Elmo Aoyama – Ocean

シドニーを拠点に活動するアーティスト、Elmo Aoyamaは、主にエレクトロニック・ミュージックを制作し、時間と空間の間を表現しています。彼女は東京で生まれ、幼少期から音楽に親しみ、正式な音楽的教育を受けながらも、プロデュースは独学で学びました。彼女はまた、シドニーのバンド Big White のメンバーとしても活動しており、SXSW、Treefort Music Fest、Burgeramaといった国際的なフェスティバルを含むツアー経験を持っています。今回、彼女は新シングル「Ocean」をリリースしました。

新曲「Ocean」の歌詞は、環境問題と個人の選択の重要性を強く示唆しています。歌詞の中では、「別の日に、あなたは『海に異変が起きている』と言っただろう/また別の日に、あなたは理由を知りたがっただろう」と、過去の無関心や傍観的な態度を振り返ります。しかし、「今日はあなたが選択をするチャンスだ/未来のために変化を起こせ」と、今すぐの行動を促しています。さらに、「自分の言動が大海の一滴に過ぎないと思うことは/自分の同胞に背を向けることだ」と歌い、個人の小さな行動が集積することの重要性を訴えかけています。曲は、「これがあなたの最後の目的地かもしれない/目を凝らして写真を撮れ/私たちがやり方を変えなければ、太陽も光もなくなるだろう」という警告で締めくくられ、深刻な危機感と変化の必要性を訴えかけています。

JEEN. – “Look What You Did”

アーティストのJEENが、間もなくリリースされるEPからの先行シングル「Look What You Did」を公開しました。この楽曲は、かつての恐れを知らぬ強さ(「He was a big dog, I wasn’t scared at all」)と、「あなた」の存在によってもたらされた劇的な変化を対比させています。「You really light me up / I am as bright as the sun」というフレーズが示すように、「あなた」の出現は語り手を太陽のように輝かせ、それまでの「追っていたもの」を忘れさせるほどの力を持っています。楽曲全体に流れる「Every night I hope to god you hear me calling」という切実な祈りと、「Oh cos there must be something / In the air, in the air」という抗いがたい引力の存在が、感情の揺れ動きを表現しています。

JEENはソロ活動に加え、Broken Social SceneのBrendan Canningと共にCookie Dusterのメンバーとしても活動しています。彼女の楽曲は、その高い完成度から、Google、Panasonic、MasterCardなど大手企業のコマーシャルで採用されているほか、『Republic of Doyle』や『Workin’ Moms』、『MTV Catfish』といった映画やテレビ番組にも多数起用されるなど、多方面で高い需要を誇っています。また、他のレコーディングアーティストへの楽曲提供も行っています。

GiGi Girls – “Küsse in der Sonne”

GiGi Girlsは、ニューシングル「Küsse in der Sonne」(太陽の中のキス)をリリースしました。この楽曲は、Janosch PugnaghiとLaura Manciniが共同で作曲し、Laura Manciniが作詞を担当しています。プロデュースはJanosch Pugnaghiが手掛け、ミックスはSanjin Borogovac、マスタリングはSteddyが行うという、プロフェッショナルな制作陣によって作り上げられています。

このシングルのミュージックビデオも、楽曲のプロデューサーでもあるJanosch Pugnaghiが担当しました。さらに、レコーディングにはIlaria Triscianiが追加のボーカルとして参加しており、楽曲にさらなる深みと彩りを加えています。「Küsse in der Sonne」は、そのタイトルが示す通り、明るくポジティブなムードを持った作品であることが期待されます。

Chinese American Bear – Blank Space (空白格)

Chinese American Bearが、Taylor Swift のアルバム 『1989』 からの楽曲 「Blank Space」 を特別にカバーしました。ヴォーカルの Anne は、デビュー以来の熱心なTaylor Swiftのファン(Swifty)であり、特にこの曲には、Taylorがトライベッカに住んでいた時期に自身もニューヨークで同じ時代を過ごしたという個人的な繋がりから深い思い入れがあります。Anneは「Blank Space」が『1989』の中で最も好きな曲であったため、今回のカバーを強く希望しました。このカバーは、長年のファンとしての愛情と、楽曲の持つ特別な背景が反映された作品となっています。

制作を担当した Bryce は、『1989』 のプロダクションの「ポップの黄金基準」としての完成度を高く評価しており、その中毒性の高いメロディーと、緻密に計算されたアレンジに魅力を感じていました。彼は、完璧な楽曲のカバー制作には緊張を覚えたものの、この挑戦がChinese American Bearの表現の幅を広げたと述べています。Anneの個人的な想いと、Bryceの音楽制作に対する分析的な視点が融合することで、オリジナル曲への敬意を払いながらも、彼ら独自の解釈と創造的な挑戦が詰まったカバー作品が完成しました。

Jenny on Holiday – Every Ounce of Me

2013年からデュオ Let’s Eat Grandma の一員として活動してきたJenny Hollingsworthが、ソロプロジェクト Jenny On Holiday として初のシングル「Every Ounce Of Me」をリリースしました。この曲は、彼女がLet’s Eat Grandmaとして制作してきた作品とは異なり、ストレートなポップミュージックにかなり近い仕上がりです。80年代風のシンセサイザーが効いた、高揚感がありながらもほろ苦いアンセムで、彼女の感情豊かなボーカルとフックの効いたメロディーが印象的です。この曲は、プロデューサーのSteph Marzianoと共作されました。

Jenny Hollingsworthは、この曲が友人とカラオケで80年代のラブソングを歌った経験からインスピレーションを得たと語っています。愛に対するためらいがありながらも、どうしても惹かれてしまう気持ちを歌ったもので、カラオケで歌いたくなるような曲を目指したとのこと。Justin Chenが監督を務めたミュージックビデオでは、彼女がカラオケをしたり、ブライダルベールや葬儀の服装で街をさまよったりする姿が描かれています。なお、Let’s Eat Grandmaは解散しておらず、メンバーそれぞれがソロ活動に取り組んでいるとのことです。

Stoop Kid – In Knot We Trust

オランダのハーグを拠点とするStoop Kid が、新曲「In Knot We Trust」をリリースしました。この楽曲は、ドラム、ベース、ギター、シンセサイザー、ボーカルのすべてを自身で手掛けるマルチ・インストゥルメンタリスト、Thomas van der Want によるプロジェクトです。

Stoop Kidのサウンドは、ローファイでサイケデリックなガレージ・ロックに、ドリームポップとノイズ・ポップの要素を融合させたものです。ノスタルジックでありながら、新鮮で実験的なアプローチが特徴です。今回の新曲は、人生の複雑な結び目や絡み合いをテーマにしており、不確実性や困難を乗り越えることへの信頼を表現しています。

Jane Inc. – freefall

カナダ・トロントを拠点に活動するミュージシャン、Carlyn Bezicによるソロプロジェクト、Jane Inc.が、来月、新作アルバム『A Rupture A Canyon A Birth』をリリースします。2022年には米音楽メディアStereogumの「Artist To Watch」にも選出された彼女は、先行シングル「elastic」に続き、新作アルバムからスリンキーで煌びやかなシンセポップの新曲「freefall」を発表しました。

この曲は、まるで80年代の映画のサウンドトラックのように心を揺さぶるシンセポップでありながら、手作り感のある温かさが同居しています。Jane Inc.は、ビタースウィートな感情について力強く歌い上げ、楽曲を彩るインストゥルメンタルは軽やかに滑り、弾み、きらめきます。プレスリリースで彼女は「私たちはそれぞれ異なるスピードで道を歩んでいる。その旅の途中で、避けられない深い亀裂に遭遇することがある。この曲では、私はその亀裂に向かって走り、それを受け入れ、谷に飲み込まれることを選ぶ。なぜなら、それだけが前に進む唯一の方法だから」とコメントしています。

Jane Inc.が語るように、このアルバムは彼女自身の臨死体験にインスパイアされており、シングル「freefall」は、リスナーを力強く、そして感動的な音の旅へと誘う、新作への期待が高まる一曲となっています。

Poetically – Bye Bye Love

プロデューサー/ソングライターのMontaimeが、約2年ぶりとなる新曲「Bye Bye Love」をPoetically Recordsからリリースしました。この曲は、2023年のデビュー作『Odd Queer』のセッション中に制作された未発表曲やデモ音源の中から、日の目を見ることになった一曲です。

この楽曲は、困難な関係を手放すことのほろ苦いアンセムです。後悔や罪悪感と葛藤しながらも、失恋を乗り越え、自分自身を解放し、力に変えていく過程を描いています。そして、誰もが愛されるに値するというメッセージを伝えています。

Seeming – Tomorrow Place

Alex Reedは新曲「Tomorrow Place」と、スペインのテクノポップグループAviador Droの「La Zona Fantasma」をカバーした新曲をリリースしました。これらの収益はすべてアムネスティ・インターナショナルに寄付されます。

「Tomorrow Place」はフィンランドのファンであるMarras Sinikarhuと共同で制作されました。また、この曲にはSilver ReinのSarah Greeneがゲストボーカルとして参加しています。さらに、長年の友人であるTom Shear (Assemblage 23)によるリミックス版も収録されています。

Madonnaの名盤からインスパイア:Austraが語る新作に込めたサウンドへのこだわり: 先行シングル「Math Equation」が示す新たな音楽的進化

2020年のアルバム『HiRUDiN』以来となる、Austraの5枚目の新作『Chin Up Buttercup』が発表されました。AustraことKatie Stelmanisは、失恋の痛みと社会的なプレッシャーを皮肉たっぷりのアルバムタイトルに込めました。彼女は、「愛する人がある日突然、幸せではないと告げて、それっきり会えなくなった」という個人的な悲しみから、このアルバムの制作に至ったことを明かしています。先行シングルとして、大胆で耳に残る「Math Equation」が公開され、Trevor Blumasが監督を務めたミュージックビデオも同時に発表されました。

Stelmanisと共同プロデューサーのKieran Adamsは、ポップディーヴァやユーロダンス、テクノを好むという共通点を持っており、特にMadonnaの1998年の名盤『Ray Of Light』から大きな影響を受けました。「『Ray Of Light』が、私たちが制作で使っていたJuno-106とKorg MS-20でほぼ全て作られていたので、目指す方向性が合致したんです」とStelmanisは語ります。その結果、アルバムは催眠的なダンスフロアアンセムと、傷ついた心を癒すようなエレガントなメロディーが融合したサウンドに仕上がっています。

アルバムのオープニングトラック「Amnesia」で、Stelmanisは「愛においては、私はとてもカオティック」と歌い上げます。彼女の唯一無二でオペラティックな歌声は、大胆さと洗練さを感じさせますが、同時に以前の作品にはなかった脆さも垣間見えます。Austraは、このアルバムを「踊れるグリーフアルバム」と表現しており、失恋の悲しみを乗り越える旅路を、心を揺さぶるビートとメロディーに乗せて描いています。