Black Diceの重鎮によるデュオFlaccid Mojo、新作『Loose Jacks』をリリース。デジタル社会の残骸を宝物へと変える、狂気と歓喜に満ちたミュータント・サウンドの極致。

Black Diceのメンバーとして26年、Flaccid Mojoとして9年のキャリアを共にしてきた Aaron Warren と Bjorn Copeland が、ニューアルバム『Loose Jacks』を2026年2月27日にリリースします。無料のスマホアプリや断片化されたYouTube動画、画面の割れた電子機器など、現代のデジタル社会の「残骸」を素材に構築された本作は、終末の日に宝物を見つけた時のような、狂気に満ちた喜びを表現しています。

Flaccid Mojo の楽曲はライブでの肉体的な体験を重視して設計されています。血の巡りを感じさせる執拗なループ、身体を突き飛ばすようなベースライン、そして見知らぬ人の肘打ちのように鋭いスネアの響き。それらは聴き手を幽霊のように通り過ぎさせるのではなく、レンガの壁やウェイトブランケット、あるいは群衆の上へと放り出す力強い手のように、徹底して「肉体的(カーナル)」で解放的な体験をもたらします。

レコーディングは、90年代から彼らを知る Chris Coady が担当。音楽的な「正解」や「グリッド」に縛られない彼らの本質を理解するスタッフと共に制作されました。マスタリングは、かつて練習スタジオの壁を共有していた Talk Normal の Sarah Register が手がけています。Chrome や The Chemical Brothers のファンにも響く、型破りでスリリングなミュータント・サウンドの誕生です。

ライブ未経験でRough Tradeと契約したLAの異才、The Sophsが3月13日にデビュー作を発売。タイトル曲「GOLDSTAR」は、ラテンの熱量と凶暴な衝動が炸裂するポストパンクの新境地。

ロサンゼルスの6人組バンド The Sophs が、名門 Rough Trade Records より待望のデビューアルバム『GOLDSTAR』を2026年3月13日にリリースすることを発表しました。ライブ未経験のままデモをレーベル首脳陣に送りつけ、その才能だけで契約を勝ち取ったという異例の経歴を持つ彼らが、世界ツアーを経てついにその全貌を明らかにします。

アルバムのリリース発表にあわせ、タイトル曲「GOLDSTAR」が公開されました。ラテン音楽の要素を背景に、凶暴で爆発的なエネルギーが炸裂するこの楽曲は、エリック・ダニエルズが監督したビデオと共に彼らの野心的なサウンドを象徴しています。フロントマンのイーサン・ラモンは、この曲を「神に向かって自分は善人だと叫ぶ最悪な人間」をイメージして描いたと語っています。

アルバム全体を通して問いかけられるのは、「間違った理由で善人であることは、その人の善性を損なうのか?」という道徳的なパラドックスです。昨年リリースされた「I’M YOUR FIEND」などのシングルで見せた鋭利なポストパンク・サウンドが、このデビュー作でどのように深化しているのか注目が集まります。現在、アルバムの予約受付も開始されています。

デトロイトのTEMPLE OF VOID、新作『The Crawl』を投下。デス・ドゥームの枠を超え、グランジやポストパンクを融合。生々しく人間味溢れる、次世代デスメタルの先触れ。

デトロイトのデス・ドゥーム・メタルバンド Temple of Void が、今春リリース予定の通算5作目となるフルアルバム『The Crawl』より、タイトル曲となる先行シングル「The Crawl」を公開しました。本作は、彼らの代名詞である圧倒的なデスメタルの重量感と、じわじわと侵食するようなドゥームの空気感が見事に融合しており、立ち止まることのない執拗な攻撃性が際立つ一曲に仕上がっています。

2020年の前作『The World That Was』以来となる本アルバムにおいて、バンドはより研ぎ澄まされたソングライティングを披露しています。新曲「The Crawl」は、過去作から受け継がれる「恐怖と腐敗」の感覚を維持しつつも、より焦点の定まった力強いサウンドを構築。浸食や葛藤、そして制御が崩壊していく様を反映したというその音像は、決して急ぐことなく、しかし確実に聴き手を追い詰めていきます。

アルバム『The Crawl』は、Relapse Records より2026年3月20日にリリースされます。物理的な破壊力と精神的な圧迫感を兼ね備えた本作は、現代デス・ドゥーム・シーンにおいて彼らの地位をさらに強固なものにするでしょう。現在、タイトル曲は各ストリーミングプラットフォームで配信されており、アルバム全貌への期待がさらに高まっています。

シアトルのFilth Is Eternalが放つ新境地。新作より、攻撃性と旋律が共鳴する「Stay Melted」公開。無気力な世界を断ち切るパンクの衝動と、美しき真実が宿る衝撃の進化を見よ。

シアトルのパンク・カルチャーを牽引する4人組 Filth Is Eternal が、ニューアルバム『Impossible World』を3月17日に MNRK Heavy からリリースすることを発表しました。2023年の傑作『Find Out』に続く本作では、ボーカルの Lis DiAngelo が「より美しく真実なものへと向かっている」と語る通り、バンドの武器であるアグレッション(攻撃性)を保ちながらも、これまで以上にメロディやハーモニーを重視した劇的な進化を遂げています。

アルバムからの先行シングル「Stay Melted」は、Scowl をも彷彿とさせるキャッチーなメロディックさが際立つナンバーです。バンドはこの曲について、「世界がゴミの山のようで無気力になってしまう時、その無気力さこそが最大の敵になる。自分を完全に見失う前に、何かを断ち切らなければならない」という切実なメッセージを込めています。

今作のレコーディングとミックスは Taylor Young が担当し、ゲスト陣には The Blood Brothers の Johnny Whitney、Fall Out Boy の Joe Trohman、Baroness の Gina Gleason ら豪華な面々が名を連ねています。ハードコア・パンクの衝動と、研ぎ澄まされた旋律が交錯する『Impossible World』は、彼らがパンク・シーンの枠を超えた存在であることを証明する一作となるでしょう。

Charlotte Cornfield、Merge Records移籍第1弾『Hurts Like Hell』を発表。出産を経て深化した愛と再生の物語。Buck MeekやFeistら豪華客演陣と紡ぐ、キャリア最高の開放的アンサンブル。

トロントを拠点に活動するシンガーソングライター Charlotte Cornfield が、名門 Merge Records との契約を発表しました。移籍第一弾となる通算6作目のアルバム『Hurts Like Hell』は3月27日にリリースされます。あわせて公開されたタイトル曲のミュージックビデオには、Big Thief の Buck Meek がボーカルで参加しており、アルバムの幕開けを華やかに彩っています。

本作は、2023年に娘を出産してから初めてレコーディングされた作品であり、彼女の人生と芸術における大きな転換点となりました。母となった経験は彼女の視点を「自己」から「外の世界」へと広げ、歌詞のテーマも自身の内面を超えた多様な物語へと進化しています。困難や不器用さを乗り越えて続く「愛の粘り強さ」や「自己の再生」が、アルバムを貫く核心的なテーマです。

プロデューサーに Phillip Weinrobe を迎えた本作は、彼女のキャリアで最も開放的かつ力強い歌声が響く、過去最高にコラボレーティブな野心作です。Buck Meek のほか、Feist、Christian Lee Hutson、Maia Friedman といった豪華なゲスト陣がバックボーカルとして参加。脆さと野性味、そして温かな俯瞰的視点が同居するサウンドは、アーティストとしての新たなステージを象徴しています。

Celestial Bums – “A Dream (Guide Me From The Stars)”

バルセロナのサイケデリック・バンド Celestial Bums が、2026年2月13日にリリースされるニューアルバム『Minutes From Heaven』から、第3弾シングル「A Dream (Guide Me From the Stars)」を発表しました。本作は、たゆたうようなギターと輝くシンセ、そして天国的なボーカルが重なり合うアストラル・ポップであり、聴き手を星々へと優しく導くような、明るく開放的な雰囲気に満ちています。

アルバム『Minutes From Heaven』は、中心人物の Japhy Ryder が個人的な変革期の中で書き上げた、バンド史上最も親密で本能的な作品です。ネオ・サイケデリア、シューゲイザー、ドリーム・ポップが融合したサウンドは、壮大なサイケ・ロックだった過去作とは対照的に、内省的で「内なるサイケデリア」とも呼ぶべき繊細な響きを湛えています。脆さを音楽へと昇華させた本作は、彼らの内面世界をリアルタイムで捉えた、純粋で光り輝く記録となっています。

trauma rayが描く、美しき絶望のカーニバル。新作EPから届いた「Hannibal」は、期待と落胆の狭間で揺れる心を抉る重厚な一撃。シューゲイザーの枠を越え、グランジの深淵へと突き進む。

2024年のデビュー作『Chameleon』で脚光を浴びたフォートワースのヘヴィ・シューゲイザー・バンド trauma ray が、2月にリリースされる新作EP『Carnival』から、先行シングル「Hannibal」を公開しました。本作は、Failure のようなスペーシーなオルタナティブ・ロックと、Alice In Chains の重厚なグランジの要素を融合させ、美しいメロディと強靭なギター・リフを交錯させた一曲です。

ボーカルの Uriel Avila によると、「Hannibal」は「個人として最善を尽くしながらも、期待に応えたい相手の目には不十分だと映ってしまう感覚」について書かれています。彼が成長過程で直面した父親や宗教との葛藤、そして近年周囲から向けられる厳しい視線など、自身の内面的な戦いが歌詞のインスピレーションとなっており、その切実な思いが楽曲の激しい熱量へと昇華されています。

あわせて公開された Elliot Truman 監督によるミュージックビデオは、楽曲が持つ直感的なムードを視覚化し、EP『Carnival』全体を貫くテーマへの旅の始まりを告げています。繊細な旋律と破壊的なサウンドのコントラストは、彼らが単なるシューゲイザーの枠に留まらず、より深淵でヘヴィな領域へと進化を遂げたことを鮮烈に印象づけています。

人形使い・作曲家のTristan Allen、神話三部作の第2章『Osni the Flare』を3月発売。火の発見と神への変容を描く、おもちゃの楽器と呪文が織りなす壮大な創世神話が幕を開ける。

ニューヨークを拠点に活動する作曲家であり人形使いの Tristan Allen が、神話三部作の第2章となるニューアルバム『Osni the Flare』を3月27日にリリースします。本作は、ある人間が「火」を発見し、神へと変容していく過程を4つの幕で描いた壮大な創世神話です。オルガンやおもちゃの楽器、歌詞のないボーカルを駆使し、4年の歳月をかけて緻密に構築されました。

アルバムの幕開けを飾る「Act I: Garden」が先行公開されました。この楽曲は、お土産屋で見つけた楽器やオルゴールのサンプル、Virginia Garcia Ruiz による呪文のような歌声から成り、無垢で子供のような旋律が次第に複雑で奇妙なサウンドデザインへと変貌を遂げます。親密な響きが風のように広がり、聴き手を幻想的な異世界へと誘います。

あわせて、映像作家の Ross Mayfield らが手がけたミュージックビデオも公開されました。この映像には、昨年11月に La MaMa で初演された人形バレエのパフォーマンスが収められており、音と映像の両面から Tristan Allen の独創的な世界観を堪能できます。美しさと影、そして残り火のような哀愁が織りなす作品です。

ジャンルの枠を解体するカナダの才女、Ora Cogan。最新作『Hard Hearted Woman』で見せる、神秘的で宝石のような音像。カントリーの哀愁とサイケの熱が交錯する、2026年フォーク・シーンの黙示録。

カナダ・ブリティッシュコロンビア州を拠点とする Ora Cogan が、ニューアルバム『Hard Hearted Woman』を3月13日に名門 Sacred Bones からリリースします。2025年のEP『Bury Me』に続く本作は、ジャンルの境界を攪拌し、純粋な本能に突き動かされた楽曲群で構成されています。極寒の川での遊泳や、荒野へと続く孤独なドライブといった静謐な時間の中で、アルバムの構想は練り上げられました。

プロデューサーに David Parry(Loving)らを迎えた本作は、カントリーの物悲しさ、サイケ・ロックの演劇的な高揚感、そして幽玄なフォークの響きが層をなす、音楽的な黙示録とも言える仕上がりです。先行シングル「Honey」では、カントリーの旋律とインディー・ロックの躍動的なリズムが溶け合い、聴き手を深い感情の淵へと誘いながらも、その歌声で確かな安らぎを与えてくれます。

あわせて公開された「Honey」のミュージックビデオは、Paloma Ruiz-Hernandez が監督を務めました。「誰もが孤独の中に隔離されながら、同時に集団的な渇望や情熱に溺れている」という不条理な世界観が描かれており、楽曲が持つ重層的な美しさを視覚的に際立たせています。自身の経験を深く掘り下げ、新たな音楽的啓示へと昇華させた Ora Cogan の真骨頂が、本作には刻まれています。

ハイパーポップの旗手stripmallravestarrr、2ndアルバム『halo』始動。切ない別れを綴る新曲「2much」公開。高速レイヴ・ビートと純粋な感情が交錯する、究極のダンス体験。

フロリダ出身のシンガー Beth Nutter とプロデューサー Jesse Innie によるエレクトロ・ポップ・デュオ、stripmallravestarrr が、待望の2ndアルバム『halo』から最新シングル「2much」のミュージックビデオを公開しました。本作は Sunday Drive Records 移籍後初のアルバムであり、2022年の結成以来、驚異的なスピードで進化を続けてきた彼らの現在地を示す重要作です。

アルバム『halo』では、彼らのルーツであるマキシマリストなハイパーポップやレイヴ直系のサウンドを極限まで突き詰めつつ、より深い感情表現とメロディの美しさを追求しています。先行シングル「2much」に象徴されるように、歌詞では「離れていく大切な人への未練」や「新しい街で自分を忘れてしまうことへの不安」といった切実な痛みを綴りながらも、サウンドは多幸感あふれる高速ビートで駆け抜けます。

この「メランコリックな感情」と「煌びやかな高エネルギーなサウンド」の対比こそが本作の真骨頂です。どんなに感情的なテーマであっても、アルバムの心拍数が下がることはありません。聴く者をダンスへと駆り立てる圧倒的な躍動感と、胸を締め付けるような純粋な響きを併せ持った本作は、stripmallravestarrr というユニットが最も完成された形に到達したことを証明しています。