Full Time Hobbyとの契約を発表したSt. Yumaが、待望のニュー・シングル「Alone the Walrus」をリリースしました。サイケデリックなサウンド・テクスチャーとシュールなストーリーテリングが交錯する本作は、タイトルに掲げられたセイウチ(Walrus)を主人公に描く作品。不全感やメランコリーの雲に覆われながらも希望を捨てず、静かな自己受容を経て「どんなに孤独な波であっても美しい場所へと運んでくれる」という信念に至るプロセスを、幻想的かつ神聖な音像の中でドラマチックに響かせています。
あわせて公開されたヴィジュアライザーは、楽曲が持つ奇妙でどこか温かい浮遊感を印象的な視覚効果で描出した作品です。鏡に映る己の姿と和解していくセイウチの物語やシュールな世界観を、楽曲のサイケデリックな質感とシンクロする映像美で表現。ノスタルジックかつシネマティックなループ空間が音楽の持つ叙情性をさらに引き立て、Full Time Hobbyという新たなプラットフォームを得たSt. Yumaの独創的な世界観を印象づける仕上がりとなっています。
ポートランドを拠点に活動するシンガーソングライター、Jeffrey Silversteinが、Full Time Hobby移籍第一弾となるサード・アルバム『Doggone』の10月23日リリースに先駆け、最新シングル「Patchouli」を解禁しました。サイケデリックな装飾やアンビエントなミニマリズムを融合させ、オルタナ・カントリーやルーツ・ロックの枠組みを押し広げてきた彼ですが、今作では新たな実験へと踏み出しています。インストゥルメンタルなグルーヴが心地よくうねる中、霞がかったペダル・スチールが響き渡り、後半にはむせび泣くサックスの音色が重なっていく幻想的なトラックです。
インディーレーベル「Full Time Hobby」への移籍・契約発表と同時にリリースされたMynoliaのシングル「Run Like Hell」は、彼女の持つ唯一無二の音楽世界へとリスナーを一瞬で引き込む楽曲です。アンビエント・ジャズ・インストゥルメンタリストのRich Ruthを共同プロデューサーに迎えて制作された本作は、遠くの嵐の気配を捉えたようなスローでパーカッシブな行進曲調の展開が特徴的。大地を感じさせる穏やかで静謐な響きの中に、まるで宇宙を思わせる神秘的な瞬間が巧みに織り込まれています。
パシフィック・ノースウェスト(太平洋岸北西部)を拠点に活動するローナー・フォーク・アーティスト、Jeffrey Silverstein の新曲「Out of Tune」は、ゲスト・ボーカルに Devendra Banhart を迎えた、豊かでメロウなカントリー調のシングルです。本作は、個々のアイデンティティを保ちながらも、大切な誰かと完全に調和して生きることのバランスを描いたラブソングとなっています。Charlie Rich の名曲「Rollin’ with the Flow」へのオマージュも込められており、宇宙を一つになって進んでいくような、深く穏やかな繋がりを感じさせる仕上がりです。
本シングルは、コミュニティや加齢、自分なりの成功、そして場所が創造性に与える影響を探求したニューアルバム『Doggone』からのリードカットであり、前作『Western Sky Music』や『You Become the Mountain』に続く彼の新たな歩みを告げる重要な楽曲です。同時に公開されたミュージックビデオは、楽曲が持つ温かみとレトロな空気感を視覚的に表現しており、美しく穏やかな風景や親密な空気感を通じて、楽曲に込められた「調和と愛」というテーマを優しく、そしてエモーショナルに描き出しています。
パシフィック・ノースウェスト(太平洋岸北西部)のオレゴン州ポートランドを拠点に活動するローナー・フォーク・アーティスト、Jeffrey Silverstein の新曲「Out of Tune」は、ゲスト・ボーカルに Devendra Banhart を迎えたメロウなカントリー調のシングルです。大切な誰かと完全に調和(in tune)しながらも、自分自身の個性を保ち続けるというバランスをテーマにした普遍的なラブソングに仕上がっています。彼が愛してやまない Charlie Rich の名曲「Rollin’ with the Flow」へのオマージュも捧げられており、宇宙を一つになって進んでいくような、深く穏やかな繋がりを感じさせる楽曲です。
本シングルをリードトラックに据えた待望の4作目のニューアルバム『Doggone』は、イギリスのレーベル Full Time Hobby からは初となる記念すべきリリースです。前作『Western Sky Music』(2023年)や『You Become the Mountain』(2020年)に続く本作は、ローナー・フォーク、コズミック・カントリー、そしてクラウトロック風味のチューグルが交差する独自のサウンドを展開。脈打つリズムのオープニングから、滝のように降り注ぐシンセサイザーのエンディングまで、彼がこの10年間で築き上げてきた生活と、クリエイティブなコミュニティにしっかりと支えられた瑞々しい音楽世界が広がっています。
かつての作品が、ニュージャージー出身の彼が新しい土地に馴染み、オルタナ・アメリカーナの領域で自らの足場を模索するプロセスを描いていたのに対し、今作での彼は揺るぎなく、意図的で、そして何よりも平穏(ピース)に満ちています。地元の絆を大切にする彼は、Ryan Oxford(Y La Bamba、Rose City Band)や Alex Chapman、Dana Buoy(Akron/Family)といったポートランドの信頼する仲間たちとスタジオに集結。Amy Dragon(Big Thief、Moon Duo)がマスタリングを手掛けた全9曲を通じて、コミュニティ、加齢、自分なりの成功の形、そして土地が創造性に与える影響といったテーマを、まるで光にかざされた奇跡のように温かく照らし出しています。
インディー・ロック/シューゲイザー・シーンで異彩を放つ Ulrika Spacek のシングル「This Time I’m Present (fantasy of a broken heart remix)」は、彼らのアルバム『EXPO』の世界を拡張するリミックス・プロジェクト『EXPO, REMIXED』からの象徴的なトラックです。7月31日に Full Time Hobby からリリースされるこのリミックス・アルバムは、バンド自身が深く支持し、共鳴するゲスト・アーティストたちに楽曲の音の断片(レイヤー)を託すことで生まれました。普段はかなり内向的だと自認する彼らにとって、この開かれたコラボレーションは新鮮な試みであり、オリジナルが持つ緊迫感のあるサウンドに全く新しい視点と解釈をもたらしています。
本リミックスを手がけた fantasy of a broken heart は、Ulrika Spacek の構築した音のブロックを大胆に再構成し、彼ら独自の美学が息づく別次元のサイケデリアへと昇華させています。アルバム全体のコンセプトでもある「もう一つの『EXPO』の世界」を体現するように、原曲の持つ内省的な微熱感はそのままに、ゲストの強烈な個性が混ざり合うことで、予測不能で実験的なサウンドスケープが展開されます。バンドが「依頼したアーティストのどこが好きかを実によく反映している」と太鼓判を押す通り、オーガニックな質感とエッジの効いた構築美が心地よいコントラストを描く一曲に仕上がっています。
サウンド面では、Spencer Cullumによる包み込むような美しいペダルスティールギターの音色が楽曲を優しく彩っています。さらに、All Them Witchesのメンバーとして知られるCharles Michael Parks Jr.がバックボーカルとして参加しており、Mynoliaの歌声に寄り添うような豊かなレイヤーを加えています。自然の息吹と繊細なアンサンブルが溶け合った、静謐でオーガニックなフォークナンバーへと仕上がっています。
ポートランドを拠点に活動するシンガーソングライター、Jeffrey Silversteinが、イギリスの名門レーベルFull Time Hobbyと契約を交わし、移籍第一弾シングル「Coming Back Around」をリリースしました。前作『Western Sky Music』で見せたオルタナ・アメリカーナの枠組みを超え、本作ではローナー・フォークやコズミック・カントリー、さらにはクラウトロック的な反復のリズムが交錯する独自のサウンドを展開。移住先であるパシフィック・ノースウェストの風景を見つめてきた彼が、より意図的かつ穏やかな境地へと辿り着いたことを示す一曲となっています。
制作面では、Y La Bambaらを手掛けるRyan Oxfordをプロデューサーに迎え、ドラムにDana Buoy(Akron/Family)らが参加したほか、マスタリングはAmy Dragonが担当。これまでとは異なり「特定のストーリー」をイメージして書き下ろされた本作は、不本意ながらも故郷へ戻らざるを得なくなった人物が、かつての場所と和解し、再び前へと進み出す姿を描いています。物事が一巡して円を描くような、人生のサイクルを肯定する力強いメッセージが込められています。
The Besnard Lakes のオリジナル楽曲「Chemin de la Baie」をアンビエントな「ゴースト・ミックス」として再構築した本作は、原曲をその霊的な核心部分にまで削ぎ落とした作品です。ゆったりと流れるドローン、広大なテクスチャー、そして催眠的な反復が、まるで時間が停止したかのような、穏やかで没入感のあるサウンドスケープを作り出しています。
アルバム制作は、ナッシュビルの庭の小屋という隔離された空間から始まりましたが、結果として世界中の才能が結集した共同制作となりました。アイルランドの Oisin Leech によるボーカルや、Allison De Groot が舞台裏でiPhone録音したバンジョー、さらに Erin Rae や Annie Williams の参加など、各地から届いた断片がカセットテープにミックスされ、温かみのある手触りの傑作へと昇華。三部作はこれで幕を閉じますが、彼はすでに2026年後半に向けた新たなプロジェクトの準備も進めています。