Thala – “don’t want u to die”

昨年のEP「In Theory Depression」、「twotwentytwo」に続くニュー・シングル「don’t want u to die」は、現代のメランコリーを湛えた高揚感溢れるたとえ話。

「この曲は、私がかつて傾倒していたとても暗い場所を彷彿とさせるし、多くの人がそれに共感できると思うわ。この曲を書いたとき、自分は素晴らしい、自分は愛されている、決して孤独ではない、という言葉を必要とする人たちのための賛歌になっていることに気づきました」

Thalaは、カナリア諸島で数年間、奇妙な仕事を掛け持ちしていた移り気な人。彼女の音楽のルーツはカナリア諸島にあり、90年代初頭のシューゲイザー、つまりダイビングのインストラクターとして水中で過ごした時間に見習った、慎重で頭脳的な音楽スタイルを基にしています。ベルリンに戻った彼女は、本格的な音楽の追求に身を投じました。

それ以来、彼女のサウンドは、昨年リリースされたエモーショナルなインディー・ポップで初めて披露されたように、ワイドスクリーンのドリーミーなシネマティック体験へと発展。今作「don’t want u to die」は、その刻むリズムと巨大なコーラスで、より深みを増しています。サッカー・マミーとマジー・スターのメランコリーを、華麗なオフキルター・ギター・ブレイクで表現したこの曲は、ほろ苦い物語から解放された幸福な瞬間であり、希望と前向きさの賛歌へと発展していくのです。

「私たちは社会としてもっとオープンマインドになり、傷つきやすくなり、共感を得られるように分かち合うようにならなければなりません」

この曲の根底にあるのは、より大きな理解への願いであり、正直さと感情的な回想が、現代のシンガー・ソングライターとしてのターラの間違いない血統を裏付けています。

Thalaは、以前の作品のような「甘いインディー・ロック」から、より鋭敏で理解力のあるものへと移行。twotwentytwo」が彼女の人生の痛ましい章を再訪したように、「don’t want u to die」はより成熟した対話を始め、その魅力的な世界観と美しく書かれた曲の数々で、今年後半にリリース予定のニュー・アルバムへの完璧な序章。

Posted on 07/03/2024