孤独の震えをむき出しの生命力へと昇華する――Nina Winder-Lindが圧倒的な自己解放を鳴らすソロデビュー作『Wild Love』と覚醒のアンセム「Girls」

ブライトンを拠点に活動するスウェーデン出身のシンガーソングライター Nina Winder-Lind が発表したシングル「Girls」は、Transgressive からリリースされる彼女の待望のデビューソロアルバム『Wild Love』の幕開けを飾る重要なナンバーです。電撃的なフォークロック・バンド The New Eves のメンバーとして知られる彼女ですが、本作ではバンドが持つ生々しい激しさや解放的な精神を継承しつつも、より親密で自伝的な側面を色濃く反映。一人きりの夜に綴った詩(潜在意識のマニフェスト)から発展したこの楽曲は、エレキギターの力強いドライブ感、幾重にも重ねられたトロンボーンのハーモニー、そして彼女特有のヴィブラートが効いたエモーショナルなボーカルが交錯する、勝利の凱歌でありつつも震えるような繊細さを内包したアンセムに仕上がっています。

長年のコラボレーターである Jack Ogborne(Bingo Fury、The Cindys)がプロデュースを手がけたこのシングルとアルバムは、ブリストルの2つのスタジオ(象徴的な会場 The Louisiana の地下スタジオと教会を改装したスタジオ)でレコーディングされました。「Girls」において彼女は、女性が狭い役割に押し込められがちな社会の中で「女の子たちがやりたいこと」をリストアップしていくカタルシスを表現。そこにはエンパワーメントだけでなく、深い哀しみや孤独の記憶、そしてステレオタイプという壁をぶち破り、自らの手でエレキギターをかき鳴らして音楽を創り出そうという強固な自己解放への意志が込められています。

このシングルを包含するフルレングス・アルバム『Wild Love』は、2023年のEP『The Spirit Is Carnal』や2025年の詩集『Röd Ska Jag Leva』で提示された表現世界をさらに拡張した、計11曲からなる情感豊かな作品群です。アルバム全体を通じて「女性としての経験」や「先祖としての女性たち(foremothers)への敬意」が一本の糸のように通されており、単なる社会への抵抗を超えた、圧倒的な生命感、躍動、そして剥き出しの情熱が放射されています。ストックホルムの自然風景とブライトンのDIYなアクティビスト・コミュニティの双方に育まれた Nina Winder-Lind のアーティスティックなアイデンティティが結実した本作は、人生のあらゆる瞬間に存在する「強烈な感情のもつれ」を愛の歌として昇華した、妥協なきソロデビュー作となっています。


『ソフィア・コッポラ作品』の劇伴家と紡いだ長年の夢が結実――Jim Jamesが放つ、光に満ちたソロ最新作からのファースト・シングル「Come Again」

My Morning JacketのフロントマンであるJim Jamesが、ソロ名義でのニューシングル「Come Again」をリリースし、同時にミュージックビデオを公開しました。本作は、ATO Recordsから2026年8月28日にリリースされる待望のニューアルバム『Wowed Out』からの記念すべきファースト・シングルです。自身のセルフプロデュースのもとで制作された本作は、彼がこれまでに歩んできた確かなキャリアの延長線上にありながらも、ソロアーティストとしての新たな表現の地平を切り開く重要な作品となっています。

アルバム『Wowed Out』の最大の特徴は、映画『ロスト・イン・トランスレーション』や『ヴァージン・スーサイド』などのサウンドトラックを手掛けた著名な作曲家、Brian Reitzellと共同で書き溜めていた素材をベースに構築されている点です。「何年もの間、2人で作った音楽に立ち返っては、どう形にすべきか悩んでいた」とJim Jamesが語る通り、長年温め続けられていたアイデアが昨年ついに美しい形となって結実しました。過去の迷いや憂鬱から自身を救い出してくれたという音楽への深い信頼が込められており、まるで夢の中の記憶を手繰り寄せるような、幻想的で歓びに満ちた世界観が提示されています。

そのアルバムを象徴する先行シングル「Come Again」は、自分の意に反する方向へと急速に変化していく現代社会への戸惑いや落胆を捉えつつも、世界にはまだ体験すべき美しいものが溢れていることを思い出させてくれるナンバーです。Jim Jamesは「喜びを見つけるために、ただ前に進み続け、何度も、何度も挑戦し続けなければならない」という強いメッセージをこの曲に託しています。聴く者に深い安らぎと、再び歩き出すためのポジティブなエネルギーを与えてくれる、優しくも力強いマスターピースに仕上がっています。

Jim James – “Come Again”

My Morning Jacketのフロントマンとして知られるJim Jamesが、ソロ名義でのニューシングル「Come Again」をリリースし、同時にミュージックビデオを公開しました。本作は、ATO Recordsから2026年8月28日にリリースされる待望のニューアルバム『Wowed Out』からの記念すべきファースト・シングルです。本作はJim James自身のセルフプロデュースのもと、映画『ロスト・イン・トランスレーション』や『ヴァージン・スーサイド』などの音楽を手掛けた作曲家Brian Reitzellと共に書き溜めていた素材をベースに構築されました。長年温め続け、昨年ようやく「美しい形で流れ出した」という珠玉のコラボレーションが、ついにベールを脱ぎます。

アルバムの幕開けを飾る「Come Again」は、自身の意に反する方向へと目まぐるしく変化していく世界に対して落胆しつつも、そこにある美しさを見出し、喜びを求めて「何度も、何度も、挑戦し続ける(Come Again)」ことの大切さを歌った力強いナンバーです。かつて人生で迷いや鬱屈とした感情を抱えた際にも、常に音楽に救われてきたという彼が、制作中に感じた喜びと安らぎをそのまま詰め込んだ1曲に仕上がっています。まるで夢の中の記憶を辿るように紡がれたこの楽曲とビデオは、聴く者の心を優しく包み込み、前を向くための確かなエネルギーを分け与えてくれます。

Editors – “The Rush”

イギリスのオルタナティブ・ロック・バンド Editorsが、ニューシングル「The Rush」をリリースし、東京で撮影された公式ミュージックビデオを公開しました。本作は、Play It Again Samから2026年10月30日にリリースされる待望の8枚目のスタジオアルバム『Surface, Echo & Sound』からの先行シングルです。Blanck Massとコラボレーションした2022年の前作『EBM』のエレクトロニックな路線から一転、本作はバンドとしての原点回帰を選択。2025年の夏に緑豊かなグロスターシャーののどかな工業団地に集まり、何年もぶりにメンバー全員が同じ部屋で顔を突き合わせて楽曲を練り上げるという、オーガニックなアプローチのもとで制作されました。

フロントマンのTom Smithがマンドリンをかき鳴らす本楽曲は、バーの片隅で2人の人間が人生の酸いも甘いも語り合い、酒を酌み交わしている架空の情景を描いています。身近な友人や愛する家族の中に安らぎを見出すという、彼のパーソナルなテーマが深く息づいており、ギタリストのJustin Lockeyによるセルフプロデュースのもと、ドラムのビートに負けないアコースティックな躍動感を持ったナンバーに仕上がっています。Henry Eharaが監督を務めた東京の夜を舞台とするビデオの映像美も相まって、ベルグハイン(Berghain)のようなストイックなクラブ空間とは真逆の、実りの多い初夏の空気感の中で紡がれたバンドの新たな息吹を鮮烈に伝える作品です。


Angel Du$t – “Jesus Head”

ボルチモアを拠点に活動するハードコア/パンク・バンド Angel Du$t が放った楽曲「Jesus Head」の公式ミュージックビデオは、最新アルバム『COLD 2 THE TOUCH』(Run For Cover Records)に収録された、バンドの持つ荒々しくもキャッチーなエネルギーをストレートに伝える映像作品です。共同監督および撮影を務めた Jack Tripper と Gnarlos Wright、そしてアシスタントの Dylan O’Donovan という精鋭のクリエイティブ・チームによって制作され、彼らならではのオルタナティヴな視覚センスが光るスピーディーな構成が魅力となっています。

映像は、魂の葛藤や死への接近といった重いテーマを孕んだ歌詞の世界観を、ハードコア・パンク特有の生々しい躍動感とインディー感溢れるDIYな映像美で見事に表現しています。Jack Tripper によるエッジの効いたエディットが、Justice Tripp の焦燥感に満ちたヴォーカルや重厚なバンド・アンサンブルのグルーヴと完璧にシンクロしており、観る者を一瞬で引き込むソリッドな映像作品へと仕上げられています。

Talking with Hands – “Hot Shit”

Talking with Hands による「Hot Shit」は、コラボレーションEP『The Shit』からのシングルカットであり、彼自身の自伝的な要素を含んだ痛烈な批判(テイクダウン)が込められた楽曲です。Talking with Hands と Telefone の共同制作によるこのEPは、そのタイトルとは裏腹に、決して侮れないクオリティを持った「shit」を冠する楽曲たちが並ぶユニークな構成となっています。アーティストのリアルなストーリーテリングが、ソリッドなトラックと鋭い言葉によって表現された、エッジの効いた重要作に仕上がっています。

楽曲のリリースと同時に公開されたミュージックビデオは、Asher Rogers が監督および編集を担当しています。彼のディレクションとエディティングにより、楽曲が持つ自伝的でストレートなメッセージ性と、コラボレーションが生み出す独特の不穏でタフな空気感が映像へと見事に落とし込まれました。サウンドの持つ疾走感や緊張感と、エディターの視覚的なアプローチがダイレクトに共鳴し合うことで、リスナーの視覚を刺激し、作品の世界観をより深く印象付ける映像作品となっています。

Dale Crover – “Harvest Moon/The Bit”

Melvins(さらにはNirvanaやRedd Krossなど)のドラマーとして知られるDale Croverが、2026年9月4日にJoyful Noiseから新しいアコースティックEP『Get Yer Ba-Ba’s Out』をリリースすることを発表しました。本作には、彼のソロアルバム『Glossolalia』からの3曲や2021年作『Rat-A-Tat-Tat!』の楽曲のアコースティック・バージョンのほか、新曲であるタイトル曲が収録されます。また、オープニングを飾るNeil Youngのカバー「Harvest Moon」は、Buzz Osborneと共作したMelvinsのクラシック「The Bit」へとメドレー形式で繋がっており、両曲が同じギターチューニングであることからライブでの演奏を経てレコーディングへと至りました。

特に注目すべきは「Harvest Moon」のカバーであり、Dale Croverは1992年に公開された同曲のオリジナル・ミュージックビデオで「若き日のNeil Young」を演じたという数奇な過去を持っています。彼は当時を振り返り、衣装のジッパーの扱いを本人から教わったことや、ステージとフロアでNeil Youngの影武者(ダブル)を務め合ったこと、さらには撮影中にNeil Youngの私物である1955年製キャデラックを切り株に衝突させてしまい、あわや大惨事になりかけたという衝撃的な舞台裏エピソードを明かしています。


METZのAlex EdkinsやWintersleepのLoel Campbellら豪華布陣が集結!元コミュニティホールを改造したスタジオで洗練されたオルタナティヴ・サウンドの傑作が誕生

カナダ・プリンスエドワード島シャーロットタウン出身のインディー・ロックバンド Gizmo が、2023年のEP『Buddy System』に続く待望のデビューアルバム『All Your Worships』を10月2日にVictory Poolからリリースすることを発表しました。かつて音楽メディア『Exclaim!』の「New Faves」にも選出された彼らの初フルレングスとなる本作は、ノバスコシア州グレート・ビレッジの元コミュニティホールを改造したスペースを占拠し、1日12時間に及ぶ濃密なレコーディングセッションを経て息を吹き込まれました。

アルバムの洗練されたオルタナティヴ・サウンドを支えるのは、非常に強力な制作陣です。共同プロデューサーおよびミキサーとして、ノイズロック・バンド METZ や Weird Nightmare で知られる Alex Edkins、そして Wintersleep の Loel Campbell が参加。さらにマスタリングは Greg Obis が手がけており、気鋭のクリエイターたちの手によってバンドの持つ生々しいエナジーと卓越したメロディセンスが最大限に引き出されています。

この新作の世界観をいち早く提示する先行リードシングル「Gift Shop」は、フロントマンの Julien Kitson が冬の厳しい寒さのなかナッシュビルへの旅行から帰宅した直後に、突如湧き出たインスピレーションによって一気に書き上げられた楽曲です。彼自身が「人生で初めて音楽で試みたラブレター」と語る通り、パーソナルな旅の記憶とセンチメンタルな情景が、ダイナミックなインディー・ロックの質感とともにエモーショナルに響き渡ります。


Gizmo – “Gift Shop”

カナダ・プリンスエドワード島シャーロットタウン出身のインディー・ロックバンド Gizmo が、2023年のEP『Buddy System』に続く待望のデビューアルバム『All Your Worships』を10月2日にVictory Poolからリリースすることを発表しました。本作は、METZやWeird Nightmareで知られるAlex Edkins、そしてWintersleepのLoel Campbellを共同プロデューサーおよびミキサーに迎え、ノバスコシア州グレート・ビレッジの元コミュニティホールを改造したスタジオで1日12時間に及ぶレコーディングセッションを経て制作されました。アルバムの幕開けを飾る先行シングル「Gift Shop」は、フロントマンのJulien Kitsonが冬の厳しい寒さのなかナッシュビルへの旅行から帰宅した直後に、突如湧き出たインスピレーションによって短時間で書き上げられたもので、彼自身「人生で初めて音楽で試みたラブレター」と語るエモーショナルな楽曲に仕上がっています。

Gizmoはアルバムのリリースに先駆け、この夏にオンタリオ州とケベック州を巡るカナダ国内ツアーを敢行します。ツアーは本日オタワのClub SAWでの公演を皮切りに、明日6月18日にはトロントのBaby G、その後ハミルトンのMills Hardware、ブラントフォードのBrandi’s、キングストンのBroom Factoryと続き、6月23日にはモントリオールのL’Escoでのパフォーマンスを予定しています。さらに夏後半には、ゲルフで開催されるHillside FestivalやParis Drinks Festivalへの出演も決定しており、新作への期待が高まるなかで精力的なライブ活動を展開していきます。


The Slates – “Try It Again”

UKのオルタナティヴ・ロック・バンドThe Mysterinesが、ニュー・シングル「Try It Again」をリリースしました。バンドが数年間にわたり大切に温めてきたこの楽曲は、ライブの現場で常に観客と強く共鳴し合ってきた特別なトラックです。関係性が終焉へと向かっているという潜在意識下の直感(gut feeling)から目を背け、真実を覆い隠しながらも「もう一度やり直したい」と願う切なくも生々しい心理描写が、焦燥感を孕んだヘビーなギター・グルーヴとエモーショナルなボーカルによってダイナミックに表現されています。

楽曲のリリースと同時に、その緊迫した空気感を視覚化したミュージックビデオも公開されました。壊れゆく関係性の中で生まれる欺瞞や、互いに引き寄せられながらも離れていく複雑な感情の機微が、まるで上質な映画のワンシーンを切り取ったかのようなシネマティックな映像美で描かれています。楽曲が持つダークで気怠いサイケデリアと映像の陰影が見事にシンクロし、真実から逃避しようとする登場人物たちの内面的な葛藤をより鮮烈に際立たせる、見応えのある作品に仕上がっています。