Local Natives – ‘Hummingbird’ (French Kiss)

こないだ誰かと、インディとメジャーの音楽の境目はどんどん無くなっていっていると話したけど、そういうのを感じるようになったのは最近で、お店をやっていた頃はそんな風には思わなかった。それはワルシャワの品揃えを知っている人なら理解してもらえると思うし、まぁもうこの話をしてもしょうがないんですが、逆にいまは関係無しに聴いているから、普通に”洋楽”を聴くようになっているかも。そんなこんなで、この Local Native も丁度今日もやっているイベントの前回でついでに観させてもらえていた。それ以来少し気になるようにはなっていたが、だからといって能動的に彼等を聴こうとも思っていなかった。だけど、このアルバムを通して聴いたとき既に、結構知っている曲があるってことに気付いて、オレはこのバンドを好きなんじゃねえのかと思うのでした。で、改めてアルバムを聴いて思うのは、彼等の持つ良さは、善くも悪くも分り易く大胆な音楽性にあるとってこと。そして、それらがとても前向きな点が大きい。彼等がよく比較される Broken Social Scene, Grizzly Bear そして Fleet Foxes と、それらのバンドもやはり共通する点があるとおもう。そして、その前向きさは自分の音楽の好みからは除外されている事が多くて、特にロックバンドになるとそれが顕著だった。だけどこのアルバムを聴いて、そういうは改めてもうやめようと思いました。オレも明るく生きたい。

7.5/10

My Bloody Valentine to release new album soon!!

ななんと、My Bloody Valentine が今夜(現地時間)、だからもうまもなく?、いやこっちだと深夜か?? ニュー・アルバムと、新しいウェブサイトをリリースするらしいですよ。以下、彼等のフェイスブックから。

“We are preparing to go live with the new album/website this evening. We will make an announcement as soon as its up.”

Homeshake – ‘The Homeshake Tape’ (Fixture)

Homeshake は、モントリオールを拠点とする Peter Sagar によるソロ・プロジェクトで、昨年は、Mac DeMarco のライヴ・ギタリストとしても活動していた人物。そして音楽性もかなり Mac DeMarco に通じるようなけだるい中にも心地好い雰囲気のあるローファイ・インディ。カセット・ヴァージョンが Fixture Records からリリース。

Indians – ‘Somewhere Else’ (4AD)

ここ最近の好調ぶりが恐ろしくもある 4AD が新たに契約した Indians はコペンハーゲンの Søren Løkke Juul による歌い手です。ここ最近と限定しましたが、実際は常に安定した供給を保っていたのかも知れませんが、ずっと 4AD に注視していたわけでもないので、そう感じているのは自分だけかなのかもしれません。なので、最初にこの方の名前を聞いたときは、もう何枚かアルバムをリリースしている人かと勘違いをしておりました。でも、その勘違いはあながち間違っていないというか、音楽的にはかなり落ちついております。ザックリ言うとフォークとエレクトリックの組合せに、今風なソウルポップを加え、そこに北欧のシンガーが唄っている感のあるヴォーカル・スタイル。なぜスウェーデン系の唄っていつも健康的なメロディなんでしょうね。彼はデンマークですが、それに通じるとこがあります。そしてデンマークで 4ADと言えば、Efterklang ですが、彼等のものとは違うけど、同様に歌がうまい。Bon Iver にも比較されるところがあるようですが、レーベルはこういうアーティストが本当に好きなんですね。あまりリリースもない早い段階で契約したのも、レーベルとしてなにか刺さるものがあったのでしょう。でも、もし 4AD から出ていなかったら、一生 Indians を聴くことなかったかもしれないです。

5.5/10

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=XbB_sE3knvI&w=640&h=200]

Alasdair Roberts & Friends – ‘A Wonder Working Stone’ (Drag City)

日本における伝統的な音楽となると、雅楽や能楽などになるかもしれないけど、それはさすがに行き過ぎかもしれないので、のど自慢でも唄われるようなものとしたら、演歌はまだ新しすぎるから民謡になるのかな。スコットランドにおける民謡がケルト音楽に当てはまるか分かりませんが、もし同じように考えるとしたら、日本の民謡は今のロックやフォークにしろ、あまり引用されることはないから、特殊なものなのかもね。一方、ケルト音楽は現代の様々なアーティストが取り入れている。そして、この Alasdair Roberts はずっとそのスタイルを保ち、かれこれ10年以上の活動歴になりました。前作から名義を “& Friends” と、律儀なものにしておりますが、それ以前もゲスト・ミュージシャンはいたし、前作からもメンバーが少し異なるのでなんなんでしょうね、寂しいのかな。彼の書く曲は、伝統的な要素を重んじながらも、オルタナ系フォークの雰囲気がある。それは初期からそうで、その感じがうまく混ざり合っていてるからただのトラッド・ミュージックになっていないから、先天的に郷愁をそそられる。ずっとこのような音楽をやっていれば、聴いている側も、あれ、これって昔のアルバムにあった曲じゃない? っていうこともあるかもしれませんが、たぶんケルト民謡を継承する事が第一前提だとしたら、それは当たり前なんですけどね。

7.0/10

Phaseone / Parisian – ‘split’ (Lefse)

ブルックリンの Phaseone とセントルイスの Parisian のふた組のエレクトリック・プロデュサーによるスプリット・シングルが Lefse Record からリリース。どちらも美しいアンビエンス・シンセが重なるチルウェーヴ〜エレクトロニカ系。

Prime Cuts – ‘Cloud Commuting’ (Glacial And Few)

昨年リリースされたアルバムが素晴らしかったモントリオールのバンド TOPS のメンバーである Riley Fleck によるソロ・プロジェクト Prime Cuts のシングルが Glacial And Few からリリース。ピアノとシンセを中心としたジャズ/フュージョン風なインスト曲。

High Highs – ‘Open Season’ (High Highs)

まだ店をやっていた頃の残務作業というか、やらなければいけないことがあって、いま追い込まれてやっている最中なんですけど、改めて色んな伝票やらを整理していると、少ないなりにもレコードは売っていただなと思うと、感慨深いものがある。いま、もし、またやったとしてどうなのだろう、とか。でも、このようなレビューを書いている時点て、もうレコード屋なんてやる権利がないだろう。好き勝手なこと書いていますが、レコ屋として書くコメントとこれは全く違うから凄く自然だし、解放されてます。それに、レコ屋じゃこのようなデジタル作を扱うのも出来なかったって、今思えば配信サイトも一瞬やっていましたなぁ、、、。う〜ん、まぁいいか。もしかしたら究極なインディ・レーベルとはセルフ・リリースを言うのだとしたら、彼等は望んでそのスタンスにいるのだろうか。フェイスブックのフォロー数にしたら、どちらかのレーベルやフィジカルのリリースがあってもおかしくないんですが、でもこれが一番賢いやり方かもね。High Highs はそういう意味では、沢山のフォローを得れるだけの要素があるんです。一番の理由はとても透明感のあるメロディを持っていることだと思う。暗い音楽にもメロディは存在するし、惹き付けれものも少なくない。でもこのコンビのものは、とにかく透き通っている。ヴォーカルの人の声質も影響していると思うが、ギターの音色にしろシンセの音にしろ、濁った感じは一切ない。わりと珍しいんじゃないですかね。シューゲイズやノイズポップ、ローファイ、その他色々なインディ・ロックは大体ちょっとは濁りがあるもの。意識してそうならないようにしているとしたら、その時点で勝算があったのかな。

7.0/10

Unknown Mortal Orchestra – ‘II’ (Jagjaguwar)

もう日が変わったんで、今日ですね。彼等の来日ライブがあるわけですが、単独ではないから二の足踏んでしまう。もうひとつぐらい観たいのがあれば良かったんですけどね。まぁ我慢しておくか。Unknown Mortal Orchestra は、たまに UMO と省略されることがありますが、なんか違うものに見えてしまいますよね。アルファベット3文字の組合せ程度だと、なんかしらの略語になってることが多いと思います。と、思って調べてみたら、なんか難しいものと、ある商品やメーカーなどが出てきたのですが、紹介するとアレなんでやめときますが、彼等が検索に引っかかることはないです。こんなことをしたところでなんの意味もないんですが、元々はニュージーランド出身の Ruban Nielson がひとりで始めた UMO は、いまではトリオとしてポートランドで活動中。何となく感じているポートランドのサウンドというか、アメリカのインディの音ではないなぁと、ずっと思っていたんですけど、ニュージー出身が影響しているのかな。彼等の音楽の一番の特徴はリズムだと思うんです。その上で演奏される溶けちゃいそうなのに、さらにルーズな雰囲気のサイケポップが、一歩間違えればかなり古臭く安っぽいものになりそうだけど、結構ダンサブルと言うか、グランド・ビートみたいな感じでサンプリング感のあるリズムなんで、グルーヴがあり凄くおもしろいものにしてるし、バンドの持ち味を生み出しているとおもう。でも、それらはむしろ前作の方が色濃く出ていて、今回はさっき言った古いものへ若干傾倒した感じがあります。それはトリオとしての音楽が少しずつ充実してきているの証拠で、いい音楽感は増していてるし、ソングライトも進化していてそれはそれで素晴らしいのですが、少し大胆さは減ってしまったかも。

7.5/10