twen – B.Y.O.B. (It’s Christmas Time!)

Twenのアルバム『Fate Euphoric』は、非常に楽しくキャッチーなインディーロックの集成であり高い評価を受けています。このナッシュビル出身のデュオは今回、その勢いを保ちつつ、2曲のクリスマスソングを新たにリリースし、彼らの魅力を再確認する機会を提供しています。

A面曲の「B.Y.O.B. (It’s Christmas Time)」は、Dazyのようなバンドが持つ、フックの効いた、折衷的な90年代のポップロックを彷彿とさせるアップビートなミッドテンポの楽曲で、わずかにパンク要素を抑え、ホリデーらしいサウンドが加わっています。B面曲の「Yuletide Moon」は、同じエネルギーを維持しつつも、よりサイケデリックで短調な雰囲気を帯びています。筆者はTwenが「外さないバンド」であるとし、彼らの最新のクリスマス作品も聴き逃さないよう強く推奨しています。

Mx. Autumn – “Spark”

ニューヨークを拠点とするサウンド・ビジュアルアーティスト、Woods Rayeの音楽プロジェクトであるMx. Autumnが、ニューシングルとビデオ「Spark」をリリースしました。この楽曲は、アンビエント作曲とフォークソングライティングの伝統を探求しており、フィールドレコーディングとシネマティックなサウンドスケープを背景に展開されています。ビデオはWoods Raye自身がアニメーションとディレクションを担当し、Funnybone Recordsから発表されました。

この曲の歌詞は、「私はそれを見ないだろう (I will not see it)」という繰り返されるフレーズを中心に、見ることができない(あるいは見ないようにしている)美しさ、記憶、そして悲劇的なイメージを詩的に紡ぎ出しています。赤い蝶のリズム、贈られたプラスチックのバラ、血痕のついたオパール、母親のために育てた花々、そして自分自身のために買った手錠など、個人的なアイテムと壮大なイメージが対比されています。終盤では、山を掘って塔を築き、空を破り、静寂で押しつぶす雲など、破滅的なヴィジョンが語られますが、結びに「私はそれを見ることができないが、あなたを空中に書き出すことはできる (but I can write you into the air)」と、創造を通じた希望を匂わせています。

Kuzu – “7 Minuti” (feat Montag & Wism)

「7 Minuti」は、イタリアのクラシックなインディーソング、あるいはその記憶の残骸のようなものです。何度も思い出され、忘れ去られる過程で、すべてを削ぎ落とした後に残されたものであり、非常に遠く感じられます。この曲は、クラブのバスルームに閉じこもっている時に、鏡に反響する音として表現されています。外ではパーティーが自分抜きで続いており、あなたは涙を隠して、人前に出られるように身だしなみを整えようとしている状況を映し出しています。

インディーギターは、電子ドラムサンプル、シンセ、サックスと混ざり合い、ノスタルジックで歪んだブレンドを生み出しています。そのサウンドは加工されており、まるでスマートフォンで録音されたかのように、Instagramのリールで流れるような「ありふれたトラック」に近い質感を意図的に持っています。

ior – “Den du en gång var”

ミュージシャンのDavid Fridlundは、サンタフェのWhole Foodsで6年間働いていた時の経験を語っています。彼の同僚のほとんどはメキシコとチベット出身で、彼らは「手の届かないアメリカンドリーム」を目の前にしながら、昇給もなく低賃金で懸命に働いていました。世界で最も裕福な人物がWhole Foodsを買収したにもかかわらず、彼らの労働によって富裕層はさらに豊かになる一方で、労働者は給料をやり繰りするのに苦労しました。さらに、彼らが働いていたコーヒーバーでは、会社側が「非課税の金銭」としてチップの壺(tip jar)を撤去しました。

サンタフェの街は美しく、夕日は圧倒的だったものの、Davidの私生活は「大きな悲しいスープ」のようなものでした。彼にとって、仕事に行くことがしばしば最大の安らぎの瞬間でした。彼は自分自身を外側から見ているような感覚の中で生きており、本来の自分であった時代へ戻ることを切望し、鏡に映る自分の姿に見知らぬ人の視線を感じていました。彼は「後ろの橋はすべて燃え、前進する道はまっすぐ地獄へと続いていた」と、その当時の絶望的な状況を表現しています。

Yumi Zouma – “95”

ニュージーランド出身のインディーポップバンドYumi Zoumaが、待望のニューアルバム『No Love Lost To Kindness』から、新曲「95」をリリースしました。この楽曲のタイトルは、フロリダ州マイアミからメイン州まで東海岸を縦断する高速道路「Interstate 95」に由来しています。柔らかなクラッシュギターに乗せて、ボーカルのChristie Simpsonは「Driving down the 95 with a Bible by my side/ I shouldn’t drink when I drive, I shouldn’t call you when I cry」と歌い上げます。

この曲は、欲しいものを全て手に入れたにもかかわらず、実際はそれを望んでいなかったと気付くこと、世界中で音楽活動をしている中でどうしようもなくホームシックになる感情について歌っています。アルバムは来月ついにリリースされる予定で、「95」は既に数ヶ月にわたり公開されてきた先行シングル群の6曲目にあたります(前作は「Phoebe’s Song」)。

jackzebra – “New Age”

中国のアンダーグラウンドシーンでセンセーションを巻き起こしているアーティスト、jackzebraが、最新シングル「New Age」をSurf Gang Recordsからリリースしました。この楽曲は、彼が他のアーティストとは一線を画す独自の道を歩んでいることを示しており、「New Age」によって、彼はこの世代のラップに隣接するアーティストの中でも、最も優れた声を持つ一人としての地位を確固たるものにしています。

このシングルは、jackzebraの際立った個性と、彼を取り巻く大きな期待に応える作品となっています。具体的なサウンドに関しては、「music mimics gate shot hpsb jackzebra edit jackzebra」という言及が、彼の音楽が持つ独自のスタイルや編集技術を示唆しており、彼が自身でサウンドデザインやエディットに深く関与していることを物語っています。

Darstar – “Ghost Of Bleach”

Darstarは、ローエンドのディストーション、異世界のようなシンセエフェクト、そしてハードヒットなドラムを組み合わせ、消化しやすいパンク・エレクトロ・グランジサウンドを生み出しています。しかし、ボーカルのLisa Hardawayの甘い響きの声が、この重いノイズと衝突することで、音楽的な要素の不協和音(カコフォニー)を生み出し、その最終的な成果は一種の変則的なダークポップ・ロックというべきものになっています。

この楽曲は、フォートワースにあるOrange Otter StudioでClint Niosiによってレコーディングされ、ニューヨーク州ニューウィンザーにあるWest West Side Music studioでAlan Douchesによってマスタリングされました。

Dirt Buyer – “Baseball”

Joe Sutkowskiによるプロジェクト、Dirt Buyerが、2月リリースの3作目となるアルバム『Dirt Buyer III』から、先行シングル「Get To Choose」に続く楽曲「Baseball」を公開しました。このトラックはアルバムのオープニングを飾ります。Sutkowskiはプレスリリースで「Baseball」について、「特定の期待の中で育ち、言われた通りにするという理由だけでそれに固執すること」から、最終的に「自律性と独立性を獲得する」過程を描いた楽曲だと説明しています。

この楽曲は、アメリカの国民的娯楽である野球を、同調性(conformity)あるいは同調するか否かを決めるプロセスのメタファーとして使用しています。Sutkowskiは、「Baseball is somethin’ I’ll never get/ But I sleep on it, wake up, and try again」(野球は私には決して理解できないもの/ でも一晩寝て、起きて、また挑戦する)と、スラッカー・ロックの推進力に乗せて歌っています。この「Baseball」のミュージックビデオはTrevor Adam Clarksonが監督を務めており、その撮影場所と小道具の選択は、聴く者に驚きを与えるかもしれません。

Pullman – “Kabul”

Pullmanの最新シングル「Kabul」は、リスナーを一瞬で静寂と安らぎの状態に引き込み、「息を止めていたことに気づき、ようやく手放すことができる」と感じさせる力を持っています。シカゴのポストロック・スーパーグループであるPullmanは、Ken “Bundy K.” Brown(Tortoise/Directions In Music)、Curtis Harvey(Rex)、Chris Brokaw(Come)、Doug McCombs(Tortoise/Eleventh Dream Day)、そしてドラマーのTim Barnesで構成されています。

この「Kabul」は、来年1月にWestern Vinylからリリースされる彼らの最新アルバム『III』からの2曲目の先行公開トラックです。メンバーのChris Brokawは、新曲について「Kabul。深く掘り下げる。東洋へのバンジョーのうなずき。それをメールで送り、Bundyのミキサーへ。再びバンドメンバーの元へ、そしてエーテルの中へ。雑草を煮てスープにするなんて、生き方じゃない」とコメントを寄せています。

Sassy 009 – “Mirrors” feat. yunè pinku

ノルウェーのアーティスト、Sassy 009は、現代のポップミュージックによく見られる、過度に加工され拡散されたハイパーポップの領域で活動しながらも、聴く者を至福の呪文にかけるという驚くべき妙技を成し遂げています。オートチューンが幾重にもかけられたボーカルや、PS5コントローラーの振動音のようなビートが特徴の現代ポップは興味深いものの魂に響くことは稀ですが、彼女の音楽は未来的なダメージを受けながらも、リスナーの心に触れる力を保持しています。

来月、Sassy 009は公式デビューLP『Dreamer+』をリリースする予定です。このアルバムからは既に、先行シングル「Butterflies」「Enemy」、そしてBlood Orangeとのコラボ曲「Tell Me」が公開されています。そして今回、彼女はエレクトロニック・エクスプローラーであり、2023年のStereogum「Artist To Watch」にも選ばれたyunè pinkuとの新たなコラボレーション曲「Mirrors」を発表しました。このMikaela Kautzkyがディレクションしたミュージックビデオは、ジャスティン・ティンバーレイクのカバーではなく、Sassy 009とyunè pinkuの極度にフィルターがかかった声が、駆け抜けるドラムスキッターの上でメロディを新しい形にねじ曲げる、ぼやけて美しいグリッチ・ランドスケープとなっています。

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