Dry Cleaningの最新曲「Joy」は、Sonic YouthとStereolabの中間に位置するような極上のサウンドに仕上がっている。Cate Le Bonがプロデュースを手がけたニューアルバム『Secret Love』の掉尾を飾る本作は、緻密なリズムセクションと絡み合うギター、そして無機質なボーカルが特徴的だ。歌詞の断片は、バージニア工科大学の「食の歴史」アーカイブにある広告から引用されるという、彼ららしい独創的な手法が取られている。
フロントマンのFlorence Shawによれば、この曲には蔓延する悲観的な社会情勢への抵抗が込められている。マニノスフィア(男性圏)の台頭やパレスチナの情勢、AIの浸食といった逆行する世界の中で、あえて「喜び」や「思いやり」を掲げることで、ポジティブであり続けようとする意志を表現した。Cuan Rocheが監督した、ダンスに焦点を当てたミュージックビデオと共に、そのメッセージが鮮烈に放たれている。
