AUTHOR & PUNISHER – Titanis (ft. Kuntari)

結成20周年を迎えたAuthor & Punisherが、キャリア史上最も多岐にわたるコラボレーションを行った新作アルバム『Nocturnal Birding』を発表しました。創設者のTristan Shoneは、このアルバムで、鳥のさえずりを音楽に取り入れるというユニークな試みを行っています。

Shoneによると、アルバムの楽曲は鳥のさえずりをベースに作られています。例えば、「Rook」のメロディは、実際にはカラスの一種であるルークの鳴き声を模倣したものです。彼は、リサーチや野生で聞いた鳥の鳴き声のリズムとメロディを、ギターリフの出発点としました。これは、自然界のサウンドと彼のトレードマークである機械的なサウンドが融合した、稀有な作品となっています。Shoneは、このインスピレーションを、米墨国境での人道支援活動中に得ました。彼は、国境付近の自然の中で常に聞こえてくる鳥のさえずりと、そこで起きている残酷な現実に目が開かれたと語っています。

アルバムには、さまざまなアーティストが参加しています。フランスのアーティストLucile Lejolyがアートワークを手掛け、Will Putneyがミキシングとマスタリングを担当。音楽面では、フランスのFange、インドネシアのKuntari、そしてニューヨークのMegan Oztrosits(Couch Slut)がゲストとして参加しています。特に、先行シングル「Titanis」のミュージックビデオは、スタジオ録音にも参加したKuntariと共にインドネシアのバリ島で撮影されました。Kuntariは、彼らのオーガニックなサウンドとShoneのインダストリアルなサウンドが想像を超えて融合したこと、そして制作過程が「最高に壮大で、同時に陽気だった」と語っています。

アルバムのクレジットには、「抑止による残酷な政策のため、メキシコから米国への国境を越える旅で命を落とした人々に捧げる」というメッセージが記されており、Shoneの国境でのボランティア活動が作品に深く影響を与えていることが分かります。

Shoneはこれまでもコラボレーターを迎えてきましたが、今作ではギタリストのDoug Sabolick(Ecstatic Visionなど)が初の正式なバンドメイトとして参加しました。彼のギターは、メロディと重厚な音色でShoneの音楽を補完し、『Nocturnal Birding』のパーソナリティを形作っています。Shoneが自身の芸術的な「快適ゾーン」から抜け出し、外部からの創造的なインプットを歓迎したことが、本作の成功に繋がりました。

Posted on 08/08/2025