たちをユーモラスに狙い撃ちしている。
熱狂的なポスト・パンクの曲を書き、雄叫びを上げるLawnでの仕事ぶりと比べ、『Compassion』ではよりストレートなポップ・センスを追求し、彼の歌声を披露している。「自分が歌えることを証明するために、ソロ・アルバムを作りたかったんだ」と彼は言う。ピアノを基調とした瞑想的なリード・シングル 「Target 」は、ディドにインスパイアされ、彼の歌声がシンガーのKate Teagueと華麗なハーモニーを奏でている。ステフ・チュラをゲストに迎えた陽気なロッカー、「Summertime Tiger 」でも彼は同様の感染力を発揮している。GabrielとNicholas Corson(The Convenience, Video Age)の共同プロデュースによる『Compassion』は、一貫して温かく、寛大で、カラフルで、冒険的だ。
「『Compassion』は変化についてのアルバムだ」とGabrielは言う。「これは青春の記録だが、30代になった人のためのものだ」。