The Memories – Hot Afternoon (Burger)

世の中には色んなローカル・ルールがあると思いますが、最近覚えたのがなかなか面白い。地下鉄から地上に上がる階段は、下の位置は人が4,5人は横に並んで歩けるが、途中から幅が狭まり、最終的には1人ずつしかすれ違えないようになる。つまり円錐型の階段と思ってもらい、先細る感じを想像して下さい。それを想定してみんな幅があってもそこを利用せずに最初から割り込むことなく一列で並んでいるんです。それを知らず、幅がある部分で端っこを登っていたら前方は壁になってきたから内側に入ろうと後ろを見たら、綺麗に列が出来ていたので驚いた。こいつ初めて来たな、ってかんじで見られたが、譲ってもらって割り込みさせていただく。 一度覚えてしまえばいつも通り、そうこのバンドもいつも通りこのレーベルから登場。細かいのを拾うと色々他にも出してるんだけど、ここからの作品がバンドとしての優先順位は高そうです。そして今までは誰かに頼らず自分達で完成させていたけど、ちょっと思考を変えてSonny Smith氏にプロデュースを依頼。結果的にソニーさんらしい音になってるし、やっていて楽しかったのかソニーさんもついつい参加してしまったとか。セルフ時代とは結構違う印象だけど、バンドが成長するきっかけを与えてくれたので、あとは次回作でどうなるかですね。

Rebel Kind – Today (Urinal Cake)

以前一度だけ行ったことがあるパン屋に行き、店内で軽くお茶。30分後くらいから貸し切りになると張り紙をされていたが、カウンター席なら大丈夫とも。店に入ると丸いあばあちゃんに奥のテーブル席に誘導されるが、なんかおかしい。すると笑顔満点でクリスマス会はもう終ったの?とおばあちゃんが話しかけてきた。クリスマス界?って感じでほえってしてると、あれ貸し切りのひとじゃないかしらと、間違いであったようで、カウンター側に戻される。気を取り直してオバちゃんお勧めサンドイッチとカレーパンを食ってると、近所のオバちゃんがやってきてなにか差し入れをしていた。それを見たまるおばあちゃんはすっごいを10回以上連発していたので、その隙に帰ってきた。パンの柔らかさ同様に店内もやらかい雰囲気でありました。 こちらもかなりやらかいね。女の子が1人で始めたバンドらしいけど、現在は同郷のDIYシーンで活躍するTyvekのメンバー達がサポートしてるよう。だけど女の子1人で始めた感はアルバムにも残っていて、全部の楽器を独りで演奏してると言われても全く疑わないくらい、へたっぴで録音状態もかなりラフ。もしかしたら曲によっては自己完結しているのかもしれないけど、そうじゃなくて無意味なサポートだとしたらほえってなるけど、やっぱあったかい。だけどもうちょい練習しなさい。

Chook Race – “Dentists”

メルボルンのギターポップ・トリオChook Raceのリリースが随分待たれたデビュー・アルバムが遂にリリースになります。録音はTom Hardisty (NUN, Woolen Kits)によって1週間で行われ、マスタリングはMikey Young (Total Control, ECSR)が担当。先行曲”Dentists”は、ガチャガチャ・ギターと女子コーラスも交えた朴訥ヴォーカルがいかにもオーストラリア産って感じ。先日Mystic Olympic RecordsからリリースされたUnity Floorsとのスプリット・シングルのストリームも一緒にどうぞ。デビュー・アルバム’About Time’は、2月頃のリリースです。

Moss Lime – ‘July First’

フランスとトロント出身でモントリオールを拠点にする女性3名によるポスト・パンクMoss Limeが、Fixture RecordsからリリースしたデビューEPのストリームです。サーフ風なギターにスカスカなDIYアプローチに女子ヴォーカル掛け合ったポストパンクで、The SlitsやThe Chillsな雰囲気!

Vague – “Vain City”

ヴィエナの5ピース・インディ・ギター・バンドVagueが地元のレーベルSiluh RecordsからリリースするデビューEPからのシングル”Vain City”がアップされました。サーフ感のある爽やかな感じのギターとローファイ・ヴォーカル。

Dirty Dishes – “One More Time”

以前シングルをポストしたことのある、ボストン生まれでLAを拠点に活動する男女、Jenny TuiteとAlex MoliniによるDirty Dishesですが、その先日のシングル”Thank You Come Again”と、この”One More Time”はどちらも間もなくリリースされるデビュー・アルバムからの音源だったようです。”One More Time”は先のグランジなものとは異なり、アコギ中心のローファイ・フォーク路線で、かなり路線が異なるのです。アルバムはどうなるんでしょうね。Dirty Dishesのデビュー・アルバム’Guilty’は、Exploding in Soundから2015年の1月頃にリリース予定。

Rangers – Reconsider Lounge (Not Not Fun)

言われるがまま今日のランチはちょっとした高級店。こんなところに来たのは自腹では初めてかな。出てきたメニューの最低価格の高さにビビったが、めったに来ることはないし旨いものが食えると思い盛り上がってきた。テレビでしか観たことのないような丁寧な調理を目の前で披露し、こちらも神妙な面持ちで頂くとさすがに旨い。満足してお会計に向うと、あれ、高くね?即座に計算が出来ず、会計を済ました後でレシートを確認すると、自分たちがオーダーしたバリューとは違うものが記されていた。店に戻って説明をすると、自分たちが食っていたのはレシート通りの高いものだったようで、どちらも腑に落ちない状況になる。結局こちらの注文通りの会計に直してもらったが、イマイチ気分が悪い。30gぐらいの差なんて誤差の範疇だろと思うが、お店としては大きな違いなんだろうね。 この音楽のように始めから誤差だらけならなんの問題なし。以前よりも安っぽいラウンジ感を出してちょっとした変化を感じさせるが、根本的には何も変わっていない。もしこれがカセットで限定95本で出ていたら実にありがたく購買意欲をそそられる。だけどレコードで限定500枚だったら要らない。そう、だからこそ自覚があるのか限定265枚でのリリース。世界中に265人なら欲しい人いるかな。フォーマットやプレス数と、音楽の中身の相互関係が売り方のひとつとしてリスナーを魅力するのは面白いことです。まぁ、音楽の本質とはズレるかもしれないけどさ。

Wonderfuls – “So”

ブリスベンを拠点にする従兄弟同士によるデュオ、Wonderfulsの新作アルバムから収録曲”So”のストリームです。Bobby Botがヴォーカルで、ゴールド・コーストに住むDanny McGirrがギターを担当した、グズグズでダルいローファイ・フォーク・ロック。一時に比べるとこんな感じの音楽は減ったように思えるけど、まだニーズがあるんですね。彼等のアルバム’Only Shadows Now’は、フランスのBruit-Directからのリリースです。

Bored Nothing – Some Songs (Spunk)

渋谷に店があった頃にバイトをしてくれていた子が結婚して、今週末にパーティーをやるようでお呼ばれすることになった。会場は表参道、会費もそこそこする。旦那はヒップホップ界隈の人らしく、司会進行はヒップホップ界の大物。もちろんDJタイムもあるようで、どのような服装チョイスをしたら良いのか分らない。少なくともスーツで普通に行くのは違う気がすると思い、一緒に行くヤツにメールしたら、ミズノのジャージ上下で行くってしょうもない返信があったが、あながち無しでもないかな。 ジャージ感溢れるこのバンドっていうかシンガー。これが2作目だがジャケットに女性を題材にするのが定番なんだろうかしらないが、本人とは関係ない。前作も結構好きだったんだけども、今回はもっと好き。個人的にこのような音にアジャストしている時期なのかもしれないけど、ひとり音楽部活でやり切って、あまり作り過ぎずにある種のいい加減さで完了させるのが心地好い。それにシンセとかエレクトロニックとか使ってくるとは思わなかったから意外性もあってグッと来ちゃったなぁこれ。

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