「誰かの理想の脇役でいたくない」—— Endearments が放つ魂の解放:デビューアルバム『An Always Open Door』から疾走するリードシングル「Real Deal」を公開

ブルックリンのインディー・ロック・トリオ Endearments が、待望のデビュー・フルアルバム『An Always Open Door』を2026年3月6日に Trash Casual からリリースすることを発表し、リードシングル「Real Deal」を公開しました。過去2枚のEPで80年代ポストパンクやシンセ・ポップを融合させたエモーショナルなサウンドを確立した彼らですが、初のフルレングスとなる本作では、プロデューサーの Abe Seiferth(Nation of Language 等)と共に、より重厚で瑞々しいインディー・ロックの探求へと歩みを進めています。

新曲「Real Deal」は、軽やかなヴォーカルと煌びやかなギターが疾走感あふれるリズム隊と交錯する、バンドの真骨頂といえるナンバーです。歌詞の面では「誰かの理想化された恋愛における脇役」のような虚無感をテーマに、ギリシャ神話のアポロンとダフネを暗示させながら、理想と現実のギャップを浮き彫りにしています。終盤に向けて解き放たれるメロディの奔流は、心痛を打ち消すような力強いカタルシスを聴き手に与えます。

アルバム全体を通して、中心人物の Kevin Marksson は過去6年間の記憶を新たな好奇心で振り返り、全9曲の感情豊かな物語を紡ぎ出しました。Paul DeSilva が監督したミュージックビデオでは、完璧に見えた夜の翌朝に訪れる違和感をユニークに描いており、視覚的にも作品の世界観を補完しています。デジタル配信に加え、限定カラービニールの予約も開始されており、The Pains of Being Pure at Heart にも通じる切なくも高揚感のあるインディー・サウンドの決定盤として期待を集めています。

予測不能のサウンドと美しきハーモニー。Oh Dangが放つ、DIY精神に満ちた新境地のシングル「OKC」解禁

ニューオーリンズを拠点に活動するバンドOh Dangが、セカンドアルバム『Big Dogs』からの先行シングル「OKC」をリリースした。本作はバンドにとって初の5人編成での録音となり、予測不能かつハーモニーを重視したサウンドで新たな境地へと踏み出している。

アルバム『Big Dogs』は、ドライビングなギターとダイナミックな音の強弱を基盤に、一箇所にとどまることを拒むような多様な楽曲群で構成されている。王道のグランジから、心に響くストレートなバラード、ドタバタ感のあるカントリー・ロック、ノイジーなパンク、そして不協和音が漂うダークなフォークまで、曲ごとにその表情を自在に変えていくのが特徴だ。

Harper BrowmanとTyler Ryanによる力強くも繊細なボーカル・ハーモニーが、愛や喪失、依存といった重厚なテーマを歌い上げ、Eric Anduhaのリードギターが混沌とした力強さを添えている。NirvanaやPixies、さらにはElliott SmithといったアーティストのDNAを感じさせつつも、DIY精神を失わずにジャンルの枠を超えてリスクを冒し続ける、極めて人間味にあふれた一作となっている。

「火災で失われなかった音の記憶」がカリフォルニアの森で花開く:教会音楽の誠実さとドリームポップが融合した、Anna Klein による再生の物語『Strike the Match』が遂に解禁

トロントを拠点に活動する Fleur Electra(Anna Klein)が、2026年2月27日発売のニューアルバム『Strike the Match』から、先行シングル「Weather Girl」をビデオと共に公開しました。本作は、2024年に自宅の火災で制作環境のすべてを失いながらも、奇跡的に救い出されたハードドライブの音源を形にした前作を経て、彼女が「行き止まり」から新たな光を見出した作品です。共同監督も務めたビデオには、ビデオの献辞にもある Ilana Zinman への想いや、彼女が追求する独自の美的センスが凝縮されています。

今回の制作では、Alex G や BENEE を手がけるLAのプロデューサー Alex Black Bessen との運命的な出会いが大きな転換点となりました。InstagramのDMをきっかけに始まった交流は、カリフォルニアの森のキャビンでのセッションへと発展。彼女がかつて自室で描き留めたデモの数々は、Bessenと打楽器奏者 Tim Voet の手によって、これまでのドリーム・ポップの枠を超えた、洗練されたオルタナ・ポップの小品へと鮮やかに昇華されました。

「Weather Girl」の歌詞に描かれる、他者の承認を捨てて二人だけの世界へと駆け出す親密な関係性は、彼女がルーツに持つ教会音楽の「核心を突く誠実さ」に通じています。10人兄弟の環境で育んだ創造性と、火災という過酷な試練を乗り越えた精神性が、甘美な旋律と視覚芸術として結実。自己の内面的な葛藤や、ふとした瞬間に訪れる喜びを真っ直ぐに祝福する、彼女にとって最も開放的な一曲となっています。

元CayetanaのAugusta KochによるGladie、Jeff Rosenstockプロデュースの新作を発表。新作で描く、冷酷な世界を生き抜くための対話と連帯。

元Cayetanaのフロントパーソン、Augusta KochによるプロジェクトGladieが、ニューアルバム『No Need To Be Lonely』を3月にリリースすることを発表した。本作はフィラデルフィアのパンクシーンを象徴するJeff Rosenstockがプロデュースを担当しており、彼らがGet Better Recordsから放つ初のフルアルバムとなる。

アルバム発表にあわせて公開された新曲「Future Spring」は、キャッチーでありながらも鋭いメッセージ性を備えたシングルだ。Augusta Kochはこの曲について、現代社会の冷酷さが生み出す孤立や孤独との葛藤を描いたものだと説明している。友人との対話のような親密さを通じて、いかに外的な要因が個人の精神を萎縮させてしまうかを問いかける内容となっている。

「世界はもっと互いに、そして自分自身に優しくなれるはずだ」という願いが込められたこの曲は、人がそこに存在していることへの喜びを再確認させる温かなメッセージを内包している。Daniel Rosendaleが監督を務めたミュージックビデオもあわせて公開されており、Jeff Rosenstock特有の躍動感あるプロダクションとともに、Gladieの新たなフェーズを鮮烈に印象づけている。

青の『Light Verse』から赤の『Hen’s Teeth』へ:I’m With Her ら盟友と 1 日数テイクで録り上げた、Iron & Wine 史上最も自由で剥き出しの8作目

Iron & Wine(Sam Beam)が、2024年の『Light Verse』に続く通算8作目のフルアルバム『Hen’s Teeth』を Sub Pop よりリリースし、先行シングル「In Your Ocean」を公開しました。本作は前作と同じローレル・キャニオンのスタジオで同時に録音された「二卵性双生児」のような作品ですが、空想的で軽やかだった前作とは対照的に、より土着的でダーク、そして肉感的な手触りを持つ、官能的で力強い世界観が描かれています。

音楽面では Van Morrison の『Astral Weeks』のように、ジャズの即興性をフォークに融合させる実験に挑んでいます。David Garza らの腕利きミュージシャンと共に、1日に数曲を録り終える驚異的な瞬発力で制作された本作は、トロピカリズムやフォーク・ロックの要素を内包しながら、時にアポカリプス(黙示録)的な終焉へと向かう劇的なアレンジが特徴です。Sam 自身も「証明すべきことはもう何もない」と語る通り、かつてない自由な精神が音に宿っています。

また、本作は「家族と友人」との絆が深く刻まれた作品でもあります。人気トリオ I’m With Her とのドラマチックなデュエットに加え、Sam の実娘である Arden Beam が初めて父のアルバムにコーラスとして参加し、親密なポエジーを添えています。愛する仲間や家族がさらけ出す「最も傷つきやすく表現力豊かな自己」との対話を通じて完成した本作は、Sam Beam にとって最も刺激的なコラボレーションの結晶となりました。

約20年ぶりに同じ部屋で響き合ったバンドの魔法:Barenaked Ladies の Jim Creeggan 擁する最強の布陣で挑んだ、失われた夢と約束を数え上げる 19 枚目の物語

Joe Pernice がキャリア30年の節目に、本名名義では初となるスタジオアルバム『Sunny, I Was Wrong』を2026年4月3日に New West Records からリリースします。Scud Mountain Boys や Pernice Brothers で培った「胸を締め付ける旋律」と「深い人間愛」を磨き上げた本作は、溢れ出すインスピレーションに身を任せ、単なる曲の寄せ集めではない「最初から最後まで通して聴くべき一つの目的地」として作り上げられました。

特筆すべきは、近年の Pernice Brothers 作品のような遠隔録音ではなく、約20年ぶりにメンバーが同じ部屋に集まって録音された「真のバンド・アルバム」である点です。Barenaked Ladies の Jim Creeggan(ベース)、Mike Evin(ピアノ)、Mike Belitsky(ドラム)という強力な布陣「The Canadian Dollar」と共にライブ感溢れるセッションを敢行。さらに Jimmy Webb、Rodney Crowell、Aimee Mann、Norman Blake(Teenage Fanclub)といった超豪華ゲストが名を連ね、彼自身が「信じられない」と語るほどの音楽的瞬間が刻まれています。

私生活での変化や自転車への情熱を経て、再び音楽制作に全力を注いだ本作は、彼にとって「最高傑作」と呼べる特別な一枚となりました。アルバムには、失った友人や果たせなかった夢への眼差しが込められており、先行シングル「The Black And The Blue」の公開と共に予約受付も開始されています。長年支えてくれたファンに対し、彼は「ストリーミングで試聴して気に入ったら、ぜひレコードを手にとってほしい」と、音楽を仕事として続けていくことへの誠実な願いを綴っています。

アルバム『Loft』のリリースと、40周年という節目にふさわしい豪華なゲスト陣、そして制作の舞台裏を強調した長めの見出しを3つ提案します。 Young Fresh Fellows デビュー40周年の奇跡:Wilco のスタジオで 1 日にして録り上げた最新作『Loft』がリリース決定

伝説的バンド Young Fresh Fellows が、待望のニューアルバム『Loft』を2026年3月27日にリリースすることを発表し、併せて Neko Case をリードボーカルに迎えた新曲「Destination」を公開しました。本作は、彼らのデビューアルバム『The Fabulous Sounds of the Pacific Northwest』の40周年を記念した再発プロジェクトの一環として制作されたものです。

レコーディングは、多忙なツアーの合間を縫ってシカゴにある Wilco のスタジオ「The Loft」で、わずか1日のうちに全11曲が録音されました。グラミー賞受賞エンジニアの Tom Schick が手綱を握り、ライブ感溢れるセッションから生まれた楽曲群は、バンドの40年にわたる歴史と今なお衰えない創造性を象徴しています。

アルバムには豪華なレジェンドたちが集結しており、Wilco の John Stirratt や R.E.M. の Peter Buck、The Decemberists の Jenny Conlee らが参加して彩りを添えています。デビュー40周年という節目に、未発表の新曲を詰め込んだ「完全なる新作」として届けられる本作は、ファンにとってこれ以上ない贈り物となるでしょう。

「フィクションより恐ろしい現実」を刻む、Final Gasp 待望の新作『New Day Symptoms』解禁:嵐の惨劇と後悔を描くリードシングル「The Apparition」を公開

ボストンのヘヴィーロックシーンを牽引するFinal Gaspが、2023年のデビュー・フルアルバム『Mourning Moon』に続く待望の新作『New Day Symptoms』のリリースを発表した。あわせて、鮮烈なエネルギーを放つリードシングル「The Apparition」が公開されている。プロデュースは、数々の名盤を手がけてきたArthur Rizkが担当した。

新曲「The Apparition」について、フロントマンのJake Murphyは「フィクションよりもはるかに恐ろしい現実の物語」だと説明する。嵐で転覆した小舟から生還した船長の視点を通し、回避できたはずの事態で仲間を失った後悔と、自らの判断が招いた過酷な代償に向き合う姿を描いている。最悪のタイミングと、その結果に直面せざるを得ない人間の心理がテーマとなっている。

バンドは今、表現の新たな局面を迎えている。「最初は一つのビジョンに固執していたが、自分たちにはもっと多くのことができると気づいた」とMurphyが語るように、共通のルーツを持ちながらも異なる視点を持つメンバーたちの個性が開花し始めている。本作『New Day Symptoms』は、Final Gaspというバンドの進化と、新たな章の始まりを告げる重要な一作となるだろう。

インディー・ポップの至宝 Heavenly が奇跡の帰還:甘いメロディとパンキッシュな躍動感はそのままに、待望のニューアルバム『Highway To Heavenly』をリリース

インディー・ポップ界のレジェンド、Heavenlyが新曲「Excuse Me」を携えて帰ってきました。これに合わせて、ニューアルバム『Highway To Heavenly』が2026年2月27日にSkep Waxからリリースされることも発表されています。オリジナルメンバーである Amelia Fletcher、Peter Momtchilloff、Cathy Rogers、Rob Pursey の4人に加え、今は亡き Matthew Fletcher に代わり Ian Button がドラマーとして参加しています。

新曲「Excuse Me」は、彼らが長年の不在を感じさせないほど、かつての魅力を完璧に保っています。甘いメロディ、脈打つようなパンキッシュなジャングル・サウンド、そしてあえてエッジを削りきらないオーガニックな質感。これらが融合し、DIYインディー・ポップの理想的な形として昇華されています。

この楽曲は、聴き始めて数秒で笑顔になり、一分も経たないうちに踊りだしたくなるような、抗いがたい幸福感に満ちています。もしこの曲を聴いて心が動かないのであれば、人生のどこかに重大な欠落があるのではないかと思わせるほど、純粋でエネルギッシュな復活劇を象徴する一曲に仕上がっています。

フランス南西部の深い森、納屋のスタジオから生まれた奇跡:MEMORIALS が二人きりで作り上げた、美しくも型破りな野心作『All Clouds Bring Not Rain』

MEMORIALSのセカンドアルバム『All Clouds Bring Not Rain』は、フランス南西部の深い森にある納屋のスタジオで、Verity SusmanとMatthew Simmsの二人だけで制作された野心作です。作曲から演奏、録音、ミックスまでを自ら完結させたこの作品は、メロディックでありながら既成概念にとらわれない独自の音楽性を提示しています。

そのサウンドは「発掘された名盤」のような風格を漂わせ、フォーク、ダブ、ポストパンク、実験的なテープ・ミュージックから70年代スピリチュアル・ジャズまで、驚くほど多様なジャンルを融合させています。4ADのスタジオでチェンバロを録音し、StereolabのAndy Ramsayのスタジオでヴィンテージ機材を使用するなど、細部への徹底したこだわりが、NicoがCanと共に歌いDavid Axelrodがプロデュースしたかのような唯一無二の世界観を生み出しました。

アルバムの中心にあるのは、Verityの飾らぬ変幻自在な歌声が生み出すキャッチーな旋律と、Matthewによる独創的なプロダクションの対比です。冒険的なアレンジとクラシックなソングライティング技術、そして革新的な手法が完璧に調和しており、彼らの定評あるライブパフォーマンスさながらの、目眩がするほど没入感のあるリスニング体験を提供しています。

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