FoodmanことTakahide Higuchiが、Hyperdubからリリースされるニュー・アルバム『HIKARIGASASHIKOMU(光が差し込む)』より、先行シングル「Hard Reclining」を公開しました。本作は、困難な時期の自己探求を経て見出された明晰さと「希望」を表現したアルバムのなかで、極めてユニークな役割を持つトラックです。日本の童謡や日常の鼻歌をループ・解体してマニアックに跳ね回るアルバム全体のハイパーアクティブな狂気に対し、過剰になりそうな瞬間に差し込まれる「箸休め(レイドバックした瞬間)」として機能する、ミニチュアでオーソドックスなインストゥルメンタル作品に仕上がっています。
サウンド面では、フットワークやゲットー・ハウス、バイレ・ファンクといった彼自身の音楽的アイデンティティを最大限に抽象化しつつ、前作『Yasuragi Land』でもお馴染みのウッド調のパーカッシブな音色や螺旋状のサイケデリック・エフェクトが随所に散りばめられています。500個ものタブが開いた脳内でマルチタスクに追われる現代の混沌としたメディア環境を捉えながらも、聴き手をその狂気から優しく案内してくれるような心地よい緩急があり、カートゥーンのような無邪気さと洗練されたプロデューサー・スキルが同居した、Foodmanにしか生み出せない極上の電子音響空間を提示しています。
