ニューヨークを拠点に活動する多作なアンビエント・カントリー・トリオSUSSが、2024年のアルバム『Birds & Beasts』に続く新作『Counting Sunsets』のリリースを発表しました。昨年はWireのColin NewmanらとのコラボレーションやWoody Guthrieのカバーでも話題を呼んだ彼らですが、今作では再び独自の「スローモーション・アメリカーナ」の探求へと立ち返っています。
アルバムの構成は極めて独創的で、全楽曲が「Sunset I」「Sunset II」といった具合に、数字と「Sunset(夕暮れ)」を組み合わせたタイトルで統一されています。先行シングル「Sunset II」は、キーボード、アコースティックギター、そしてペダルスティールが渦巻く瞑想的なインストゥルメンタル曲です。聴き手を宇宙に一人取り残されたような、あるいは神話的で圧倒的な西部の荒野に立つような感覚へと誘います。
本作は、日没時の光の変化をネオンの輝きのように捉えた、断片的かつ内省的な物語として展開されます。音の余白や減衰、そして旋律の微かな変化を熟知したバンドならではの確信に満ちたサウンドは、記憶や時の緩やかな侵食をテーマに、アメリカーナの地形に新たな線を刻んでいます。静寂の中に深い広がりを感じさせる、彼らの真骨頂とも言える一作です。
