Mei Semones – “Howl”

高評価を得たデビューLP『Animaru』に続き、Mei SemonesがVerve/Interscopeへの移籍とニュー・アルバム『Howl』の2027年1月15日リリースを発表し、そのタイトル・トラックとなる先行シングル「Howl」を解禁しました。これまでの彼女の代名詞であるジャジーなボサノヴァ・サウンドを継承した本作は、螺旋を描くアコースティック・ギターとストリングスの音色が印象的な甘いラブソングです。「音楽を作ることは宇宙に向かって遠吠え(Howl)するようなもの」と彼女が語る通り、本能的な衝動と人々との繋がりを描いたエモーショナルなナンバーに仕上がっています。

長年のコラボレーターである新保拓人が監督を務めたミュージックビデオは、東京(Tokyo)にて撮影が行われました。日本のコンビニエンスストアの店員に扮したMei Semonesが、浮かび上がって逃げていく愛機のギターを追いかけ、無事取り戻した後に可愛らしいウルフガールへと変身を遂げるというストーリーです。「昼はコンビニ店員、夜はギターに執着する人狼」というアイデアが見事に映像化されており、ポップで遊び心あふれる世界観が楽曲の魅力をさらに引き立てています。


Candura – “Você”

Jansen RecordsよりリリースされたCanduraのニュー・シングル「Você」は、Gabriela GarruboやErlend Mokkelbost、Sigmund Vestrheim、Ole Petter Ålgårdといった多彩なミュージシャンたちが参加した楽曲です。The Orchard Enterprisesを通じて世界配信された本作は、ブラジル音楽の情緒と北欧特有の洗練されたプロダクションが静かに溶け合う、豊かな響きを携えたトラックとなっています。

タイトルが示す通り「あなた」へ向けた親密な情感が込められた「Você」は、心に沁み入る優美なメロディと緻密に構築されたアンサンブルが印象的です。各奏者の確かな手腕とジャンルを越えたアンサンブルが見事な調和を生み出しており、聴き手を穏やかで心地よいノスタルジーの世界へと引き込んでいきます。


Lau Ro – “Feel”

ロンドンを拠点に活動するブラジル出身のマルチ・インストゥルメンタリスト、Lau Ro(本名 Lauro Ribeiro)が、ニューシングル「Feel」をリリースし、同時にミュージックビデオを公開しました。本作は、Mexican Summerから2026年6月26日にリリースされるセルフタイトルの待望のニューアルバム『Lau』からの先行シングルです。インディー・ポップの枠組みを越え、サイケデリアやエレクトロニカの要素を巧みにブレンドした、アルバムの持つオーガニックで浮遊感あふれる世界観を象徴するナンバーに仕上がっています。

本楽曲とビデオは、彼自身のルーツであるブラジル音楽の温かみのあるメロディセンスと、現代的なベッドルーム・ポップのエッジが見事に融合した作品です。軽やかでありながらもどこかノスタルジックなレイヤーが重なるサウンドに合わせ、視覚的にもドリーミーで心地よい色彩が広がる映像が展開されます。数日後に控えたアルバムの全貌に向けて、彼が持つジャンルレスなソングライティングの才能と、聴く者を優しく包み込むような「心地よい没入感」を鮮烈に提示する、極上のポップ・チューンです。

痛みと戸惑いをオーケストラで編み上げる――Lau Roが最新作『Lau』で描き出す、ブラジル音楽の遺伝子と誠実な内省が共鳴する場所

サンパウロ出身、現在はブライトンを拠点に活動するアーティスト、Lau Roが6月26日にMexican Summerよりセカンドアルバム『Lau』をリリースします。肉体的・感情的な困難を抱えていた時期に制作された本作は、不快感や方向感覚の喪失といった内省的な経験を、繊細かつオーケストラルなサイケ・ポップへと昇華させた作品です。ボサノヴァやトロピカリア、そしてブラジル音楽(MPB)への深い愛情を湛えつつ、自らの痛みや戸惑いを誠実に投影したアルバムとなっています。

先行シングルとして公開された「Conclusão」は、関係性の中に潜む痛みと対峙する、情熱的でメランコリックな楽曲です。歌詞では「平和も鏡もないこの結論のなかで、あなたが私に押し付ける重圧の正体が見える」と、相手が抱える孤独の源泉を鋭く見つめています。過ぎ去った過去の影に縛られる相手に対し、心の鎧を脱ぎ捨てて本心を語るよう優しく、しかし毅然と促すメッセージが込められています。

本作は、脳裏をかすめるような理知的な響きと、聴く者を包み込むような温かな慈しみが同居した、非常に人間味あふれるコレクションです。行き場のない感情をコラージュのように繋ぎ合わせたサウンド・デザインは、Lau Roのありのままの姿を映し出し、聴き手に寄り添うような誠実さを放っています。自分自身の内面を丁寧に掘り起こすことで、独自のオーケストラル・ポップの境地を切り拓いた注目のアルバムです。

Mei Semones – “Tooth Fairy” (feat. John Roseboro)

シンガーソングライターのMei Semonesが、ブルックリンを拠点とするJohn Roseboroをフィーチャリングに迎えたニューシングル「Tooth Fairy」をリリースしました。本作は、4月10日にBayonet Recordsからリリースされる最新作『Kurage』からの先行カット。彼女の代名詞である日本語と英語が交錯する歌詞、そしてボサノヴァの影響を感じさせる軽快なギターワークが、Roseboroの温かな歌声と見事に溶け合っています。

本作は、日常の断片を甘美なポップ・ソングへと昇華させる彼女の卓越したセンスが光る一曲です。洗練されたジャズのコード進行にストリングスが重なり、初夏の木漏れ日のような心地よさと、どこかノスタルジックな切なさを同居させています。親密なデュエット形式をとることで、彼女の音楽的ルーツであるブラジル音楽への敬愛が、より深く瑞々しい形で表現されています。

ブルックリンの才女Mei Semonesが新作EPをリリース。Liana Floresを迎えた先行曲「Koneko」は、3ヶ国語が軽やかに舞う、遊び心満載のテクニカルなボサ・ポップ!

ブルックリンを拠点に活動するギタリスト兼シンガーソングライター、Mei Semonesが、Bayonet Recordsより2026年4月10日にリリースされる新作EP『Kurage』から、先行シングル「Koneko (ft. Liana Flores)」を公開しました。ジャズ、ボサノヴァ、インディー・ポップを融合させた独自のスタイルで注目を集める彼女は、複雑なギターワークと日本語・英語を織り交ぜた歌詞を、驚くほど軽やかなポップ・ミュージックへと昇華させています。

本作『Kurage』は、2025年の多忙な世界ツアーの合間に録音されたコラボレーション中心の作品です。先行曲「Koneko」では、友人であるイギリス・ブラジル系の才女 Liana Flores と共演し、ロンドンの混沌とした美しさと二人の友情を、英語・ポルトガル語・日本語が飛び交う甘く遊び心あふれるサウンドで描き出しています。また、ニューヨークでの偶然の再会を綴った John Roseboro との共演曲や、実父 Don Semones との静謐なデュエットなど、場所や人との繋がりが深く刻まれた楽曲が並びます。

アルバムの核となるのは、フルバンドによる鮮やかなボサ・ジャズから、父の奏でるユーフォニアムとギターのみのミニマルな構成まで、変幻自在に広がる音楽的パレットです。どんなに緻密なアレンジを施しても、その根底にあるのは彼女自身の静かな自信と独創的な感性です。デビュー以来、各メディアから絶賛を浴びる Mei Semones の進化が、この「無重力」のような浮遊感を持つ最新EPに凝縮されています。

Kevin Farge – “Frijoles”

「Frijoles」は、ターコイズブルーの海辺で赤いハイビスカスの花に囲まれ、暖かいトロピカルな陽光を浴びながら横たわっているような心地よさを届けてくれる。Kevin FargeによるJoao Gilbertoを彷彿とさせるクールなバリトンボイスが、舞い上がるようなクラリネットとフルートの音色に重なり、至福のひとときを演出する。

そこへGreg Rogoveがボサノヴァのビートに変化を加え、楽曲はさらなる展開を見せる。まるでボートが青い海へと漕ぎ出し、キラキラと輝く熱帯の太陽が波間に反射する中、穏やかな航海へと連れ出してくれるような一曲だ。

Kit Sebastian – Mechanics of Love (Stripped) / Faust (Stripped)

実力派デュオのKit Sebastian(Merve ErdemとK. Martin)は、2024年のアルバム『New Internationale』(Brainfeederよりリリース)から、収録曲「Mechanics of Love」と「Faust」の2曲を、削ぎ落としたアコースティック・アレンジで発表しました。K.とMerveは、彼らのサウンドにおいてスタジオ技術やローファイな抽象化が不可欠であると認めつつも、今回のアルバムの楽曲構成と歌詞に「誇りを感じた」ため、それらを際立たせるためにアンプラグド・バージョンを制作したと説明しています。楽器編成がシンプルになったことで、ボーカルはより自由でジャジーな解釈を探求することが可能になりました。

このアコースティック・バージョンは、デュオの持つ音楽的ルーツを鮮明に浮き彫りにしています。「Mechanics of Love」は、ウード、ピアノ、ベース、ヴィンテージ・ドラムマシンのみで構成され、彼らの本質的な魅力である中東とジャズの影響の融合を際立たせています。一方、「Faust」では、サズ、ベース、そしてレスリー・スピーカー・キャビネットを備えたハモンド・オルガンがフィーチャーされており、K.は「オルガンで可能な限りの多くのサウンドを探求しようと試みた」と述べています。これらのアレンジは、Kit Sebastianの卓越した作曲能力と、ジャンルを超越した音楽性を改めて証明しています。

Mei Semones – “Kurayami” & “Get Used To It”

ジャンルを超えて活動する注目アーティスト、Mei Semonesが、今年5月のデビューアルバム『Animaru』、続くシングル「Itsumo」のリリースに続き、新たに2曲のシングル「Kurayami」と「Get Used To It」を公開しました。勢いに乗る彼女の最新作は、対照的なテーマと音楽性を持つ2つの楽曲で構成されています。

「Kurayami」(「暗闇」)は、ミシガン州で育った頃の思い出、特に友人との交流を懐かしむ楽曲です。Semonesは、子供時代は楽しかったものの、ある時点から無邪気さを失い始めた感覚を歌っていると説明しています。音楽的には、彼女がこれまでに書いた中で最も複雑なトラックの一つであり、「楽しいテンポチェンジ、変拍子、広い音程のアルペジオ、速いリック」など、実験的な要素が満載で、バンドのアレンジも非常にクリエイティブであると述べています。

もう一つのシングル「Get Used To It」は、「孤独と一人でいることの美しさ」や、「人生で重要だったものから前に進みながらも、そのための余地を残す方法」をテーマにしています。また、ギターと音楽への愛を表現しており、Thelonious Monkにインスパイアされたコードとメロディを持っています。この曲の楽器編成は、彼女の他の楽曲よりもミニマルで、「ナイロン弦ギターとボーカル、アップライトベース、ドラム」のみで構成されています。ライブのジャズトリオのサウンドを目指し、重ね録り(レイヤー)をほとんど行わず、3人のストレートな演奏を録音することで、楽曲の背後にある感情を捉えることに成功したとしています。

Katy & the Null Sets – Last Time/Next Time

ポートランドを拠点に活動する Katy Ohsiek(foamboyのメンバーでもある)率いるバンド、Katy & The Null Sets が、ニューシングル「Last Time/Next Time」をリリースしました。この楽曲の最大の聴きどころは、上品なボサノヴァのメロディーの途中に、オルタナティブ・ロックのディストーションが効いた爆発的なブリッジを組み込むという、斬新なアイデアです。

Ohsiek は、この曲のインスピレーションについて、幼少期に Jobim の曲を演奏するなど、ボサノヴァへの長年の愛があったと説明しています。しかし、この曲を際立たせているのは、「全くエレベーター・ミュージックの雰囲気と合わない、爆発的でアグレッシブなファズギターのブリッジ」であると言います。これは、「落ち着いた顔をしているけれど、まさにパニック寸前であるという感情」を表現しようとしたもので、Katy & The Null Sets の次のアルバム『Troublemaker』からの最後の先行公開曲となります。アルバムは来週リリース予定で、これまでに公開された「F me!」と「I Wish I Had Met You In The Summer」も併せてチェックする価値があるでしょう。