LB aka LABAT & Skin On Skin – “Feel So Good Around U”

LB aka LABATとSkin On Skinによるコラボレーション・シングル「Feel So Good Around U」は、現代のダンスミュージック・シーンを牽引する二人のプロデューサーが、その独自のエネルギーを衝突させたフロア・アンセムです。LB aka LABATが得意とする中毒性の高いグルーヴと、Skin On Skinのトレードマークである無骨で破壊力のあるドリル・サウンドやハウスの要素が融合。シンプルながらも強烈なフックを持つボーカル・サンプルが、聴き手を一気に高揚感の渦へと引き込みます。

本作の魅力は、どこか懐かしさを感じさせるレイヴの質感と、最先端のサウンド・デザインが共存している点にあります。「君のそばにいると最高に気分がいい」というタイトル通りのポジティブなヴァイブスを放ちながらも、その奥底には深夜のフロアを揺らすタフでエッジの効いたリズムが貫かれています。互いの強みを最大限に引き出し合ったこのトラックは、クラブ・シーンの連帯感を象徴するような、2026年のダンス・アンセムとして圧倒的な存在感を放っています。

PREP – “Do What You Gotta” (feat. Sunset Rollercoaster)

ロンドンのシティ・ポップ/ソウル・カルチャーを牽引する4人組バンドPREP が、台湾の人気バンドSunset Rollercoaster(落日飛車)をゲストに迎えたシングル「Do What You Gotta」をリリースしました。PREPらしい洗練されたスムースなプロダクションに、Sunset Rollercoasterのレトロでサイケデリックなエッセンスが融合し、現代のアジアと欧州のポップシーンを繋ぐ極上のコラボレーションが実現しています。

楽曲全体に漂う都会的でメロウなムードと、心地よく刻まれるグルーヴは、両バンドのファンのみならず、AORやインディー・ポップ愛好家をも虜にする仕上がりです。日常の喧騒を忘れさせるような浮遊感のあるサウンドは、夜のドライブやリラックスしたい時間にぴったりで、それぞれの個性が絶妙に調和した、時代を超えて愛される一曲となっています。

TV Star – “Texas Relation”

2020年にシアトル/タコマ近郊で結成されたTV Starは、90年代のサイケデリック、クラシックなシューゲイザー、そしてオルタナ・カントリーの異端児たちへの敬愛を共有する5人組バンドです。ジャズ・ヴォーカリストとしての背景を持つAshlyn Nagelを中心に、各メンバーが持ち寄るガレージの力強さと柔らかな奥行きが、現代のアルゴリズム的な画一性とは一線を画す「人間味あふれる」サウンドを形成しています。

新曲「Texas Relation」は、内側から見た女性性を探求した一作であり、優しさを弱さではなく自らの権利として主張する強さを描いています。サイケデリックな霞のようなギターのハミングと、互いの呼吸を読み合うようなリズムセクションが、緻密に計算された「空間」を演出。聴くことと奏でることが等価である彼ら独自の深化が、この一曲に凝縮されています。

The Rural Alberta Advantage – “The Hunt in Edson”

カナダのインディー・フォーク・ロック・バンド、The Rural Alberta Advantageが新曲「The Hunt In Edson」をリリースしました。Jay Dufour(Dierks Bentleyなどの仕事で知られる)がミックスを手がけた本作は、フロントマンのNils Edenloffが体験した、ある夏の朝の奇妙な出来事から着想を得ています。飼い猫のEdsonがベッドに生きたネズミを連れ込んだことで起きた数分間の滑稽な大混乱と、そこからネズミが奇跡的に自由を勝ち取った瞬間が、楽曲の出発点となっています。

Edenloffはこの個人的なエピソードを、同時期に友人から聞いた「首にかけられた投げ縄ほど、心を集中させるものはない」という言葉と結びつけました。死を目前にしたネズミが味わったであろう極限の集中状態と、思いがけない生存への逃走劇、そして自身の日常が交錯する中で、一見無関係な出来事がどのように人の意識を研ぎ澄ませるのかを、バンド特有の躍動感あふれるサウンドに乗せて描き出しています。

MonaVeli – “HERO”

マサチューセッツ州ブロックトンを拠点に活動するNikayla “MonaVeli” Morelandが、新曲「HERO」をリリースしました。オルタナティブ/エクスペリメンタル・ヒップホップとR&Bを融合させた彼女のスタイルは、鋭く戦術的なリリックと、初期の作品から一貫した脆さを秘めた感情的なプロデュースが特徴です。「Underdog became your leader(負け犬がリーダーになった)」という歌詞に象徴されるように、逆境を乗り越え、自らの芸術的ビジョンで未来を切り拓く力強い意志が込められています。

楽曲内では、空腹に耐えた日々から世界中を旅する現在の成功までを対比させ、家族を支えたいという切実な願いや、エゴと戦いながらも高みを目指す姿勢が綴られています。「Sickest one became your healer(最も病んでいた者が癒やし手となった)」という一節は、彼女自身の個人的な成熟と、リスナーの魂を揺さぶるストーリーテラーとしての進化を物語っています。独自の鮮やかなビジョンと巧みな言葉選びで、彼女は現代のヒップホップシーンにおいて唯一無二の存在感を放ち始めています。

Two Shell – “The Nightmare”

謎めいたエレクトロニック・デュオ、Two Shellが新曲「The Nightmare」をリリースしました。2025年は、話題を呼んだ一連のリリースやバイラル・ヒット、さらにはガーディアン紙による「正体暴露」騒動など、彼らにとって激動の1年となりました。11月にロンドンの象徴的な会場Ormside Projectsで開催された特別パーティー『Hear The Music』では、3時間にわたる未発表曲のみのセットを披露。そこで提示された「私たちは悪夢(ナイトメア)の中に生きている。暗く混乱した世界だが、それは果たして悪いことなのか?」という問いが、今作のテーマへと直結しています。

新曲「The Nightmare」は、まさにこのコンセプトを体現した、強烈でダーク、そして不敵な一曲です。聴き手を翻弄するような混乱と、それと表裏一体の爽快感が同居するサウンドは、まさにTwo Shellの真骨頂と言えるでしょう。混沌とした現代社会を「悪夢」と捉えつつも、それを逆手に取るような彼らの実験的でエネルギッシュなアプローチは、電子音楽シーンにおいて唯一無二の存在感を放ち続けています。

A. G. Cook – “Residue”

Charli XCX主演の新作映画『The Moment』が1月30日に全米公開されるのに合わせ、A.G. Cookが手掛けたサウンドトラックも同時リリースされます。公開された楽曲「Residue」のビデオには、Charli XCX本人が出演。サングラスをかけ、自信に満ちた足取りで倉庫へ向かう彼女の姿や、彼女と同じ格好をしたダンサーたちによる激しいパフォーマンスが描かれています。さらに、ビデオの最後にはKylie Jennerがサプライズで登場し、大きな反響を呼んでいます。

本作は公開前から異例の注目を集めており、A24史上最速のスピードでチケットが完売した限定公開作品となりました。主要都市での50以上の回がすでにソールドアウトしており、Charli XCXとAidan Zamiri監督が登壇するQ&A付き上映も大きな話題です。また、ポッドキャスト番組に出演したCharli XCXは、映画に出演したKylie Jennerの演技を「最高だった」と称賛しており、作品への期待をさらに高めています。

spill tab – “Suckerrr”

LAを拠点に活動するマルチ・インストゥルメンタリスト、spill tabが待望のニューアルバム『AngieAngieAngie』より、新曲「Suckerrr」をミュージックビデオと共にリリースしました。本作は、相手の都合のいい言葉に振り回されながらも、抗えずに自ら戻ってしまう中毒的な恋愛のループを「I’m such a sucker(私はなんてチョロいんだ)」と自虐的に描いた一曲です。Dan Lesserが監督・編集を務めたビデオでは、歌詞に込められた執着や狂気、そして抜け出せない感情の葛藤が、spill tabらしいエッジの効いたビジュアルで表現されています。

サウンド面では、彼女の真骨頂であるオルタナティブ・ポップの感性が光り、「自分のベストな計画ではないと分かっていても、愛を注いでしまう」という脆さと、相手の本心を問い詰めるような切実さが同居しています。ミニマルながらも耳に残る「I, I, I can’t let you go」というリフレインは、リスナーを彼女の私的な世界観へと一気に引き込みます。遊び心とメランコリーが複雑に絡み合う本作は、リリースを控えるアルバム『AngieAngieAngie』への期待をさらに高める、中毒性の高い先行シングルとなっています。

Sean Solomon – “Black Hole”

アニメーターとしても活躍するミュージシャンSean Solomonが、新曲「Black Hole」をリリースしました。本作は、彼が15歳の時に経験した薬物による精神病エピソードと入院、そしてその後の断酒に至るまでの壮絶な過去を赤裸々に描いた楽曲です。The Microphonesを彷彿とさせる剥き出しのインディー・フォークに乗せて、自身の内面や家族関係への影響を深く掘り下げています。Solomon自身が手描きしたミュージックビデオは、99枚の紙に繰り返し描き込むことで「消すことのできない過ちと成長」というテーマを表現しており、彼がこれまで発表してきた楽曲と同様に、アニメーションと音楽が融合した多層的な世界観を提示しています。

サンフェルナンド・バレーで育ったSolomonは、Elliott SmithやNirvanaといったアーティストの誠実さに影響を受け、かつてはMoses CampbellやSub Pop所属のMoaningのメンバーとしても活動していました。彼は自身の芸術を通じて、暗い過去と向き合いながらも、最終的にはコミュニティや他者との繋がりを見出すことを目指しています。『ザ・シンプソンズ』やアメコミのように、誰もが理解できる親しみやすい形式を借りながら、洗練された複雑なテーマを誠実に語りかける彼のスタイルは、孤独を感じる人々に寄り添い、共に歩むための力強いステートメントとなっています。

La Peste – “Acid Test”

「Acid Test」は、La Peste の未発表音源集『I Don’t Know Right From Wrong: Lost La Peste Vol. 1』に収録された一曲です。メンバーの Mark Karl が「2コードの魔法」と評するこの楽曲は、執拗なベースライン、怒りに満ちたギター、そして打ち鳴らされるドラムが三位一体となった、スリーピース・バンドとしての完璧なアレンジを誇ります。ライブでは常に観客を「制御された狂乱」へと導く、バンドの真骨頂とも言えるナンバーです。

歌詞では、信頼していた相手の裏切りを知り、関係が冷え切っていく際の生々しい感情が描かれています。「戦士でありたいのに、ただの男に過ぎない」という葛藤や、友人から真実を聞かされた惨めさ、そして嘘にまみれた相手への怒りが、曲の進行とともに激しさを増す演奏に乗せて叩きつけられます。シンプルでありながら、誰もが共感しうる失意と決別の瞬間を、圧倒的な熱量で封じ込めたパンク・アンセムです。