南カリフォルニアの6人組バンドDutch Interiorが、高い評価を得た昨年のデビュー作『Moneyball』に続き、ニューEP『It’s Glass』を3月6日にFat Possumからリリースします。サンフランシスコの名門ハイド・ストリート・スタジオにてわずか6日間で録音された本作は、メンバーのConner Reevesがプロデュース、名匠Phil Ekがミックスを担当。名だたるレジェンドたちが愛用したスタジオの機材を駆使しながらも、彼ら特有の親密なホームメイド感を失わない、よりスケールアップした音像へと進化を遂げています。
本作は、アンビエントやスロウコア、実験的フォーク、サザン・ロックを自在に繋ぎ合わせる彼らの才能をさらに深めた内容となっています。1日18時間に及ぶ過酷なセッションの中で、ストリングスの代わりにドライバーを用いたギター奏法を取り入れるなど、限られた時間と環境を逆手に取った独創的なアプローチを敢行。幼馴染みであるメンバー同士の強固な絆と、スタジオで生まれた予期せぬ瞬間の美しさを結晶化させた、5つの小さな宇宙のような楽曲群が収められています。
先行シングル「Ground Scores」は、埃っぽくも軽やかなサイケデリアが心地よい、彼らの真骨頂とも言えるラブソングです。「世界が崩壊しつつあるときに、このように恋をしていることがいかに愚かか」という控えめな楽観主義を歌うこの曲は、絶え間ない変化を唯一の不変として受け入れるバンドの姿勢を象徴しています。記憶の断片を解体し、再構築することで生まれる彼らの「奇妙で小さな曲たち」は、聴き手の心に静かに、そして深く染み渡ります。
