Ruthven – Kiss Goodnight

ロンドンを拠点に活動するR&Bシンガー、Ruthven(Sean Nelson)は、Jai PaulとA.K. PaulによるPaul Instituteの中核を担うメンバーの一人です。昨年はOvermonoのトラックに参加し、デビューアルバム『Rough & Ready』をリリースしました。彼は今回、待望の新曲「Kiss Goodnight」を発表しました。この曲は、電子的なプロダクションから脱却し、Rosetta Carr(ベース)とBlake Cascoe(ドラムス)によるライブ・リズムセクションを優先するという明確な決断の結果生まれた、優れたファンキー・ソウルトラックです。

「Kiss Goodnight」は、Chromeoのようなグループを彷彿とさせるファンキーなソウルサウンドを持ちますが、彼らが持つような皮肉めいたニュアンスは薄れています。Cuan Rocheが監督したミュージックビデオでは、Ruthvenがプールテーブルの周りでグルーヴし、心から楽しんでいる様子が映し出されています。この新曲は、RuthvenがPaul Instituteの系譜を継ぎつつも、生のバンドサウンドに焦点を当て、その才能をさらに進化させていることを示しています。

Preoccupations – MUR/PONR

カナダ・カルガリー出身のバンド、Preoccupationsは、今年5月に2022年の『Arrangements』以来となるニューアルバム『Ill At Ease』をリリースしました。今回、彼らは同アルバムのアウトテイクである2曲「MUR」と「PONR」を公開しました。前者の「MUR」はよりアンセミックで攻撃的なサウンドであるのに対し、後者の「PONR」は広大なニューウェイヴ的な楽曲となっており、これら2曲は限定の7インチ・シングルとしても発売されます。

バンドリーダーのMatt Flegelは、楽曲の背景について説明しています。「MUR」について彼は、「圧倒的で攻撃的な無力感と、恐れていることについて話すことへの消極感を、音の形に変換しようとした」ものであり、「高まりの頂点に達した後、激しい怒りの爆発と、苛立ちを感じていた全てのものの重荷を下ろす瞬間へと変わる」と述べています。また、「PONR」はノスタルジアが失われた遠い未来を舞台としており、「過去に遥かに優れた形で存在していた遺物を、新しく素晴らしいものだと見つけてしまうこと」がテーマです。Flegelは、「失望の必然性と、物事を破壊し、白紙の状態から新しいものを作り出そうとする人間固有の欲求」について描いていると説明しています。

メルボルンのScreensaver、3rdアルバム『Three Lens Approach』をリリース:コズミックな意識の流れとシンセサウンド拡張が導く現代社会の混乱への「頌歌」

メルボルンの5人組バンド screensaver(スクリーンセーバー)が、3作目のアルバム『Three Lens Approach』を11月7日に Poison City Recordsからリリースすると発表しました。同時に、強烈なニューシングル「Context is Everything」も公開されました。

アルバムのサウンド面では、バンドはシンセサイザーの音域を拡大しており、従来の豊かな音のパレットにクラシックなYamahaやCasioのテクスチャを加えています。これにより、重厚な叙情的なテーマを、ドライビング感のあるハイエナジーなリズムに乗せています。ニューシングルを含むいくつかのトラックでは、従来の楽曲構造から逸脱し、「Kosmische(コズミック)スタイル」の意識の流れを重視した構成を採用しています。

アルバムリリースを記念して、バンドは11月15日のメルボルン The Tote Hotelから始まる、東海岸を巡る6日間のヘッドラインツアーを行います。ツアーは、WarrnamboolのThe Dart and Marlin、アデレードのHotel Metro、ニューカッスルのCroatian Club、シドニーのWaywardsを経て、11月30日にキャンベラのDissent Cafeで幕を閉じます。新曲「Context is Everything」について、ボーカリストの Krystal Maynard(クリスタル・メイナード)は、「現代世界の混乱と『コンテクストの崩壊(context collapse)』という概念への頌歌(オード)」であるとコメントしています。

Madi Diaz – “Why’d You Have To Bring Me Flowers”

シンガーソングライターのMadi Diaz(マディ・ディアス)は、現代の恋愛関係で一般的に使われる言葉を、詩的で感情に満ちたものに変える驚異的な才能を持っています。多くの人から聞けば陳腐に聞こえがちなセラピー用語でさえも、彼女によって巧みに扱われ、形作られると、陳腐さを超越した生々しく親密な感覚を帯びるのです。今週リリースされるアルバム『Fatal Optimist』からの最後のシングル「Why’d You Have To Bring Me Flowers」でも、彼女はその才能を再び発揮しています。楽曲は、「My toxic trait is hanging on」(私の悪い癖はしがみつくこと)、「Your toxic trait is showing up」(あなたの悪い癖は現れること)というフレーズで始まります。

その言葉が、強くもありながら脆さも兼ね備えたメロディに、そして震える一音一音から可能な限りの感情を絞り出すようなコード進行に乗せられることで、楽曲はさらに引き立ちます。これは、巧みな技術と恐れを知らない脆さが完璧に融合した瞬間と言えるでしょう。

Hannah Frances – “The Space Between”

シンガーソングライターのHannah Frances(ハンナ・フランシス)が、今週後半にニューアルバム『Nested In Tangles』をリリースします。彼女の音楽は、ボーカル、アコースティックギター、そして時にストリングスが激しく絡み合うようなサウンドが特徴で、その陶酔的な印象主義にはGrizzly Bearを彷彿とさせる響きがあります。これは偶然ではなく、アルバム収録曲の「The Space Between」には、実際にGrizzly BearのメンバーであるDaniel Rossenがピアノ、チェロ、パーカッション、そしてバッキングハーモニーでゲスト参加しています。

新たに公開された先行シングル「The Space Between」は、他者から離れ、移行状態に生きることを歌ったエネルギッシュな約6分の楽曲です。Francesはこの曲について、「アルバムの集大成であり、決着や許しなしに降伏すること、残された空間に生きることを探求している」と述べています。この曲のミュージックビデオは、これまでの作品と同様にVanessa Castroと再びタッグを組み、Frances自身がニューヨーク・シティ・バレエのEmma Engelが振り付けたバレエを披露する内容となっています。

Jo Passed、8年ぶり新作『Away』から先行シングル「Ico」解禁!Hans Zimmer風の重低音で愛猫の穏やかな日常を描写 — 燃え尽き症候群を癒やした「命の恩人」への切実なオマージュ

Jo PassedことシンガーソングライターのJo Hirabayashiが、8年ぶりとなるフルアルバム『Away』からの先行シングル「Ico」を公開しました。この楽曲は、Hans Zimmerの映画音楽でおなじみの「BWAWWHHH」という重低音のサウンドを特徴的に使用していますが、その不穏なイメージとは裏腹に、主人公である15歳のシベリアンロングヘアの愛猫Icoの、規則正しく穏やかな日常(「You wake up / You go eat / You go out / You come in / You go sleep / You repeat」)を表現しています。ギザギザしたオルタナティヴ・ロックと甘くきらめくサウンドが融合したこの曲のミュージックビデオは、Jo Hirabayashi自身が監督を務めています。

Hirabayashiは「Ico」について、「いまだ続くCOVIDパンデミックのロックダウン時代についての私の曲だ」と語りつつ、「それ以上に、この曲は私の猫についてです。反復の中にある彼女の自由、彼女の安定した日々のリズム」だと説明しています。彼の言葉によると、愛猫Icoの「穏やかで、地に足のついた存在」は、パンデミックの数年間、彼にとっての「指導者であり、命の恩人」となり、彼女に全てを負っていると感じています。

しかし、Icoは肺がんと腎不全を患っているとのこと。Hirabayashiは「彼女が逝ってしまう前に、このレコードとこの曲を出すことができるよう願っている」と切実な思いを明かしています。アルバムの他の楽曲が「不安と人間の固執についての暗く、陰鬱な探求」であるのに対し、彼は「よりポジティブなものが必要だと感じた」ことから、「Ico」が生まれました。セカンドアルバム『Away』は、Youth Riot Recordsより1月23日にリリース予定です。

oui merci – “Plus près”

oui merciは、長年の友人であるモントリオールの5人組のグループで、即席のバーベキューやカードゲームの合間に集まり、情熱を注ぐカラフルな音楽を作り上げています。彼らは、メンバーそれぞれの強みと弱みを結集させることで、インディー・ロックをベースにしながらも洗練されたサウンドを提示しています。そのサウンドは、外科手術のような正確さを持つアレンジと、意図的な音の事故(アクシデント)との間を揺れ動き、独自の音楽的テクスチャーを生み出しています。

今回リリースされた新シングル「Plus près」(もっと近くに)は、そのタイトルが示す通り、親密さと内省をテーマにした楽曲です。歌詞は、「viens plus près de toi / viens plus près de moi」(自分自身にもっと近づいて / 私にもっと近づいて)というフレーズを軸に展開し、物理的な距離ではなく、精神的な隔たりや自己との対話の重要性を探っています。「je veux casser nos miroirs」(私たちの鏡を壊したい)という言葉は、自己認識や固定観念を打ち破り、より深く、真の繋がりを求める切実な願望を表現しています。この曲は、人間関係における距離感と、内面的な真実への接近を描いた、思索的なインディー・ロックです。

Fred again.. & Amyl and The Sniffers – “you’re a star”

イギリスのDJ/プロデューサーであるFred again..と、オーストラリアのパンクバンドAmyl And The Sniffersがタッグを組み、新曲「you’re a star」をリリースしました。この楽曲は、Amyl And The Sniffersのトラック「Big Dreams」(アルバム『Cartoon Darkness』収録)をFred again..がリミックスしたものです。二人は今年8月、Fred again..のリーズでのセットにAmy Taylor(Amyl And The Sniffersのボーカリスト)がサプライズで参加した際、このコラボ曲を初めて披露し、その場に集まったファンを熱狂させました。

Fred again..は、8月のパフォーマンスの様子を収めた動画に、「これは、僕がエイミーの持つアイコンとしての度合いを目の当たりにしている映像だ」とキャプションを付け、Taylorへの賛辞を贈っています。彼は、Taylorとはその前日に初めて会ったばかりであるにもかかわらず、すぐに新曲を一緒に披露できたことに興奮を示し、「フルバンドと一緒にライブで演奏できるのが待ちきれない」とコメントしました。この異色の組み合わせによる新曲は、Fred again..のエレクトロニックなプロダクションとTaylorのパンクなエネルギーが融合した、注目のトラックとなっています。

INUDE – Cent’anni

INUDEが新シングル「Cent’anni」をリリースしました。この楽曲は、彼らの音楽活動における最新の単独作品として発表されています。検索結果では、このシングルが既に複数のプラットフォームで配信されていることが確認でき、ファンにとっては待望のリリースとなっています。また、この曲のライブ映像が、イタリアのプンタ・パラシア灯台で撮影されたものとしてYouTubeに公開されており、楽曲が持つ雰囲気や世界観を、美しいロケーションと共に楽しむことができます。

INUDEはこれまでも複数のシングルやEPをリリースしており、その独自のサウンドで知られています。「Cent’anni」が具体的にどのような音楽性を提示しているのか、詳細な情報はありませんが、公開されたライブ映像は、彼らがロケーションと一体となったパフォーマンスを通じて、楽曲に込められた感情や音響的なテクスチャを強調する傾向にあることを示唆しています。この新曲は、リスナーに対してINUDEの進化し続ける音楽的探求と、その世界観への新たな入り口を提供するものと言えるでしょう。

Young Couple – Isn’t anything

コペンハーゲンのバンド、Young Coupleによる新曲「Isn’t Anything」は、彼らのデビューアルバム『yc』からのセカンドシングルとなるワイドスクリーンなドリームポップ・バラードです。このトラックは、バンドのサウンドのエレクトロニックな側面をより深く追求しており、雰囲気のあるギターと夢のようなシンセサイザーが、詠唱するようなサックスとハーモニーのあるボーカルと衝突し合います。曲は忍耐強く強度を増していき、最終的にフィードバックノイズ、歪んだストリングス、執拗なドラム、そして共鳴するローエンドのクライマックスへと爆発します。「Isn’t Anything」には夜の街を彷徨うような、すべてが赤と紫の奇妙な光に包まれているかのような夜想的な性質があります。

バンドは「Isn’t Anything」を、「恋煩い」という手に負えない状態についてのラブソングだと説明しています。その感情は、魅惑的、熱狂的、そして不安定であり、張り詰めた神経と陶酔的な解放の入り混じった状態を描いています。楽曲には、Twin Peaksのようなミステリアスな雰囲気が流れ、The Blue Nileの『Hats』、Mewの「Comforting Sounds」、そしてタイトルから必然的にMy Bloody Valentineの面影が響いています。この曲は、ロマンチックでありながら落ち着きがなく、親密でありながら荘厳で、ノスタルジーと現在の瞬間との間に捉えられた感覚を表現しています。このリリースに合わせて、バンド自身が撮影・編集したビデオも公開されています。

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