Ride – Interplay

2015年の再結成以来3作目となるRideの7thアルバム『Interplay』。初期作品の熱狂的なギター・アタック、催眠術のようなグルーヴ、ドリーミーなメロディック・フックを、シンセの華麗さ、サイケデリック・フォーク、エレクトロニック・ビート、ノワール・ポップのサウンドスケープを取り入れた、より広がりのあるサウンド・テンプレートに置き換えたもの。

Rideの世界では逆境の時期が続きました。その多くは、パンデミック（世界的な大流行病）の流行中に作曲とレコーディングを行ったことによるもの。逃避行、夢、現代生活への不満、憧れ、自由といった古典的なライドの歌詞の特徴と、溌剌とした感覚が対になったアルバム。

曲はさまざまな方法で生まれ始めました。当初はガーデナー自身のOX4スタジオで活動し、ジャムを重ねて楽曲の断片に磨きをかけ、より簡潔なものに練り直す一方、各メンバーが自宅で録音したデモを持ち込んで作業することもありました。この4人組が一緒に部屋で演奏するときに起こることを通して、すべてが濾過されたことが、このアルバムのタイトルに表れています。

OX4での散発的なセッションが1年ほど続いた後、プロデューサーのRichie Kennedyの提案で、ミッドランズのVada Studiosに移ったとき、レコードはより明確な形を取り始めました。ライドの前2作で Erol Alkanのチームの一員であったケネディは、予備要員としてセッションに参加しましたが、彼の役割は有機的に成長し、プロデューサーになりました。彼は『Interplay』の制作に欠かせない存在となり、バンドは、息切れしていたときに彼を活気づける力になったと評価しています。

『Interplay』は、古風な意味でのレコードであり、最初から最後まで流れるような豊かな聴き心地で、時に切迫した手ごたえがあり、時に切なくメランコリック。イギリスの偉大なバンドが第二のピークを迎えたサウンド。忍耐について、団結について、進むべき道を見つけることについてのレコード。再結成から9年、Rideは自分たちの物語を書き直し続けている。