Model/Actriz – Cinderella (Olof Dreijer Remix)

Model/Actrizのオリジナル楽曲「Cinderella」をリミックスしたのは、スウェーデンのエレクトロニック・ミュージック・デュオThe KnifeのメンバーであるOlof Dreijerです。Model/Actrizの音楽は、ポストパンクやノイズロックに根ざした激しいドラムとワイヤーのようなギターが特徴ですが、Dreijerはこのフェラル(野性的・猛々しい)なエネルギーをエレクトロニックなダンスミュージックの文脈で再構築しました。このリミックスは「セクシーで、完全に猛々しい(absolutely feral)」と評されており、Model/Actrizの激しい衝動と、Dreijerが持つ実験的で鋭いエレクトロニック・サウンドの融合が最大の聴きどころとなっています。

オリジナル曲が持つ緊張感と不安感を保ちつつ、Olof Dreijerは自身のトレードマークである奇妙で歪んだシンセサイザーの音色と反復的なビートを導入し、楽曲にダークで催眠的なダンスフロア・グルーヴを与えています。このリミックスは、Model/Actrizのポストパンク・ノイズの要素を、The Knifeの音楽にも見られるアヴァンギャルドなエレクトロニック・テクスチャで包み込み、実験的なテクノやインダストリアルな要素を内包した新しいアンセムとして機能しています。

QUINQUIS – “Morwreg” (Gwenno Remix)

「Morwreg (Gwenno Remix)」は、ブルターニュのマルチアーティストであるÉmilie Quinquisによるプロジェクト、QUINQUISの楽曲「Morwreg」を、ウェールズのアーティストGwennoがリミックスした作品です。オリジナル曲「Morwreg」自体は、2024年にQUINQUISの新しいシングルとしてリリースされ、彼女の2022年のMuteからのデビューアルバム『SEIM』やEP『AER』に続くものでした。QUINQUISは、自身の文化、歴史、アイデンティティと深く結びついたエレクトロニック・ミュージックを制作することで知られています。

リミックスを手がけたGwennoもまた、ウェールズ語やコーンウォール語といったマイノリティ言語での音楽制作で知られるアーティストであり、QUINQUISと同様に独自の文化的な背景を持つエレクトロニック・サウンドを展開しています。この「Morwreg (Gwenno Remix)」は、ブルターニュ語(QUINQUISの楽曲の多くで使われている言語)のメランコリックな要素と、Gwennoの繊細で先鋭的なプロダクションが組み合わさることで、文化と言語の境界を越えた新たな音響空間を生み出していると推測されます。このリミックスは、QUINQUISの音楽が持つ内省的な雰囲気を保ちつつ、Gwenno特有の実験的なダンスフロアへと再構築している可能性が高いです。

Happy Mondays – Step On (Paul Oakenfold Remix)

Happy Mondays が結成40周年を記念し、ニューコンピレーション『The Factory Singles』をリリースします。このアルバムには、Daniel Avery や Anna Prior といったアーティストによる新規リミックスが収録されます。それに先駆け、オリジナル曲を共同プロデュースした Paul Oakenfold によるヒット曲「Step On」の新しいリミックスが公開されました。

Paul Oakenfold は、今回のリミックスについて、「今『Step On』を聴き返しても、危険な響きがするし、生きている音がする。そして、いまだにダンスフロアを揺さぶる」と語っています。彼は、真の音楽の試金石はチャートではなく、数十年後にどう感じるかだとし、「35年ぶりにこの曲に戻り、新鮮なスピンをかけられることは特別だ」とコメントしています。このリミックスは、ノスタルジーだけでなく、「トラックの精神が今も繋がり、エッジを保ち、現代のダンスフロアを照らせること」を示すものとなっています。

Acolyte – “The Blue Dark” (Eyes Of Others Remix)

エジンバラを拠点とするサイケデリック・アンサンブル、Acolyteがリリースしたのが、彼らの楽曲「The Blue Dark」のリミックス・シングル、「The Blue Dark (Eyes Of Others Remix)」です。Acolyteは、音楽とスポークン・ワードを巧みにブレンドし、聴く者を魅了するライブパフォーマンスを展開することで知られています。

このリミックスは、Acolyteの独創的なサウンド、すなわち催眠的なループ、豊かなハーモニー、そして実存的なテーマを基盤としつつ、Eyes Of Othersによって新たな息吹が吹き込まれています。両者の才能が融合することで、彼らが持つ真にユニークな音の世界が、さらに個性的な形で提示されています。

Footshooter – Folding feat. Allysha Joy (Marla Kether Remix)

プロデューサーのFootshooterが、2025年のアルバム『The Oasis』からの注目曲「Folding feat. Allysha Joy」のMarla Ketherリミックスを公開しました。オリジナルは、Allysha Joyのボーカルとジャズの要素を含むリラックスしたグルーヴを、推進力のあるブロークン・ビートのリズムと融合させたトラックでした。これに対し、ベーシスト、プロデューサー、DJであるMarla Ketherは、この楽曲を繊細でありながらドライビング感のあるディープハウスへと再解釈。「Allyshaの力強いボーカル、160BPMでありながらリラックスしたグルーヴを保つ点、シンプルで効果的なコード進行」といったオリジナルの要素を取り入れつつ、「彼女らしいドライビングなベースラインとラテン・パーカッションを特徴とする、繊細で優美なリミックス」を完成させました。

このリミックスは、Footshooterが「過去3年間のムードのコレクション」として、また「誰もが自分を取り巻く砂漠の中にオアシスを見つけることへの願い」として表現したアルバム『The Oasis』のコラボレーション精神を強調しています。リミキサーのMarla Ketherは、ロンドン生まれでコンゴ系のルーツを持ち、UKアンダーグラウンドで最も注目される新進気鋭の才能の一人です。彼女はLoyle Carnerなどのアーティストのセッションベーシストとして4000万ストリームを超える実績を持ち、2023年のデビューEP『All That We Have』は、各方面から高い評価を獲得しています。このリミックスは、Footshooterの音楽を新たな創造的ボイスに開放し、そのコラボレーションの理念を継承しています。

Yazz Ahmed – “Waiting For The Dawn” (rLr Remix)

英国とバーレーンのルーツを持つトランペッター兼作曲家のYazz Ahmedが、最新アルバム『A Paradise In The Hold』からの傑出したトラック「Waiting For The Dawn」のrLrリミックスを本日公開しました。Ivor Novello賞を受賞した作曲家であり、世代で最も革新的なトランペット奏者の一人である彼女のこのアルバムは、「切望」をテーマとしており、伝統的な音楽や民族伝承、そして彼女自身のブリティッシュ・バーレーン人女性としての経験を基に制作された、伝統と革新を融合させた壮大な作品です。

Yazz Ahmedは、これまでの自身の作品における「文化的なアイデンティティの探求」が、今作で「ついに受け入れられ、祝福されている」と語っています。彼女は特に、アラブ女性に対する誤解を解きたいという強い思いを持っており、「抑圧されていると誤って表現されがちなアラブ女性についての物語を変えたい」と述べています。バーレーンには多くの創造的な女性たちが新しい道を切り開いており、彼女は「このアルバムがその活力と強さに光を当てることを願っている」とコメント。本作『A Paradise In The Hold』は、伝統と革新の融合を通じて、コンテンポラリージャズのジャンルに永続的な影響を与える画期的なプロジェクトとなるでしょう。

Curse Mackey – Blood Like Love (Clan of Xymox Remix)

Curse Mackeyのニューアルバム『Imaginary Enemies』の感情的な核となるシングル「Blood Like Love」は、喪失と立ち直る力をテーマにしています。この曲は、The Soft MoonのLuis VasquezやSilent ServantのJuan Mendesなど、早すぎる死を迎えた友人たちへの追悼からインスピレーションを得ており、エレジー(哀歌)であると同時に、耐え忍ぶことを思い出させるメッセージとして機能しています。

この楽曲のリミックスは、ゴシック・ニューウェイヴのレジェンド、Clan of Xymoxが手掛けています。彼らは、その感情を暗さの中に共感性を伴う動きへと変換し、心と身体の両方を動かすダンス・トラックへと昇華させています。

Gwenno – Utopia (Cornelius Remix)

ウェールズ出身のアーティスト Gwennoのニューアルバムのタイトル曲「Utopia」が、日本のアートロックの鬼才である Corneliusによってリミックスされました。Corneliusは、Gwennoからソーシャルメディアを通じてリミックスの依頼を受け、初めて彼女の音楽を聴いた際、「サイケデリックな雰囲気があり、クラウトロックやSerge Gainsbourgのアレンジで知られる Jean-Claude Vannierを思わせるプロダクション」が自身の好みにぴったりだと感じたといいます。

彼は、遠く離れた日本にいる自分に興味を持ってくれたGwennoの音楽制作に喜びを感じて、リミックスを快く引き受けました。Corneliusは、自身の「Utopia」バージョンについて、Esquivelや Martin Dennyといった1950年代のエキゾチカを現代的にアップデートした、エレガントなサウンドを目指したとコメントしています。彼は、このリミックスをリスナーが楽しんでくれることを願っています。

Sunset Images – Atención Dispersa (A Place to Bury Strangers Remix)

ポスト・パンク/ノイズロックバンドのA Place To Bury Strangersが、メキシコのサイケデリック・ノイズバンド、Sunset Imagesの楽曲「Atención Dispersa」を凶暴なリミックスとして発表しました。このリミックスは、原曲のサウンドをディストーションとリズムの混沌として吹き荒れる嵐へと変貌させています。

このリミックスは、Dedstrange Recordsから2025年10月7日にリリースされ、Sunset Imagesのレーベル公式デビュー作となります。彼らは、このリミックスに続き、今年後半には新たな傑作アルバム『Oscilador』をリリースする予定です。

CERES – Want/Need (Los Campesinos! Remix)

Los Campesinos!が自身の楽曲「Want/Need」のリミックスについて語ったものです。彼は、音楽を完全に変えてボーカルだけを残すというリミックス手法に魅了されました。これは、90年代によく見られた単調なリミックスとは一線を画し、ボーカルや歌詞の新たな側面を浮かび上がらせることができるからです。特に自身の曲では、原曲では埋もれてしまった要素や感情的なボーカルを強調できることに喜びを感じています。

リミックスの対象である「Want/Need」の歌詞に、彼は深く心を動かされました。多くの曲が何かを求める内容であるのに対し、この曲は「小さな家族の世界での満足と感謝」を歌っています。彼はこのメッセージを際立たせるため、ぼんやりとした音の中から徐々にクリアになり、最後にボーカルだけが残る構成にしました。このリミックスは、原曲を補完し、「小さな世界」に新しい魅力を加えることを目的としています。