dälekが放つ新作は、現代社会への怒りと抵抗の記録。先行曲「Better Than」で見せる、必要最小限の要素で構築された圧倒的な音の壁と、不屈のインダストリアル・ヒップホップ。

ヒップホップ・グループ dalek が、待望のニューアルバム『Brilliance of a Falling Moon』を3月27日に Ipecac Recordings からリリースすることを発表しました。先月公開された This Heat のドラマー Charles Hayward とのコラボ作品に続く本作は、混迷を極める世界情勢やアメリカ国内の社会問題に深く呼応した、極めて政治的な意志を孕んだ作品となっています。

フロントマンの MC dalek は、本作の背景として、60年代に黒人男性たちが掲げた「I AM A MAN(私は人間である)」という看板を象徴とする公民権運動の力強いイメージを挙げています。過去の闘争と現代の不条理を重ね合わせ、今この瞬間に語られるべき「人間の尊厳」や「抵抗」というテーマが、アルバム全体の核として貫かれています。

先行シングル「Better Than」は、彼らが「完璧にアルバムの新しいサウンドを体現している」と語る、ダークで切実なインダストリアル・ラップです。不必要な要素を削ぎ落としたミニマルな構成でありながら、圧倒的な音の壁(ウォール・オブ・サウンド)を感じさせる重厚な仕上がりとなっており、現代社会に対する怒り、不満、そして不屈の精神を鋭く突きつけます。

Dälek – The Essence

実験的ヒップホップのパイオニア、dälekが、5月に予定されているヨーロッパツアーに先駆け、新曲「The Essence」(リンクはプロフィールに掲載)を公開しました。現在、前作『Precipice』のフォローアップとなる作品をスタジオで制作中の彼らが、このニューシングルでファンに今後の作品の一端を披露しました。

dälekは「『The Essence』は、俺とMikeが今いる地点を示す窓だ。この曲では文字通り、本質に立ち返った。MPC 3000を操る俺と、エフェクト処理されたギターを弾くMikeが、文字通り互いに呼応しながらトラックを作り上げた。リリックとフロウがこの曲の中心であり、プロダクションの方向性とアレンジの構成を決定づけた」と語っています。

「いつものように意味には多層性があるが、自分が吐き出す言葉を明確にしたかった。オーバーダブは最小限、あるいは全くない。重厚な『音の壁』という感覚を維持しながらも、余分なレイヤーを削ぎ落とし、この曲を『dälek』の曲として完成させるために必要な要素だけを残した。これはこれから来るもののほんの味見だ」と続けています。

「The Essence」の歌詞は、反抗とエネルギーに満ち溢れており、それはバンドがライブショーで間違いなく発揮するであろうものです。「我々は歴史を通して相互に接続された文明を持っていた/我々の芸術と建築は神聖な対称性をもって構成された/私はこれらの過去の生を鮮やかに見ている/彼らが偏見で我々の喜びを奪うのを断固として拒否する」。

dälek vs. King Garbage – d​ä​lek vs. King Garbage

この1年で、dälekとKing Garbageはオンライン上の友人となり、お互いの音楽、そしてヒップホップやソウルへの愛を共有するようになりました。その結果、2曲入りのデジタル・シングルが完成しました。

“Good (King Garbage remix)” は、彼らの最新作『Precipice』収録のデレク・トラックをVicがソウルフルかつ楽しくアレンジしたものです。

“I Miss Mistakes (Deadverse remix)” は、King GarbageのIpecacデビュー作『Heavy Metal Greasy Love』収録曲をdälekがダークでシューゲイザーなリミックスにしたものです。