DeerhoofやSkeletonsの俊英たちが集結した新プロジェクト「HIGHSIGH」が始動!“全員が専門外の領域で挑む”実験精神から生まれた先行シングル「I Love the Room I Live In」を解禁

Ro(b)//ert Lundberg(JOBS)、John Dieterich(Deerhoof)、Matt Mehlan(Skeletons)という親交の深い実力派ミュージシャン3人が結成したプロジェクト、HIGHSIGH(ハイサイ)が、ニューシングル「I Love the Room I Live In」を公開しました。本作は、彼らが間もなくリリースするデビューアルバム『Once Bend』からの先行トラックであり、驚くほど親しみやすくもありながら、ミュータント・ポップと抽象的なポリリズムの音響空間が奇妙にパッチワークされたスリリングな仕上がり。最終的な結果と同じくらい「制作のプロセス」を重視する彼らのDIY精神が凝縮された、爽快で予想外なアヴァン・ポップ・ナンバーとなっています。

このプロジェクトの核となるデビューアルバム『Once Bend』は、各メンバーが他のプロジェクトで見送った豊かで断片的な音楽の破片(クエスチョンマーク)を持ち寄り、コラージュのような手法で自由に交換・解読し合うことで完成へと至りました。もともとは「非ドラマーの3人がドラムトリオのレコードを作る」という、全員が専門外の領域で活動する実験的なアイデアからスタート。重なり合うギターやボウイング(弓奏)によるベースに、物憂げながらも推進力のあるシンセのトーンや歯切れのよいアコースティックドラムが並走する、独自のオーガニックなパッチワーク・サウンドを構築しています。

さらにバンドは共有の輪を広げ、Tim BarnesやLia Kohl、Ben LaMar Gayといった多彩なゲスト陣を迎え入れてドラム、チェロ、コルネットなどのラインを複雑に縫い合わせていきました。こうして生まれた生の音響タペストリーは、バンド自身やMacie Stewart(Finom)らが手掛けた「シンプルな啓示の瞬間」を描く歌詞によって最終的な構造と秩序を与えられています。北アメリカ大陸(タートルアイランド)全土のサーバーや回路、弦を介して紡ぎ出された本作は、型にはまらない緻密なポリリズムの感性と、手作り(ホームスパン)の温かみが同居する唯一無二の音楽クィルトとしてシーンに提示されています。

M. Woodroe – “Sweetness, Sweetness”

M. Woodroeのシングル「Sweetness, Sweetness」は、インディーズレーベルのVenn Recordsから現在発売中の楽曲です。イギリス・ブライトンのDIYシーンから誕生した彼らは、ノイジーでグランジ、そしてエッジの効いた(アングラーな)サウンドを鳴らす4人組のオルタナティヴ・ロックバンド。社会への怒りやフラストレーションを轟音の壁へと昇華させ、政治的なメッセージを伴いながら既存の境界線を打ち破る刺激的なスタイルが特徴で、本楽曲は9月18日リリースのデビューEP『The Treatment of Fractures』に収録されています。

楽曲の世界観を表現したオフィシャルミュージックビデオは、彼らが持つDIY精神と、荒々しくも切迫した熱量を視覚的に捉えた映像作品に仕上がっています。Venn Recordsのプラットフォーム等で公開されているこのビデオは、彼らの武器である「轟音と焦燥感」をダイレクトに伝えるだけでなく、間近に迫ったデビューEPのリリースへ向けて、バンドの鮮烈な存在感を広く知らしめる重要な役割を果たしています。

Curbside Lambsear – “Man The Door”

英ロンドンのオルタナティブ・シーンで異彩を放つコレクティブ、carolineのメンバーとして知られるMagdalena Mcleanと、アート・パンク・グループthe Umlautsで活動を共にするAnnabelle Mödlingerの二人による新プロジェクト、Curbside Lambsearが待望のデビューシングル「Man The Door」をリリースしました。ライブ活動を重ねてきた彼女たちにとって、本作が初のスタジオ音源の解禁となります。レコーディングには、carolineのJasper Llewellynやthe UmlautsのAlfred Learもゲストとして参加しており、それぞれの所属バンドの実験精神が交錯する豪華な布陣で制作されました。

本楽曲は、6分間に及ぶ壮大で催眠的なメディテーション(瞑想的)ナンバーです。「 With or without, I need you now(あってもなくても、今あなたが必要)」という一節が、幽玄な響きとともに何度も繰り返されるのが特徴で、その反復によって言葉本来の意味が次第にゲシュタルト崩壊を起こし、ドリーミーな空気感のなかを漂う中毒性の高いサウンドへと変貌していきます。浮遊感のあるアトモスフィアと繊細なアンサンブルが、聴く者を深い没入感へと誘う、鮮烈なファーストシングルに仕上がっています。


Oscar Browne – “Any Day Now”

マルチ・インストゥルメンタリストであり、シンガーソングライターとしても頭角を現すOscar Browneが、待望のニューシングル「Any Day Now」をリリースし、同時にミュージックビデオを公開しました。本作は、So Young Recordingsからリリースされ高い評価を得たデビューEP『If Only』に続く、2026年9月18日発売予定の最新EP『I Was In a Mood』からの先行シングルです。WunderhorseやBroadside Hacks、Dead Pretties、Mellahといったロンドンのインディー・シーンを象徴するバンドでの活動を経てソロへと転向した彼が、その卓越したソングライティングと緻密なアンサンブルをさらに深化させた、次なるフェーズを告げる重要なナンバーとなっています。

本楽曲のミュージックビデオは、Kanata Shibuichiが監督、撮影、編集を手掛けており、楽曲が持つ繊細でどこか切ない世界観を視覚的に美しく捉えています。DivorceやHoneyglaze、Prima Queenといった気鋭のアーティストたちとのツアーを経て、ライブアーティストとしても着実に支持を広げているOscar Browne。彼のルーツである60〜70年代のフォークミュージックの素朴な温かみと、現代的なインディー・ロックのエッジが見事に融合した本楽曲とビデオは、彼が独自の音楽的アイデンティティを確立し、ソロアーティストとして大きな飛躍を遂げていることを鮮烈に証明しています。


Opus Kink – “Will It Come For You?”

ブライトンを拠点に活動するオルタナティヴ・ロック・バンド Opus Kink のシングル「Will It Come For You?」は、2026年7月31日にリリースを控える彼らの待望のデビューアルバム『The Sweet Goodbye』からの先行カットです。パンクのエッジ、狂騒的なブラスセクション、そしてグルーヴィーなベースラインが融合した彼ら独自のサウンドスケープが炸裂しており、アルバムの全貌へと期待を繋ぐ強烈なエネルギーを放っています。

楽曲と同時に公開されたミュージックビデオは、Opus Kink が持つダークなユーモアと演劇的な緊迫感を視覚的にも鮮烈に表現しています。カオティックなアンサンブルとシンクロするスリリングな映像演出は、リスナーを不穏な世界観へと引き込むとともに、これまでの実験精神をさらに進化させたバンドの現在地を証明しています。フロントマンの咆哮するようなヴォーカルと映像のダイナミズムが相まって、アルバムのタイトルである『The Sweet Goodbye』へと向かう狂気と哀愁のドラマを鮮やかに予感させる仕上がりです。

Man/Woman/Chainsaw – “Get Up and Dance”

ロンドンを拠点に活動するオルタナティヴ・ロック・バンド Man/Woman/Chainsaw がリリースしたシングル「Get Up and Dance!」は、2026年8月7日に Fiction Records から発売される彼らの待望のデビューアルバム『Cannonball』からの先行カットです。Lee Gregory が手掛けたアニメーションによるミュージックビデオとともに公開された本作は、バンドの持つ突飛でエッジの効いた音楽性と、中毒性の高い推進力が融合したナンバーとなっています。

歌詞の世界観は、「家名を汚す覚悟で、私のために狂ったように踊ってみせて」と執拗に迫る、支配的でダークなユーモアが漂うものとなっています。「ブランド物の靴で天井を踊る」という奇妙な高揚感から始まり、後半では「あなたの肌に私の名前を刻み、血を流すときに私が染み込んでいくようにする」といった、狂気とエゴイズムが入り混じるスリリングな関係性が描かれています。相手の嘘や恐怖を挑発的に暴き立てながら、どこか冷徹なゲームのように展開していく、バンドのユニークなシアトリカルさが際立つ一曲です。v

1000 Rabbits – “Cinema Aisle”

1000 Rabbits のEP『Are we friends yet?』に収録されている「Cinema Aisle」のミュージックビデオは、タイトルが示す通り、映画館の通路を舞台にしたシネマティックで洗練された映像美が光る作品です。ディレクターおよびプロデューサーを務めた Cuan Roche とクリエイティブディレクターの Sian Rowe のタッグによって制作。撮影監督の Ravi Doubleday が捉える陰影に富んだ美しいライティングやフレーミング、そして Bカメラオペレーターの Mojo Camm とフォーカスプラーの Toma Iaramboykov による緻密なカメラワークが、楽曲の持つほろ苦くもドリーミーな空気感を精緻に描き出しています。

映像の世界観を決定づける美術(プロダクションデザイン)には Felix Villiers が起用されており、プロダクションアシスタントの Chanthila Phaophanit らによるサポートのもと、ノスタルジックでどこか奇妙なストーリーテリングが展開されます。EPの核となるテーマを視覚化したこのビデオは、クリエイターたちの高い美意識と技術が結集したことで、音楽と映像が美しく共鳴し合う、一本の短編映画のような深い没入感をもたらす仕上がりとなっています。

Ulrika Spacek – “This Time I’m Present” (fantasy of a broken heart remix)

インディー・ロック/シューゲイザー・シーンで異彩を放つ Ulrika Spacek のシングル「This Time I’m Present (fantasy of a broken heart remix)」は、彼らのアルバム『EXPO』の世界を拡張するリミックス・プロジェクト『EXPO, REMIXED』からの象徴的なトラックです。7月31日に Full Time Hobby からリリースされるこのリミックス・アルバムは、バンド自身が深く支持し、共鳴するゲスト・アーティストたちに楽曲の音の断片(レイヤー)を託すことで生まれました。普段はかなり内向的だと自認する彼らにとって、この開かれたコラボレーションは新鮮な試みであり、オリジナルが持つ緊迫感のあるサウンドに全く新しい視点と解釈をもたらしています。

本リミックスを手がけた fantasy of a broken heart は、Ulrika Spacek の構築した音のブロックを大胆に再構成し、彼ら独自の美学が息づく別次元のサイケデリアへと昇華させています。アルバム全体のコンセプトでもある「もう一つの『EXPO』の世界」を体現するように、原曲の持つ内省的な微熱感はそのままに、ゲストの強烈な個性が混ざり合うことで、予測不能で実験的なサウンドスケープが展開されます。バンドが「依頼したアーティストのどこが好きかを実によく反映している」と太鼓判を押す通り、オーガニックな質感とエッジの効いた構築美が心地よいコントラストを描く一曲に仕上がっています。


GENGHIS TRON – “Signal Fire”

GENGHIS TRONの楽曲『Signal Fire』のオフィシャルミュージックビデオは、激しいエレクトロニック・ビートとインダストリアルなノイズ、そして絶叫が融合した1分54秒の強烈な作品です。全編にわたりグリッチエフェクト(画像の乱れ)が施された映像では、花や人間の顔、爆発や炎を思わせる抽象的なイメージが目まぐるしくカットバックされ、視覚的なノイズとなって押し寄せます。楽曲内で何度も繰り返される「heat」という叫び声が、カオティックで歪んだビジュアルと共鳴し、五感を刺激する圧倒的な緊張感と混沌とした世界観を短時間で叩きつけています。

この楽曲は、2026年6月12日にRelapse Recordsからリリースされた彼らの4作目となる同名のフルアルバム『Signal Fire』のタイトル曲です。前作『Dream Weapon』(2021年)のポスト・ヒューマンなSFファンタジーから一転し、本作は「情報過多によって人間が処理能力を失ったディストピア的な現代」という極めてリアルな現在地をテーマにしています。サイバーグラインドやデス・メタル、そしてインダストリアル・ポップの要素を貪欲に飲み込んだ全10曲のアルバムは、バンドが20年におよぶキャリアの中で洗練させてきた、美しくも禍々しい実験的サウンドの集大成となっています。

HIGHSIGH – “Words We Choose”

Robert Lundberg(JOBS)、John Dieterich(Deerhoof)、Matt Mehlan(Skeletons)という、一癖も二癖もある実力派ミュージシャンたちが多くの友人たちを交えて結成したエクスペリメンタル・ポップ・バンド、HIGHSIGH。彼らのシングル「Words We Choose」は、アヴァンギャルドな感性とポップさの境界線を拡張するような挑戦的な楽曲です。リリックでは「言葉(Words)」という存在の不確かさや、それが誰のものでもない既製品(Recycled)でありながらも、個々の「声(Voice)」を通すことで初めて固有の言語へと変容していくプロセスを、内省的かつ詩的に捉えています。

サウンド面では、各メンバーの出自であるレフトフィールドなロックや即興音楽、エレクトロニカの要素が混ざり合い、実験的でありながらもどこか親しみやすさを残した絶妙なポップ・ソングとして構築されています。リリックの「Though they may feel like home(我が家のように感じられるかもしれないけれど)」という一節が示す通り、奇妙な心地よさと違和感が同居する独自のリスニング体験を提示しており、彼らならではの先鋭的なアプローチが光るシングルに仕上がっています