カナダのTruck Violenceが、2作目となるフルアルバム『The weathervane is my body』を6月26日にリリースすることを発表しました。本作は、彼らにとって新たなレーベルであるThe Flenserからの初作品となり、カナダ国内ではMothlandから発売されます。Chat Pileにも通じるノイズロックやポストハードコアの系譜を継ぐ彼らのサウンドは、先行シングル「New Jesus」でも遺憾なく発揮されており、その痛烈で容赦のない音楽性が早くも注目を集めています。
Karsyn Hendersonによれば、先行シングル「New Jesus」は、国境の南側やSNS上で進行するファシズム的な傾倒に対する憤りを込めた楽曲です。政治的な権力闘争が真実を軽視するポスト真実の文化を生み出し、それが政治だけでなく芸術の領域をも破壊していること、そしてそうした状況に対する若年層の無関心や冷笑的な態度を鋭く批判しています。Hendersonは、権力の追求が「自然の摂理」として受け入れられてしまう現状に対して、強い警鐘を鳴らしています。
また、アルバムのテーマについてHendersonは、世界という予測不可能な風の中で、私たちは不完全な存在として互いに寄り添い、何かを作り上げなければならないと語ります。失敗や不完全さの中にこそ人間らしい美しさが宿ると説く本作は、多様な叫びが重なり合う人間味に溢れた構成となっており、ノイズや不協和音の裏側にある「完璧で崇高な静寂」の重要性を提示する、極めて人間的な作品に仕上がっています。
