エクスペリメンタル・ブラックメタル、Genital Shameがデビュー・アルバム『Chronic Illness Wish』を発表

ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のエクスペリメンタル・ブラックメタル、Genital Shameは、Erin Dawsonの一人プロジェクト。Genital ShameのメンバーはDawsonのみですが、バックバンドにStander(シカゴ)を起用。ベース、ドラム、ギターのStephen Waller、Derek Applebee、Mike Boydは、Dawsonが重く歪んだトレモロ・ピック・ギターと遠くの推進力のあるドラムから、穏やかでベッドルーム・ポップな雰囲気へと変化するのをサポート。

生命力に満ち溢れたデビュー・アルバム『Chronic Illness Wish』は、まるで勝利を祝うかのよう。片方の手はブラックメタルのルーツを深く掘り下げ、もう片方の手は空に向かって伸ばし、歓喜に満ちた主権を示すGenital Shame。

「ドーソンのボキャブラリーは彼女独自のもの。唯一の作曲家、プロデューサー、パフォーマーとして活動する彼女は、クリッピング・ギターとシンバルの質感を弄び、歪んだ半音が互いにぶつかり合う不協和音の曖昧な疼きからメロディーを作り出し……。エリン・ドーソンは、血なまぐさいと同時に鮮やかな色彩を放つ、入念に作り上げられた激情とカタルシスを前面に押し出しており、その名の背後にある重苦しい歴史の勝利の逆転劇」