東京を拠点とする Cissné と、コスタリカ・サンホセの Adiós Cometa による国境を越えたスプリット作品『Zero / Uno』は、互いの現在地を深く刻み込んだ注目のシングルです。Cissné が手掛ける Side-A の「Zero」は、スクリーモやポストブラック特有の爆発的な衝動と、静寂の余白を絶妙に往復する重厚な音像を構築。切実なシャウトとクリーン・ヴォーカル、そして重層的なギターワークが引き裂かれるような緊張感を生み出しています。
対する Side-B に収録された Adiós Cometa の「Uno」は、包み込むようなリバーブとコーラス・エフェクトを纏ったギターが心地よい余韻を残すドリーム・ポップ/シューゲイズ・トラックです。地理的・言語的な隔たりがありながらも、音の深淵と静けさの残像という共通の美的感覚で結ばれた本作は、終わりと始まり、そしてそれぞれの異なる場所から同時に踏み出す第一歩(0と1)を美しく表現した一作となっています。
