ARTIST : WPTR
TITLE : Redness & Swelling at the Injection Site
LABEL : Lame-O Records
RELEASE : 6/13/2025
GENRE : folk, lofi, pop
LOCATION : Philadelphia, Pennsylvaniac
TRACKLISTING :
1. If the Wind Could Talk
2. Italian Crime Thrillers
3. Past Days
4. Secondhand Smoke
5. Whenever I Roam Thru Roses
6. Assisted Seaside View
7. Rowing Days
8. Prelude No. 1 in E Major
9. Taylor & Burton
10. Swimming Pools of St. John’s Wood
11. In Bruges
12. Glad to Be Sad
13. Deep Blue
14. New Old Look
15. Bird-of-the-Wood
16. Shortscale Stretchlimo
17. 300 Meter Hurdles
18. No Star General
2nd Grade、Friendship、Hourといったバンドで活躍するPeter GillことWPTRが、待望のデビューソロアルバムをリリース。Bill Foxの牧歌的な4トラックアルカナと、Chris Weismanやアントニオ・カルロス・ジョビンの和声的に不安定なジャズ・ポップのリフレクションが融合した本作は、内向的で、さりげなくムーディー、そしてオフビートなエレジーのような感覚を醸し出している。そのサウンドは、ジョン・レノン的であり、ポール・マッカートニー的ではない。
楽曲には、チェスのグランドマスター、イタリアの映画監督、抽象彫刻家、戦時中の作家、そして時代錯誤の幽霊のように彷徨うセレブリティ・スーパースターたちが登場する。ジャズコードの濃密なクラスターは、明確な重心を持たない奇妙なボサノヴァ構造へと蓄積され、その後、シンプルなフォークソングの温かさと優しさへと姿を変える。
意図せぬミスや偶発的なノイズも随所に散りばめられており、ある箇所では、予期せぬトイレの流水音が心地よい熱帯の雨音へと変容する。これらの「乱れ」は、魅惑的な構築物の中に巧みに収められている。例えば「New Old Look」では、チャールズ・アイヴズの「答えのない問い」が「イパネマの娘」のコード進行に重ねられ、Gillがチップマンクのような声で宇宙の膨張について瞑想する。WPTRの楽曲は、混乱と矛盾をはらみながらも、「一つは一つであり、あなたに関しては、一つと一つが二になる。何度も何度も」という基本的な約束によって結びついている。





