heavensouls – “group working”

heavensouls による「group working」は、10月7日にリリースを控えるアルバム『cantu of the sower』からの第2弾シングルです。「all these houses look the same」という象徴的なフレーズとともに提示される本作は、ボーカルやプロデュース、ミックス・マスタリングから、ギターやアコースティックベースの演奏までを自ら手掛けたDIY精神あふれるトラックとなっています。マルチな才能と実験的なサウンドメイクが交差し、整然とした住宅街の景色の中に潜む孤独感や特異な雰囲気を浮かび上がらせる一曲に仕上がっています。

楽曲にはユニークなゲスト陣が参加し、サウンドに多層的な奥行きとカオスな魅力を加えています。Alyssa Mandel によるサックスのメロウな音色や seven x gbpits のバックグラウンドボーカルに加え、akajazy による「ノーインプット・ミキシングボード(フィードバックノイズ等を発生させる実験的音響手法)」のノイズが絶妙に融合。ローファイでドリーミーな佇まいの中に鋭い実験性を秘めた、唯一無二のオーガニックかつ前衛的なサウンドスケープを展開しています。


Charlotte Greve – “Lighter Blue”

ブルックリンを拠点に活動するドイツ出身のサックス奏者、作曲家、シンガーのCharlotte Greveが、ソロ・デビューアルバム『Waterbodies』からのニューシングル「Lighter Blue」を発表しました。The New York Timesから「独自のアーティスト性を確立している」と称賛を受け、PitchforkやThe Wireなどでも高く評価される彼女らしく、ジャズ、現代音楽、アンビエント、エクスペリメンタルを自在に行き来する幻想的で緻密なサウンドスケープが広がる楽曲です。

公式ミュージックビデオでは、サックスの透明感あふれる音色とアンビエントな響き、静けさを湛えたヴォーカルが織りなす「Lighter Blue」の美しく深みのある世界観が映像として繊細に表現されています。彼女の多面的な音楽的背景が結実した表現力と視覚美が見事に調和しており、デビュー作『Waterbodies』の深遠な美学を感じさせる必見の映像作品となっています。


gash – “data master”

ウィスコンシン州オークレアを拠点に活動するエクスペリメンタル・バンドgash(ガッシュ)がリリースしたシングル「data master」は、2026年9月25日にAngel Tapes / Fire Talkよりリリースされるニュー・アルバム『at least you know what you’re laughing at』からの最新先行トラックです。エレクトロニックな装飾と加工されたヴォーカルを中心に展開される本作は、型にはまらない変幻自在な楽曲構造が特徴的。デジタルなテクスチャーとノイズ・ロックの衝動を行き来しながら、ポスト・ハードコアの咆哮と繊細なインディーの煌めきを鮮やかに交錯させています。2025年のセルフブッキング・ツアー後にGoogle Driveを介して協同で組み立てられたという背景を持ち、バンドの表現力の進化を力強く物語る一曲です。

あわせて公開されたミュージック・ビデオは、楽曲が持つ先鋭的なサウンドスケープと、メンバーのBreckelle BathkeやNybergが語る「自然、再生、そして変化」というテーマ性をダイレクトに視覚化した映像作品です。デジタル処理された歪みや変容のイメージが緻密に織り込まれ、実験的でありながらもエモーショナルな楽曲の世界観を補完。9月25日に控えるアルバム・リリースに向けて、gashの唯一無二の存在感と独自のアプローチを強烈に印象付ける仕上がりとなっています。

ウッドベースと声が重なり合うアヴァン・ポップの新たな地平――ブルックリンのCarmen Quillが2ndアルバム『Harmless』で魅せる交響的スケールと作編曲家としての真価

ブルックリンを拠点に活動するウッドベース奏者、シンガー、そして作曲家のCarmen Quillがリリースしたシングル「Harmless」は、彼女の型破りで緻密なアヴァン・ポップ・サウンドを象徴する楽曲です。Meredith MonkやBjörkを彷彿とさせる独創的かつ極上のメロディラインと、Joanna Newsomのハープのごとく変幻自在なヴォーカルに寄り添うダイナミックなベースラインが融合。心に深く響くマントラのような歌詞とジャズのニュアンスを帯びたアンサンブルが、独自の精神性を美しく描き出しています。

本楽曲をタイトル曲とする2ndフルアルバム『Harmless』は、2026年11月6日にRuination Record Co.よりリリースされます。前作LP『Don’t Get Comfy / Nowhere』(2021年)やトリオプロジェクトtiltでの試みを踏まえ、本作ではより長く、豊かなオーケストレーションを施した多楽章構成の楽曲群を展開。葛藤や変容を描くサウンドは、トゲのある緊迫感からノスタルジックなアンビエントまで、交響曲の展開部のように美しく移ろいでいきます。

今秋前半に発表されたジャズ・バンドリーダー作『I’ll Be Thinking of You on Thursday』での多才なアプローチとも鮮やかなコントラストを成す本作は、Carmen Quillが唯一無二のシンガーソングライター/インプロヴァイザーであるだけでなく、優れた編曲家・プロデューサーであることを決定づける野心作となっています。


total wife – “make.it.last.x.full.body.2.recovery”

total wifeがJulia’s War Recordingsよりリリースしたシングル「make.it.last.x.full.body.2.recovery」は、2026年10月9日にリリースが予定されているEP『come.back.down.x.recovery』からの先行トラックです。本作は、前作のリリース直前にハードドライブが破損し、音源データの大半が失われるというアクシデントを経て生まれた特別な背景を持っています。古いドライブから奇跡的に回収された未完成の音源をベースに、バンドが長年敬愛してきたアーティストたちの手によって美しく再構築された感動的な楽曲となっています。

不慮の事故によって消失寸前だったマテリアルが、新たな息吹を吹き込まれることで幻想的かつエモーショナルなサウンドへと蘇っています。ハードドライブの破損という危機を乗り越え、クリエイティブな昇華を遂げた本作は、災い転じて福となすかのような劇的なドラマ性を帯びており、10月に控えるEP全体への期待を大いに高める仕上がりです。


Roomer – “Grey”

ベルリンを拠点に活動するドリームロック・トリオ Roomer が、Squama レーベルよりリリースされるセカンドアルバム『Staircase Made of Rope』からの最新シングル「Grey」を公開しました。個々でも目覚ましい活躍を見せる3人が集い、スタジオでの即興演奏や一発撮りのテイクを軸に制作された本作は、10年にわたる実験的アプローチを経て辿り着いた、彼らの原点とも言えるロック・サウンドを体現する一曲となっています。

ノイズやディストーションの陰に巧みに織り込まれたメロディと、名前のつけられない奇妙で叙情的なハーモニーが印象的な本作。感情を直接的に表現するのではなくその周辺を漂うような静かな余白を持ち、荒涼とした静けさと激しいカタルシスが共存する、アルバム『Staircase Made of Rope』の持つ重厚で独創的な世界観を象徴するトラックに仕上がっています。


Julia Holter – “Materia 2”

ロサンゼルスを拠点に活動するシンガーソングライター/作曲家の Julia Holter が、新曲「Materia 2」を公開しました。本楽曲は、2026年8月21日にリリースされるニューアルバム『Materia』からの最終先行シングルです。絶賛を博した2024年のアルバム『Something In The Room She Moves』に収録されていた重要曲「Materia」を起点としており、前作の要素をさらに深めた実験的な楽曲となっています。

ドラムマシンと Devra Hoff によるフレットレスベース、Chris Speed のクラリネットが織りなす幻想的なサウンドに乗せ、Julia Holter の歌声と実験的ヴォーカリスト/作曲家の Jessika Kenney の声がエーテルの中を螺旋状に広がっていく本トラック。原曲の「Materia」で描かれたシュールなイメージを再解釈・再構築しながら、精神と身体、愛と血の繋がりを問い直す、美しくも幻惑的なドリーム・ポップ/アヴァンギャルド作品に仕上がっています。


Mountainsでのキャリアを経て更なる進化へ——コラやギター・ソリの響きをモジュラーで再構築するKoen Holtkampの有機的エレクトロニクス

作曲家でありマルチ奏者のKoen Holtkampが、名門レーベルWestern Vinylより2026年10月9日にリリースするニュー・アルバム『Nightlife』から、先行シングル「Slow Fox Run」を発表しました。インディー/実験音楽シーンで多大な影響を残したデュオMountainsでの活動でも知られる彼ですが、本作はブルックリンからニューヨークのハドソンバレーへと拠点を移し、自然に囲まれたゆったりとした生活様式や深夜のセッションからインスピレーションを得て制作された、自身の音響探求の新たなフェーズとなる作品です。

サウンド面では、ギター・ソリやコラをはじめとする弦楽器の伝統に対する深い愛着をもとに、撥弦(はつげん)音を模倣する物理モデリング手法を取り入れたモジュラー・システムを構築。アコースティック楽器の持つ手触りや表情を電子音楽の言語へと翻訳することで、合成音でありながら有機的で親密な温もりのある独特の質感を立ち上げています。シングル「Slow Fox Run」をはじめ、アルバム全体を通して実験性と伸びやかな演奏の歓びが凝縮されています。

さらにアルバムでは「架空のアンサンブル」という概念のもと、ドラマーのGreg Fox、サックス/フルート奏者のMatt Bauder、シンセベースのBen Vidaといったゲスト陣が参加。彼らの生演奏とエレクトロニクスが立体的な空間の中で絶妙に共存し、従来のバンド構造に収まらない流動的なアンサンブルを形成しています。静寂、質感、繊細な相互作用が優先された本作は、音と空間が互いに及ぼし合う関係性を鮮やかに表現した秀逸な作品です。


Sofia – “A veces”

サウンド面では、エレクトロニックやパンク、オルタナティブ・ポップ、ドリーム・ポップ、ローファイ、ミニマリストといった多様なジャンルがタグ付けされています。スペイン・イビサ島(IB, Spain)出身の女性デュオ「Sofia」ならではの、地域性に根差した繊細な感性が色濃く反映された作品です。

楽曲内では、ミニマルかつドリーミーなローファイ・サウンドと、パンクやエレクトロニックの持つ尖った空気感が美しく融合しており、独自の幻想的で実験的な世界観が展開されています。


Kwes Darko – “War in these sTreets”

プロデューサー/アーティストのKwes Darkoが、鋭い社会風刺と先鋭的なサウンドが交差するニュー・シングル「War in these sTreets」をリリースしました。本作は、エレクトロニック・ビーツや実験的なヒップホップ/オルタナティヴ・ラップを融合させたトラックで、社会不安や民衆の混乱の渦中にあるカオスを強烈に表現しています。フィールドレコーディングやドキュメンタリー音声から抽出された騒乱の生々しい現場音を組み込み、重厚なエフェクトを施したボーカルとビットクラッシュされたドラムを重ねることで、聴く者を圧迫感のある不協和音の大混乱へと引き込みます。

楽曲の背景には「A CancelXd Generation(キャンセルされた世代)は抗議などしない——爆破するのだ。誰もが発言の場(プラットフォーム)を持ち、誰の許可も必要としない。解決策なき破壊に酔いしれている」というKwes Darko自身の言葉が象徴するように、解決策のないまま破壊へと向かう現代社会の歪みや怒りが反映されています。ニューヨークの実験的で鋭利なアンダーグラウンド・シーンとも共鳴するアグレッシブな音響アプローチによって、時代の混沌を強烈なリアリティとともに突きつける必聴の一曲です。


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