Annie Blackman – “Soul Search”
ニュージャージー出身のシンガーソングライター、アニー・ブラックマンは、日記やメモアプリからインスピレーションを得て、思慮深く感動的な非常にパーソナルな楽曲を制作することで知られています。彼女の音楽は、ベッドルームポップのような温かいサウンドと、愛や憧れといったテーマを率直に表現する穏やかで親密なボーカルが特徴となっています。
彼女のシングル「Soul Search」は、そのタイトルが示すように、まさにブラックマンの持ち味である内省的で感情を探求するテーマを扱った楽曲です。この曲は、リスナーの心に寄り添うように、深い感情の世界へと優しく誘ってくれるに違いありません。
Yumi Zouma – “Phoebe’s Song”
Yumi Zoumaが、待望のニューシングル「Phoebe’s Song」をリリースしました。この曲は、メンバーであるジョシュ・バージェスの恋人、フィービーに捧げられた楽曲です。ミュージックビデオでは、フィービー自身がリップシンクをしてギターを弾くふりをする姿がクローズアップされています。この曲は、バンドの次期作品『No Love Lost To Kindness』への心地よい追加となり、物悲しく、優しくジャングリーなサウンドが特徴です。特に最後のファズが炸裂するようなコーラスが印象的で、The CranberriesやThe Sundaysのファンにとって魅力的な仕上がりとなっています。
バージェスは「Phoebe’s Song」について、「私たちのカタログの中でも珍しい曲であり、正直、ラブソングは多くありません」と述べています。「これは私たちの愛に対する大胆な証であると同時に、愛する人と共に生きる喜びを垣間見せる小さな窓でもあります」と語っています。また、彼は曲の中で使用されている「Uncleared」のNokia着信音に言及し、「YouTube、フィービー、そしてこの愛を共有してくれた世界に感謝します」と締めくくり、この愛の歌への深い満足感を示しています。
Grace Ives – “Avalanche”, “Dance With Me” & “My Mans”
ブルックリンを拠点とするDIYポップアーティストのGrace Ivesは、2022年のLP『Janky Star』リリース以降、困難な時期を乗り越え、現在はロサンゼルスを拠点に活動しています。彼女は、Ariel Rechtshaidと共にレコーディングした3曲の新曲を携えて復帰しました。特に「Avalanche」は、自身の人生の混乱に迷い込むことを歌った、ブリッピーでドラマチックなシンセポップの傑作であり、「圧倒的な、力強い曲」だと評されています。
Ivesは、これらの新曲について、「家から一歩踏み出した」意欲的な試みであり、「変わろうとする私の意志を捉えようとしている」と語っています。彼女は、『Janky Star』のツアー後の「真のどん底」、つまり飲酒、嘘、隠蔽、そして自己破壊的な行動のサイクルについて詳細に語っています。この「クラッシュアウト」の結果、人間関係の破綻や身体的な問題を経験しましたが、断酒し、コントロールを手放したことで自身の人生を「災害」として明確に見ることができたといいます。彼女の新しい音楽は、この「飲酒と隠蔽の人生」の物語と、それに続く変化への強い意志を追っています。
カリフォルニアでの制作は、彼女にとって「自己隔離と鎮静に対する適切な解毒剤」となりました。ブルックリンの自分の巣に閉じこもるよりも、新しい場所で善良であろうとすることが安全だと感じたのです。彼女は「この音楽は、これまで作ったものの中で最もリアルに感じる」と述べ、楽曲は「広々として、クリアで、自信に満ちている」と表現しています。この新しい人生の時代は「自由」のように感じられ、曲には「暗さ」だけでなく「動き続けようとする活発なエネルギー」と「喜び」が満ちており、彼女がもはや恐れずに「生きている」ことを宣言しています。
Olivia O. – “Car Engine”
アーティストのOlivia O. (Olivia Osby) は、自身で全編を書き、プロデュース、ミックス、マスタリングまで手掛けたサードアルバム『Telescope』から、新曲「Car Engine」のミュージックビデオをリリースしました。このビデオは、彼女自身が撮影したものです。このアルバムは、彼女の多岐にわたる才能を証明しています。
公開された「Car Engine」の歌詞は、自己犠牲と傷つきやすさをテーマとしています。コーラスでは、「私は壊れてしまった古い車のエンジン / 私をスクラップにして、部品に使って / あなたはもう私の心臓から始めたのだから」と歌い、関係性の中で心を捧げた状態を象徴的に表現しています。一方で、バースでは「あなたが言うことは、私を堕落させない」「あなたが投げる石は、私を壊さない」と、外部からの否定的な力に対する抵抗と強さも示しています。
Nikki Nair, Foodman – Nagoya
プロデューサーの Nikki Nair と Foodman は、Nikkiがツアー中に名古屋へ立ち寄った2025年3月から共同制作を開始し、お互いの音楽スタイルを明確にブレンドした『Nagoya EP』をリリースしました。リードトラック「Sorry I Lost My Glasses In The Public Bathhouse」は、彼らがレンタルスタジオで共に演奏したライブドラムを基盤とし、オフキルターでジャングルライクなリズムとエイリアン的なメロディが融合した異質なエネルギーを持つトラックです。「Deep Miso」は、Foodmanがニックネームをつけた名古屋名物「味噌煮込みうどん」にちなんで名付けられ、目まぐるしいドラムと抽象的なサウンドスケープが特徴です。
このEPは、単なるスタジオセッションの記録に留まらず、Foodman流の温かいホスピタリティ、すなわち公共浴場でのリラックスした時間や地元のバーでの交流といった「名古屋での瞬間と記憶」が直接埋め込まれています。彼らはその後もインターネットを通じて制作を続け、Foodmanが描いた楽しかった思い出のモンタージュがアートワークを飾っています。この作品は、物理的な共同作業とオンラインでの継続を通じて生まれた、友情と個人的な体験が深く反映されたコラボレーションの結晶です。
Pina Palau – “Something Casual”
Pina Palauは、2026年2月リリースの次期アルバム『You Better Get Used To It』から4番目のシングルとなる「Something Casual」を発表しました。この楽曲は、欲望と否定が衝突する瞬間を捉えています。Pinaは「燃えるような愛を単なる『何気ないもの』だと装う人物を誰もが知っている」とし、「全身がそれが本物だと知っているのに、相手がコミットすることを恐れている」という不協和音(ディソナンス)について書きたかったと語っています。
「Something Casual」は、ドライで歯切れの良いドラムと重ねられたアコースティックギターを土台として構築されており、温かさと気骨をもって成長していきます。曲の最後は、背景のヴォーカルがノスタルジックでありながら反抗的な何かに膨らむ、ビートルズ風のコーダで閉じられます。Pinaはこの「Something Casual」をもって、生々しく感情的なトーンで今年を締めくくり、2026年2月のニューアルバムリリースに向けて舞台を整えています。
過去への回帰と未来への継続性:『V』が探求する「場所と残響」のテーマを通じて、喪失と愛着の感情を内包したメランコリックなサウンドスケープ
ギリシャのドリームポップ/インディーエレクトロニックデュオ Keep Shelly in Athens は、新作アルバム『V』をリリースします。このアルバムは、「私たちが時を超えて運び続けてきた夢、場所、残響」をテーマとし、彼らの最近の作品と、音楽的なサークルを完成させる新しい楽曲を繋ぎ合わせています。この作品群において、シングル「Remember」は、過去と現在の繋がり、そして記憶という、アルバムの核となるテーマを象徴する重要な楽曲として位置づけられます。
シングル「Remember」は、Keep Shelly in Athensのシグネチャースタイルである、繊細なエレクトロニックサウンドと感情的な深みを持つメロディが特徴です。タイトルが示す通り、この曲は過去の記憶や特定の場所の残響を呼び起こすようなノスタルジックな雰囲気をまとっています。リスナーを、アルバム『V』が探求する内省的な世界へと誘い込むゲートウェイとして機能し、夢のようなテクスチャと柔らかなビートで、喪失と継続という感情の綾を表現しています。
『V』は、単なる新曲の集合ではなく、アーティストのキャリアにおける音楽的な旅の集大成であり、これまでの一連の探求を完結させるという意味合いを持ちます。シングル「Remember」を通じて提示される、過去の作品との連関性や、時間を超えた連続性は、このデュオの揺るぎない音楽的ビジョンと、今後の活動への大きな期待を高めています。
Thundercat – “Upside Down” (Candy Crush)
グラミー賞受賞アーティストのThundercatが、Candy Crush Saga® とのコラボレーションで、Diana Rossの名曲「Upside Down」のカバーをBrainfeederからリリースしました。このトラックは、彼の最近のリリース「I Wish I Didn’t Waste Your Time」や「Children of the Baked Potato」(feat. Remi Wolf)に続くものです。彼は「このような伝説的な曲をカバーする機会を与えてくれた Candy Crush に感謝している」と述べています。
Candy Crush Sagaは、最新のミュージックシーズンを記念し、Thundercatとの提携を通じてこのカバー曲をマルチ感覚で体験できるキャンペーンを展開しています。キャンペーンの中心となるのは、ファンが新曲の世界に入り込める唯一無二の「プレイアブルなミュージックビデオ」です。ファンは、ビートに合わせて視覚要素を3つマッチさせることでストーリーをゲーム化し、色のバーストをトリガーしたり、サプライズをアンロックしたりしながら、喜びにあふれた逆さまの世界でポイントを獲得できます。また、ビートを文字通り味わえる限定版の骨伝導ロリポップも登場しています。
グラミー候補バンドが原点回帰:Khruangbinがデビュー10周年を記念し、初期作を「同じテキサスのバーン」で再録音した『The Universe Smiles Upon You ii』をサプライズ発表
チルアウトしたインストゥルメンタル・ソウルファンクトリオ、Khruangbinは、デビューアルバム『The Universe Smiles Upon You』のリリースから10周年を迎えました。その間、彼らは膨大なストリーム数を記録し、多数の音楽フェスティバルで上位に登場するなど、大きな成功を収めています。昨年はグラミー賞の最優秀新人賞にノミネートされ、授賞式での演奏も果たすなど、その影響力を高めてきました。そして今回、バンドはデビューLPの記念として、オリジナル作品を再録音したサプライズアルバム『The Universe Smiles Upon You ii』をリリースしました。
この新作は、「あまりに素晴らしいので2度作らざるを得なかった」アルバムです。Khruangbinは、オリジナル版『The Universe Smiles Upon You』の全10曲を、初めてレコーディングしたのと同じテキサスのバーン(納屋)で再録音しました。曲順は若干変更されていますが、内容は同じ楽曲で構成されています。これはまさに「(Khruangbin’s Version)」とも言える状況です。記事の筆者は、再録曲はオリジナルと「ほぼ完全に同じ」に聞こえるとしつつ、Khruangbinの楽曲のニュアンスに深く注意を払うのは難しいと述べています。
この再録版アルバムのリリースに伴い、再録された楽曲「White Gloves ii」の新しいビデオも公開されました。デビューから10年が経過し、世界的な成功を収めた今、バンドは原点に戻り、初期の楽曲を再訪することで、彼ら自身の成長と音楽に対する純粋な姿勢を改めて示しています。『The Universe Smiles Upon You ii』は、Khruangbinの変わらない「本質的なムード」と「無限のグルーヴ」を、新たな視点で味わえる作品となっています。
Shudder To Think – “Thirst Walk” & “Playback”
DCのアートロックバンド Shudder To Think が、27年ぶりとなる新曲「Thirst Walk」と「Playback」の2曲を発表しました。現在、バンドは17年ぶりのツアーの真っ最中であり、その中で新曲のリリースというサプライズとなりました。フロントマンの Craig Wedren は、これらの新曲は「Shudder To Thinkらしさが非常に感じられる、制作中の新しい楽曲群の最初のものだ」と説明しており、今後のさらなる活動への期待を高めています。
新曲の制作プロセスについて、Wedrenは「遊び心と、いくぶん生々しさを保つため」に、ほぼすべてを自身のロサンゼルスの裏庭にあるスタジオ(Pink Ape Studios)でセルフプロデュースしたことを明かしています。一部はメンバーそれぞれのホームスタジオからリモートでオーバーダビングされていますが、彼は「聞こえてくるのは、私たち自身が一緒に、一生懸命遊んでいる音だ!」と語り、親密で飾らない制作環境から生まれた、バンドの剥き出しのエネルギーを強調しています。
