ME REX – “Protection Runes”

ロンドンのインディーロック・バンド ME REX が、2026年第2弾となるシングル「Protection Runes」をリリースしました。定評のあるキャッチーなギターポップから大胆に舵を切り、ドラムンベースにインスパイアされたビートや煌めくシンセサイザー、加工されたドリーミーなボーカルを導入した実験的な一曲です。歌詞では「悪の存在を信じるか」「変革を信じるか」といった絶望感や実存的な問いが投げかけられ、変化を待ち続ける間の焦燥感を描き出しています。

楽曲の背景には、フロントマンの自宅周辺にある配電箱にスプレーで描かれたルーン文字(AlgizとAnsuz)の目撃体験があります。これらは本来「保護」を意味する象徴ですが、ドイツのルーン文字がしばしば極右団体に悪用され、威嚇のために掲げられる現状に対し、バンドは強い危機感を表明しています。本作は、昨年夏にブライトンで目撃したナショナリズムの象徴への抗議活動など、日常に潜む抑圧的なサインに対する彼らなりの闘いであり、音楽を通じて右翼ナショナリズムに立ち向かう姿勢を鮮明に打ち出した作品です。