実力派デュオのKit Sebastian(Merve ErdemとK. Martin)は、2024年のアルバム『New Internationale』(Brainfeederよりリリース)から、収録曲「Mechanics of Love」と「Faust」の2曲を、削ぎ落としたアコースティック・アレンジで発表しました。K.とMerveは、彼らのサウンドにおいてスタジオ技術やローファイな抽象化が不可欠であると認めつつも、今回のアルバムの楽曲構成と歌詞に「誇りを感じた」ため、それらを際立たせるためにアンプラグド・バージョンを制作したと説明しています。楽器編成がシンプルになったことで、ボーカルはより自由でジャジーな解釈を探求することが可能になりました。
このアコースティック・バージョンは、デュオの持つ音楽的ルーツを鮮明に浮き彫りにしています。「Mechanics of Love」は、ウード、ピアノ、ベース、ヴィンテージ・ドラムマシンのみで構成され、彼らの本質的な魅力である中東とジャズの影響の融合を際立たせています。一方、「Faust」では、サズ、ベース、そしてレスリー・スピーカー・キャビネットを備えたハモンド・オルガンがフィーチャーされており、K.は「オルガンで可能な限りの多くのサウンドを探求しようと試みた」と述べています。これらのアレンジは、Kit Sebastianの卓越した作曲能力と、ジャンルを超越した音楽性を改めて証明しています。
