This week’s singles

Mile Me Deaf – Eerie Bits of Future Trips (Siluh)

ドイツ語圏を拠点にしながらも英語で歌うからだけじゃなくて、彼等の音を聴いたらたぶん英語圏のバンドだと思うはず。レコード作だけで数えると、これが3作目になりますが、少しは外れた歌声と演奏に磨きがかかり、ローファイ・バンドのお手本的な出来になっている。だけどドイツ語圏らしい整然とした感じがどことなくあり、その辺りが世界進出となかなかならない理由なのかも。いいものは持っていると思うけど、もうちょっと雑になってもいいんだろう。 6.0 

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Braids – Deep In The Iris (Arbutus/Flemish Eye)

いきなり余談ですが、Flemish EyeってChad Vangaalen主宰だったんですね、知らなかった。前作からトリオ編成になり、同じラインナップでの2作目ということで音楽性も定まってきたようです。別ユニットも組む女性ヴォーカルRaphaelle Standell-Prestonがやはり中心的な存在であり、彼女の歌があればほぼ成立している。でも面白いのは、楽曲面を担ってると思われる男子チームが好き勝手やってて、思った以上にエレクトロニカ、IDM、Planet muって感じで、もしかしてそっち畑出身の人達なのかなって思いました。 6.5 

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Annabel – “Another Day, Another Vitamin”

オハイオ州ケントを拠点にするDIY/エモ・バンド、Annabelがリリースする新作アルバムから、新たな先行曲 “Another Day, Another Vitamin” のストリームです。気持ちのいいノイズ・ギターと爽やかなメロディがゆっくりと展開していきます。もうひとつアップされている “Everything” も一緒にどうぞ。3rdアルバムになると思う新作 ‘Having It All’ は、Tiny Enginesから6/9にリリースです。

Thee Tsunamis – “Drags”

ブルーミントンを拠点にするロックンロール・ガール・トリオThee Tsunamisが、初のリリースとなるフル・アルバムから先行曲 “Drags” です。2013年にカセット作はリリースしていましたが、ヴァイナルは初。初期は4ピース・バンドだったようですが、現在はトリオ編成。ファジ・ポップ、グラム、サーフ等を交えたオールド・スクールなサウンド。アルバム ‘Saturday Night Sweetheart’ は、Magnetic Southから5/26にリリースです。

Colin Stetson And Sarah Neufeld – Never Were The Way She Was (Constellation)

サックスの演奏のみでミニマル・ミュージックを完成させていた彼が、新たなパートナーとしてヴァイオリン奏者を指名。過去にもっとアヴァン人脈とのコラボ作がありましたが、よりアンビエントな方向を求めたようです。彼が演奏するサックスとヴァイオリンの相性が良さそうなのは何となく想像出来てましたが、全部を聴いて想像以上に調和していました。ただ、無難といえば無難な感じでもあり、刺激的な部分はそんなに無い。ヴァイオリンって楽器の影響力を改めて感じました。 6.5 

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Jackson Scott – Sunshine Redux (Bloodmoss)

デビュー作がいきなり大きめのレーベルだったけど、あっさりレーベル変更です。何がどう影響してそのようになったのか分りませんが、あのまま行っていたらローファイ・アイドルにはなれたかも知れません。でも、それを本人が望まなかったのか、だいぶ印象が変りました。色々と影響を受けていそうな感じですが、彼がここまでTy SegallやTim Presley路線に向うとは想像してなかった。でも似てはいるけど、先輩達にはないオルタナ/インディがあり面白い。ぜひ今後もこの路線で期待しています。 7.5 

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France Camp – “Marisha”

ミネアポリスを拠点にするガレージ・サーフ・バンドFrance Campのデビュー・アルバムから、ファースト・シングル “Marisha” がアップ! 乾いた音色と軽快なロックンロールが融合したゴキゲンな曲です。2013年にカセット・アルバムがリリースされていましたが、最新作 ‘Purge’ は、Forged Artifactsより5/19にヴァイナルでリリースされます。

Michelle Blades – ‘Nah, See Ya EP’

女性シンガーMichelle Blades率いるパリのバンドが、ロスアンジェルスのレーベルMidnight Special Recordsからリリースした最新EP ‘Nah, See Ya’ のフル・ストリームになります。エレクトロニクスを交えたミニマルなフォークとディープな彼女のヴォーカルが重なります。同レーベルよりアルバムもそのうちリリースされるようです。

Pinact – “Up Or Down”

グラスゴーを拠点にする2ピース・ノイズ・ロック・バンドPinactがリリースするデビュー・アルバムから、新たな先行曲 “Up Or Down” がアップされました。No Ageや初期のFuck, Wavves等に通じる様なノイジーなギターとストリートなメロディ。先にアップされていた “Anxiety” も一緒にどうぞ。デビュー・アルバム ‘Stand Still and Rot’ は、Kanine Recordsから5/19にリリースです。

Mutes – “Holy Terror”

ソロ・バンドとしてスタートし、2作のEPをリリースしてきたバーミンガムのMutesが、フルバンド編成と成り初めてリリースするEPからの先行曲 “Holy Terror” になります。ポスト・パンク、グランジからポスト・ロックへ至る様な曲で、バンド編成になってだいぶ印象が変わりました。こちらの曲を収録したEP ‘Starvation Age’ は、One Note Foreverから6/29にカセットでリリースされるようです。