Girl In The Year Above – “Wet Paint”

英ブライトンを拠点にするインディー・ポップ・デュオGirl In The Year Aboveが、ニュー・シングル「Wet Paint」をリリースしました。本作は、あまり公に語られないものの多くの人が痛感している「性的同意(コンセント)」という重厚なテーマを扱っています。楽曲は親しみやすい軽やかなメロディで聞き手を引き込みながら徐々にその真意を明かす構成となっており、悲痛な体験をテーマにしつつも、聴く者を鼓舞する明るくパワフルなサウンド・プロダクションが貫かれています。

楽曲とともに制作されたビデオでも、このトラックが持つ「喜びと反逆心」のテーマが鮮明に表現されています。重いテーマを抱えながらも自分自身の力強さや輝きを失わない姿勢をたたえ、踊り、叫び、時に泣き笑いしながら感情を解放できるようなエモーショナルな作品に仕上がっています。悲しみに沈むのではなく、聴く人が自らの強さを取り戻せるような開放感に満ちた、ポジティブなエネルギーを解き放つ一作です。


Greg Freeman – “Cahokia”

Greg Freeman が、Transgressive Records / Canvasback Music より10月2日にリリースする最新アルバム『All Set The Bone』から先行シングル「Cahokia」を公開しました。中世に隆盛を極めた後に消滅したアメリカ先住民の都市遺跡から名付けられた本作は、アルバム全体の「テーマの核(thesis statement)」をなす楽曲です。現代社会における消費主義や環境への不安、そして権威主義的な脅威のサイクルの中で、誰もが被害者であり加害者にもなってしまう構図を緻密な比喩とともに描き出しています。

シングル配信に合わせて公開されたミュージックビデオは、楽曲が持つ壮大でどこか影のある世界観や現代社会への批判的な視点を、視覚的にも強調する映像作品となっています。ロンドンの MOTH Club での2公演を即完売させた Greg Freeman は、夏の終わりにヨーロッパのフェスティバルへ出演したのち、秋からはアルバム『All Set The Bone』を携えた北米ツアーを敢行予定であり、その勢いを象徴する注目の先行リリースとなっています。


Jawdropped – “Cup”

ロサンゼルスを拠点に活動するラギッドなパワー・ポップ・バンド Jawdropped によるシングル「Cup」は、来月リリース予定のデビュー・フルアルバム『Secret To Spare』からの先行トラックです。「Monday」や「Split Lip」といった佳曲に続く本作は、ビッグなフックと爽快なメロディが駆け抜けるアンセムでありながら、どこか切ない情感を漂わせるキャッチーでエモーショナルな楽曲に仕上がっています。

歌詞では「華やかな憧れを抱いてロサンゼルスへ越してきたものの、次第に燃え尽きてしまい、パーティーに一人取り残されたことに気づく」という、夢と現実の落差や孤独感が描かれています。Jack Dione が監督を務めたミュージック・ビデオは、楽曲が持つキャッチーな疾走感とビタースウィートなストーリー性を鮮やかに映像化しており、ロサンゼルスという街の夢と影を背景に、彼らならではの若さと切なさが弾ける作品となっています。


生活環境の激変、悲痛、そして溢れ出る緊張感──Greg Freemanがハリウッドのスタジオで急速に作り上げた、インディー・ロックの真価を問う3rdアルバム『All Set The Bone』

バーモント出身のオルタナティブ/インディー・ロック・ミュージシャンGreg Freemanが、通算3作目となるフルアルバム『All Set The Bone』のリリースを発表し、先行シングル「Indu」を公開しました。2022年の『I Looked Out』、2025年の前作『Burnover』に続く今作は、生活拠点の移動や個人的な悲痛、社会的な緊張といった激動の体験を全13曲に凝縮。長年のパートナーであるGarrett LinckやSam Atallahに加え、FlorryのJoey Sullivan、Anna McClellanといった多才なコラボレーター陣とともに、ハリウッドのスタジオで一気に書き上げられました。

アルバム『All Set The Bone』は、自身が「多くの変化と緊張の反映」と語る通り、居心地の良さをあえて拒絶し、直感とカオスを受け入れることで生み出された情熱的な作品です。PavementやModest Mouseのような90年代オルタナの歪んだ質感から、FugaziやUnwoundを彷彿とさせるヘヴィなポスト・ハードコアのダイナミズム、さらにはブラスやバロック調のピアノまでもを取り込んだ複雑な展開を見せます。不確実な時代を生きる葛藤や悲哀を、剥き出しの言葉と濃密なセッションでダイレクトに音像化しています。

そのオープニングを飾る先行シングル「Indu」は、アルバム全体の切迫したトーンを強烈に印象付ける楽曲です。「ドラマーのように感じたい、存在を感じさせながらも姿は見せない」という歌詞が示す通り、各パートが緻密に組み合わさることで圧倒的なアンサンブルと緊張感を生み出しています。カオスと精度という相反する要素の間で繰り広げられるアンサンブルは、「アルバム制作は自分を怖がらせるものであるべきだ」というFreemanのストイックな創作美学を力強く証明しています。


Greg Freeman – “Indu”

バーモント出身のオルタナティブ/インディー・ロック・ミュージシャンGreg Freemanが、通算3作目となるニューアルバム『All Set The Bone』のリリースを発表し、先行シングル「Indu」を公開しました。2022年の『I Looked Out』、昨年の『Burnover』に続く本作は、生活拠点の移動や個人的な悲痛、政治的緊張といった激動の体験をプールし、ハリウッドのスタジオでスピーディーに制作された作品です。長年の協力者であるGarrett LinckやSam Atallahに加え、FlorryのJoey Sullivan、Anna McClellanら多彩なゲストが参加し、彼自身の「アルバム制作は決して心地よくあるべきではない」という美学が色濃く反映されています。

先行シングル「Indu」は、「ドラマーのように感じたい、存在を感じさせながらも姿は見せない」という象徴的な歌詞が示す通り、バンド全体の演奏が一つに組み合わさることで圧倒的なグルーヴと緊張感を生み出す、アルバムの導入にふさわしいトラックです。カオスと精密さの狭間を綱渡りするように駆け抜けるサウンドは、環境の変化や過渡期における葛藤をリアルに表現しています。未知の領域へと足を踏み出す怖さと興奮をそのまま音へと変換したような、彼の新たな表現力を提示する楽曲に仕上がっています。


Nina Winder-Lind – “Headfirst”

ブライトンを拠点に活動するスウェーデン出身のシンガーソングライターであり、ロックバンド The New Eves のメンバーとしても知られる Nina Winder-Lind が、ニューシングル「Headfirst」をリリースしました。本楽曲は、2026年8月14日に Transgressive からリリース予定の彼女のデビューソロアルバム『Wild Love』からの先行シングルです。絡み合うギターと推進力のあるドラムを軸に、抑制されたリズムのグルーヴから、フルバンドによる爽快なクライマックスへと徐々に広がっていく構成が特徴で、彼女のトレードマークであるスモーキーなボーカルが、深く個人的でありながらも野生的な魅力を放っています。

この楽曲は、彼女が近所を散歩しているときに作った口語詩と、GarageBand に「テレビ・ギター(television guitar)」として録音していた変則的な2声ハモりのギターリフという、2つの要素が融合して誕生しました。Nina 自身が「存在の宣言であり、動きと感情への賛歌。これは動物的な歌です」と語るように、直感や生命の躍動感が表現されています。前作のシングル「This Is Our Life」や「Girls」に続く本作は、アルバム『Wild Love』が持つ、喜怒哀楽すべての感情、そしてただ生きていることへの高揚感を祝福するテーマを色濃く反映した1曲となっています。


Ed O’Brien – “Abbeycwmhir”

Radioheadのギタリスト、Ed O’Brien(EOB)によるシングル「Abbeycwmhir」は、ウェールズのポウィスにあるナント・クライウェドグの谷に実在する村にちなんで名付けられた楽曲です。ウェールズ語で「長い谷の中の修道院」を意味するタイトル通り、本作は広大で荘厳な音響空間が広がるソニック・アンセムに仕上がっています。深いリバーブを湛えたドローンに沈み込むような、哀愁を帯びたギターのつま弾きを軸に、オーケストラを彷彿とさせる壮大なアンビエンスが構築されています。

楽曲全体を包み込むのは、天上を思わせるようなアトモスフェリックなサウンドスケープです。加工され、歪められたボーカルのレイヤーが複雑にねじれ、交錯しながら、美しく幻想的なブレンドを生み出しています。彼がこれまでのキャリアで培ってきた革新的なギター・テクスチャーと空間的アプローチが見事に結晶化されており、聴き手を深い瞑想へと誘うような、圧倒的なスケール感を持つ神秘的な1曲です。


Jawdropped – “Split Lip”

ロサンゼルスを拠点に活動するインディーロック・バンドJawdroppedが、待望のデビューアルバム『Secret To Spare』のリリースを発表し、先行セカンド・シングル「Split Lip」を公開しました。バンド自身によるセルフプロデュースで制作された本楽曲は、彼らの武器である煌びやかでキャッチーなフックが満載のナンバーです。歌詞の面では、バンド活動を続けることの感情的な消耗や、理性を保つための葛藤がリアルに描かれています。ミュージシャンとして成功を追い求め、様々な初体験に胸を躍らせる一方で、「未だに一文無しで、将来の保証はどこにもない」という地味でシビアな現実との間で揺れ動く複雑な胸中を、鮮烈なインディー・サウンドに乗せて歌い上げています。

この「Split Lip」は、ロサンゼルスという夢と現実が交錯する街で、ソングライターのRoman Zangariが「酒場の常連として盗み聞きした物語」や、Kyra Morlingが友人から聞いた話などから着想を得ており、街に溢れる失敗と成功のスペクトルを独自の視点で捉えています。同時公開されたミュージックビデオ(ビデオ)では、余計な装飾を削ぎ落とし、Colin KnightのエンジニアリングとAlex Farrarのミックスによって磨き上げられた「一部屋に集まったバンドの生演奏」の熱量をそのまま映像化。フィルターを通さないありのままの彼らのライブの真髄が、 アンフィルターな魅力とともにダイレクトに伝わる映像作品に仕上がっています。


Jawdropped – “Split Lip”

ロサンゼルスを拠点とするインディーロック・バンドJawdroppedが、名門Transgressive/Canvasbackと契約し、待望のデビューフルアルバム『Secret To Spare』を9月18日にリリースすることを発表しました。あわせて公開されたセカンド・シングル「Split Lip」は、5月にリリースされた「Monday」に続く楽曲です。本作は、Colin Knightがエンジニアリング、Alex Farrar(Wednesday、MJ Lendermanなどの作品を担当)がミックスを手がけ、バンド自身によるセルフプロデュースのもとで制作されました。

先行シングルである「Split Lip」は、明るく極めてキャッチーなフックが弾けるインディーロック・ナンバーです。歌詞の面では、バンド活動を続ける中で理性を保とうと葛藤するリアルな心情が描かれています。ミュージシャンとして成功を追い求め、様々な新しい景色に興奮する一方で、「未だに一文無しで、将来の保証はどこにもない」というシビアな現実との間で揺れ動く不安や問いかけが、等身大の言葉で生々しく歌い上げられています。

アルバム『Secret To Spare』全体のテーマを突き動かしているのは、ロサンゼルスという夢と現実が交錯する街のリアルな物語です。「酒場の常連として盗み聞きした話」や友人の体験談から着想を得たという歌詞は、芸術を志して移住してきた人々が織りなす「成功と失敗のスペクトル」を捉えており、自分たちもまたそのゲームの当事者であるという自己反省的な視点も含まれています。「一部屋に集まったバンドの生演奏の熱量をそのまま届けたい」という言葉通り、ライブの真髄をフィルターなしでパッケージングした、純度100%のJawdroppedサウンドが詰まった傑作デビュー作です。


Nina Winder-Lind – “Girls”

ブライトンを拠点に活動するスウェーデン出身のシンガーソングライター Nina Winder-Lind のシングル「Girls」は、Transgressive からリリースされるデビューソロアルバム『Wild Love』の発表に伴い公開された、勝利の凱歌でありつつも震えるような繊細さを内包したアンセムです。もともとは彼女が綴った詩、あるいは「潜在意識のマニフェスト」から発展した楽曲であり、エレキギターの力強いドライブ感、幾重にも重ねられたトロンボーンのハーモニー、そして彼女特有のヴィブラートと圧倒的なトーンコントロールが効いたボーカルが特徴。社会が未だに女性を狭い役割に押し込めようとする中で、女性としての経験や「女の子たちがやりたいこと」をリストアップしていくカタルシス、そしてステレオタイプや学習された行動という壁を突き破り、自らの手で何か(彼女にとってはエレキギターの音楽)を創り出そうという強固な意志が込められています。

彼女の親しい友人たちが出演し、ブライトンで撮影されたオフィシャルビデオ(映像)は、Silken Weinberg が監督を務め、楽曲が持つ独自の二面性を見事に視覚化しています。この映像は、単なる抵抗の記録にとどまらず、アルバム全体の核でもある「圧倒的な生命感、躍動、そして感情の解放」といった野生的なアニマルエネルギーを生き生きと複写。一人きりの夜に湧き上がった深い哀しみや孤独の記憶という「震え(tremble)」を内包しながらも、仲間たちとの連帯を通じてそれを「勝利(triumph)」へと昇華していく、極めて親密で自伝的な美しさに満ちた映像作品に仕上がっています。