Gilla Band – “Placeholder”

Gilla Bandが9月25日にRough Tradeからリリースするニューアルバム『Pugnello』に先駆けて、先行シングル「Placeholder」をミュージックビデオとともに公開しました。ベーシストの Daniel Fox がミックスを手掛け、バンド自身がプロデュースした本楽曲は、ボーカルの Dara Kiely が「安心感を得るための気晴らし」を通じて自身の精神的な特異性を分析したパーソナルなナンバーです。現実逃避としての幼少期のノスタルジーが大人の日常に溶け込む様子を、テレビ番組『ビッグ・ブラザー』の緊迫した沈黙や、喜劇役者 Harold Lloyd の時計台のシーン、さらには『パワーレンジャー』や Coldplay といったポップカルチャーの記憶を交えながら、独特の焦燥感とともに描き出しています。

あわせて公開されたミュージックビデオは、すでにリリースされている前作シングル「Giraffe」のビデオとともに、彼らの次なる目的地を視覚的にも提示する仕上がりとなっています。幼少期の無垢な思い出と大人になってからの精神的な葛藤が交錯する Dara Kiely のシュールでユーモラスな詞世界が、バンドの強烈でインサイシブなノイズ・ハイブリッドサウンドと完璧にシンクロしており、アルバム『Pugnello』が迎える大胆な方向転換への期待をさらに高める作品となっています。


世界を魅了するケルンのサイケ・ポップ ACUA、待望の3rdアルバム『Flood My Eyes』を発表! 浮遊するドリーミーな音響とキャッチーなメロディが織りなす極上の幻想空間

ドイツ・ケルンを拠点に活動するサイケ・ポップ/オルタナティヴ・バンド ACUA が、待望のサード・アルバム『Flood My Eyes』を発表しました。これまでにヨーロッパ、カナダ、イギリス、そして日本を含む世界各国で精力的なコンサートツアーを展開し、2枚のスタジオ・アルバムをリリースしてきた彼ら。FKJ や Darwin Deez、The Japanese House、Sam Evian といった国際的なトップアーティストたちのサポートアクトを務めるなど、その実力は国内外のインディ・シーンで高く評価されており、本作はそのキャリアの集大成となる待望のサード・アルバムです。

このアルバムからの重要な先行シングルとして注目を集めているのが、最新トラック「All Sides Of Me」です。本作は、Warpaint のメンバーとしても知られる jennylee(Jenny Lee Lindberg)と TT(Theresa Wayman)を迎えた豪華なコラボレーション曲。ACUA が得意とする浮遊感のあるサイケデリックなエッセンスに、彼女たちのダークで耽美なロック・アプローチが見事に融合。Joe Lambert による卓越したマスタリングも加わり、バンドの新たな音楽的境地を切り拓く極上のオルタナティヴ・ポップへと昇華されています。

アルバムおよびシングルに収録されたすべての楽曲は、バンドの中心人物である Patrick Braun と Caro Prinz の2人によって作詞・作曲、プロデュース、レコーディングまでを一貫して手がけられました。さらにミックスも Patrick Braun 自身が担当。彼らの最大の強みである、観客を催眠状態へと誘うかのようなキャッチーかつ幻想的なライブ・サウンドの魅力がスタジオ録音でも損なわれることなく、細部までこだわり抜いた極めて完成度の高いドリーミーで立体的な音響空間として構築された傑作です。

Tommy Barlow – “Won’t You Ever Need Me”

シンガー、プロデューサー、ソングライターとして注目を集める Tommy Barlow が、気鋭のレーベル Young から最新シングル「Won’t You Ever Need Me」をリリースし、自身初となるイギリスおよびヨーロッパでのヘッドラインツアーを発表しました。5月にリリースされたデビューシングル「Earth Killer」に続く本作は、ケンブリッジの実家で彼がピアノを弾いていた iPhone の録音からスタートした楽曲です。その後、北ロンドンのホームスタジオで無駄を削ぎ落とした形へとリビルドされ、レコーディングが行われました。

楽曲と同時に、Josh Renaut が監督を務めたミュージックビデオも公開されています。Barlow 自身が「よりダイレクトで、生き生きとしたものを求めていた。小さく始まり、やがてすべてになっていく。ダンスと涙が同時に押し寄せるようなイメージ」と語るように、楽曲はシンプルなドラムとピアノのモチーフから、崩壊していくような分厚いサウンドへとエモーショナルにビルドアップしていきます。懇願と諦念の間を揺れ動くストリーム・オブ・コンシャスネス(意識の流れ)のような歌詞世界とともに、映像と音楽が一体となって強烈なカタルシスをもたらす仕上がりとなっています。


Adult DVD – “Cowboy on Aisle Three”

英リーズ出身のダンスパンク・バンド、Adult DVDが、Fat Possum からリリースされるセルフタイトルのデビューアルバムの告知を兼ねて、新曲「Cowboy On Aisle Three」を発表しました。1月にリリースされた「Real Tree Lee」に続く今作は、DFAレコーズからの影響を色濃く感じさせる中毒性の高い仕上がりとなっています。フロントマンのハリー・ハンソンがスーパーのLidl(リドル)での買い物中に思いついたというこの曲は、「もし今ここで暴れ回ったら、この面倒な買い物をせずに済むのに」という誰もが一度は抱くような突飛な妄想がベースになっており、一度聴いたら耳から離れないキャッチーなフックが特徴です。

楽曲に併せて公開されたミュージックビデオは、彼らの「音楽を純粋に楽しんで笑ってほしい」というスタンスを象徴するような、ユーモア溢れる内容に仕上がっています。シンササイザー担当のグレッグ・ロンズデールが「歌詞も曲もどんどんおバカになっている」と語る通り、シリアスになりすぎない遊び心満載の映像世界が展開されます。「俺は3番通路にいるただのカウボーイ、お前らはレジから俺を見つめている」という、シュールながらも強烈な印象を残すリフレインが見事に視覚化され、バンドの持つエネルギーとどこか狂気じみた楽しさを存分に体感できる映像です。


日常の退屈を狂気のダンスビートに変える怪作――Adult DVDが放つ、スーパーの通路から始まる新たなダンスパンク・アンセム!

英リーズを拠点に活動するダンスパンク・バンド、Adult DVDが、名門レーベル Fat Possum との契約後初となる待望のセルフタイトル・デビューアルバムのリリースを発表しました。今年1月に鮮烈なインパクトを残したアンセム「Real Tree Lee」に続き、彼らは自らプロデュースを手がけたこの最高にクレイジーな最新作で、インディ・シーンにおける存在感をさらに確固たるものにしようとしています。

アルバムからの新たなプレビューとして公開された新曲「Cowboy On Aisle Three」は、かつてのDFAレコーズが放っていたような、狂気的でありながらも強烈にステップを刻みたくなる中毒性を爆発させています。フロントマンのハリー・ハンソンがディスカウントスーパー「Lidl(リドル)」で買い物をしている最中にひらめいたというこの曲は、「今ここで大暴れしたら、この面倒なまとめ買いからおさらばできるのに」という、誰もが日常のなかでふと抱く突飛な妄想をベースに作られました。

彼らの音楽の最大の魅力は、シリアスになりすぎない圧倒的なポップさと遊び心にあります。シンセ担当のグレッグ・ロンズデールが「歌詞も曲もどんどんおバカになっている。みんなに笑って楽しんでもらうために音楽を作っている」と語る通り、「俺は3番通路にいるカウボーイ、お前らはレジから俺を見ている」というシュールなフックは、一度聴いたら脳裏から離れない極上のユーモアと、底抜けの楽しさに満ち溢れています。


6つの楽曲と4つの呪われた環境音(フィールドレコーディング)が描く都市の肖像──Alcopop! Recordsが放つJohnny Foreignerの最新LP『FORWARDS!』に刻まれた、DIYインディ・ロックの不敵な現在地

イギリス・バーミンガムのインディ・ロック4人組、Johnny Foreignerが放った新曲「The New Navigation」は、彼らの真骨頂であるエキセントリックな初期衝動と、地元に対する容赦ない現実を鋭く抉り出した痛烈な先行シングルです。財政破綻に揺れ、文化施設や権利が他へ切り売りされていく故郷を「1000の削減の街(City of a thousand cuts)」と呼び、その欺瞞をアグレッシブなオルタナティヴ・ロック・サウンドに乗せて描写。「死ぬまで借金を払い続ける(You’ll be paying that off till you die)」というリフレインや、「死ぬまで働く」という叫びは、都市の閉塞感と反骨のパンク精神を生々しく伝えています。

本楽曲が収録される2026年9月4日リリースの最新LP『FORWARDS!』は、結成から約20年にわたりUKオルタナ・シーンで唯一無二のポジションを築いてきた彼らが、生まれ育った街への愛憎入り混じるリアルな本音を詰め込んだアルバム(彼らが言うところの「ささやかな楽曲集」)です。本作は、バーミンガムのメディアから名付けられた「6つの実際の楽曲」と「4つの呪われたフィールドレコーディング」からなる全10曲で構成。

「余裕のある奴は残り、余裕のある奴は去っていく」という街の冷徹な二極化を見つめつつも、ストリートの息吹と独自のDIY精神を失わない彼らの姿勢は、この最新プロジェクト全体に深く息づいています。アルバムのリリースに伴い、9月には彼らが「バカげた国(Stupid country)」と呼ぶイギリス国内を巡るツアーの開催もアナウンスされており、ライブシーンでの熱狂が期待されます。激動の時代において、故郷のポートレートを不敵なユーモアとノイズで描き出す本作は、2020年代のUKインディ・ロックにおける最重要のコレクションとなるでしょう。


Johnny Foreigner – “The New Navigation”

イギリス・バーミンガムのオルタナティヴ・ロック4人組、Johnny Foreignerが放った新曲「The New Navigation」は、彼らが9月にリリースを控える最新作『FORWARDS!』からの先行シングルであり、地元バーミンガムの容赦ない現実を鋭く抉り出した痛烈なアンセムです。財政破綻(バンクラプト)に揺れ、文化施設や権利が資本へ切り売りされていく故郷の「1000の削減の街(City of a thousand cuts)」としての姿を、彼らは持ち前のエキセントリックなインディ・ロック・サウンドに乗せて描写します。「死ぬまで借金を払い続ける(You’ll be paying that off till you die)」という痛烈なリフレインや、重債務のなかで死ぬまで働く現代社会の不条理を叫ぶリリックは、PavementやLos Campesinos!を思わせる屈折したユーモアと、生々しい初期衝動を伴ってリスナーの胸に突き刺さります。

あわせて公開されたミュージックビデオは、都市開発の欺瞞やストリートの閉塞感をローファイかつDIYな質感で捉えており、楽曲が持つ冷徹な批評性とパンク精神を視覚的に増幅させています。「余裕のある奴は残り、余裕のある奴は去っていく」という街の二極化を冷徹に見つめつつも、約20年間UKオルタナ・シーンの地底を支えてきた彼らだからこその、歪んだ愛着と反骨心が全編から溢れ出ています。9月にはこの「バカげた国(Stupid country)」を巡る国内ツアーもアナウンスされており、お馴染みのレーベル Alcopop! Recordsのバックアップのもと、時代の閉塞感を蹴り飛ばすような彼らの最もリアルで騒々しい現在地を目撃できる、最重要のビデオクリップに仕上がっています。


幻の街の都市伝説から生まれた原点回帰の意作! Django Djangoが世界を旅して紡いだ6枚目のニューアルバム『Doveland』のリリースを発表、ストリングスが切なく響く先行シングル「Cameos」を公開

イギリスのアート・ロック・バンド Django Django が、ニューアルバム『Doveland』を11月6日にClouds Hillからリリースすることを発表しました。バンドにとって同レーベルからの第一弾となる本作は、元 Franz Ferdinand のギタリストである Nick McCarthy と、作曲家の Pollyester をプロデューサーに迎えて制作され、Max Pope や Hak Baker も参加しています。2024年初頭にアルバムの構想が始まって以来、彼らはスコットランドのハイランド地方やメキシコで楽曲制作を行い、ドイツの田舎町でレコーディングを重ねるなど、世界を旅しながら本作を作り上げました。

アルバムのタイトル『Doveland』は、ドラマーの David Maclean がネットで見つけた都市伝説に由来しています。それは「誰も本当に存在するか確信が持てないが、確かにそこに行った記憶がある町」という物語で、バンドはこの架空の町のサウンドトラックや映画を作るというアイデアに深くインスパイアされました。最終的に映画の制作には至らなかったものの、このコンセプトはバンドに「すべてを削ぎ落とし、原点に立ち返る」という音楽的なインスピレーションをもたらしました。

このアルバムからの先行シングルとして、ストリングスが美しく吹き抜ける新曲「Cameos」が公開されました。ベーシストの Jimmy Dixon が「アルバムの多くの楽曲がそうであるように、歌詞はより内省的で、深い悲しみを経ていく旅路や、大切な人々も自分の人生という物語の一部にしか存在しないという切なさを描いている」と語る通り、バンドの原点回帰と新たな成熟を感じさせる見事な復活作となっています。



Bluhm – “Dirty Soul”

アメリカ・ミシガン州デトロイトを拠点に活動するアーティストBluhmが、ニューシングル「Dirty Soul」をリリースしました。モータウンの伝統や不屈のパンクスピリットなど、独自の豊かな音楽的土壌を持つデトロイトの空気を吸い込んで生まれた本作。その都市の歴史を反映するかのような、ざらついたインダストリアルな質感と、怪しくうねるようなベースラインが絡み合う、重厚で緊張感に満ちたダークなエレクトロニック/オルタナティブ・サウンドを展開しています。

本作は、タイトルが示す「汚れた魂」という退廃的で内省的なテーマを、ソリッドかつエッジの効いたビートに乗せて見事に表現しています。デトロイトという街が持つ特有の荒涼としたエネルギーと、人間の内面にある葛藤や生々しい情動が深くシンクロ。アンダーグラウンドなクラブ・シーンから、ディープなオルタナティブ・ロック・ファンまでを虜にする、強烈な存在感と中毒性を放つ必聴のナンバーに仕上がっています。


HIGHSIGH – “I Love the Room I Live In”

Ro Lundberg(JOBS)、John Dieterich(Deerhoof)、Matt Mehlan(Skeletons)という実力派インディー・ミュージシャン3人による実験的ポップ・プロジェクト、HIGHSIGH(ハイサイ)が、ニューシングル「I Love the Room I Live In」を公開しました。本作は、彼らが間もなくリリースするデビューアルバム『Once Bend』からの先行トラック。バンドの真髄である「結果と同じくらいプロセスを重視する」というアプローチが凝縮されており、ミュータント・ポップと抽象的なポリリズムの音響空間が、驚くほど親しみやすくも奇妙にパッチワークされたスリリングなサウンドスケープを展開しています。

メンバー間での自由なコラージュや断片の交換から生まれたこの楽曲は、予想外の展開と爽快なリスニング体験をもたらします。同時に公開されたミュージックビデオやクリエイティブな映像は、彼らが「専門外の領域」にあえて挑むことで生み出す、独自のホームスパン(手作り)な空気感を巧みに視覚化。弦や回路、サーバーを介して縫い合わされたDIYなキルトのような世界観をそのまま映像へと落とし込んでおり、型にはまらないアヴァン・ポップの新たな可能性を提示する見事な映像・音楽作品に仕上がっています。