Cissné / Adiós Cometa – “Zero / Uno”

東京を拠点とする Cissné と、コスタリカ・サンホセの Adiós Cometa による国境を越えたスプリット作品『Zero / Uno』は、互いの現在地を深く刻み込んだ注目のシングルです。Cissné が手掛ける Side-A の「Zero」は、スクリーモやポストブラック特有の爆発的な衝動と、静寂の余白を絶妙に往復する重厚な音像を構築。切実なシャウトとクリーン・ヴォーカル、そして重層的なギターワークが引き裂かれるような緊張感を生み出しています。

対する Side-B に収録された Adiós Cometa の「Uno」は、包み込むようなリバーブとコーラス・エフェクトを纏ったギターが心地よい余韻を残すドリーム・ポップ/シューゲイズ・トラックです。地理的・言語的な隔たりがありながらも、音の深淵と静けさの残像という共通の美的感覚で結ばれた本作は、終わりと始まり、そしてそれぞれの異なる場所から同時に踏み出す第一歩(0と1)を美しく表現した一作となっています。


airhockey – “felt”

フロリダ州マイアミを拠点に活動する4人組ドリームポップ/シューゲイザー・バンド airhockey が、最新シングル「felt」をリリースした。Sebastian Hidalgo(Vo/Gt)、Mike Diaz(Gt/Synth)、Melanie Sarria(Ba)、John Olin(Dr)の4人編成による本作は、Mike Diaz がプロデュースを手掛け、ヴォーカルの Sebastian Hidalgo が作詞・ミックス・マスタリングまでを担うなど、バンドのセルフ・プロデュース能力が遺憾なく発揮された楽曲となっている。

「felt」は、浮遊感あふれるドリームポップの音響と、シューゲイザー特有のノイジーでありながら美しいギター・サウンドが溶け合ったドリーミーなナンバーだ。「こんな気持ちは初めて(Never felt like this before)」と歌われる内省的なリフレインと繊細なメロディラインが印象的で、マイアミのDIYシーンから届いた甘美でどこか切ない余韻を残す秀逸な一曲に仕上がっている。


DIIV – “The Fountain”

ブルックリンのシューゲイザー/オルタナティヴ・ロック・バンド DIIV が、ニュー・アルバム『ZIRP!』の発表とともにリード・シングル「The Fountain」をリリースした。傑作『Frog In Boiling Water』から約2年という彼らにしては異例の短いスパンでの帰還となった本作は、PC Music の創始者であり Charli XCX との仕事でも知られる A. G. Cook をプロデューサーに迎えて制作。重厚でダークなギターと繊細なボーカルという DIIV 固有の音響美学をベースにしながらも、後半にかけて波打つシンセ・ビートが組み合わさることで、バンドにとって新鮮かつ刺激的な新境地を切り拓いている。

プロデュースを手掛けた A. G. Cook は、単純なリミックス的アプローチではなく、バンドの生演奏の熱量や複雑なペダルワークによるギター・サウンドのレコーディングを重視しつつ、彼らを新たな次元へと引き上げた。DIIV は本作を Turnstile や Eartheater らとともに既存のジャンル概念を打ち破る「New Alternative」運動の一環として提示しており、ハイパーポップのパイオニアとシューゲイザーの第一人者によるこの意欲的なコラボレーションは、ポスト・ジャンル時代のオルタナティヴ・ロックにおける見事な到達点を示している。


DIIV × A. G. Cook という異色のタッグが解き放つ、重厚なシューゲイザーの美学と最先端エレクトロニック・プロダクションの衝撃的な融合

ブルックリンのオルタナティヴ・ロック・バンド DIIV が、通算5作目となるニュー・アルバム『ZIRP!』のリリースを発表し、そのオープニングを飾るリード・シングル「The Fountain」を公開した。前作『Frog In Boiling Water』から約2年という彼らにしては異例の早いペースで届けられた今作は、ハロウィン直前にリリースが予定されている。リード曲「The Fountain」は、囁くようなボーカルと不穏なギター・サウンドという DIIV のパブリック・イメージを踏襲しつつも、後半にかけて蠢くシンセ・ビートと浮遊感のあるリード・ギターが交差する、バンドにとって鮮烈な新境地を示すナンバーとなっている。

アルバム全体のプロデュースを手掛けたのは、PC Music の創始者であり Charli XCX との仕事でも知られる A. G. Cook である。Cook は安易なリミックス的手法ではなく、DIIV のライブの熱量や複雑なペダルワークによるギター録音といった生のダイナミズムを重視。コンピュータ上での作業を極力抑えつつ、彼らの肉体的なサウンドをユートピア的かつディストピア的な概念へと昇華させた。ハイパーポップの最高峰とシューゲイザーの第一人者がタッグを組むことで、従来の枠組みを超えた異色の音響空間が作り上げられている。

DIIV は本作『ZIRP!』を、Slayyyter や Eartheater、Turnstile らとともに音楽シーンの既存のカテゴリーを解体する「New Alternative」運動の一環として提示している。長年培ってきたグランジ/シューゲイザーの重厚な美学と、電子音楽的ポップネスが見事なダイナミズムで融合した今作は、ポスト・ジャンル時代におけるオルタナティヴ・ロックの新たな可能性を提示する野心的な重要作である。


Citizen – “Good Fortune”

アメリカのロックバンドCitizenが、Run For Cover Recordsから8月7日にリリースされる待望のニューアルバム『Halcyon Blues』に先駆け、最新シングルおよびビデオ作品「Good Fortune」をリリースしました。約20年に及ぶ音楽的・個人的な成長を結実させた今作『Halcyon Blues』は、彼らが現代の最高峰のロックバンドであり、まさに絶頂期にあることを証明するダイナミックで自信に満ちた作品となっています。

新曲の発表とあわせて、アルバムを引っ提げた大規模なワールドツアーの開催も決定しています。北米ツアーではAnxious、Hotline TNT、Rocket、Cryogeyserをサポートに迎えるほか、英国・欧州ツアーではModern Color、オーストラリアツアーではDrug Churchとの共演を予定しており、新曲「Good Fortune」と共に世界中のファンを熱狂させる精力的な展開を見せています。

Drauve – “Abyss”

ロサンゼルスを拠点に活動するヴォーカルの Victoria Draovitch とギタリストの Stephen Grzenda によるデュオ Drauve(ドローヴ)のシングル「Abyss」は、彼らの真骨頂である「Dreamo(エモの感情表現を組み込んだシューゲイザー)」サウンドを凝縮した一曲です。幽玄で儚げなドリーム・ポップのボーカルと、深く重厚なディストーション・ギターのノイズが美しく交錯し、タイトル通り深い「深淵(Abyss)」へと引き込まれるような没入感を生み出しています。

静けさと感情の爆発を行き来するダイナミックな展開のなかで、内面に潜む葛藤や孤独、切ない情動をリアルに描き出しています。オルタナティヴ・ロックの衝動とシューゲイザー特有の美しい音の壁が見事に調和しており、LAのインディー/オルタナ・シーンにおいて独自の世界観を切り拓く Drauve の存在感を強く印象づける仕上がりです。


The Sewing Club – “Alright Ok”

ナッシュビル発のファズ・ロック・バンド The Sewing Club が、Born Losers Records から10月2日にリリースされるデビュー・アルバム『Sew』からの先行シングル「Alright Ok」を解禁しました。Momma や Rocket、Veruca Salt や The Breeders といった新旧のグランジ/オルタナティヴ・ロックにインスパイアされた本作は、ライブでも高い人気を誇るアルバム中最もアップビートな一曲です。プロデューサーの Calvin Lauber(boygenius 等)の手によって10〜12本ものギターが重ねられた重厚なファズ・サウンドが炸裂するなか、パートナーや周囲とのすれ違いに直面しながらも「まあ、いいか」と受け入れて前を向く、20代特有の葛藤と開き直りの感情がエネルギッシュに描かれています。

併せて公開されたミュージック・ビデオは、のどかな田園風景を舞台に制作され、楽曲が持つ重厚なファズ・サウンドや熱量とのユニークなコントラストを生み出しています。Chokecherry とのツアーでもフロアを大いに沸かせてきた彼らの衝動的なエネルギーと、DIYシーンらしい等身大のキャラクターが視覚的にも凝縮された映像に仕上がっています。


10〜12本の重厚なギターが織りなす極上のファズ・ポップ! ナッシュビルの注目の4人組 The Sewing Club が、衝動を詰め込んだ先行曲「Alright Ok」とともにデビュー作『Sew』を解禁

ナッシュビルを拠点に活動するファズ・ロック・バンド The Sewing Club が、Born Losers Records から先行シングル「Alright Ok」をリリースしました。Momma や Rocket、さらには Veruca Salt や The Breeders といったオルタナ/グランジの脈流を受け継ぐ本作は、ライブでも観客を大いに沸かせてきたアルバム中もっともアップビートな楽曲です。プロデューサーの Calvin Lauber の手によって10〜12本ものギターが重ねられた重厚なファズ・サウンドに乗せて、パートナーや周囲との認識のズレに直面しながらも「まあ、いいか」と受け入れる脱力と開き直りの感情がエネルギッシュに描かれています。

このシングルが収録される彼らのデビュー・フルアルバム『Sew』は、10月2日にリリースされます。アルバム全体を通して描かれるのは、20代特有の人関関係の移り変わりや、時の流れの早さに取り残されるような葛藤とアングストです。「一生付き合っていくと思っていた人がいつの間にか他人になっていく」という若者らしい切実な変化をテーマにしつつ、Wishy や Slow Pulp にも通じるファズの効いたポップネスとエモーショナルなソングライティングで見事に作品化されています。

すし詰めのライヴハウスからドライブの車中まで鳴り響くような衝動を詰め込んだ『Sew』は、バンドがDIYシーンの枠を超えて飛躍していく瞬間を捉えた記念すべき第一歩となっています。本作のリリースに伴い、全英・欧州ツアーや Pond、Softcult、Chase Petra らとのUSツアーも控え、彼らの勢いはさらに加速していきます。v


Just Penelope – “After”

Fire Talk傘下の注目のレーベルAngel Tapesより、インディアナ州ブルーミントン出身の4人組バンドJust Penelopeがデビュー・シングル「After」をリリースしました。直近で発表されたデビューEP『Great Lake』からの先行トラックとなる本作は、InterpolやDeerhunterからの影響を感じさせる爆発的かつキャッチーなシューゲイザー・サウンドが魅力です。バンド自身によるセルフ・プロダクションのもと、マイクの配置や録音技術にこだわり抜いて構築された重厚な音像は、圧倒的な美しさと渦巻くようなサウンドスケープを生み出しています。

あわせて公開されたミュージック・ビデオは、Keegan PriestとIsaac Sanchezが監督を務めています。ヴォーカル/ギターのElla Curielをはじめとするメンバーが奏でる洗練されたダイナミズムと、楽曲が持つ幻想的で情熱的なエフェクトの渦を美しく捉えた映像に仕上がっており、新人バンドとして鮮烈な存在感を放つJust Penelopeのポテンシャルを存分に体感できる作品となっています。



Cor de Lux – “The Deli”

ノースカロライナ州キルデビルヒルズを拠点とする4人組バンドCor de Luxの楽曲「The Deli」は、J. Robbinsプロデュースのもと9月18日にリリースされるニューアルバム『Year Of The Horse』からの先行シングルです。ポストハードコアの切迫感やシューゲイザーの浮遊感、ノイジーなインディー・ロックとポップなメロディが融合したサウンドが特徴で、Dawn MoragaとTim Luskによる絡み合うギターと交互に交わされるボーカルが力強い疾走感を生み出しています。現代の政治的批判や他人に流されない思考の大切さをテーマに、独自の社会風刺とユーモアを交えて表現した楽曲です。

Stephen Coadが監督・アニメーションを手掛けたストップモーション・ミュージックビデオは、楽曲の歌詞やシュールなテーマ性をハンドクラフト感溢れる世界観で鮮やかに拡張しています。「政治家をサンドイッチのように食べてしまえ」といった歌詞の風刺精神や、現代の政治状況をTVショーに見立てたメッセージが、独創的な映像美とともに描き出されています。前作「The Cringe」のビデオに続くクオリティの高い映像作品となっており、秋のアルバムリリースとツアーに向けてバンドの勢いを強く感じさせる注目の作品です。


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