Tommy Barlow – “Won’t You Ever Need Me”

シンガー、プロデューサー、ソングライターとして注目を集める Tommy Barlow が、気鋭のレーベル Young から最新シングル「Won’t You Ever Need Me」をリリースし、自身初となるイギリスおよびヨーロッパでのヘッドラインツアーを発表しました。5月にリリースされたデビューシングル「Earth Killer」に続く本作は、ケンブリッジの実家で彼がピアノを弾いていた iPhone の録音からスタートした楽曲です。その後、北ロンドンのホームスタジオで無駄を削ぎ落とした形へとリビルドされ、レコーディングが行われました。

楽曲と同時に、Josh Renaut が監督を務めたミュージックビデオも公開されています。Barlow 自身が「よりダイレクトで、生き生きとしたものを求めていた。小さく始まり、やがてすべてになっていく。ダンスと涙が同時に押し寄せるようなイメージ」と語るように、楽曲はシンプルなドラムとピアノのモチーフから、崩壊していくような分厚いサウンドへとエモーショナルにビルドアップしていきます。懇願と諦念の間を揺れ動くストリーム・オブ・コンシャスネス(意識の流れ)のような歌詞世界とともに、映像と音楽が一体となって強烈なカタルシスをもたらす仕上がりとなっています。


1000 Rabbits – “Cinema Aisle”

1000 Rabbits のEP『Are we friends yet?』に収録されている「Cinema Aisle」のミュージックビデオは、タイトルが示す通り、映画館の通路を舞台にしたシネマティックで洗練された映像美が光る作品です。ディレクターおよびプロデューサーを務めた Cuan Roche とクリエイティブディレクターの Sian Rowe のタッグによって制作。撮影監督の Ravi Doubleday が捉える陰影に富んだ美しいライティングやフレーミング、そして Bカメラオペレーターの Mojo Camm とフォーカスプラーの Toma Iaramboykov による緻密なカメラワークが、楽曲の持つほろ苦くもドリーミーな空気感を精緻に描き出しています。

映像の世界観を決定づける美術(プロダクションデザイン)には Felix Villiers が起用されており、プロダクションアシスタントの Chanthila Phaophanit らによるサポートのもと、ノスタルジックでどこか奇妙なストーリーテリングが展開されます。EPの核となるテーマを視覚化したこのビデオは、クリエイターたちの高い美意識と技術が結集したことで、音楽と映像が美しく共鳴し合う、一本の短編映画のような深い没入感をもたらす仕上がりとなっています。

Two Shell – “Thing About You”

ミステリアスなエレクトロニック・デュオ Two Shell の新曲「Thing About You」は、彼らが Young から10月16日にリリースするニューアルバム『Infinite Now』の発表と同時に解禁された、新章の幕開けを飾るシングルです。昨夏のDekmantelフェスティバルでのセットにおいて既に披露され、熱狂的なファンたちの間で瞬く間に話題となっていた楽曲が、スタジオでの熟成を経てついに完成形へと至りました。2000年代初頭のエレクトロニクスを彷彿とさせる明晰なサウンドと、なめらかな2ステップのドラムが融合した本作は、イビザのコンピレーションアルバムを思わせる洗練されたプロダクションが心地よい、極上のクラブトラックに仕上がっています。

このシングルに付随するビデオ(ミュージックビデオ)は、彼らの一貫して謎めいた匿名性と、リスナーを撹乱するようなディスオリエンティド(方向感覚を失わせる)な世界観が視覚的にも表現された作品です。常に最先端のデジタル・カルチャーや遊び心あふれる仕掛けでファンを魅了してきた彼ららしく、映像面でもオーディオとシンクロする予測不能なエフェクトや、めまぐるしく変化するサイバーポップな質感のテクスチャーが取り入れられています。聴き手を音の迷宮へと誘うような、不可解でありながらも圧倒的にキャッチーな映像体験は、今秋のフルアルバムに向けてシーンの期待をさらに跳ね上げています。


Murex – “Hardness Of A Silverspoon”

SwedishのアーティストMurexが、ニューシングル「Hardness Of A Silverspoon」を名門レーベルYoungからリリースしました。プロデューサー、ソングライター、そして自身のMVも手掛けるビジュアルアーティストとしてマルチな才能を発揮する彼女は、同レーベルからの衝撃的なデビュー作「Massacre」に続き、本作で早くもその強烈な個性を更新しています。今回のシングルでは、怒りや激しい焦燥感、不安といったダークな感情が容赦なく注ぎ込まれており、本人が「叫び散らさずにはいられなかった」と語る通り、抑圧された執着やコントロールから解放されたいという切実な衝動がダイレクトに表現されています。

サウンド面では、Murexの厳密で卓越したプロダクション技術が遺憾なく発揮されており、緻密に構築されたスタジオパレットが聴き手を圧倒するエレクトロニック・ミュージックへと昇華されています。「言葉では虚空に向かって叫ぶような感覚は表現しきれなかった」という言葉の通り、彼女自身が制作した独特なビジュアライザーとともに、音と映像の両面から人間の生々しい感情の揺らぎを可視化しています。実験的でありながら感情を激しく揺さぶる、Murexの圧倒的な世界観が提示されたシングルです。


Murex – “Massacre”

スウェーデンのストックホルムを拠点に活動するコンポーザー兼プロデューサー、Murexが、名門レーベルYoungからニューシングル「Massacre」をリリースしました。ボツニア湾の最北端に位置する都市カリックスで生まれ育ったという彼のバックグラウンドは、その独自の音像に北欧特有の空気感をもたらしています。

これまでにもエッジの効いたエレクトロニック・ミュージックを展開してきたMurexですが、本作でもYoungらしい先鋭的な感性と共鳴し、緻密な構成と緊張感のあるプロダクションを披露しています。北極圏に近い故郷の厳しい自然と、洗練された都市生活の感覚が交錯するような、冷徹ながらもエモーショナルなサウンドスケープが際立つ一曲です。


1000 Rabbits – “Bear Hunt”

ロンドンのインディーズシーンで着実に支持を広げてきた5人組アートポップ・バンド、1000 Rabbits(旧名:Rabbitfoot)が、名門レーベルYoungよりデビューEP『Are we friends yet?』をリリースしました。サフォーク州での出会いやブリクストンの伝説的会場 The Windmill での活動を経て形作られた本作は、バイオリン、ギター、ドラムが織りなす色彩豊かなアンサンブルが特徴です。ライブパフォーマンスを通じて練り上げられた全6曲は、身体を突き動かすようなリズムと感情的な生々しさを兼ね備え、バンドの最初の2年間の熱狂的な軌跡を凝縮した「はじまりの記録」となっています。

EPのリリースに合わせて、収録曲「Bear Hunt」のミュージックビデオも公開されました。サウスロンドンを拠点とするアーティスト、Ché Deediganが監督を務めたこの映像は、彼らの音楽が持つ躍動感や独創的な世界観を視覚的に補完しています。タイトルトラックにも通じる「温かさと脆弱性」を核に据えた彼らのスタイルは、ライブでのエネルギーをそのままに、リスナーとの親密な繋がりを求めています。長年彼らを見守ってきたファンへの感謝と共に放たれた本作は、バンドが今後さらに変化し、発展していくための力強い第一歩と言えるでしょう。


Tommy Barlow – “Earth Killer”

シンガーソングライターのTommy Barlowが、最新シングル「Earth Killer」をリリースしました。本作は、現代社会が抱える歪みや環境への警鐘を、彼らしい独自の視点とエッジの効いたサウンドで描き出した意欲作です。

楽曲は、力強いビートと重厚なベースラインが交差する、ダイナミックなオルタナティブ・ロック・サウンドが特徴です。トミーの剥き出しの感情を乗せたヴォーカルが、「地球の破壊者」という衝撃的なタイトルに込められたメッセージを鮮烈に際立たせ、聴き手に強烈なインパクトを与える一曲となっています。


1000 Rabbits – “Rubik’s Cube”

イギリスのレーベルYoungに所属する期待の新星ポストパンク・バンド、1000 Rabbitsが、鮮烈なデビュー・シングル「Virgin Soil」に続く新曲「Rubik’s Cube」を公開しました。もともと「The James Bond Song」という仮タイトルで制作されていたこの楽曲は、その名の通りスパイ映画のような緊張感を漂わせるサウンドが特徴です。パーカッシブなギター、不気味に響くバイオリン、そして緩急の激しいダイナミズムを駆使し、緻密に構築されたドラマが終盤に向けてカオスへと変貌していく圧巻の展開を見せています。

ボーカルの River によるエモーショナルな熱唱が光る本作は、現在の Black Country, New Road をより野性的(フェラル)にし、甘さを削ぎ落としたような独自の質感を放っています。バンドは「『Virgin Soil』で踊ってくれてありがとう。この曲でも踊ってくれることを願っています」とファンへメッセージを送っており、Cuan Rocheが手掛けたミュージックビデオと共に、彼らの底知れないポテンシャルを改めて証明する一曲となっています。


Two Shell – “Smile”

英国の神出鬼没なエレクトロニック・デュオ Two Shell が、フロア熱狂間違いなしの新曲「Smile」をリリースしました。本作は新たな12インチ・シングルのA面曲で、B面には「Hands Up」を収録。デジタル版はすでに配信が開始されており、アナログ盤は彼らの Bandcamp ページによれば2026年5月8日頃に発送予定です。

昨年のグラストンベリー・フェスティバルでのシークレット・セットを予告する留守番電話メッセージにも使われていた「Smile」は、ファン待望の公式リリースとなります。名門レーベル Young からは、1月の「The Nightmare」に続く2026年第2弾のシングル。2025年のサプライズ・アルバム『IIcons』以降も、Jack Harlow を迎えたDJセットなど、型破りな活動でシーンを攪乱し続けている彼らの現在地を示す一曲です。


Romy – “Love Who You Love” (HAAi Remix)

Romyのソロプロジェクトを象徴するアンセム「Love Who You Love」を、ロンドンを拠点に活動するプロデューサーのHAAiがリミックスした本トラックは、原曲の持つクィアな多幸感と解放感はそのままに、よりフロア仕様のダンスミュージックへと昇華されています。HAAi特有のサイケデリックでテクニカルなエレクトロニック・サウンドが、Romyの親密なボーカルと見事に融合し、深夜のダンスフロアにふさわしいエッジの効いた質感を作り上げています。

このリミックスでは、トランスやテクノの要素を取り入れた疾走感のあるビートが楽曲を牽引し、高揚感を煽るシンセサイザーのレイヤーがリスナーを没入させます。長年の友人であり、共にクィア・カルチャーを牽引するRomyとHAAiの厚い信頼関係が反映された本作は、個々のアイデンティティを祝福する自由な精神に満ちており、ジャンルの垣根を超えて幅広いリスナーを惹きつける力強い1曲に仕上がっています。