cootie catcher – “Puzzle Pop”

トロントのインディー・ポップバンド、Cootie Catcherが、2026年2月にニューアルバム『Something We All Got』をリリースする。先行シングル「Straight Drop」に続き、新たに公開されたプレビュー曲「Puzzle Pop」は、コミュニケーション不足ゆえの誤解や、他者に頼ることへの葛藤をテーマにした楽曲。彼ら特有のオフビートなエレクトロニカの質感を織り交ぜつつも、より伝統的なフォークの温もりを感じさせる仕上がりとなっている。

ボーカル兼ギタリストの Nolan Jakupovski によれば、この新曲は「もっと人に頼むべきなのに、それができない自分」への内省が込められているという。あわせて公開された Corrinne James によるアニメーション・ミュージックビデオも、楽曲の持つ繊細な世界観を引き立てている。革新的なサウンドメイキングと親しみやすいメロディを両立させる彼らにとって、本作は2026年のさらなる飛躍を予感させる重要な一作となりそうだ。

絶え間ない移動と成長の記録:Scout Gillettが贈る、自己信頼とオルタナ・トゥワングの新境地『Tough Touch』

3月6日にSlouch Recordsからリリースされる Scout Gillett のセカンドアルバム『Tough Touch』より、先行シングル「Too Fast To Last」が発表されました。ミズーリ州の自然豊かな環境で育ち、Sharon Van Etten の勧めでニューヨークへ渡った彼女は、DIYシーンでの活動や自身のブッキング会社設立を経て着実にキャリアを築いてきました。2022年のデビュー作『no roof no floor』が Rolling Stone や The Fader など各音楽メディアで年間ベスト級の高い評価を受けた彼女が、満を持して放つ待望の新章となります。

本作は、絶え間ないツアーや失恋、そしてサバイバルな日々の中で綴られ、洗練された明晰さと自己信頼をテーマにしています。前作の幽玄なバラードからは一転し、Mazzy Star や The Cranberries、さらには初期の Alice Cooper などの影響を昇華。彼女のルーツである中西部の荒削りな感性と、ドリーミーなペダル・スティール、中毒性のあるボーカルが融合し、エッジの効いた「オルタナ・トゥワング」サウンドへと進化を遂げました。

新曲「Too Fast To Last」の歌詞では、加速しすぎる日々の中で失われていく時間や過去の面影への執着、そして孤独な旅路が内省的に描かれています。大学を中退して音楽の道を選び、「死ぬまで表現し続けたい」と語る彼女の音楽人生そのものを投影したかのような切実な響きを持っており、脆さと力強さが同居する唯一無二のポップ・ソングに仕上がっています。

Maggie Gently – “Death By Candle”

サンフランシスコを拠点に活動するインディー/オルタナ・ロック・アーティスト、Maggie Gentlyがニューシングル「Death By Candle」をリリースした。ニューイングランドから愛する人のためにカリフォルニアへと移住した経験を持つ彼女の音楽は、メロディックで心に響くインディー・ロックを基調としながら、エモの影響を感じさせる独特のアクセントが特徴だ。

新曲「Death By Candle」では、安定した生活の中に潜む閉塞感や、変化を求める葛藤が描かれている。歌詞の中では、自宅でケーブルテレビを眺めて過ごす現状を、食卓を照らす「キャンドルによる死(Death By Candle)」という言葉で比喩的に表現。大都会の喧騒と内省的な孤独、そして一歩踏み出そうとする強い意志が、透明感のあるギターサウンドとエモーショナルな歌声に乗せて綴られている。

LISASINSON – “Me Acostumbré”

LISASINSONの待望のニューアルバム『Desde Cuando Todo』のリリースを目前に控え、先行シングル・サイクルの最後を飾る「Me Acostumbre」が公開された。本作は、前作「Lanzarote」でも示唆されていた80年代の残響を確固たるものにしており、緻密に構築された空気感と、かつてないほど情感豊かな旋律、そしてエレクトリックで壮大な高揚感が融合した、音楽的・感情的な傑作に仕上がっている。

歌詞では失恋を乗り越える過程が描かれており、「自分を傷つけ、内側で涙を流させたものを恋しく思わないことに慣れた」という癒やしのマントラが、やがて激しくも優しい感情へと変化していく。フロントウーマンのMiriamによる類まれな力強い歌声は聴く者の心を揺さぶり、間近に迫るアルバム本編への期待を最高潮に高めている。

Girl Scout – “Operator”

スウェーデンのインディー・ポップバンド Girl Scout が、満を持してフルレングスのデビューアルバム『Brink』をリリースします。アルバム制作には、Wednesday や Snail Mail との仕事で知られる Alex Farrar を共同作業者に迎えました。先行曲「Same Kids」に続いて公開された新曲「Operator」は、中毒性のあるリフが炸裂するガレージ・ロック・ナンバーで、電話交換手をテーマにしたエネルギッシュな一曲に仕上がっています。

バンドのリーダーである Emma Jansson は、この曲を「バカげたギターリフと歌詞、そしてビートを持つ最高の曲」と称しています。自身が生まれる前に姿を消した電話交換手という存在に対し、深い思い入れはないとしつつも、「もし今も交換手がいて、電話越しにとても魅力的な声が聞こえてきたら面白いのでは?」という突飛な空想を形にしました。遊び心あふれる電子音や勢いのあるサウンドが魅力の楽曲です。

Alex Siegel – “False Alarm”

シンガーソングライターの Alex Siegel が、モントリオールの冬の始まりに録音した新曲「False Alarm」をリリースしました。本作では、過去の作品『Headspin』や『Daydreaming Pilot』でもタッグを組んだ Tyler Johnson と数年ぶりにスタジオ入り。ロサンゼルスのビーチ近くの旧スタジオで書き始め、カナダの静かに雪が降り積もる離れ家で完成させたという、対照的な環境を経て生まれた一曲です。

アートワークには、彼がずっと前にギリシャで撮影し、最近になってスキャンしたフィルム写真が使用されています。「群衆の中で誰かを見失い、孤独や断絶を感じる」という楽曲のテーマに、そのイメージが完璧に合致したと彼は語っています。柔らかな制作環境とは裏腹に、内省的でどこか切なさを漂わせる Alex Siegel らしい繊細なサウンドに仕上がっています。

Exsonvaldes – “En Sentido Contrario” (featuring Helena Miquel)

フランスのインディー・ロックバンド Exsonvaldes(エクスソンヴァルデス)が、Helena Miquelをフィーチャーした新曲「En Sentido Contrario」をリリースしました。本作は彼女との3度目のコラボレーションであり、バンド史上初めてサビのボーカルを完全に外部アーティストに委ねるという、深い信頼関係から生まれた一作です。サウンド面では彼らが10代を過ごした90年代ロックへのオマージュを捧げており、ニルヴァーナの「Come as You Are」を彷彿とさせる、コーラス・エフェクトを効かせたドロップDチューニングのギターサウンドが印象的です。

歌詞は「もし高速道路を走っていて周囲が皆逆走しているように見えたら、間違っているのは自分の方だ」というメンバー間の冗談から着想を得ています。当初はフランス語で「狂人たちに囲まれて」という書き出しで制作されましたが、最終的にはより情緒的な響きを持つスペイン語のタイトル「En Sentido Contrario(逆走)」が採用されました。自分だけが正しいと信じる危うさや孤独を、疾走感あふれるロックサウンドに乗せて描き出しています。

伝説的バンドIdaのDNAを受け継ぎ、幼少期からステージに立った神童。Storey Littletonが満を持して放つ、瑞々しくも洗練されたデビュー作『At A Diner』

ニューヨーク州ウッドストック出身のシンガーソングライター Storey Littleton が、来月 Don Giovanni Records からデビューアルバム『At A Diner』をリリースします。彼女は20代前半という若さですが、伝説的なインディーバンド Ida のメンバーを両親に持ち、幼少期から母 Elizabeth Mitchell の子供向けアルバムに参加したり、共にツアーを回ったりと、言葉を覚える頃から音楽と共に歩んできました。現在は再始動した Ida のメンバーとしてギターやキーボードも担当しています。

先行シングル「January」は、60年代のガールズグループを彷彿とさせるキャッチーなイントロから始まり、瑞々しく華やかなシンガーソングライター・ポップへと展開します。ゲストに Mikaela Davis のハープを迎え、かつての Natalie Prass を思わせるような、豊潤で洗練されたアレンジが特徴です。すでに数年前から Bandcamp で自作曲を公開してきた彼女にとって、満を持しての公式デビューとなります。

アルバムには、昨年公開されたタイトル曲「At A Diner」も収録。ミュージックビデオは、彼女が所属するバンド M0NOGAMY のメンバーでもある Matthew Danger Lippman が監督を務めました。「二世アーティスト」という枠を越え、幼い頃から培われた音楽的素養と独自の感性が結実した本作は、多くの音楽ファンにとって彼女自身の才能を鮮烈に印象づける一枚となるでしょう。

Cate Le Bon – “Always The Same” (feat. St. Vincent)

ウェールズのアーティスト・ポップ界の奇才 Cate Le Bon が、昨年9月にリリースした最新アルバム『Michelangelo Dying』のセッションから生まれた新曲「Always The Same」を公開しました。本作には、長年の友人であり現代音楽シーンを牽引する St. Vincent(Annie Clark)が参加。アルバム本編の楽曲群とは従兄弟のような関係にあり、シュールで浮遊感のあるシンセサイザーの音像が、作品全体の世界観と見事に共鳴しています。

Cate Le Bonはこの楽曲について、アルバムの枠組みを超えた「ゆとり」を必要とした特別な曲だと説明しています。愛という濁った水の中で足掻く自身の歌声に、St. Vincent が持ち前の落ち着きと重厚な存在感を添えることで、親密でありながらも前衛的なコラボレーションが実現しました。

Lala LalaがSub Popから待望のニューアルバム『Heaven 2』をリリース。盟友Jay Somと作り上げた「どこへ行こうと自分は自分」という境地を示す新曲2曲を同時解禁

Lillie Westによるプロジェクト Lala Lala が、ニューアルバム『Heaven 2』を2月27日に Sub Pop からリリースすることを発表しました。これまでは同レーベル傘下のHardly Artから作品を発表してきましたが、今作が本家Sub Popからの実質的なデビュー作となります。あわせて、最新シングル「Even Mountains Erode」と「Heaven 2」の2曲が公開されました。

かつて拠点を置いていたChicagoのインディー・シーンで頭角を現した彼女は、『The Lamb』(2018)や『I Want the Door to Open』(2021)といった過去作を通じて、依存症からの克服や私生活の激変、そして逃避への衝動を、鋭いギター・ポップの感性で描き出してきました。

その後Chicagoを離れたWestは、New Mexico州Taosでの過酷な自給自足生活や、Iceland、Londonを転々としながら本作を書き上げました。現在はLos Angelesに居を構えており、こうした移動と定住の経験が「どこへ行こうと、自分は自分(wherever you go, there you are)」という本作の核となる内省的なテーマに深い影響を与えています。

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