Miss Gritが待望の2ndアルバムを発表。サイボーグの殻を脱ぎ捨て、剥き出しの感情を刻んだ「真実の自己紹介」

ニューヨークを拠点に活動するMargaret Sohnのソロ・プロジェクト、Miss Gritが、待望の2ndアルバム『Under My Umbrella』を4月24日に名門Muteからリリースします。高く評価された前作『Follow the Cyborg』では「サイボーグ」というコンセプトの陰に隠れていた彼女ですが、本作ではその殻を脱ぎ捨て、自身の内面を率直にさらけ出しています。Mommaのメンバーやmui zyuら多彩なゲストが参加し、これまで以上に自身の感情と深く繋がった作品へと進化を遂げました。

本作のサウンドは、クラシックなトリップ・ホップのノワールな空気感に、マキシマリズム(多層的な音作り)とドリーム・ポップの繊細さを融合させた重厚な仕上がりです。北米中をたった一人で運転して回った過酷なツアーを経て、ライブ特有の抑制の効かない自由なエネルギーを捉えたいという衝動から制作がスタート。複雑なプロダクションの才能を発揮しながらも、生身の人間としての力強さが際立つ音像を作り上げています。

タイトルの『Under My Umbrella』はRihannaの名曲へのオマージュであり、他者を自分の内側へと招き入れる姿勢を象徴しています。過去2年間に経験した不安や失恋といった個人的な痛みを、歪んだエレクトロニックなサウンドに乗せて描くことで、不完全な自分自身や複雑な内面世界と折り合いをつけるプロセスを表現。自らの声を獲得し、等身大の表現者として新たなステージへと踏み出したMiss Gritの決意が込められた一作です。

Kaitlyn Aurelia Smith – Gush (Kimbra Remix)

Kimbraは、実験的なサウンドで知られるプロデューサー、Kaitlyn Aurelia Smithの楽曲「Gush」をリミックスし、先日公式にリリースしました。約1年前から着手していたこのプロジェクトでは、原曲の持つ独特な音響世界を解体し、Kimbra独自の感性で再構築する刺激的なプロセスを経て完成に至っています。また、滞在先のニュージーランドでは音楽のみならず、詩の執筆や意識の流れに沿ったドローイングなど、多角的なアート表現を模索しています。

現在、Kimbraはニュージーランドの農村部を離れ、都市オークランドに数日間滞在しています。都会の喧騒の中に身を置きながらも、農場で交流し「オリーブ」と名付けたヤギとの再会を心待ちにしており、日の出の中で捉えた彼女の穏やかな表情に深い愛着を示しています。自然豊かな環境で得たインスピレーションと、大切な動物との絆が、彼女の現在のクリエイティブな精神状態を支える大きな要素となっています

Weval – “Melchior’s Dance”

オランダの電子音楽デュオ Weval(Harm Coolen と Merijn Scholte Albers)が、ドイツのドラマシリーズ『Straf』のサウンドトラックからニューシングルをリリースしました。彼ら特有の緻密なエレクトロニック・サウンドが、ドラマの緊張感あふれる世界観と見事に融合しており、視聴者を深く物語へと引き込むような、没入感のあるダークで美しい音像を構築しています。

本作では、Wevalが得意とするアナログシンセサイザーの温かみと、抑制の効いたビート、そしてどこか物悲しいメロディラインが際立っています。単なる劇伴の枠を超え、一つの独立した楽曲としても完成度が高く、彼らのこれまでの活動で見せてきたポップさと実験性のバランスが、ドラマの劇的な展開を支えるサウンドトラックとして新たな形で結実しています。

Tiga & Boys Noize – “HOT WIFE”

Tigaが、待望のニューアルバム『HOTLIFE』からの最新シングル「HOT WIFE」をリリースしました。ベルリンでBoys Noizeと共に制作された本作は、あえて「クールなダンスレコード」という安全圏を脱し、自身の口で作った強烈なベースラインに乗せて、私生活や妻について歌い上げる大胆なポップ・センスが炸裂しています。彼は、DJを「究極の独身貴族」として神格化する幻想に終止符を打ち、自身の真実をコントロールするために、あえてプライベートを公にする道を選んだと語っています。

歌詞については、わずか6単語というミニマルな構成ながら、彼が提唱する「ラディカルな感謝」という概念に基づいています。「魅力的な妻を持つ幸運な男たちの声を聞いてほしい」と語る一方で、曲名の「HOT WIFE」がスワッピングを指すスラングであることをリリース直前まで知らなかったという、彼らしいユーモラスなエピソードも明かされています。自らの結婚生活を次のレベルへと引き上げるべく、タブーや世間の目を恐れずに制作された、遊び心満載の一曲です。

alovesopureが新曲「my new normal」を公開。重音とノイズの経験を糧に、4作目『BITCRUSHER』では至福の響きと激しさが共存する独自のバランスへ到達。

Alovesopureが、2026年のニューアルバム『BITCRUSHER』より、最新シングル「my new normal」を公式ミュージックビデオと共に公開しました。前作『You’ll Be a Memory』以降、中心人物のDavilmarはハーシュノイズや圧倒的な重音を放つ別プロジェクトを展開してきましたが、本作ではそれらの過激な表現の中間地点にある新たな境地を切り拓いています。

4枚目のフルアルバムとなる『BITCRUSHER』は、音と感情が激しく衝突する中で、夢心地でノスタルジック、かつ至福を感じさせる独自のバランスを実現した作品です。これまでの多岐にわたるプロジェクトで培われた創造性が、alovesopureという枠組みの中で、より洗練されたサウンドとして結実しています。

本作は、思索にふける際の静かなBGMとしても、光に向かって突き進む肉体のエネルギー源としても機能する、無限の汎用性を備えています。聴き手の状況や目的地に合わせてその姿を変え、日常生活のあらゆる瞬間に寄り添う、まさに「新しい日常(my new normal)」を象徴するような一枚となっています。

Lone、約5年ぶりのニューアルバム『Hyperphantasia』を解禁。90年代ハードコア・レイヴへの愛が爆発する新曲「Life Spark」を公開。豪華客演陣と紡ぐ、極彩色のサイケデリック・ダンス体験。

イギリスのプロデューサー Matt Cutler によるプロジェクト Lone が、2021年の『Always Inside Your Head』以来となる待望のニューアルバム『Hyperphantasia』のリリースを発表しました。近作のシングル「Triton」や「Ascension.png」なども収録される本作は、彼が20年近く探求し続けている遊び心あふれるサイケデリックなレイヴ・ミュージックの集大成となります。

『Hyperphantasia』ではオールドスクールなレイヴ・サウンドを追求しており、多彩なゲスト陣が参加しています。同じ Greco-Roman レーベルに所属する Ell Murphy や Lou Hayter をはじめ、スペインのシンガー Bikoko、イギリスのラッパー Juga-Naut、そして香港出身でロンドンを拠点とする Merry Lamb Lamb らが、アルバムに鮮やかな彩りを添えています。

アルバムの発表に合わせて公開された新曲「Life Spark」は、90年代初頭のハードコア・レイヴを彷彿とさせる、非常に甘美なメロディと激しいビートが融合した一曲です。多幸感に満ちたメロディと力強いキックが同居するこのトラックは、Lone ならではのジャンルへの深い愛情と楽しさに溢れており、新作への期待を大いに高める仕上がりとなっています。

Barry Can’t Swim – “Chala (My Soul Is On A Loop)”

スコットランド出身のプロデューサー兼DJ、Barry Can’t Swimが、人気コンピレーション・シリーズ『Late Night Tales』の最新作を担当することが発表されました。3月6日にリリースされる本作は、シリーズ誕生25周年を記念する特別な一枚であり、過去にはFour TetやJamiroquaiも名を連ねたこの伝説的シリーズに、彼は「大きな特権だ」と喜びを語っています。

今作には、ハウスやテクノからゴシック・ドリーム・ポップ、ジャズまで、彼の音楽的ルーツを辿る20曲が選曲されています。自身の未発表曲やリードシングル「Chala (My Soul Is On A Loop)」に加え、FeltやSuperpitcherの楽曲を彼自身が再解釈したトラックも収録。ダンスフロア向けとは一味違う、彼が愛するパーソナルで多様な音楽世界を深く味わえる内容となっています。

「呼吸する音楽」。Sylvan EssoやCalifoneの才人らが結成した Setting、セルフタイトル作を発表。即興の閃きを緻密な構成へと変容させた、瑞々しくも深遠なアンビエント・グルーヴの極致。

ノースカロライナを拠点とするトリオ Setting が、セルフタイトルのニューアルバム『Setting』からの先行シングル「Heard a Bubble」を公開しました。メンバーは Jaime Fennelly、Nathan Bowles、Joe Westerlund の3名で、Califone、Sylvan Esso、Pelt といった多彩なバックグラウンドを持つ熟練のマルチ奏者たちが集結。シンセサイザー、カセットループ、バンジョー、チター、打楽器などを駆使し、即興演奏の自由さと作曲の厳格さを融合させた革新的なサウンドを構築しています。

本作の制作プロセスは「共同創造の多幸感」に満ちており、長年の共演で培われた独自の語彙とフローによって、流れるようなグルーヴが自然発生的に生み出されています。フェネリーは「これまでの音楽活動の中で最も喜びを感じたアルバムの一つ」と語り、ボウルズも「呼吸するように音が生まれる、最も容易で自然なコラボレーションだった」と述べています。アッシュビルの Drop of Sun Studios にて Adam McDaniel のエンジニアリングを得て完成した本作は、即興の火花を緻密なスタジオワークで精緻な構成へと昇華させています。

先行曲「Heard a Bubble」は、執拗なオスティナートが層を成し、サハラ風のリズムにテンダーなジャーマン・ロック(コスミッシェ)の質感が重なる独創的なトラックです。他にも、シンセサイザーが溶岩のように噴出する「Gum Bump」や、疾走する「Derring-do」など、全5曲を通して変化に富んだ風景が描かれます。特定のジャンルに収まることを拒む彼らの音楽は、忍耐強くもエモーショナルで、聴くたびに新たな色彩を放つ変容の記録となっています。

Joshua Idehen – “This Is The Place”

ストックホルムを拠点に活動する Joshua Idehen が、デビューアルバム『I Know You’re Hurting, Everyone Is Hurting, Everyone Is Trying, You Have Got To Try』より、新曲「This Is The Place」をリリースしました。前作に続き Ludvig Parment がプロデュースを手がけた本作は、MPC3000を駆使した90年代の空気感漂うトラックが特徴です。かつてロンドンの名門クラブ Fabric で感じた「ありふれた夜に宿る静かな癒やしと喜び」を表現しており、ベースの速度で駆け抜けるような、至福のダンスミュージックに仕上がっています。

PREHUMAN が監督したミュージックビデオは、90年代の白バックのビデオや魚眼レンズの質感をリファレンスにした、ミニマルで力強い作品です。Joshua Idehen の圧倒的なパフォーマンスを中心に、リズムを通じて人々が繋がり、バラバラになった自分自身を拾い集める場所(クラブ)の情熱を描き出しています。「ここでは誰もが少しずつ壊れている」という歌詞の一節を象徴するように、不完全ながらも躍動感あふれる身体の動きが、聴く者の冷笑を吹き飛ばすほどのポジティブなエネルギーを放っています。

SPELLLING – “Portrait of My Heart featuring Brendan Yates”

SPELLLING(Chrystia Cabral)が、継続中のコラボレーション・シリーズの最新作として、TurnstileのフロントマンであるBrendan Yatesを迎えた「Portrait of My Heart」のニューバージョンを公開しました。このリミックスは、オリジナルが持つ雰囲気をよりダークでムード溢れるトーンへと塗り替えています。一見すると対極にある二人の音楽的表現が、互いへの敬意を通じて見事に融合した、スリリングな仕上がりとなっています。

本作の特筆すべき点は、SPELLLINGのこれまでのアプローチとは一線を画し、二人の歌声が対等に重なり合う「真のデュエット」形式を採用していることです。Cabralの独創的な世界観とYatesのエネルギッシュな感性が、ボーカルのインターブレイによって見事に絡み合い、両者のファンを驚かせるような全く新しい楽曲の表情を引き出すことに成功しています。

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