ノースカロライナを拠点とするトリオ Setting が、セルフタイトルのニューアルバム『Setting』からの先行シングル「Heard a Bubble」を公開しました。メンバーは Jaime Fennelly、Nathan Bowles、Joe Westerlund の3名で、Califone、Sylvan Esso、Pelt といった多彩なバックグラウンドを持つ熟練のマルチ奏者たちが集結。シンセサイザー、カセットループ、バンジョー、チター、打楽器などを駆使し、即興演奏の自由さと作曲の厳格さを融合させた革新的なサウンドを構築しています。
本作の制作プロセスは「共同創造の多幸感」に満ちており、長年の共演で培われた独自の語彙とフローによって、流れるようなグルーヴが自然発生的に生み出されています。フェネリーは「これまでの音楽活動の中で最も喜びを感じたアルバムの一つ」と語り、ボウルズも「呼吸するように音が生まれる、最も容易で自然なコラボレーションだった」と述べています。アッシュビルの Drop of Sun Studios にて Adam McDaniel のエンジニアリングを得て完成した本作は、即興の火花を緻密なスタジオワークで精緻な構成へと昇華させています。
先行曲「Heard a Bubble」は、執拗なオスティナートが層を成し、サハラ風のリズムにテンダーなジャーマン・ロック(コスミッシェ)の質感が重なる独創的なトラックです。他にも、シンセサイザーが溶岩のように噴出する「Gum Bump」や、疾走する「Derring-do」など、全5曲を通して変化に富んだ風景が描かれます。特定のジャンルに収まることを拒む彼らの音楽は、忍耐強くもエモーショナルで、聴くたびに新たな色彩を放つ変容の記録となっています。
